スクウェア・エニックスが11月13日に発売したPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」。ここでは本作の魅力やマルチプレイにおかけるキャラクターカスタマイズ、新ル―ルについて紹介しよう。
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本作は、2054年の世界を舞台にした「コール オブ デューティ」シリーズの最新作。制作に約3年間の月日を費やし、次世代機にフォーカスして作れた作品ということもあり、映像表現などの迫力も今までにないものになっている。
兵士たちはエクゾスケルトンと呼ばれる強化外骨格を装着し、空中でジャンプができる「ブーストジャンプ」や、緊急回避ができる「ブーストドッジ」などの「Exo Movement」と呼ばれる従来の「コール オブ デューティ」シリーズにはない立体的な動きを取り入れることで、戦略性の幅が広がっている。ここでは、そんな戦略性の広がった本作の新要素やマルチプレイでのキャラクターカスタマイズ、新モード「Up Link」や「Momentum」にフォーカスして紹介しよう。
エクゾスケルトンがもたらす新たな可能性
本作の目玉と言ってもいいエクゾスケルトンは、上記でもお伝えしたとおり「ブーストドッジ」「ブーストジャンプ」などの「Exo Movement」と呼ばれる新たな動きを実現できる。「Exo Movement」を組み合わせることで自分にしかできない動きが可能だ。
また、エクゾスケルトンにはシールドの展開や移動スピードなどが上げられる「Exo Ability」と、さまざまなグレネードを装填できる「Exo launcher」の2種類が存在する。「Exo Ability」はエクゾスケルトンのエネルギーを消費することで発動することが可能。エネルギーがなくなってしまうと「Exo Ability」が解除されてしまい、充電モードに移行する。充電が完了するか、キルされてリスポーンしないと使えないので、ここぞというときに使うと良いだろう。
「Exo launcher」に装填できるグレネードは、スタングレネードやスモークグレネードといった10種類のなかから2個を選択できる。筆者は敵の位置が把握できるスレットグレネードが使いやすいと感じた。スモークを焚かれていても気づくことができ、物陰に隠れている敵の位置を把握できるというのは非常に便利。応用力のあるプレイヤーならブーメランのように戻すことができるスパイクドローンなどを使ってみるのもいいだろう。
「Exo Movement」の種類
「ブーストドッジ」:ジャンプボタンを2回押すことで空中でジャンプができる。
「ブーストジャンプ」:左スティックを押しこみ任意の方向に倒すと、その方向に回避する。
「ブーストスライド」:スプリント中にしゃがむと前方にスライディングする。
「ブーストスラム」:空中でしゃがむと真下の敵を攻撃、またはひるませることができる。
「Exo Ability」の種類
シールド:腕部についているシールドを一定時間展開できる。
オーバークロック:移動スピードを上げる。
スティム:体力の回復速度を上昇させる。
クローク:一定時間姿を消すことができる。
ホバー:空中でホバーリングができる。
ソナー:敵のExoの使用や銃の発砲音をマップに表示する。
トロフィーシステム:各種投擲武器を無効にする。
ミュートデバイス:自身の移動音などをミュートにできる。
「Exo launcher」に装填できるグレネード
フラグ:時間調整ができる従来通りのグレネード。
スタングレネード:敵の視界を奪うことができる。
エクスプローシブドローン:ドローンを設置して近辺にいる敵を誘爆させる。
トラッキングドローン:近くにいる敵を追跡してマップに表示する。
セムテックス:時限式で壁などに粘着することができるグレネード。
スレットグレネード:遮蔽物などを透過して姿を隠している敵の位置が把握できる。
EMPグレネード:一次的に敵の装備品や「Exo Movement」を使えなくする。
スモークグレネード:一次的に煙幕を展開する。
バリアブルグレネード:スタン、EMP、スレット、スモークなどの効果に切り替わりグレネードの効果が変化する。
スパイクドローン:投擲して敵に当てるドローン。ブーメランのように戻すことができる。
キャラクターをカスタマイズしてマルチモードをプレイ!
本作ではマルチプレイで遊ぶときのキャラクターをカスタマイズすることができる。カスタマイズは、性別/顔/ヘルメット/上着/ズボン/エクゾスケルトンなどを変更することが可能となっており、それらの組み合わせによって自分だけのキャラクターを作成できるのだ。
顔は男女それぞれに多彩なパターンが用意されている。顔のパーツは細かく設定することができないが、ヘルメットや上着などが豊富に用意されている。本作はFPS視点ということもあり、作成したキャラクターを自分で見る機会は少ないが、フレンドと同じ服装にして統一感を持たせてみたり、デザインの良い服装で知らない人たちに自慢してみるのもいいだろう。
マルチプレイに新しく実装された2つのモードを紹介!
「コール オブ デューティ」シリーズのマルチプレイといえば「Team deathmatch」や「Domination」などが人気のコンテンツだが、本作からの新モードとして「UPLINK」「Momentum」が実装された。ここではエグゾスケルトンの活用がポイントとなる2種類の新モードを紹介しよう。
集団戦闘が勝利のカギ!ボールをゴールに持っていく「Up Link」
「Up Link」は2チーム分かれて球体型の「サテライトドローン」というボールを奪い合い、敵軍の「アップリンクステーション」と呼ばれるゴールに入れて得点を競うモード。「アップリンクステーション」に「サテライトドローン」を投げ込むと1ポイント、「サテライトドローン」を抱えたまま「アップリンクステーション」に飛び込めば2ポイントとなっている。
「サテライトドローン」を持ったプレイヤーは銃を撃つことができず、近接攻撃でしか攻撃できなくなってしまうので、ほかのメンバーが周りにいる敵を排除して「サテライトドローン」を持っているプレイヤーを守ることになる。キル/デスが表示されるので、多くキルを取ったほうがいいように思えるが、実はそんなに意味はない。それよりもチームが一眼となって動くことが重要になる。
「アップリンクステーション」に飛び込むと「サテライトドローン」は消失し、マップのどこかに出現する。1人で「サテライトドローン」を取りに行くと敵に狙い撃ちにされてしまうため、集団で取りに行くと安全だ。仲間よりも先に「サテライトドローン」の場所まで来てしまったら、敵に取られるのを阻止するために、近くの遮蔽物に隠れながら防衛していると良いだろう。また、戦略として「サテライトドローン」を取ってしまい仲間が多いところに移動するというのもあり。
1つの陣地を占拠するために力をあわせて戦う「Momentum」
「Momentum」ではマップ上にある5つの陣地を自軍のものにしていくことが目的となる。陣地の取り合いというと「Domination」と同じに見えるが、占拠できる陣地は常に1つと限られており、プレイヤー全員が目標地点の陣地で密集して戦うことになるので、なるべく早く占拠する必要がある。敵をキルしたり、陣地を確保することによって占拠スピードを上げることができるが、敵軍に陣地を取られるとそれらがリセットされてしまうので敵に取られないようにしたいところだ。
スモークグレネードを使ったあとに「Exo Ability」のシールドを使うと陣地の確保が格段に簡単になる。接近されたらシールドを相手に叩きつけることも可能だ。陣地に突撃するときには、前方にスライディングする「ブーストスライド」を使っておくと身を低くできるので生存率も上がる。
近未来的な武器は350種類以上!新鮮な気持ちでプレイできる「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」
以上が本作の注目して欲しい新要素だ。このほかにも新武器「Directed Energy weapon」というリロードなどが不要な指向性エネルギー兵器などを含む350種類以上のオリジナル武器が登場する。「東京ゲームショウ2014」のときに行われたメディアセッションでSledgehammer Gamesのグレン・スコフィールド氏は武器の音にもこだわって制作していると話していたのでぜひそちらもチェックしてみて欲しい。
マルチモードをプレイする時間によってカスタムウェポンなどが入手できる「Supply Drop」などのやり込み要素も充実している。新たな可能性を秘めた本作は、従来のシリーズをプレイしたことがある人は新鮮な気持ちで、プレイしたことがない人は胸躍る体験ができるようになっているので、ぜひ遊んで欲しい作品だ。