スクウェア・エニックスが2015年3月19日に発売するPS4/Xbox One用ソフト「ファイナルファンタジー 零式(レイシキ)HD」。本稿ではフルHD解像度で生まれ変わった零式の魅力をお届けしよう。

「ファイナルファンタジー 零式 HD」は、2011年にPSP向けに発売されたオリジナル版「ファイナルファンタジー 零式」を、PS4/Xbox Oneのスペックにあわせて次世代機仕様にリビルドしたタイトル。

前作「零式」はユーザーからの高い評価はもちろん、欧米ファンからも海外展開を望む熱い声が多く寄せられていたとのことで、今回の「零式 HD」については、明後日の日本での発売日3月19日から先、北米・欧州・アジア地域にて随時展開されることが決定している。

大本の物語はオリジナル版を準拠しているものの、PSPの液晶画面とTVの大画面とでは、やはりゲームへの没入感もだいぶ変わってくる。また、グラフィックの向上はもちろんのこと、本作では各ハードのコントローラーにあわせた操作方法の見直し、バトルバランスの調整、難易度の選択など、より遊びやすく手が加えられているのも見逃せない。

既に昨年のTGS 2014などで試遊バージョンをプレイした人もいるかと思うが、製品版では試遊で得たユーザーからのフィードバックをもとに、さまざまなブラッシュアップが施されているので、より遊びやすくなったプレイフィールを味わえる。

新規プレイヤーはもちろん、既にプレイしたことがある人も、装いを新たに生まれ変わった「零式 HD」は、一見の価値ありの仕上がりだ。

※PSP「ファイナルファンタジー 零式」からPS4「ファイナルファンタジー 零式 HD」へのセーブデータ等に関する引継ぎには対応してないので、既プレイヤーは注意しておこう。

新たなクリスタルの物語

物語は、東方の大地「オリエンス」を舞台とし、白虎のクリスタルを要するミリテス皇国が、朱雀のクリスタルを有する朱雀領ルブルムへ、侵略を開始したことから始まる。ミリテス皇国は絶大な力を持つ白虎のルシ「クンミ」を朱雀領の要衝へと送り込み戦況を圧倒したが、「0組(クラスゼロ)」と呼ばれる魔導院の候補生たちが反撃の狼煙を上げ、首都より白虎の軍勢を追い返すことに成功。かくして、オリエンス全土に激しい戦火が燃え移ることとなっていく。

この「零式」の世界観は、FF作品群に共通設定を与えるプロジェクト「ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー」に属しており、細部の意味合いや物語上の仕掛けに差異はあるものの、「ファイナルファンタジーXIII」シリーズと同じ神話(設定)を共有している。

そのため「零式」の世界では、そこかしこでルシやファルシなどの用語を散見することとなるので、「FF XIII」に紐付くタイトルをプレイしたことがある人ならば、見慣れた用語を違う角度から解釈できるだろう。

また、同じ世界観といえば、iOS/Android向けに配信されているアプリ「ファイナルファンタジー アギト」などは「零式」と同一の世界での物語となっており、どちらか一方しかプレイしたことがない人は勿体ないといえるほど、関連性の高い作品を体験することが可能である。

ただし、「零式」はプレイ開始時から“その用語が説明されないまま物語が進んでいく”ため、初見で面を食らったまま只々ストーリーを進行してしまうと、進めば進むほど要点が解釈しきれなくなってしまう可能性も。そうならないためにもまず、コンテンツが解放され次第、物語や用語のアーカイブとなる「歴史」にアクセスし、世界観に対する理解度を深めていくのがオススメだ。

なお、物語の本筋についてFFナンバリングタイトルと比較すると、「零式」は戦争という物事にまつわる悲劇性がより浮き彫りに描かれ、一言でいえば暗さを感じさせている。久方ぶりに目にしたオープニングムービーなどは、大画面の効果もあってか胸が締め付けられるような悲壮感が漂いつつ、同時に侵略者に対する憎しみと、戦いに赴く高揚感が見事に表現されていた。

戦時の生々しさの中、ただならぬ運命を背負ってしまった少年少女たちの生きざまを体験できるのが、「零式」ならではの魅力といえよう。

ちなみに物語の方向性は異なるが、一番近似なFFシリーズの外伝的作品でいえば「ファイナルファンタジー タクティクス」が挙げられる。こちらはゾディアックブレイブストーリーという神話がカギを握る物語で、登場人物たちの心情、身分、信仰などを通して、獅子戦争という悲壮な戦いの暗がりが紐解かれていく。

また、こちらもイヴァリースアライアンスという作品群のプロジェクトに属しているため、ゲームの立ち位置的にも、FF外伝作品らしいエッジの効き加減も類似性を感じさせているのだ。

ゲームの流れ

ゲームの主人公となる0組には、トランプの名を冠した12人の少年少女たち「エース」「クイーン」「ナイン」「エイト」「キング」「サイス」「ケイト」「ジャック」「シンク」「セブン」「デュース」「トレイ」と、新たに0組へと配属されることとなった幼馴染同士の「マキナ」「レム」を加えた計14名が存在し、プレイヤーは彼ら彼女らを操作してゲームを進めていく。

ゲームは章仕立てで進行。各章にはメインストーリーを進める「ミッション」がいくつか用意されており、これらを遂行していくのが主な目的だ。また、ゲーム中の大きな拠点を担う首都「魔導院ペリシティリウム朱雀」には、さまざまなキャラクターや施設が存在しており、プレイヤーは作戦開始までに与えられた時間を使って、イベント会話やサブクエスト、買い物や能力強化に努めていける。

街中で動かせるキャラクターは自由に切り替えられるが、操作できるのは基本的に1人。しかし、メインストーリーを楽しむ上では誰を操作していようとも大き過ぎる齟齬はないので、話の展開を楽しむのであれば初期設定のエースをはじめ、お気に入りの誰かを選ぶのが良いだろう。

ただし、こういう仕様であるからにして、一部サブイベントについては“操作キャラが誰なのか”を要求してくることも。細部への注意力や、時にはキャラ同士の関係性の把握が求められるのだ。

なお、このアドベンチャー部分で一番重要となるのは「作戦開始までの時間」である。これは(作戦開始まで3日10時間などの)数時間から日数単位で表示され、「!」マークをつけたキャラクターとのイベント会話で2時間、ステータス上昇のための授業で2時間、ワールドマップに出ると6時間など、さまざまな場面で消費される仕組みだ。

人によっては片っ端から会話をこなして作戦当日に向かうだろうし、ワールドマップでの素材採集の依頼を受けながらエンカウントでレベル上げをする人もいるだろう。だが、章間によっては全イベントがこなせるとも限らないため、プレイヤーはある程度の取捨選択が必要となってくる。

最終的に作戦当日を迎えても街中を自由に歩くことはできるし、装備類を整えるなどの機能にも制限は課せられない。しかし、時間消費に伴うイベントは一切進行しなくなるので、より時間配分が肝となる。筆者のように「網羅しないと気が済まない!」という人は、作業量的にも少し骨が折れることは覚えておいてほしい。

そこであらかじめオススメしたいのが、最初から完璧にプレイするようスケジューリングを立てるより、いくつかの妥協点をもってスムーズにプレイを楽しむ方法だ。大きな妥協点でいうと、本作はクリア後の2週目にさまざまなイベントが解放されるようになっているので、周回プレイに回すこと。「この依頼は次の周回でやればいいや」と思うだけでも随分と気が楽なのだ。

また、プレイの仕方にこれ以上とやかく言うのもアレなので、未プレイヤーに知っておいてほしいこととして、作戦開始時間が設定されたら、どこでイベントが発生しているかを洗い出して、確認するまでは時間を消費しないという心構えを、僭越ながら記しておこう。

「これは組み合わせ的にも絶対見る!」の選択肢は計算せずとも見ていくのが正義だが、中身の分からないイベントについては一度保留しておくだけで、後々の時間配分がとても楽になる。「零式 HD」から始めるという人は今この時点で理解せずとも、頭の隅に留めておこう。

授業風景を見ているだけでも、0組の候補生たちの人柄が垣間見れる。
「零式」のバトルについて

「零式 HD」で最も恩恵を受けたであろう要素が、このバトル部分。これはグラフィックの向上のみならず、冒頭で記したように操作系統が各コントローラーにあわせて改良されているので、PSPの時よりもプレイのしやすさが格段にアップしているのだ。

本作のバトルは3人称視点の3Dアクションで、既存のFF作品とは一線を画した本格アクションに仕上がっている(最近では3DS「ファイナルファンタジーエクスプローラーズ」も該当するが)。基本操作は□で通常攻撃、△/○で設定した魔法やアビリティを発動、×で回復や防御を発動、もしくは回避行動を行うことができる。

画面上には体力を現すHPゲージのほか、魔法を使うためのMPゲージ、アビリティを使うためのアビリティゲージが表示。攻撃してアビリティゲージを溜め、アビリティでMPを回復させ、魔法で大ダメージを与えるなど、ゲージ運用にあわせたシナジーを生むこともスキル構成によっては可能だ。当然、消費一辺倒のスタイルも悪くはないが。

なお、ミッションは最大3人のバトルメンバーで行うが、パーティ内の誰かが戦闘不能になった時のリザーブメンバーが最大11人まで投入できるため、実質0組の全候補生14人の総力をもって挑むことができる。しかも、最後に1人だけでも生きていたらミッションクリアとなるのだ。

まあ、得てすれば“そうならざるを得ないくらいのミッション”がザラにあるということなのだが…。正直この「零式」、普通にクリアを目指してプレイするだけでも結構な難しさなのである。

ただ、「零式 HD」では難易度設定が追加され、いつでも気軽に【容易】【普通】【困難】の3つを自由に切り替えられるようになっているので、PSP版よりもカジュアルプレイヤーへの間口は大幅に広くなっている。容易では強敵のHPも大分下がっているので、物語は見たいけどアクションは苦手という人には最適といえるだろう。

もう一方の困難だが、こちらは全てのミッションの推奨レベルが+30上昇と、序盤では見て見ぬふりをしたい程のやり込み推奨モード。「零式」はステータスよりもレベル差に比重が置かれているゲームなので、既プレイヤーなら初見で挑戦することはないだろう。チャレンジャー以外は。

肝心のバトルが発生するのは、ストーリーを進めるミッション、サブで楽しめるミッション、ワールドマップでのランダムエンカウント、ワールドマップに存在するダンジョン、練習ついでに経験値も稼げる闘技場などがある。

基本的にメインとなるミッションだけで物語を進めていくと、キャラクターたちのレベルは攻略推奨レベルのギリギリになってしまうので、なるべくほかの手段で経験値を稼ぎ、安全マージンを確保しておきたい。しかし、ワールドマップには状況によっては自由に出られないこともあるので、タイトル画面から選択できる「作戦」を選び、今までプレイしたミッションをプレイし、経験値やアイテムを稼いでいける。

つまり、本作ではキャラクターを鍛える手段が制限なく利用できるので、時間制限付きのゲームにありがちな“攻略できない、戻れない、詰んだ”という悲しい絶望感とは無縁な設計になっているのだ。ここは特質すべき魅力といえよう。

FFらしくワールドマップの探索に出かけることも可能。
タイトル画面の「作戦」でレベル上げや記録更新を狙うも良し。
ハイスピードなスタイリッシュバトル

バトル中はエリア内を自由に動きながら、敵に近づいての近接攻撃、離れた場所からの遠距離攻撃など、アクションならではの選択肢で戦える。攻撃方法は操作キャラクター毎に違い、サイスなら大鎌で延々とコンボ攻撃を加えたり、セブンなら鞭剣で広く全方位をカバーできたり、トレイなら弓攻撃で遠くから敵をバシバシ射抜いたりと、14人それぞれが個性を尖らせている。

また、装備武器やアクセサリーはもちろん、ツリー形式で多様に広がっていくアビリティも各々にギッシリと用意されているのが嬉しいポイント。アビリティは各キャラ毎に内容が違っていて、なおかつ最終的に取捨選択で取り漏らすこともないので、好奇心の赴くままに自由に進めていける。

まあ、最初から14人全員を育てる&操作してみるとなると眩暈がしてしまうだろうが、各キャラクターの性格や操作の特徴を把握していくのも、本作の醍醐味の一つだ。もちろん、迷った時は強くて扱いやすい主人公格・エースが初心者の気苦労をカバーしてくれるので、エースを中心に1人づつ徐々に慣らしていくのがオススメ。

最終的に全員を使いこなすのもいいが、ゲーム的には6人~8人くらいに注力しても然したる問題はないので、遠近のバランス、操作感の好み、育てる労力などを差し引きして選抜メンバーを増減するでも良し。上述したように、レベルであれば後から帳尻合わせできるのだから。

今回のプレイでは、PSP版でお世話になったレムを重用しました。
ミッション中はマップを把握しておくのも重要。目的にあわせて侵攻だ。
装備やアビリティの設定だけで小一時間悩みたい。無限回避で街を悠然と転がり周るのが最優先か。
ストーリーが進むと、魔法を独自に強化することも可能に。

なお、「零式」が難しいといった理由についてだが、本作はRPGらしい攻撃や回復の駆け引きを残しつつ、アクションゲームならではの直観的操作が介入しているため、RPGの戦闘で起きうる選択肢がよりレスポンスよく展開していく。つまり、RPGの時よりもキャラクターのダメージ状況がハイスピードで変化していくことになるのだ。

ミッションへも14人全員で挑めるということで、相手によってはダメージバランスのふり幅もかなり大きい。具体的に言うと、強敵の一撃で瀕死、もしくは倒れてしまい残機のごとくリザーブを投入する場面も、キャラの鍛え様によっては出てきてしまう。もちろん、ボス相当でもなければ斬り合い叩き合いの小競り合いで展開するが、気を抜いてると「あ、死んでる…」とあっさりやられてしまうため、やはり注意はしておかなければならない。

また、序盤に出てくるミリテス皇国の兵士や兵器は、遠距離武装をもって手痛いでは済まないダメージと共に移動を阻害してくるので、接近する際はオブジェクトに身を隠したり、回避行動をしたり、壁を作る魔法「ウォール」で身をかばうのも重要な選択肢となる。

さらに追記しておくと、このように操作キャラクターがワンパンチでノックダウンな戦局も起こりうるため、“お気に入りのこの子だけでいい!”と1人2人だけでプレイするのはかなりの危険度を背負ってしまう。場所によっては複数のパーティに分かれて作戦を進めることもあるので、縛りたい気持ちを抑えられない人以外は、少数精鋭に絞り過ぎるのだけは止めておこう。

戦闘中の特殊システム

ここで、バトル時に発生する特殊システムの一部として、「S.O.」「キルサイト/ブレイクサイト」「ファントマ」「軍神/三位一体」を取り上げおく。

S.O.(スペシャル・オーダー)」はミッション最中に突発的に届けられる、さまざまなサブミッション。中には発生場所・条件が固定されているものもある。S.O.は受託することで一定時間「無敵」「リジェネ」「ヘイスト」などの恩恵を受けられるが、「魔法で敵を倒す」「敵に倒されるな」などの条件を制限時間内に達成できなければ、操作キャラクターがその場で戦闘不能に陥る。

S.O.はミッション中にいくつクリアできたかでリザルト時に報酬も変化するので、戦闘時の恩恵と戦闘後の報酬、そして達成できなかった時のリスクを考慮して、受諾するかを判断するのがいいだろう。ちなみにS.O.は何度もバシバシ届くので、「敵の攻撃に当たるな?無理!!」といってバシバシ拒否しても特に問題なしだ。

キルサイト/ブレイクサイト」は、本作のロックオン機能に連動して発生するシステム。ゲーム中は3Dアクションには嬉しいロックオン機能で、敵を画面の中心に捉え続けることができるのだが、敵の攻撃直前や攻撃直後のタイミングだけ、ロックオンサイトが赤いキルサイトに変化する。

キルサイトが表示されている間に何かしらを攻撃を当てられると、その名の通り、相手を絶命させる即死攻撃が発動。発生する瞬間が瞬間なだけに、攻勢に出るのが一番危険なタイミングではあるが、それを計れれば雑魚相当の敵は爽快感抜群に一撃でなぎ倒していけるので、多少のレベル差もひっくり返せる。あくまでカウンター攻撃のようなものなので、過信は禁物だが。

ちなみにもう一方の黄色いブレイクサイトはボスなどに設定されているもので、即死攻撃にはならないが、相応の大ダメージが与えられる特殊なサイト。これら2つのサイトをしっかりと戦術に組み込むことが、バトルのセンスを磨くための最初の一歩となるのだ。

ファントマ」は、バトル中に倒した敵から吸収できる、魔法強化のための触媒。ファントマ吸収時にはMPが回復でき、複数の死体からの同時吸収もできる。テンポは非常によく、演出も迫力があってそれほど苦にはならない。ただし、戦闘中は敵の死体にもロックオンをかけられるので、次に攻撃すべき敵と死体の間でロックオンがゴチャゴチャになってしまうと手痛い。スムーズにバトルを進めるためにも、ロックオン操作はなるべく指先に叩き込んでおこう。

なお、このファントマの存在、ならびに回収方法については、一部の人間のみにしか情報が与えられていない。エースたち12人はそれを知っているが、マキナとレムの2人はそれを知らない。この12人と2人という0組の構図は、物語において非常に重要な区分けを表しているからだ。

続いては「軍神/三位一体」。軍神はFFシリーズでいう“召喚獣”に当たり、軍が兵器として保有している軍神を呼び出し、一定時間の間、戦場を圧倒的な力で蹂躙することができる。活用法についてはFFシリーズらしい“ここぞという時”な使い方で問題ないのだが、その代償は大きく異なり、軍神を呼び出すと、呼び出した操作キャラクターが戦闘不能に陥ってしまう。

本作ではシリーズ伝統の魔法「レイズ」系統も存在するが、ゲーム後半でもなければ使用条件は限られている。過って参戦メンバーが全滅してしまうものならセーブ地点からの再スタートとなるので、S.O.と同様、利用するポイントを見極めたい。なお、軍神はそれぞれレベルやアビリティが備わっており、0組キャラクターたちと同様に育てていくことができるため、リザーブメンバーやレイズ系統の魔法をうまく使い、連戦で鍛えていくのも一つの手だ。

もう一方の三位一体は、軍神を外す代わりにセットできる特殊コマンドで、こちらはバトルメンバー3人による同時攻撃スキルとなる。軍神ほどの打撃力や持続力は生み出せないが、使用しても戦闘不能にはならず、アビリティゲージが溜まっている限り何度でも使用できるので、汎用性では軍配が上がるか。二者択一で悩むのもいいが、ミッションで相対する敵に合わせるのがベターな選択だ。

ちなみに、ミッション中はメニュー画面からいつでも帰還を選択することができる。入手アイテムやファントマはリセットされてしまうが、経験値はそのまま持ち越せるので、軍神を呼び過ぎてしまった後や、「ヤバイヤバイヤバイ!」というタイミングで選択する冷静さを肝に銘じておこう。

敵も巨大兵器をもって迎撃してくる。
一風変わったRTS風シミュレーションバトル「制圧戦」

ストーリーを進めていると、複数の都市をまたにかけた地域全体の大規模戦闘「制圧戦」が発生する。制圧戦は通常のバトルとは様相がガラッと変わり、シミュレーションゲームもしくはリアルタイムストラテジーといった内容になるため、通常とは一味違うバトルを楽しめるのが魅力だ。

ただし、あくまでSLG風味 or RTS風味なため、良い意味で複雑すぎる内容ではない。「ファイナルファンタジーVII」のコンドルフォートで発生したRTSを記憶している人なら覚えはあると思われるが、ミニゲーム的だが頭を使う必要に迫られるタイプのものである。

ちなみにこの制圧戦への参加はプレイヤーの自由で、参加しなくても物語は進行する。しかし、その際は制圧戦における戦闘報酬が獲得できなくなるので、周回プレイ中などの理由がない限りは、なるべく参戦する方がいいだろう。敗北するとゲームオーバーになるのだけは注意だが。

また、制圧戦もタイトル画面の「作戦」からプレイできるので、ミニゲーム的に遊ぶも良し、修練に励むも良し、最速目指してタイムアタックするも良しだ。

魔法局からの応援と共にミッション攻略!

「零式 HD」ではPSP版におけるオンラインマルチプレイの機能がオミットされているが、魔法局からの援軍として、ミッション中にNPCキャラクターたちが次々と参戦してくれる。ただし、ここで1つ注意点。応援メンバーの参入は、最大3人パーティの2枠を明け渡すことになるので、バトル中に経験値を得られるのが操作キャラクター1人になってしまうデメリットを忘れてはいけない。

これに気付かず応援ばかりを呼んでいると、操作キャラクターだけはLV30なのに、ほかの13人が軒並みLV20なんて格差社会を形成してしまう。LVのバランスには気を付けて利用しよう。

NPCからはさまざまなキャラクターが乱入。
NPCの中には、どこかできいたことがあるような名前の人も…
戦時ゆえの人々の思い

メインストーリーに目を向けるのは当然のことだが、個人的には各都市に住んでいる住人たちの思いや声にも注目してほしい。戦時下に置かれた環境にあって、悲しみの最中にいる人、前向きに進もうとする人、戦場に向かった者を待つ人が、各街に溢れている。彼らは発する言葉もさまざまなので、こちらに目を向けておくと、世界観の重みをより感じ取れることだろう。

なお、住人の中にはちょっとしたおつかい形式のサブイベントを備えている人もいて、それらを見事こなした際に、お礼として特殊なアイテム「ルシの輝石」がもらえる。エピソードの回収のためにも、住人たちには積極的に声をかけていこう。

無事であることを教えられるよう、セリお姉ちゃんからの手紙でもあればよいのだが…。
FF XV体験版も付属する「零式 HD」

今回発売される「零式 HD」には、PS4/Xbox Oneのいずれにも「ファイナルファンタジーXV」の体験版が付属する。次世代機仕様のグラフィックに進化した「零式 HD」ではあるが、やはり次世代機にあわせて制作されている「FF XV」は一つ壁の向こうの高精細で描かれるため、一見もしくは体験する価値は十分ありだ。

4年という僅かな期間でリビルドされた「零式」というタイトル。当時プレイしていなかったというユーザーは、今一度世に現れたこのゲームに十分な期待をしても大丈夫。それくらい中身がしっかりと伴った「ファイナルファンタジー」作品なのだ。もちろん既にプレイしたことがある人は、この機会に物語の深みへと一歩足を踏み込みながら、次世代機仕様の一味違うクオリティを体験してみるのもいいだろう。

ファイナルファンタジー 零式 HD

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  • 発売日:2015年3月19日
  • 価格:6,800円(税抜)
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  • 15歳以上対象
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PlayStation 4 FINAL FANTASY 零式 HD 朱雀エディション

ファイナルファンタジー 零式 HD

スクウェア・エニックス

XboxOneパッケージ

  • 発売日:2015年3月19日
  • 価格:6,800円(税抜)
  • 15歳以上対象
ファイナルファンタジー 零式 HD

ファイナルファンタジー 零式 HD アルティメット・ボックス

スクウェア・エニックス

XboxOneパッケージ

  • 発売日:2015年3月19日
  • 価格:18,000円(税抜)
  • 15歳以上対象
  • スクウェア・エニックス e-STORE専売
ファイナルファンタジー 零式 HD アルティメット・ボックス
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