コーエーテクモゲームスは、3月29日に横浜ベイホールにて「戦国無双 声優奥義 外伝 2015春」を開催した。ここでは昼の部についてお届けしよう。
出演者
草尾毅さん(真田幸村役)
竹本英史さん(石田三成役)
高塚正也さん(直江兼続役、黒田官兵衛役)
檜山修之さん(伊達政宗役)
竹内良太さん(片倉小十郎役)
山田真一さん(島左近役)
演奏者
麻生花帆さん(小鼓)
中村仁樹さん(尺八・横笛)
金刺敬大さん(和太鼓)
ピエール小野さん(三味線)
アシスタント
アンフィニ(Soriさん、ユーキさん、Kanさん)
オープニングからの怒涛の絶唱!アニメキャラクターソングも初公開
2014年3月に開催された「戦国無双 声優奥義 2014春~祝宴 十年の祭~」から1年、待ちわびていた多くのファンの前に草尾さん、竹本さん、高塚さんが登場。響き渡る和楽器の生演奏と共に、息の合ったパフォーマンスで「仰ぎて天に愧じず」を歌い上げる。次に高塚さんがアンフィニの3人とキレのある振付で「愛と義と嵐!」を披露するとファンも大きな歓声を送り、開始早々から会場はクライマックスのような熱気に包まれた。
さらに檜山さんが「天翔ける竜の如く」を熱唱し、会場がますますライヴの高揚感に包まれる中、山田さんが「侍魂~KIZUNA~」で会場の空気をムーディーに塗り替える。左近を失いたくないという三成の切なる願いも交えた曲の余韻を噛みしめるのも束の間、竹内さんが伸びやかな低音の「本望~煌めきの影となりて~」で会場を再び沸かせた。
続いて、テレビアニメ「戦国無双」から、幸村のキャラクターソング「桜ひとひら」、三成の「在りし日よ常しえに」が初の生歌でファンに届けられる。草尾さんはマイクスタンドを槍のごとく豪快に振り回し、竹本さんは「大一大万大吉」の扇を使った優美な動きでファンを魅了した。その後、出演者が改めてステージに集合。偶然にも3月29日がテレビアニメの最終回放映日と重なったことを感慨深げにしながら、それぞれが選んだ名シーンを映像とトークで振り返る。
高塚さんは、兼続が「愛だな」「豊臣への愛だな」としみじみ呟くシーンをチョイス。檜山さんは政宗ではなく風魔小太郎を演じられたのが思い出深かった様子で、併せて徳川秀忠もお気に入りとのこと。竹本さんは、福島正則が自慢のリーゼントを下ろしたら随分と格好良くなっていたシーンが気になったようだ。
「戦国無双」の新たな10年へ――新曲も次々と
10周年を迎え、次の10年に向かって走り出した「戦国無双」シリーズ。その最初の1歩となる曲だと草尾さんが語ったのは「義トリオ」約2年ぶりの新曲「万世之絆」だ。ライヴ後半戦へ突入しても、勢いそのままに「制覇!えいえいおう!」と3人と会場が一体となってコール&レスポンスをしっかりと決める。そしてステージから姿を消した高塚さんが黒田官兵衛を思わせる黒い外套姿で現れ、初ソロ曲「些かも揺るぎなく」を歌う。この曲は高塚さんからさまざまな提案をし、今回の形に仕上がったそうだ。
イベントではすっかりお馴染みとなっている「明鏡止水 ―もののふが道―」「物申す」を草尾さん、竹本さんが織り重ね、再び生演奏をバックに山田さんが「風雨同舟」をじっくりとファンに聴かせる。ここで竹本さんがジャケットを手にステージへ乗り込み、山田さんとのデュエット曲「一期一会でよろしく!」へ。お揃いの衣装とポップな曲調に合わせた華麗なステップに、ファンの目は釘づけだ。檜山さんの躍動感ある「天下遙かに越えて」で盛り上がりが最高潮になったものの、ここで最後の曲となる「草枕之夢」を迎えてしまう。
それでも「まだまだ聞きたい!」という鳴りやまない拍手に応えるように、ステージからは尺八、三味線、和太鼓、小鼓の迫力ある演奏が場内に響き渡る。そのまま檜山さんと竹内さんがデュエット曲「疾風怒涛 ~前だけを向いて行け!~」へ突入し、これを聞かなければ終われない、義トリオの「天晴!」もアンフィニのダンスと一緒に披露。この日最高の声援が巻き起こったところで、「戦国無双」シリーズの新しい門出を飾るにふさわしいイベントは幕を閉じた。