コーテーテクモゲームスの「戦国無双」を題材にした舞台「戦国無双」関ヶ原の章が、5月2日から5月7日まで東京・シアター1010で上演される。ここでは、5月2日に行われた本作のゲネプロの様子をお届けしよう。

目次
  1. キャラクタービジュアル
  2. 激動の時代を描いたストーリー、迫力あるアクションも再現
  3. 幸村役・安西さんほか5名のキャストインタビュー

「戦国無双」シリーズといえば、戦国時代の武将たちが多数登場する大人気アクションゲーム。10周年を迎え、11年目を走り出したシリーズが今回ついに舞台化を果たした。ゲームさながらのアクションはもちろん、細部までこだわりを感じられる衣装や、武将たちの抱える信念や友との絆を感じられるステージに仕上がっている。

キャラクタービジュアル

真田信之役:小沼将太さん 真田幸村役:安西慎太郎さん
石田三成役:植田圭輔さん 直江兼続役:五十嵐麻朝さん
藤堂高虎役:秋元龍太朗さん 大谷吉継役:和田雅成さん
伊達政宗役:安川純平さん 片倉小十郎役:鮎川太陽さん
加藤清正役:小野一貴さん 福島正則役:早乙女じょうじさん
島左近役:山沖勇輝さん 稲姫役:紗綾さん
雑賀孫市役:金子昇さん

激動の時代を描いたストーリー、迫力あるアクションも再現

ストーリーでは真田幸村、石田三成、直江兼続といった「義トリオ」の出会いをはじめ、明智光秀の謀反、織田信長亡きあとの豊臣秀吉の台頭、天下統一を目指す徳川家康、そして全ての決戦の地となる関ヶ原までをテンポよく追っている。もちろん、戦国時代を生き抜いた武将たちの心情も一人ひとりしっかりと描いているぞ。

同じ主君に仕えた仲間、背中を預けた戦友、血を分けた肉親、主と部下など、さまざまな縁で結ばれた者たち。しかし互いに譲れないもの、信じるもののために袂分ち、刃を交え、倒れていく。彼らの儚くも美しい、桜を思わせる生き様には思わず涙ぐんでしまうほど胸を打たれた。

幸村と信之の兄弟の絆、かつて浅井長政と夢を追った藤堂高虎と大谷吉継、父を討った伊達政宗とそれを支える片倉小十郎、三成と加藤清正、福島正則が豊臣を想う気持ち、三成と共に歩むことを誓う島左近、信之と心を通わせる稲姫、秀吉の天下を信じる雑賀孫市と、その見どころを挙げようとすればきりがない。個人的には高虎と吉継の友情、かつての絆を取り戻そうと奮闘する正則、時には政宗を諌めながらも、その背を守り続ける小十郎には特に注目いただきたい。

アクションシーンにはワイヤーを取り入れ、ド派手な技を再現。武将が華麗に宙を舞う姿は必見だ。多くの敵を薙ぎ払う場面は「一騎当千」な爽快感を体感できるし、一騎打ちではスピーディーな殺陣に目を奪われた。こうした武将の力強さだけでなく、時には舞を見ているような優美さを感じる演出も。色とりどりの旗や小物、ダンスのような軽快な動きで観客を楽しませてくれる。

濃密に展開するストーリー、ゲームさながらの殺陣をBGMやライトアップが盛り上げ、最後の一瞬まで目が離せない舞台となっていた。シリーズファン、歴史ファンも満足のステージなので、この機会をお見逃しなく。

幸村役・安西さんほか5名のキャストインタビュー

ゲネプロ終了後、真田幸村役の安西慎太郎さん、真田信之役の小沼将太さん、石田三成の植田圭輔さん、稲姫役の紗綾さん、雑賀孫市役の金子昇さんが舞台への意気込みについて話してくれたので紹介しよう。

――ゲネプロを終え、本公演への意気込みと見どころをお願いします。

安西さん:原作のゲームのようなアクションが見どころの1つだと思います。個人としては兄である信之との関係もですし、武将たちの関係性に感動できるような作品に仕上げてきました。そうした部分に注目していただけたら嬉しいです。

小沼さん:ゲネプロを終えたところで、皆改めて課題が見つかったと思います。千秋楽まで怪我なく、さらに良い舞台になるよう頑張っていきたいです。

植田さん:この作品、とにかく疲れます(笑)。アンサブルの皆さんも殺陣からダンスまでたくさん僕らを支えてくれてますし、僕たちもとにかく体を動かして汗をかいて、お客様に熱量を届けようと。石田三成的に言うなら「愛すべき馬鹿(お客様)どもを喜ばせてやろう」という感じですね。

紗綾さん:ゲームのストーリーがそのまま台本になり、セリフとして表現されているので「戦国無双」好きにはたまらない舞台になっていると思います。今回は女性1人なので男性陣に混ざるのは緊張しましたが、信之との色恋シーンは私にとって見どころの1つになっています。楽しみにしてください。

金子さん:僕は今回初めて2.5次元の舞台に出させてもらいました。僕の入退場は40回以上あるんですが、多い人は倍以上じゃないですかね。それぐらいテンポよくスピーディーな作品ですし、音楽も照明も、それに合った立ち回りも多々あります。ゲームが好きな方、舞台好きな方でもそれぞれ楽しめる部分はたくさんあると思うので、よろしくお願いします。

――最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

金子さん:お休みのゴールデンウィーク真っ只中の上演ですし、天気も関係ありません。観ていただければ気持ちのいい気分で帰れると思いますので、ぜひ観に来てください。

紗綾さん:最後のシーンは舞台袖で見ていても泣きそうになるぐらい感動するので、クライマックスまで期待してください。よろしくお願いします。

植田さん:ゲームのストーリーをなぞっていいるので歴史も学べるという面もありますし、原作好きな方だけでなくお芝居が好きな皆さんにも楽しんでもらえると思います。素敵なゴールデンウィークをお届けできると思いますので、楽しみにしてください。

小沼さん:関ヶ原の戦いのように、見に来て頂いたお客様の心に残る舞台にしたいと思います。ぜひ観に来てください。

安西さん:キャスト陣、アンサンブル、スタッフ全員が本気で取り組んでいます。お客様に楽しんでいただけるのはもちろん、日本一の作品になるよう、また「続編をやってほしいね」と思ってもらえるような素晴らしいものにしたいです。全身全霊で演じていきますので、応援をよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

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