東京ゲームショウ2015のモンスターエナジーブースにて、PS4用ゲームソフト「ニード・フォー・スピード」を体験してきたのでプレイインプレッションをお届けします。
「ニード・フォー・スピード」シリーズは、「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」「ニード・フォー・スピード モーストウォンテッド」「ニード・フォー・スピード ライバルズ」などサブタイトル的なモノが付くのが一般的な中で、シンプルなタイトルになっているため、ひときわ興味を引く状況にありました。
そのため、「ニード・フォー・スピード」を求めてエレクトロニック・アーツブースに足を運ぶものの、エレクトロニック・アーツブースには「スター・ウォーズ バトルフロント」しか存在せず、ゲームショウの会場内を足を棒にしながら探し回り、バテバテになってエネルギーを補給しようと思ってMonster Energyブースにたどり着いたところ、やっとのことで「ニード・フォー・スピード」に出会うことができました。
今回体験できたのは、オンラインで8人までの対戦が楽しめるREP ATTACKというモード。5分間の時間制限の中でREPをいかに稼げるかを競うモードのようです。
ゲームが始まるとガレージでの車の選択。車を選ぶと色を変えたりパーツを変更したりできるため、制限時間をフルに使って自分好みの車を仕上げます。
とは言っても、車のことはよくわからないので、とりあえず好きなオレンジ色に変えて、なんとなくビジュアル的にかっこよさそうなパーツを付け替えていくのですが、とにかくカスタマイズができることが嬉しいですね。車が好きな人だったら、機能を考えながらもっと意味のあるカスタマイズができるのでしょうけど、まぁ、何はともあれカスタマイズができること自体が楽しいのです。パーツを選んだ際に、一瞬で車の形が変わるのも、何気にすごいことですよね。
カスタマイズをある程度済ますと、あとは制限時間を待ちながら操作方法の確認。左スティックでステアリング、R2ボタンでアクセル、L2ボタンでブレーキ/バック、×ボタンでナイトロ、L1ボタンで視点切り替えができることくらいを把握しておけば問題ないでしょうか。
ゲームが始まると夜の街並み。とてもムードがあります。リアルです。最近は新しいゲーム機が出たり、新しいバージョンのレースゲームが出ると、いちいちリアルという言葉を言い直したりするのですが、今回も本当にさらにリアルになった感覚を素直に感じました。
カメラの視点は4段階で、自分の車が画面にない状態から、自分の車を後方から見る視点までの4段階。どうせならこのムードのある夜の街並みを自分の車のない状態で楽しもうと、一番寄りのカメラを使うことにしました。さっきカスタマイズしたばかりなのに、なぜ自分の車を見ない選択をしたのでしょうか、自分。
何はともあれ、レースは始まり、REPを稼いでいくことになります。最初はみんな同じコースを走っていくようで、このレースで上位に入れば高得点を稼げそうです。画面左下にあるマップを見て、コース上に表示されるルートを辿りながら、レースを進めていきます。
途中まではいい感じで走っていました。ライバル車を抜いて、順調に走っていました。しかし、マップでコース確認をしながら走っているつもりが1つ前の曲がり角を間違って曲がってしまったせいで、その遅れを取り戻す事ができず、レースの結果はビリだったようです。あんまりREPを稼げませんでした。
しかし、ここで気を落としてはいけません。REP ATTACKは5分間続きます。無事故でハイスピードで走ったり、ドリフトを決めたりしているとREPを稼ぐことができるようなので、気持ちよく走り続けることにします。
とはいっても、そんなにREPに拘っていては気持ちよく走ることはできません。それよりは、この街になじむように走り込んでやろうと思います。画面左下のマップを見ながら、今度はアクセル全開ではなく適度にスピードを落としてマップを確認しながら、多少は壁に車体をスリながらも安全運転で走っていきます。
で、マップを見ていて思ったのですが、これまでのオープンワールド系の「ニード・フォー・スピード」シリーズと比較して、道路が繊細になったような気がするんですよ。メインの通りと裏通りがはっきりわかるというか、マップを見ていてどの道も同じ、という感じには見えなかったんですよ。
メイン通りを走っている時は猛スピードで、裏道に入るときには繊細に。しかし、あまり運転がうまくないので、やっぱり壁にスリながらゲームを進めていきます。
普段の車の運転では意図的にはやらないドリフトを適度にしながらコーナーを抜けていき、長い直線では猛スピードで走り抜けることでREPを稼ぎます。
ちょっと運転に慣れてきたので、車をぶつけたときに車が負けない障害物は全てぶつかる勢いで走ってみました。実は、車の運転が下手なボクみたいな人間の場合、レースゲームではある程度モノを引きまくるようなプレイの方が気持ちいいんですよね。破壊行為は楽しいけど、実際に破壊するのはいろいろ問題があるので、ゲームの中で実現する。実際の運転では絶対にいけない行為なのでなおのこと気持ちがいいのです。
そんな感じで、自分なりの気持ち良さでリアルな街並みを走り回っていると5分が経過。ポイントから順位が出ると、REP ATTACKは終了となります。
最後に順位が表示されるのを確認すると3位でした。8人中の3位かって? REP ATTACKは8人までのプレイができますけど、ゲームショウでは4人分しかプレイ環境がなかったので、5位以降は0ポイントなんですよね。要するに4人中の3位ですよ。モンスターエナジーを飲んでいても、下手は下手なままでしたね。まぁ、下手でも面白かったからいいんですけど。
アウトロー、スタイル、ビルド、スピード、クルーの5つのプレイスタイルが提案されている「ニード・フォー・スピード」。より自由度のあるプレイスタイルで、リアルな街を走り回れるのはいいですよね。実際のゲームはもっとパトカーに追いかけ回されたりもするんじゃないかなぁ、と想像しつつも、ボクも下手でも下手なりに自分なりのプレイスタイルを見つけたいと思った次第です。