お久しぶりのインプレッションですが、いつものように強引な序文を作り出すには言葉遊びの謎解きメイズから脱出できなかったため、何もこねくり回さずとも独特なタイトルでおなじみ(?)の「激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団」のインプレッションをお届けします。
ということで、ちょっとだけ近況を報告させていただくと、ボクが開発に関わっている3DSダウンロードコンテンツ「謎解きメイズからの脱出」というタイトルが10月21日に配信開始となりましたので、ちょっとチェックしてみてください。
ボクも厳しいゲイムギョウ界で働いているため、それなりにドロドロな生活をしているわけで、ちょっとだけゾンビ状態になりつつあったのですが、そんなタイミングで発売されたのが、「激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団」。「ブラン」とか「VSゾンビ軍団」とか付いているので、ちょっとわかりにくいのですが、2014年に発売された「超次元アクション ネプテューヌU」のシステム的には続編にあたるタイトルですよね。
ネプテューヌシリーズというと、ロールプレイングゲームがメインで、アニメ展開されたことで知っている方も多いコンテンツですが、実はボク、ネプテューヌシリーズは「超次元アクション ネプテューヌU」と「神次元アイドル ネプテューヌPP」しかまともにプレイしていないんですよ。
「超次元アクション ネプテューヌU」は、四女神と女神候補生が激しく戦うねぷねぷアクションゲーム。世間一般的にいうと3Dアクションゲームのカテゴリーに入るゲームですね。意外と過激表現の多いゲームなので、個人的にはゲイムギョウ界というかゲイム界ワイの激しいゲームだなぁ、と思っていました。コスチュームブレイクによる脱ぎっぷりに、ですが……。
ということは、今回はタイトルから推測すると、エロよりもグロの方が強いのでしょうか。リアルなゾンビを切り刻むのかな??
しかし、ゲームを起動してデモを見ているとちょっと様子が違います。縫い目のあるスライヌが多数登場。どうみてもビジュアル的には可愛いままです。ネプテューヌ達も別にビキニを着ているわけではありません。まぁ、そうですよ。ネプテューヌたちのビジュアルが変わるわけがありません……けど、なんでブランの名前を前面に出しているのでしょうか?
あっ、ゲイムギョウ界総選挙の第2回目(http://www.compileheart.com/neptune/vote/result2014/)でブランが第1位に選ばれたからなんですね。ブランというとビジュアル的には可愛いけれど、セリフに毒があるというか、操作してみてもちょっとクセの強いハンマー攻撃なので、個人的には「超次元アクション ネプテューヌU」ではメインではあまり使わなかったお方ですよ。
ゲームを始めるといきなり学園ドラマ。ネプテューヌってこんな設定だったっけ?と思ったのも束の間、学園最大のピンチ、廃校の危機が訪れます。矢継ぎ早に疑問が生まれる展開は嫌いではありません。なんせ、こちらが何も考えないうちに次々と展開が変わり、着いていくだけでも楽しいですから。
そんなわけで、学園のピンチの最中に本を書くプランを思いつくブラン。そこに妹のロムとラムが現れて、ゾンビに襲われるという展開。ゾンビ……おぉ、怖い。ヤンキーの不良??
まだぎこちない操作ですが、ハンマーを振りまわす操作にクセのあるブランでロムとラムの二人を守ってみると、実はネプテューヌと一緒に映画の撮影をやっているとのこと。あっ、映研という設定なのですね。ここからの話の展開が早くて、本を書こうと思っていたブランがいきなり映画の監督と脚本家になり、ハイパーマルチメディアクリエイターの仲間入り。
ゾンビ映画を撮ろうという話と同時にゾンビが学校に溢れかえっているので、映画を撮りながらゾンビを倒すという素晴らしきご都合主義で話が進んでいきます。こういうの、悪くないですね。というか、このゲームではステージ構成がSceneとカットで表現されているのですね。早速Scene1が終わって、Scene2のカット1になっていますよ。
少しずつ増えていく仲間達。というか、何故仲間じゃないかというところもストーリー上で設定されているから素晴らしい。序盤はブラン以外に、ネプテューヌ、ネプギア、ロム、ラム、そしてタムソフトが仲間となって一緒に戦う事になります。
コンビプレイが基本なので、誰と誰を組ませようかという話になるのですが、ここは個人的にはどうしてもブランを外すわけにはいきません。ブランを外してもゲーム的には全然問題ないのですが、ストーリーの根幹にいるブランを外してプレイするわけにはいきません。そんなわけで、一人目はブランにするのですが、さてもう一人はどうしましょう。そういえば、タイトルはブラン+ネプテューヌでしたね。とりあえず、ブランとネプテューヌでプレイしてみましょうか。まぁ、元々ネプテューヌが主役だという話もありますが。
前作のプレイ感覚から言っても、ネプテューヌの方が操作しやすいのですが、基本的にはブランでプレイを進めます。ネプテューヌの場合は、ボタンを押すと素直に攻撃が出るのですが、ブランはちょっとした待ち状態が発生して、スムーズに攻撃できないんですよ。まぁ、このクセのあるところがいいんですけど。
不良やらスライヌやらのゾンビを倒していって、どうにかステージをクリア。そうすると、リリィランクが上昇しました。コンビを組むとその組み合わせのリリィランクが上昇するようになっているんですよ。まぁ、この辺は前作と同じなのですがリリィランクの高いコンビニはメリットがあるので、ぜひ積極的にリリィランクを上げていきましょう。
前作では、コンビで戦闘に出ても、バトルに出すか出さないかでキャラに入るExpにかなりの差があったのですが、今作ではクリア後に手に入るExpはコンビのどちらも同じになっています。これって、レベルの高いキャラを一気に育ててから、レベルの低いキャラを一人ずつ難しいステージに連れて行って経験値稼ぎがしやすいということじゃないですか。これはちょっとメモしておきましょうか。大事な情報のような気がしますよ。ファミ通にもデンゲキコにも出し抜いて、ボクが報告しておきますよ。
ちなみにクリア時にはSの数で評価されるので、SSSを目指して頑張りましょう。クリア時はSuper Strike Studentという文字がキラキラ光ってるな、という感じでしかないのですが、ステージ選択時にそれぞれのカットの横にSSとかSSSとかの表示が付くので、SSS以外の評価が出ると何度も繰り返しプレイしたくなるわけですよ。
あと、ステージクリアすると毎回セーブするか聞いてきてくれるので、セーブのし忘れがなくなって便利になりました。前作ではメニュー画面から自分でセーブ画面を呼び出さないとセーブできなかったので、うっかりセーブをし忘れる問題があったので、だいぶ助かります。
カットが進むたび、Sceneが進むたびに、前作で倒した敵たちが次々とゾンビになって登場します。そして、いつもの仲間達も一通り仲間になっていきます。
序盤は普通にプレイしてexpを稼いでレベルアップをするだけで、それなりに敵を倒していけるのですが、そのままでプレイしているとちょっとずつ厳しくなっていきます。というか、単純にブランばかり使用して、コンビのキャラを切り替えながら一通りリリィランクを10まで上げ続けているから厳しいだけなんですけど。
まぁ、上手い人はこのまま突き進んでもいいと思いますよ。でも、厳しくなったらメニュー画面から「ショップ」を選んでみましょう。ここではこれまでに稼いだお金を使って武器やアイテムを購入することができます。使用しているキャラクターの武器をとりあえず買ってみましょう。武器を買えたら今度は「セットアップ」に行くと、武器や装備を装着させることができます。
ついでに「セットアップ」内の「アビリティ振り分け」からキャラクターのHP、POW、DEF、TECHNICの4項目を上げることができるので、いい感じに上げておきましょう。
「セットアップ」ではリリィランクの確認もできるのですが、並んでいる顔の中に見覚えのない顔が……プルルート、ピーシェ、天王星うずめの3人は誰なんでしょうか。それぞれリリィランクが1なので普通の関係性の方たちなのでしょうけど、その存在が気になります。
あっ、そういえば、ゲーム中になにやら騒がしい声がするなと思いつつも全然操作をしなかったので忘れていましたけど、SUPPROTメンバーの設定もここですることができますね。SUPPORTメンバーはゲーム中にゲージが溜まると□ボタン+△ボタンや□ボタン+×ボタンで繰り出す技の為のメンバーで、ゲームを進めるとそれなりにメンバーの数が増えていくので、適度に使い分けて自分好みのSUPPORTメンバーを見つけていきましょう。最初からいるSUPPORTメンバーはアイエフとコンパの2人のようです。
そうそう、メニューからは「トレジャー」というモードにも入れます。このモードでは、ゲームで手に入れた素材が一通り揃っていればアイテムが手に入るので、時々チェックしておきましょう。
ブランを適度に強くできたので、さっさと先に進みましょうか。ブランの第二武器のスチールハンマーはなかなか強力ですね。バイオなハザードも上手に切り抜けて、さっさと先に進んでいきましょうか。
なんだかんだと進めているとScene4で初めて死んでしまいました。コンビを組んでいるので死ぬと自動的にもう一人のキャラクターになるのですが、ブラン以外はちゃんと育てていないので、ブランが死んだ時点で死亡フラグが立っているわけですよ。まぁ、今回はノワールが仲間になったばかりなので、レベルの低いノワールでは何も対応できなかっただけですが。
だから、あっさりとゲームオーバー。でも、安心してください。上がってますよ。リリィランクが。当然ながらExpもしっかりと入るので、無茶なプレイをしても全然問題ありません。あなたとネプテューヌ達との心の中の信頼関係がどうなっているかはわかりませんけど。
正直の話をしておきますと、ここまで前作のボタン操作を把握しているだけで、どうにかゲームを進めることができました。でも、前作に……というか、ネプテューヌシリーズでは当たり前なはずの変身がなぜかできなかったんですね。前作ではRボタン+×ボタンで変身ができたので何度も同じ操作をしていたのですけど、全然変身ができなかったのです。そこで取説を確認してみたところ、今作ではLボタン+Rボタン+×ボタンを押さないと変身できないんですよ。これって重要な事ですよね。
ちなみに前作では方向キーの下だったキャラクターチェンジはLボタン+Rボタン+○ボタンになっているので、こちらもしっかりと覚えておきましょう。前作のノリでプレイしているといろいろとボタン操作が変わっているので、ぜひプレイ前にチェックしておきましょうね。まぁ、ボクは既にScene4まで来ているわけですけど。
いまさらなところはありますけど、操作を覚えれば楽々と進められるようになります。ストーリー上の荒々しいストーリーを作り上げるブランとボクが操作する荒々しいブランがうまく融合して、サクサクとゲームが進んでいきます。とりあえずいつものメンバーはみんな揃ったし、映画も無事完成したっぽいですね。
マルチプレイでは最初からいつものメンバーで本編と違ったストーリーを楽しめるようなので、友達のいる方は楽しんでみてください。ボクは寂しく一人プレイに勤しみますが。
……まだプルルート、ピーシェ、天王星うずめが出ていないし、ゾンビが出てきた理由とか判明していないので、ゲームはまだまだ続くのかしら?? ん? 一寸だけ先に進めてみたら、天王星うずめが出てきてハチマジーンとか言っているぞ。これは危険な匂いが……。
「激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団」は前作と比べると、システム的にもストーリー的にもだいぶ変わっているモノの、なにやら気が付かないうちに危険な領域に足を踏み入れている感覚を味わえるゲームなので、怖いモノ見たさでプレイするのは十分面白いと思いました。ちなみに、コスチュームブレイクはないけど、バージョンアップ(1.01)で破れたコスチュームに着せ替え可能になったので、エロ期待の人もご心配なく。
そうそう、ゲイムギョウ界はなかなか大変なため、次の開発のお仕事までには少し時間が掛かるかな、と思っていたら、タイミングよくお話を頂けたため、すでに次のプロジェクトに入ってしまい、今まで以上にゾンビ状態でドロドロになって働いていることを付け加えておきます。
プロフィール
酒缶(さけかん)/ゲームコレクター
1万本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。ゲーム関係者へのインタビューをまとめた電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション」を展開中。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPG ピクダン2」など多数。価格コムでは、ゲームソフトとAndroidアプリのプロフェッショナルレビュアーを担当している。
■公式サイト「酒缶のゲーム通信」
http://www.sakekan.com/■twitterアカウント
http://twitter.com/sakekangame■電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のファミ友Re:コレクション1」
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