カプコンは、PS4/PC用ソフト「ストリートファイターV」の店頭体験会イベントを、本日2月18日に東京・ソフマップ 秋葉原アミューズメント館で開催した。
本日2月18日に発売を迎えた「ストリートファイターV」は、格闘ゲームにe-Sportsの概念を取り入れたシリーズ最新作。前作までのシステムをすべてリセットし、新たにVトリガーやVリバーサルなどのシステムを導入したことで、プレイヤーたちによる緻密な駆け引きが行われるほど奥が深いゲームになっている。また、本作を観戦している人にもわかりやすい演出が用意されているので、見ているだけでも楽しめる。
ソフマップ 秋葉原アミューズメント館で開催された店頭体験会イベントでは、本作のプロデューサーの杉山晃一氏とアシスタントプロデューサーの綾野智章氏との対戦や、本作を購入した人限定のトーナメント大会も開催。大会には12名の選手たちが参加し、優勝者にはリュウが刻印されたPS4の着せ替えハードカバーや、春麗のフィギュアなどが贈られた。
イベント会場には、歴代シリーズを遊んだことがある熟練プレイヤーたちだけでなく、格闘ゲームにはじめて触れる人たちも多く集まり、本作を一緒にプレイしていたのが印象的だった。
今回は杉山氏と綾野氏に、発売を迎えての感想などを聞くことができた。
――本日発売を迎えての率直な感想を聞かせてください。
杉山氏:ありきたりな言葉になってしまい恐縮ですが、ここまでこれたのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます! 来年は「ストリートファイター」が30周年を迎えるので、もっと盛り上がるようにさまざまなものを仕込んでいく予定です。
綾野氏:これからが本番だと思っていますので、気を引き締めて行きたいと思います。また、国内外でさまざまな大きな大会を開催していく予定なので、楽しみにしていてください。
――今回ユーザーさんと戦ってみていかがでしたか?
杉山氏:クローズドβテストをプレイした人たちはすごく上手なので、こちらも本気出さないと勝てないということもありました(笑)。
綾野氏:格闘ゲームをはじめてプレイするというユーザーさんも結構いましたが、リュウで波動拳や昇竜拳などの必殺技を出せていました。それを見て、簡単に必殺技が出せるように設計したことが上手くはまったと実感できました。
――開発段階で苦労したところはどこでしょうか?
杉山氏:グラフィックが一番苦労しましたね。「ストリートファイターIII」から「ストリートファイターIV」になるときにはドット絵から3Dになったのでインパクトがありましたが、「ストリートファイターIV」から「ストリートファイターV」はどちらも3Dなので、なかなかインパクトがあるものは作れませんでした。
何度も試行錯誤して行き着いたのが油彩のタッチで、それを突き詰めてできたのが、本作の特徴である“気跡”です。やはりそれができるまでの試行錯誤が一番大変でしたね。
綾野氏:開発の後半だと、サーバートラブルですかね。今でもご不便をおかしていますが随時アップデートをしていき、より快適にしていきたいと思っているので、温かく見守っていただければと思います。
――初心者にオススメのキャラクターを教えてください。
杉山氏:プレイしたことがない人には、本作の基本的な動きが詰まっているリュウを使って欲しいです。リュウさえうまく使えれば、ほかのキャラクターでプレイした場合でも、なんとなく立ち回りができるようになるはずです。
綾野氏:僕はラシードをオススメしたいです。適当に操作をしていても技が出やすく、さらにゲームパッドでも操作がしやすいように設計されているので、初心者でも触りやすいと思います。
――今後の抱負を教えてください。
杉山氏:アーケード版が出ていないので、日本でのイベントや大会がどうなるのか気になる人も多いと思いますが、パートナー企業さんたちと協力して、リアルで集まる場所を作ろうと思っていますし、大きな大会の準備も着々と進んでいるので期待していてください。
綾野氏:今年のアップデートで新キャラクター6人が参戦するので、興味のある方はシーズンパスを買っていただきたいです。
――本作で注目してほしいところはありますか?
杉山氏:本作の内容を知らなくても、ゲーム画面を見ればどんなことをやっているのか、わかりやすくなっています。見ているだけでも楽しいので、ぜひコンテンツに触れて欲しいです。
綾野氏:本作はリセットをコンセプトに製作してきました。前作までは強かったプレイヤーたちが本作でも強いとは限りません。もしかしたら始めたばかりの人が大会で優勝することもあるかもしれません。そういうシーソーゲームが楽しいと思いますので、大会もぜひ注目してほしいです。
――ありがとうございました。