大幅な進化を遂げたシリーズ稼働20周年記念作「電車でGO!!」の発表会をレポート

アーケードゲーム
0コメント 仁志睦

2016年8月8日、タイトーは東京・恵比寿ガーデンプレイス内のザ・ガーデンルームにて、「電車でGO!」の稼働20周年を記念した新作アーケードゲーム「電車でGO!!」の発表会を開催した。

1997年の稼働開始以来、電車運転シミュレーターの草分けとして高い人気を誇ってきた「電車でGO!」。本作「電車でGO!!」はこの人気シリーズの稼働20周年記念作であり、稼働開始は来年春の予定となっている。

タイトーの代表取締役社長である石井光一氏は、この「電車でGO!!」がグループ会社であるスクウェア・エニックス ヴィジュアルワークス部の協力のもと、最新のCG技術を用いた「新しい『電車でGO!』になる」とアピール。「今までのファンの方だけではなく、さまざまな年齢層の方々に受け入られるものになると信じています」と力強く語った。

次に登壇したのはジェイアール東日本企画 常務取締役の筑波伸夫氏。「電車でGO!」シリーズのファンであるという筑波氏は「今回は『運転士体験ゲーム』という新しい企画であるということで、私自身も楽しみにしています」とコメント。「おじいちゃん、お父さん、お子さんの3世代で楽しめるゲームではないかと思っています。(本作をきっかけに)新しい鉄道ファンを築くことができればうれしいですし、ぜひそのようなゲームになってほしいと思います」と開発陣にエールを送った。

タイトーの石井光一氏(中央左)とジェイアール東日本企画の筑波伸夫氏(中央右)。

全高216cm、全幅260cmという巨大な筐体がお目見え!

タイトーの川島健太郎氏
タイトーの川島健太郎氏

そして、ついに最新作となる「電車でGO!!」の筐体がお披露目された。全高216cm、全幅260cmと実際の電車の幅とほぼ同じサイズで、タイトーAM本部のコンテンツ開発部長である川島健太郎氏も開口一番「でかいです!」とコメント。

筐体内部には正面に55インチ、左右に43インチと大型3面モニターに加え、20インチのタッチパネルモニターも搭載されており、全4画面での迫力のプレイを楽しむことができるという。

映像はすべてCGだが、アンリアルエンジン4を使用したグラフィックは実写と見まがうほどの出来ばえとのこと。さらに、冒頭で石井氏が述べたようにスクウェア・エニックスのヴィジュアルワークス部が監修をしており、「リアルで迫真の運転士体験ができるグラフィックになっています」と川島氏は自賛した。

ゲーム内容も見どころのひとつで、川島氏によると今回はミッション制を採用。「センター試験当日の天気が雪で、試験に間に合うように受験生たちを目的の駅まで届ける」「東京スカイツリーの前を電車が通るとき、少し速度を落として観光客の方に喜んでいただく」といったようなストーリー性が盛り込まれていて、単に路線を走らせるだけではない「日々の日常を支える運転士の仕事」を実際に体感できるようになっているという。また、山手線を皮切りに新しい路線や車両なども随時オンラインアップデートで追加していくとのことだ。

スマートフォンアプリの配信もあわせて発表された。「連結!電車でGO!!」という電車をモチーフにしたパズルゲームで、詳細は明かせないがアーケード版との連動要素を追加していく予定だという。そのほか、タイアップ企画として世界最小鉄道模型システム「nanoblock」で知られるカワダの「nanoGauge」、「乗換案内」でおなじみのジョルダン、雑誌「鉄道ファン」の交友社とのコラボも予定していると川島氏は述べた。

ここで、ビジュアル面の監修を行ったスクウェア・エニックス ヴィジュアルワークス部の生守一行氏や本作とのタイアップを実施予定の各アライアンスカンパニーの担当者がゲストとして挨拶。それぞれファンへのメッセージを送った。

生守一行氏(スクウェア・エニックス ヴィジュアルワークス部 チーフ・クリエイティブ ディレクター)

ただリアルさを再現するだけではなく、色や彩度などを調整した、きれいさも目指した画像作りをしています。

鉄道ファンの方はもちろんのこと、親子でも楽しめるものを目指して制作していますので楽しみにしていてください。

高橋宏行氏(カワダ オリジナル事業本部 事業部長 取締役)

以前から鉄道のプロフェッショナルとコラボできないかと考えていたので、タイトーさんから今回のお話を頂戴したとき、「一緒にやらせていただきたい」と即答させていただきました。

バーチャルなアーケードの「電車でGO!!」とアナログのブロックで作る「電車でGO!」。これで何ができるか、来年春に向けていろいろな企画を進めていますので、ぜひ皆さん期待していてください。

佐藤俊和氏(ジョルダン代表取締役社長)

電車といえば「乗換案内」、「乗換案内」といえば“ジョルダン”という言葉が思い浮かぶと思います。私共はタイトーさんがご自身で行うのとは別の形でのスマホとの連動を考えています。

今は「ポケモンGO」がすごい人気ですが、来年の今頃は「電車でGO!!」のアプリがすごい人気になるように頑張っていますので、ご期待ください。

山田修平氏(交友社代表取締役社長)

2003年3月号の「鉄道ファン」の裏表紙にタイトーさんが出された広告「電GO!ファン」はかなり評判になりました。今回の新製品については鉄道ファンだけでなくゲーマーの方にも喜び、感動、驚きを味わっていただけるのではないかと思いまして、協力させていただくことになりました。

この「電車でGO!!」を多くの方に知っていただけるよう、お手伝いさせていただきますので、どうぞご期待ください。

13年前に発売された「鉄道ファン」2003年3月号。左は表紙で右が裏表紙に掲載されたタイトーの広告。

最後に川島部長への質疑応答が行われた。まず本作のVR化についてだが、VR技術への興味は認めつつ「すでにこの筐体が十分にリアリティを得られるものであると思っております」と回答。現時点ではVR化の予定はないと述べた。

筐体に付いているカードリーダーに関する質問も出された。これについて川島氏は具体的なことは避けつつ、「当社ではアーケードゲーム施設への電子マネー化を推進していまして、『電車でGO!!』もゆくゆくは対応していきたいと考えています」と電子マネーへの対応を視野に入れていることをほのめかしていた。

さらに、プレイ料金についても言及。「あくまで一般論ですが、我々は100円玉を入れて3分とか5分遊ぶというプレイスタイルについて、本当にそれでいいのかという意識を持っています」と問題を提起。本作が対応するかはあくまで未定としつつ、「例えば定期券のようなものがあって、それを買うと1ヶ月間は何回かフリープレイができるなど、いろいろな方法を検討しています。また、その決済システムとして電子マネーは非常に向いているのではないかと思っています」と語るなど、新たな料金体系を模索していることを明かした。

筐体に付けられているカードリーダー。中央には「NESiCA」のマークが。

そのほか、筐体の画面にタイトーのサウンド開発部門である「ZUNTATA」のロゴが表示されていれていたことからサウンドに関する質問も出され、川島氏が「BGMや効果音も含めて100%ZUNTATAが担当することになると思います」と回答。

筐体の右上に書かれている「クハ40-400」という車体番号については、今作が4作目になるので40、現在の筐体がプロトタイプから数えて4番目のモデルになることから400となっていて、この「400」の部分は筐体がバージョンアップすれば数字が変わっていく予定だそうだ。ロケテストの時期は未定だが、できれば年内に行いたいそうで「お客様のご意見を早いうちに聞きたいと考えております」と答えていた。

この車体番号を見れば、どのバージョンの筐体か 前面の画面に大きく「ZUNTATA」のロゴが。
ひと目で分かるわけだ。

ちなみに、筐体は左側の扉も開けられるようにする予定で、家族で遊んでいる人用として横に補助椅子を置くことも検討しているという。また、アミューズメント施設以外への展開も検討していて、例えば道の駅やショッピングセンター、本当の鉄道の駅の中などに置きたいとも考えているとのことだ。

こちらが筐体の外観。ぱっと見ただけでもかなりの大きさであることが分かるだろう。
左手でマスター・コントローラー、右手でグリップを握るようになっていて足元には警笛ペダルが設置されている。
前面だけでなく後方にもスピーカーが設置されていて、四方からのリアルなサウンドを楽しめる。^^

※画面は開発中のものです。

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