セガゲームスは8月25日、東京のクラブ セガ 秋葉原 新館にてPS4用ソフト「初音ミク -Project DIVA- X HD」の発売記念抽選会を開催した。
シリーズとしては恒例となった本抽選会では、「初音ミク」のキャラクターボイス担当・藤田咲さんのサイン入りポスターやマフラータオルなどをラインナップ。
そして同会場では、本作のプロデューサーである林誠司氏、ならびにディレクターの大坪鉄弥氏が来場し、メディアに向けた囲み取材が行われた。まずはそちらの内容についてお届けしていこう。
シリーズ最高のグラフィックの魅力を紹介!PS VR対応のアップデートは本体発売と同時に実施
――発売を迎えた現在の心境をお聞かせください。
林氏:今作に関しては早い段階から開発の目処はついていたものではあるのですが、8月25日という発売日を守って出せたということにホッとしています。
大坪氏:PS Vita版が3月に発売していて純然たる新作というわけではありませんが、PS4なりの要素をいろいろと詰め込んだタイトルとして開発しました。無事発売を迎えられてよかったなと思います。
――改めて、「初音ミク -Project DIVA- X HD」としての魅力についてお聞かせいただけますでしょうか?
大坪氏:本作はPS Vitaで発売した「初音ミク -Project DIVA- X」をベースとしつつ、PS4ということもあってフルHD、1080pで60fpsの高解像度・高フレームレートで楽しんでいただけるものになっています。見た目の絵作りもPS Vitaと比べてもパワーアップしていますので、ご家庭の大画面のテレビで快適に遊んでいただければと思います。
PS Vita版をお買い求めのお客様はクロスセーブに対応していますので、そのままデータを移行して遊んでいただくことも可能です。またPS Vita版の際にモジュールのアンロックキーをご購入いただいた方は、PS4版に関してもクロスバイでPlayStation Store上から無料でダウンロードできるようになっています。
――グラフィックに関してPS4版ならではの凄さがわかるところはありますか?
大坪氏:PVを見ていただければわかるかと思うのですが、質感の表現と光源ですね。ミクの標準の衣装でのアームカバーの艶や、ステージの映り込みのキラキラ感などを見ていただければと思います。またライティングもPS Vitaと同じステージですが絵作りの仕方が違うので、ライトによってステージが変化している様子などもご覧いただければと思います。
林氏:それと「Sharing The World」と「Hand in Hand」の2曲を追加ダウンロードコンテンツとして、PS4版に関しては無料で提供します。PS Vita版については有料にはなってしまうのですが、人気の高い楽曲ですのでぜひ遊んでみていただきたいなと思います。
大坪氏:「Sharing The World」に関しては先にPS4版を作ったので、特に光の表現を意識したステージ作りになっています。摩天楼みたいなステージで光の粒子みたいなものが飛び散るような場面や、マップの陰影感とミクさんのマッチングなどがすごく良いなと思っています。
――PS4での開発に関してはいかがですか?
大坪氏:最新のハードということもあって作りやすかったです。開発初期からPS4でという話はもちろんありましたし、その頃に検証した結果、6体表示するのも楽勝だったのでスペックをあげようといろいろと取り組みましたが、要素を盛り込みすぎてしまうとPS4のパワーでも難しかったのでそこのバランスを取るのは難しかったですね。
林氏:プロジェクト立ち上げ時から一番高い表現ができるところで勝負していきたかったので、そこは迷いなくPS4を選択しました。一番綺麗で可愛いミクさんを楽しめるのは「初音ミク -Project DIVA- X HD」だと自信をもってお贈りできるものになったと思います。
――先日、本作の繁体中文版に関して台湾でのゲームソフト直販を行うとの発表がありましたが、海外で同時期に発売されるということに対する感触はいかがでしょうか?
大坪氏:PS Vita版は日本とアジアが同時発売で、PS4版に関しては日本とアジアが同時発売(韓国語圏のみ9月1日発売)、30日にはアメリカとヨーロッパで発売されるのですが、日本だけでない海外での盛り上がりを感じています。
FやF 2ndの時は日本での開発が終わってからローカライズ版を開発していたのですが、早く遊びたいという声を多くいただきましたので、まずはPS Vita版を日本とアジア圏で同時にして、PS4版を出すタイミングではアメリカやヨーロッパに関してもほぼ同時期に展開したいなという思いがありました。
林氏:世界に向けて拡散しているIPなので、海外からの要望を含めて全て同時に展開できるというぐらいの準備で進めていました。ミクさんの誕生日である8月31日に向け、世界中で「初音ミク -Project DIVA- X HD」で盛り上がっていただけると一番嬉しいことかなと思います。
――発売後にアップデートを予定しているPS VRへの対応についてもお聞かせください。
林氏:ライブエディットモードでステージを飾り付け、モジュールも好きに選んでもらった上で、そのステージをPS VRのVR空間で鑑賞できるというものです。遊び心地としてはライブの演出を自分で指揮しているプロデューサーのような感じでいろいろな楽しみ方ができるのではないかと思います。
大坪氏:配信時期に関しては、PS VR本体の発売に合わせた10月13日にアップデートを予定しています。
――同じく10月13日に配信となる「初音ミク VRフューチャーライブ」についてはいかがでしょうか?
林氏:こちらはPS VR専用のライブ鑑賞コンテンツとして開発しております。こちらは「初音ミク -Project DIVA- X HD」のライブエディットモードの鑑賞とは違い、ライブとして作りこまれたものをVR空間の中に入って鑑賞していただき、観客となって場内を盛り上げていくという楽しみ方になっています。
大坪氏:ライブならではの音響や演出を楽しんでいただけると思います。こちらも10月13日より配信が始まるので楽しんでいただければと思います。
林氏:8月31日が初音ミクさんの9周年なので、それに併せてどういったタイトルになっているのかの全体像を発表していきます。また、明日の「初音ミクシンフォニー」や「マジカルミライ2016」でも出展いたしますので、そちらで体験いただければと思います。
――最後にユーザーの方に向けたメッセージをお願いします。
大坪氏:PS4用ソフトとして本日ついに発売となりました。スタッフ一同頑張って作りましたので、お手にとって楽しんでいただければと思っております。
林氏:PS4版で初めて出る「Project DIVA」ということで、一番綺麗で可愛い初音ミクさんを、一番快適に遊べるタイトルになっています。シリーズユーザーの方もそうでない方もこの機会にゲームをプレイしていただいて、初音ミクさん含めた楽曲の素晴らしさを楽しんでいただければと思います。VRもよろしくお願いします。
林氏による食レポも!コラボレーション実施中の店舗の様子を紹介
囲み取材の実施後は、場所をヨドバシカメラ マルチメディアAkibaへと移し、本日よりコラボレーションがスタートした「スイーツパラダイスケーキショップ」と「ドックポップコーン」で提供されるコラボメニューを紹介してもらった。
ヨドバシAkiba店、新宿メトロ店にて9月29日まで行われる「スイーツパラダイスケーキショップ」とのコラボでは、PS4「初音ミク -Project DIVA- X HD」とのコラボレーションロールケーキとドリンクの発売が行われる。試行錯誤を重ねてKEIさんが描くメインビジュアルの初音ミクをプリントしたというロールケーキは、取材した昼時点ですでに完売になるほどの盛況ぶり。ドリンクは夏の季節に合わせた、キャラクターのカラーにちなんだサイダー系の飲料6種については、初音ミクのイメージカラーの緑色を再現するために、ブルーハワイのシロップにメロン風味を足したグリーンシロップを独自に開発したのだとか。
また「ドックポップコーン」でのコラボでは、9月30日までの期間、ヨドバシAkiba店限定でコラボレーションパッケージが発売。フレーバーは、人気商品であるデンバーミックス(ミクとKAITO)、アップルクリスプ(リンとレン)、ベターバター(ルカとMEIKO)の3種が用意されている。1商品購入につき、「初音ミク -Project DIVA- X HD」限定コラボのブロマイドが全12種(うち1種はシークレット)がもらえるということで、お目当てのブロマイドが手に入らず、続けて購入するという人もいたという。
店舗には林氏も引き続き同行してコラボメニューの食レポも実施。生クリームとメロンのクリームの組み合わせで独特の味わいを生み出すロールケーキや、キャラメルブリスとトリプルホワイトチェダーを同時に食べることで甘じょっぱい口当たりを楽しめるデンバーミックスなどを実際に試食した。
コラボレーションの詳細などは各店舗の公式サイトも併せてチェックしておこう。
スイーツパラダイス
http://www.sweets-paradise.jp/
ドックポップコーン
http://www.docpopcorn.jp/