世界へのキップは誰の手に渡るのか!?「ハースストーン日本夏季選手権」の模様をレポート

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ブリザード・エンターテイメントは、アキバ・スクエアにて、9月10、11日に「ハースストーン日本夏季選手権」を開催した。

「ハースストーン」は、ブリザード・エンターテイメントがおくる、シンプルにして、奥深い戦略バトルが楽しめるカードゲームだ。

本タイトルは世界中にコアなファンが存在し、日本でも絶大な人気を博している。そんな「ハースストーン」の日本一を決定する戦いが「ハースストーン日本夏季選手権」だ。

e-Sportsイベントとしては国内最大級、来場者数最大2000人規模の大会となり、賞金総額100万ドルを誇る世界最大規模のe-Sportsイベント「ハースストーン世界選手権」につながる「アジア太平洋選手権」の出場権をかけて、予選大会を勝ち抜いてきた16名の選手達が激突する。

9月10日に16名によるトーナメント戦が行われ、勝ち残った4名が、9月11日に行われた決勝トーナメントでしのぎを削った。本大会におけるレギュレーションは、使用デッキが5ヒーロー+1BANの、コンクエスト・フォーマット形式(7戦4本先取)だ。

※5ヒーロー+1BAN…5種類の異なるヒーローのデッキを事前に用意し、対戦前にお互いの1ヒーローを使用禁止に指定しあう対戦フォーマット。
※コンクエスト・フォーマット…1つの対戦において、勝利したヒーローのデッキは使用不可となり、最終的に全てのヒーローで勝利することが勝利条件となる対戦フォーマット。

また本大会は「夏祭り」をコンセプトに、屋台やバーが設置されていたほか、オープンスペースでは来場者同士がハースストーンのフリーバトルを楽しめる炉端の集いも開催され、本選出場者でなくても楽しめるイベントとなっていた。

本作のヒーロー「ジェイナ」のコスプレで有名な
トオルさんも駆けつけた。

本稿では、準決勝を勝ち上がってきたyutori選手とGundamFlame選手の、白熱した決勝戦の全容をお届けしよう。

yutori選手 VS GundamFlame選手!日本一の座はどちらの手に!?

あまり大会向きではないと言われているローグを使って勝ち上がってきた、全1ローグ使いとの呼び声が高いyutori選手。対するGundamFlame選手は一番得意なヒーローをシャーマンとするも、常にシャーマンをBANされ続けながら勝ち進んできた猛者だ。

気になる決勝戦のヒーロー構成だが、yutori選手がドルイド/シャーマン/ウォーリア/ハンター/ローグ。GundamFlame選手はウォーリア/メイジ/ハンター/ドルイド/シャーマン。

BANヒーローはお互いにシャーマンを選択。これは現環境においてミッドレンジ型のデッキが多く存在する中、アグロシャーマンの早い展開を嫌った形になるだろう。このBANは決勝戦に限ったことではなく、大会全体を通してシャーマンをBANする選択が多く見られた。

第1戦目 yutori選手ローグ VS GundamFlame選手メイジ

いよいよ始まった第1戦目、yutori選手のミラクルローグ対GundamFlame選手のテンポメイジの試合。お互いにコンボを多様するデッキになるため、後攻時に貰えるコインが重要になってくる。ここはGundamFlame選手が先攻、yutori選手が後攻でコインを手にする形でのスタートとなった。

序盤はGundamFlame選手が盤面にミニオンを並べ、yutori選手がそれをケアしていく流れとなる。yutori選手の4ターン目、トップで引いてきた「バーンズ」をキャスト。召喚されるコピーミニオンが何になるのか会場中が固唾を呑んで見守る中、登場したのは「ダークアイアン・スカルカー」。あまり好ましくない展開となったが、それでも盤面上の有利をyutori選手がとった。

しかし、返しのGundamFlame選手のターン。「フレイムウェイカー」からの「魔力の矢」でyutori選手の盤面にキレイに5点をばら撒き、場を一掃。一気に盤面を逆転させた。

非常に厳しい展開となったyutori選手。「ガジェッツァンの競売人」を召喚し、スペルを絡めたドローを進めるも、起死回生の一手となる手が引けずコンシード。まずはGundamFlame選手が勝利した。

第2戦目 yutori選手ローグ VS GundamFlame選手ウォーリア

第2戦目、yutori選手はミラクルローグを続投、GundamFlame選手はドラゴンウォーリアを使用しての対戦となる。ドラゴンウォーリアは序盤から相手にプレッシャーをかけていくことが可能なため、yutori選手がやや厳しいマッチアップとなった。

GundamFlame選手は2ターン目にフェアリードラゴンを召喚。このミニオンはスペルでターゲットを取れないため、スペル除去を得意とするローグでは対処が難しいミニオンだ。yutori選手はこのミニオンを除去する手段が無かったため、「クエスト中の冒険者」を召喚して次ターンに相打ちをする構え。このミニオンは他のカードを絡めてバンプをすることで真価を発揮するので、若干不本意な形での使用となった。

しかし次ターン、GundamFlame選手は「血を霊液に」「死憎悔いのグール」を続けざまに展開。yutori選手の盤面を除去しながらミニオンを横に並べることに成功した。

かなり苦しい展開となったyutori選手だが返しのターンで「バーンズ」をキャスト。召喚されたコピーミニオンは「リロイ・ジェンキンス」。スタッツは1/1だが突撃を持つため、手札の「死角からの一刺し」と合わせて盤面はyutori選手が有利の状況に。

ここからはお互いにミニオンをトレードしあう展開が続くが、yutori選手のハンドからミニオンが途絶えてしまう。「ガジェッツァンの競売人」を引けることが出来ればコンボパーツは揃っているため、逆転のチャンスがあったのだが引くことができず、2戦目もGundamFlame選手が白星をあげた。

第3戦目 yutori選手ローグ VS GundamFlame選手ハンター

第3戦目、yutori選手はミラクルローグを意地の続投、GundamFlame選手はハイブリッドハンターで、ハンター側が有利なマッチアップだ。yutori選手としてはどこかでローグの1勝をあげる必要があったため、自信のあるローグを続投したのだろう。不利なマッチアップをどう捌いていくのかに注目が集まる。

序盤、GundamFlame選手は1マナからテンポよくミニオンを展開し、yutori選手がそれを除去していくという流れになる。yutori選手の4ターン目「クエスト中の冒険者」を召喚。さらに「隠蔽」を使用して、バンプを図りつつ隠れ身を付与する。GundamFlame選手はこれを処理することができず、フェイスへアタック。試合はダメージレースの様相を呈することとなった。

続くyutori選手のターン、ここで温存してきたコインからのスペルを一斉放出。「クエスト中の冒険者」が9/9まで育つことに。さらにダメ押しの「エドウィン・ヴァンクリーフ」が8/8で登場。これには堪らずGundamFlame選手がコンシード。yutori選手の勝利となった。

第4戦目 yutori選手ハンター VS GundamFlame選手ドルイド

第4戦目、yutori選手はハイブリッドハンター、GundamFlame選手はマリゴストークンドルイドを使用しての対戦。一般的には序盤から攻め立てていけるハンター側が有利なマッチアップだ。

yutori選手が1ターン目から「炎魔コウモリ」を召喚し有利な試合になるかと思われた。しかし、後攻1ターン目のGundamFlame選手の手札が「練気」「月の炎」「野生の力」「ファンドラル・スタッグヘルム」「コイン」と、かなり凶悪な状態。「月の炎」で「炎魔コウモリ」を除去し、「コイン」「練気」でマナをブースト。1ターン目にして「ファンドラル・スタッグヘルム」が召喚される。これには会場中から大きな歓声があがっていた。

3/5というスタッツを2マナで処理することは難しくyutori選手は「鬼軍曹」を召喚してターンエンド。次ターンのGundamFlame選手は「野生の力」を使用、「ファンドラル・スタッグヘルム」の効果によりバンプと3/2の「黒豹」の召喚、どちらの効果も発動し、4/6と4/3が2ターン目にして並ぶことに。

序盤の有利を盾に強気に攻めるGundamFlame選手に対して、「殺しの命令」「速射の一矢」などを使用し、なんとかミニオンを除去することに成功したyutori選手。しかしそこへ、ボスラッシュだとばかりに「魔力の巨人」を召喚するGundamFlame選手。対するyutori選手も挑発を「巨大ガマ」に付与し延命を図るも、「ワタリガラスの偶像」から事前に取得していた「なぎ払い」で場を一掃。GundamFlame選手が日本チャンピオンの座に王手をかける!

第5戦目 yutori選手ドルイド VS GundamFlame選手ハンター

第5戦目、yutori選手はマリゴストークンドル、GundamFlame選手はハイブリッドハンターを使用しての対戦。4戦目とはヒーローを入れ替えた構成での戦いとなった。GundamFlame選手の手札は1、2、3マナのミニオンがキレイに並んでいる、まさに理想的な手札。対するyutori選手の手札は「練気」「月の炎」「生きている根」「古代地の番人」「コイン」と4戦目のGundamFlame選手を彷彿させる手札だ。

GundamFlame選手は1ターン目から「炎魔コウモリ」を召喚。返しのyutori選手のターンだが、なんとトップで「ヴァイオレット・アイの講師」をドロー。「コイン」「練気」でマナをブーストし、「ヴァイオレット・アイの講師」が1限目から講義を始めることに。さらに「月の炎」で「炎魔コウモリ」を除去するという4戦目の意趣返しをする動きに会場は大盛り上がりだった。

このままの勢いでyutori選手が試合を持っていくかと思いきや、GundamFlame選手は3ターン目に「獣の相棒」をキャスト。ここで3分の1の確率から突撃持ちの「ハファー」をしっかりと引き当て「ヴァイオレット・アイの講師」と相打ちをとることに成功。試合の行方はまたわからなくなる。

ここから試合は、ミニオンをトレードしあう膠着状態となる。しかしyutori選手の6ターン目、「練気」から「マリゴス」を召喚。これはGundamFlame選手のデッキに確定除去である「必殺の一矢」が入っていないことを読んでの強気なプレイングだ。GundamFlame選手も「荒野の呼び声」をキャスト。獣の相棒を3体召喚して全てフェイスにアタック。盤面の有利は捨ててダメージレースで勝負をする構えだ。しかし返しのyutori選手のターン、手札に温存させておいた「なぎ払い」で場を一掃しつつリーサル。yutori選手が勝利した。

第6戦目 yutori選手ウォーリア VS GundamFlame選手ハンター

第6戦目、yutori選手はドラゴンウォーリア、GundamFlame選手はハイブリッドハンターを使用しての対戦。マッチアップ的には、ほぼ五分といったところだろう。GundamFlame選手は序盤からミニオンを繰り出して攻撃するも、yutori選手は手札に重たいカードが多くなかなか反撃に転じられない状態だ。

なんとかミニオンを展開し反撃を試みるyutori選手だが、「獣の相棒」からの「レオック」×2や、「猟犬使い」で場のミニオンをバンプして、ヘルスに圧力をかけていくGundamFlame選手。

そしてついに6ターン目、yutori選手のヘルス9点に対して、GundamFlame選手のクロックがヒーローパワーを含めて7点。あと2点何かを引ければ勝利というターンで「猟犬を放て!」をトップでドロー。yutori選手の場には2体のミニオンが存在したため、ジャスト9点ダメージを与えGundamFlame選手が勝利。見事、日本一の座に輝いた!

「日本夏季選手権」はスタートライン!次なる舞台は「アジア太平洋選手権」

優勝したGundamFlame選手には「ハースストーン」開発者のジェイソン・チェイズ氏から、優勝トロフィーと「アジア太平洋選手権」の出場権が与えられた。

本大会を振り返ってGundamFlame選手は「導いてくれるかのような引きの良さのおかげで優勝することができた」と語った。

また「今回の優勝はゴール地点でしょうか?」という質問に対しては「『アジア太平洋選手権』、『ハースストーン世界選手権』と勝ち進み、世界の場でも優勝します!」と力強いコメントで応えてくれた。

「ハースストーン日本夏季選手権」で優勝したGundamFlame選手は10月に予定されている「アジア太平洋選手権」への出場権を獲得した。そこで優勝することができれば晴れて「ハースストーン世界選手権」に出場することが可能だ。日本を代表し世界の舞台に赴くGundamFlame選手。これからの動向に期待が高まる。

※画面は開発中のものです。

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