9月15日より幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2016。DMMブースにて出展されている「DMM GAMES VR ×刀剣乱舞-ONLINE-三日月宗近Ver.」体験会の模様をお届けする。
「DMM GAMES VR×刀剣乱舞-ONLINE-三日月宗近Ver.体験会」はVR事業参入を表明したDMM GAMESが、その第一歩として制作したコンテンツをお披露目する、東京ゲームショウ限定のVR体験会だ。
今回題材となった「刀剣乱舞-ONLINE-」とは、DMM GAMESとニトロプラスがタッグを組んだPCブラウザ向けの刀剣育成シミュレーションゲーム。
プレイヤーは審神者となって名だたる刀剣が戦士の姿となった「刀剣男士」を集めて育て、歴史を守る戦いを繰り広げる。熱いバトルはもちろん、刀剣にまつわるエピソードも展開され、お気に入りの刀を堪能できるのが魅力の作品だ。
またVR映像に登場する「三日月宗近」は、刀剣の最高傑作として天下五剣と称された5つの太刀の中で、もっとも美しいとされた一振りが擬人化されたキャラクター。VRで三日月宗近の美しさはどのように表現されるのか、体験の一部始終をお届けする。
体験会が開催されているDMMブースには、審神者の皆さんの自宅である「本丸」が出現。屋根瓦に縁側、池のある庭も臨める古き良き日本のお屋敷が再現された本丸は、会場に足を運んだらぜひチェックしてほしい。
三日月宗近の紋があしらわれた暖簾をくぐり玄関に通されたら、VR体験の方法がわかる動画をチェック。体調が悪い人や、13歳未満の人はVR体験ができないので注意しよう。
靴を脱ぎ畳が敷かれた体験ブースに通されたら、所持品をカゴの中にいれ、アイマスクとヘッドマウントディスプレイを装着し、ふかふかの座布団に姿勢を正して座る。このとき画面に写るタイトルがぼやけないよう、スタッフの人に調整してもらおう。ちなみに待機列に並ぶお客さんには背を向けた格好で座ることになるが、その姿は丸見えだ。客観的に見た時、皆一様に背筋を伸ばし正座をしていたことが感慨深かった。
例に漏れず筆者も人生で最高の正座をすると、聞き慣れた曲とともに目の前にゲーム画面よりもはるかに鮮やかな本丸が広がった。まわりを見回すと、普段は見えない床の間や小物の類などが確認でき、さらに縁側から差し込む陽の光や影、庭の向こうにそびえる山のリアルな見え方など、没入感を深めるための表現のこだわりを感じることができた。
しばし感動していると一匹の猫が近寄ってくる、つかず離れずの距離感が猫らしくて可愛い。ふと猫が縁側に出て行くと布擦れと金属の触れ合う音に「戻ったぞ」と三日月宗近が登場。戦ではなく万屋帰りか風呂上がりかと得心が行くほどの優美な出で立ちに顔がにやけてしまった。
着物の袖にじゃれつく猫に向ける仏のような微笑みを眺めていると、またきまぐれな猫がこちらに。それを追うように三日月宗近が腰を下ろすと、目線の高さが合い、その距離は50センチほどに縮まる。
こちらに向けられたご尊顔を拝見しようと身をのりだすと、瞳の中の三日月模様も確認できる距離まで近づくことができた。その存在感は脳が清涼な香りを感じさせてしまうほど。至福の時間を堪能していると、ほかの刀剣男士たちが帰還したのか、「様子をみてくる」と三日月宗近は桜を舞わせて颯爽と去っていった。
体験後は、鏡や化粧直しに必要なアイテムが完備されたパウダールームのようなスペースに通され、「身なりを整えてお帰り下さい」と何ともご丁寧なおもてなしを受けることができた。
このコンテンツについて、今後の展開は明らかにされていないが、審神者の皆さんが望めば、いつかは自宅で癒しの本丸体験が可能になるかもしれない。いや、可能にしてほしい。そう願わずにはいられないVR体験だった。