千葉・幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2016」。こちらでは、セガブースにて実施されたPS4用ソフト「蒼き革命のヴァルキュリア」ステージの様子を紹介する。

本ステージには、ゲストとしてグラビアアイドルの倉持由香さんと吉田早希さんが、ヴァナルガンド隊員の衣装に身を包んで登場。さらに本作のチーフプロデューサーを務める下里陽一氏、ディレクターを務める小澤武氏も登壇し、ストーリー、ゲームシステム、世界観設定など、本作の魅力について紹介された。

左から、下里陽一氏、小澤武氏 吉田早希さん、倉持由香さん

まずはストーリーと世界観について、小澤氏から解説されることに。本作は、現実でも起こった産業革命の発生が世界観の背景にある。現実では蒸気機関などの発明により産業革命は起きたが、本作の世界ではラグナイトと呼ばれる蒼い鉱石から、魔法的な力を引き出す“咒術”と呼ばれる技術が確立されたことで産業革命が引き起こされた。以降、ラグナイトはエネルギー資源としても非常に重要であると認知されることとなり、これを巡った戦争が頻発することとなった。

そんな中で、“死神”と恐れられるヴァルキュリアを擁するルーシ帝国が主人公たちの住む小国ユトランドを経済封鎖し、植民地支配しようと画策する。ユトランドは、愚かしくもこれに武装蜂起し戦端が開かれることとなり、そしてあろうことか勝利を収めてしまう。

劇中において「奇跡の解放戦争」と評される歴史の転換期でもあるこの戦争には、主導する5人の若者の姿があった。英雄と語り継がれてもおかしくない彼らは、しかし歴史上の大罪人として断じられることとなる。彼らが国を巻き込んで戦争を起こした理由…それは名誉でもなく使命でもなく、ただ“復讐”という私怨のためだった。

本作のストーリーは、彼ら5人が本当に大罪人だったのか、それとも国を救った英雄だったのかということを確かめるドラマとなっている。

小澤氏は、本作のストーリーについて「戦争を多角的に描きたかった」とコメント。戦争というと戦場での銃撃戦や殺し合いといった部分に焦点が当てられがちだが、そこには経済が絡んでいたり、政治的な思惑があったり、はたまた真偽の入り混じる情報が飛び交っていたりと、さまざまな側面があると強調した。そのうえで、本作のキーマンとなる5人の大罪人たちについて、「彼らは各方面のエキスパート。ある人は政界で活躍したり、ある人は経済を回したり、さまざまな方面から“戦争”を行っている」と解説した。

また、本作を特徴付ける鮮やかな映像表現「ガッシュ」についても言及。「ガッシュ」は、「緻密さ」と「鮮やかさ」をコンセプトとした絵画風の描画シェーダーだという。建物や服装の装飾など、緻密に描く部分はしっかりと描き込み、あくまで絵画風なのでざっくりと表現する部分はざっくりと描く、そうしたメリハリと鮮やかな色遣いが特徴と説明した。倉持さんも、濃淡のはっきりとした独特の描画に「温かみを感じる」とコメント。続けて「筆で描いたようなタッチが感じられて、不思議な印象を受けました」と驚いていた。

ここからは、実機プレイを交えながらバトルシステム「レギオン」が紹介された。戦闘では、各キャラクターに行動ゲージというものが設けられており、このゲージが溜まることでさまざまなアクションを行うことが可能になる。キャラクター単位にターンがあるというわけだ。

リアルタイムバトルとコマンドバトルが融合した「レギオン」では、通常は攻撃、ガード、回避などをリアルタイムで行うアクション性の高いものとなっているものの、バトルパレットを開くことで時間が停止し、咒術やライフル、グレネードといった兵器類の使用を決めることができる。先述した通りパレット展開中は時間が止まるので、遠くの敵には狙撃で先制したり、塹壕に隠れている敵や集団で行動している敵にはグレネードを投げ込むなど、状況に合わせた戦術を、プレイヤーが自由にじっくり考えてから繰り出すことができるのだ。

また、敵と味方には感情があり、例えば敵の態勢を瓦解させると焦り始め、統率が取れず攻撃の手が緩くなる。さらに敵に打撃を与えると恐慌状態となり、戦況はほぼこちらの掃討戦となる。こうした感情の要素を上手く利用することも、「レギオン」の特徴であり肝となっている。

さらに、戦場には爆発物などのギミックも多数用意されているので、状況に応じて破壊するなどの活用を考えることで、より有利に戦闘を進めていくことができそうだ。

吉田さんは実際のゲームプレイを見て、「時間が止まってくれるというのは本当にありがたい要素だと思います。アクションが苦手な人でも、落ち着いてプレイすることができるので、女の人も安心してできそうです」と言い、続けて「キャラクターの多様性も魅力ですよね。タンク系のキャラや攻撃系のキャラなど、そのキャラクター特有のさまざまな戦闘が楽しめるのはもちろん、自分に合った戦い方が見つけられるのが嬉しい」とコメントした。

最後に下里氏は、10月6日に配信が予定されている体験版に触れたほか、今後全国でゲーム体験会を実施することを明らかにした。発売に向けてさらなる盛り上がりをみせる本作に、ぜひ注目しておこう。

蒼き革命のヴァルキュリア

セガゲームス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2017年1月19日
  • 15歳以上対象

蒼き革命のヴァルキュリア

セガゲームス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2017年1月19日
  • 15歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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