本日9月17日開催の「東京ゲームショウ2016」にて行われた「ガンダムゲーム30周年スペシャルステージ」のレポートを掲載。PS4「GUNDAM VERSUS」やPS4/PS Vita「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」の最新情報が明らかに。
本ステージはガンダムゲームの30周年を記念し、これまでのガンダムゲームの歴史を振り返っていくという、パブリックデーならではの催しだ。
会場メインステージの壇上にはガンダムと言えばこの人、声優・古谷徹さんが登場。ガンダムの色調をイメージしたタキシードに身を包んだ古谷さんは、ガンダムゲームが30周年ならこちらはアニメデビュー50周年(アニメイト協力の元、「全国47都道府県 完全無料サイン会」が来週より順次実施)と、この2016年が両者にとってのアニバーサリーイヤーになっていると語る。
古谷さんは「さまざまなガンダムのエピソードを、手軽にゲームで体験できるのがガンダムゲームの魅力です」とし、自身の好きなガンダムゲームとしてSS「機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー」やPC「ガンダムネットワークオペレーション」といった古強者の作品の名を挙げる。このラインナップの絶妙さだけでも、ガンダムファンとしての大きさが垣間見えるだろう。
また、壇上ではガンダムゲーム30周年の記念施策の一環として、「月刊ガンダムエース」の協力のもと、2016年11月号に掲載される記念イラストもお披露目。アムロとシャアが2人でゲームを楽しんでいる(?)、和ましい情景が書き取られている。
PS4「GUNDAM VERSUS」クローズドαテストが実施決定!
ここからはガンダムゲーム30周年の歴史の中で、サービス展開が15周年を迎えた「VS」シリーズについて紹介された。
壇上にはバンダイナムコエンターテインメント ゼネラルマネージャー・馬場龍一郎氏と、先日の「2016 PlayStation Press Conference in Japan」で発表され、シリーズ最新作にして第5世代作品を謳う、PS4独自シリーズ「GUNDAM VERSUS」の制作担当・安田直矢氏が姿を見せる。
安田氏はこれまでのVSシリーズでアシスタントなどを務めてきたとのことで、馬場氏からは約7年に渡ってしごかれてきたというから、社運を賭けられた実力派といっても差し支えないだろう。
古谷さんと馬場氏はかれこれ10年近く、20作品以上にも及ぶガンダムゲームを通じて交流してきたらしく、古谷さんが“これまでの馬場氏との付き合い”をメールで検索してきたというメモ書きからは、「新宿のガンダムバーで飲んだ」「台湾でのイベントで(馬場氏が)インフルエンザで先に帰った」などなど、さまざまな小粒のエピソードが語られた。
そして、話題は本命のPS4「GUNDAM VERSUS」へ。本作は現在アーケードで稼働中の「EXバーサス」シリーズとは別の、独自のシリーズとして展開される(※アーケードも別軸として引き続き展開)。タイトル名は初心に戻って“バーサスのみ”だが、2on2チームバトルアクションの持ち味を生かしつつ、オンラインマルチプレイを主軸とした遊びが提供される。
なお、PS4「GUNDAM VERSUS」では次世代機のスペックを活かし、建造物の破壊表現、煙や埃の舞う戦場、機体のグラフィックなど、さまざまな映像表現が追求されるという。さらにローカル環境にユーザーを招いて行う、クローズドαテストの実施も決定。詳細については後ほど発表していくとのことなので、本日新設された公式ツイッターアカウントを使って続報を追っていきたい。
詳しいゲーム内容には触れられなかったものの、最後に馬場氏は「ユーザーの皆さんには確実に楽しんでいただけるタイトルになります。今後はアーケードと家庭用の差別化を図っていきながら、2o2という優れたゲーム性、そして機動戦士ガンダムという作品を、世界中の人たちに楽しんでもらいたいです」とコメントした。
Gジェネ ジェネシスに鈴華ゆう子さんモチーフのオリキャラが参戦!
続いてはPS4/PS Vita「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス(以下ジェネシス)」の紹介。
ステージ上ではまず、和楽器バンドのボーカルとして活躍し、今回はソロ活動となる鈴華ゆう子さんが、ゲーム主題歌「永生のクレイドル」とエンディングテーマ「Remaing(バラードバージョン)」を生披露。力ある伸びやかな歌声が幕張メッセ中に響き渡った。
なお、エンディングテーマ「Remaing」については、会場だけのスペシャルバージョンとのことで、ゲーム中で流れる際はテンポの速い四つ打ちの曲になっているという。こちらも気になる。そしてミニライブ終了後にプロデューサー・薄井宏太郎氏が姿を見せた。
これまでの「Gジェネレーション」シリーズは、メインコンテンツを大別すると原作追体験型、クロスオーバー型の2つが用いられてきたが、今回のジェネシスについては原作追体験型となり、シリーズとしては「SDガンダム Gジェネレーションスピリッツ」以来、約10年ぶりの原作フィーチャー路線に仕上げられるという。
さらにここで、ゲストの鈴華さんをモチーフにしたオリジナルキャラクター「ユーコ・オルテンシア」が参戦することも発表。
ユーコは鈴華さんの容姿はもちろん、鈴華さんがこれまでのTV出演などで口にしてきた言葉の端々もしっかり調査した後、ファンにとって違和感がないよう、開発陣が練り上げてきたキャラクターだという。元からオリジナルキャラクターに寛容な、むしろそれが目当てともなっているシリーズだけあって、ファンにとっては待ってましたな発表といえるだろう。
ユーコは活発な女の子として描かれ、シリアスな場面を元気で吹き飛ばすようなキャラクターになるという。また、鈴華さん自身、今回が初の声優チャレンジだといい、収録時は大変苦労したのだとか。そして、その努力の結晶が動画として、この場で初披露された。
そのほか、11月23日には鈴華さんのソロミニアルバムが発売されることが決定。CDには本日披露された楽曲に加え、歴代のガンダム作品のカバー曲も複数収録されるほか、DLC「ユーコ・オルテンシア」の先行ダウンロードシリアルコードも封入されるという。ガンダムファンならぜひとも釣られて購入したい商品である。
スマートフォンでもガンダム30周年施策!
続いてはガンダムゲームのスマートフォンでの展開について紹介すべく、スマートフォンゲームアプリ担当・川嶋康師氏と藤原康則氏が壇上に姿を見せる。スタイルに目が向くものの、おおむねシャアな姿の川嶋氏には、古谷さんも興味津々の様子であった。
ここではスペシャルアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」とのコラボ展開として、さまざまなスマートフォンゲームに主人公機「スクランブルガンダム」「ホットスクランブルガンダム」が登場することが明かされた。
また、スマートフォンゲームのみならず、コンシューマの「ガンダムブレイカー3」にもDLCとして配信されたり、TCG「ガンダムクロスウォー」のプロモーションカードの配布など、プラットフォーム問わずのコラボも予定されている。
そしてイベントの最後にはガンダムゲーム大抽選会と題し、古谷さんのサイン入りグッズなどが来場者&配信視聴者にプレゼントされた。
今後はガンダムファン、あるいはアクションゲームファン、シミュレーションゲームファンは、「GUNDAM VERSUS」「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」の動向に目を配らざるを得なくなることだろう。つまり、これからの一年もガンダム漬けの日々が待っているのだ。こんなにうれしいことはないね。