9月15日から18日にかけて開催された「東京ゲームショウ2016」。今回はソニー・インタラクティブエンタテインメントのブースに出展されていたPS4用ソフト「New みんなのGOLF」のプレイインプレッションを紹介する。

「New みんなのGOLF」は、SIEを代表する「みんなのGOLF(みんゴル)」シリーズの最新作として2017年夏の発売が予定されているゴルフエンタテインメントゲームだ。2012年のPS3版「みんなのGOLF 6」以来約5年ぶりの新作、そして初めてのPS4用作品とあって多くのファンから期待が寄せられている。TGS 2016の会場でもそんな期待を裏付けるように試遊台の周りには長蛇の列が出来上がっていた。

タイトルに「New」が付いているところからも分かる通り、本作にはこれまでになかった新要素が多数詰め込まれている。しかしゲームの根幹となる操作感覚はこれまでのシリーズと同じ。○ボタンを3回押すだけでショットする手軽さはそのままだし、風の方向や地形を読み、ときにはカーブやバックスピンをかけてボールの行方を調整する緻密さも健在。体験版で用意されていたコースは起伏が少ない初心者向けコースであり、筆者を始めとした初心者は操作説明を確認せずともすぐに楽しめていた。

それに対して新要素というと、なんといっても自由に移動できるオープンワールドになった点が挙げられる。いくつものホールがまたがるゴルフ場を、ひとつのフィールドとして表現しているのだ。

正直なところ筆者はプレイする前、「オープンワールドになると移動に時間を取られ、テンポ感が損なわれるのでは…」と心配していた。しかし実際に触ってみるとフィールドはコンパクトにまとめられており、ホール間の移動もすぐに終わらせることができた。それに加えて移動は徒歩の他に走ったり、カートに乗ったり、さらに池を泳ぐことだって可能だ。

筆者自身はとにかくゴルフを楽しもうと先を急いだが、プレイヤーによってはカートに乗っていろいろと冒険している人も見受けられた。「みんなのGOLF」シリーズはフィールド上に独創的な建物があったり、野生の動物が隠れていたりと景観でも楽しませてくれる作品。製品版ではあらためてじっくりと観察してみようと思う。

こんな具合で1人プレイを楽しんでいたら、やがて本作から追加される新モード「ホール争奪戦」がスタートする。これは8人のプレイヤーが同じコースに集いポイントを競う内容となっている。8人は4人ごとでチームに分かれ、3つのホールを回る。そしてパーなら1点、バーディーなら2点が追加されていく。

「ホール争奪戦」で独特なのが、時間内であれば好きなホールを自由に、何度でも挑戦できる点だ。このルールのおかげで一打ごとの緊張感を楽しむのではなく、とにかく1つでも多くのホールを回ってスピーディにポイントを稼いでいこうという、慌ただしくも賑やかプレイスタイルが確立されている。

どのホールを攻めていくかもプレイヤー次第。例えば得意とするホールを集中的に回ってもいいし、すべてをまんべんなく攻略するのももちろんありだ。このあたりはチーム内の他プレイヤーと相談しながら決めていくのも面白いだろう。

ちなみに最終的な勝敗は、3つあるホールのうちポイントの高いホールがいくつあるかで決まる。FPSなどでよくあるルール「ドミネーション」を想像してもらえば分かりやすいだろうか。つまりどれか特定のホールだけで圧勝しても他が制圧されてしまっては意味がない。刻々と戦況が変化していくのもFPSを遊んでいるときの感覚に近かった。

筆者が入ったチームは序盤こそ順調に滑り出したものの、徐々に相手にペースを握られ、ひとつ、またひとつとホールを奪われてしまい、惜しくも敗北という結果に。しかし総勢8人が入り乱れてボールを打ちまくる光景は今までになかったもので新鮮だった。他のプレイヤーが打つのを待つ必要もないのでストレスもたまらない。友達同士で賑やかに楽しめる、新たな定番モードになりそうだ。

前述の通り本作の発売は2017年夏を予定している。本来は2016年発売予定だったため、この延期は少々残念なニュースである。とはいえ今回試遊してみて、期待感はさらに膨らんだ。最初の発表から随分待つ結果になったが、予想を超える作品となって登場してくれるはずだ。

New みんなのGOLF

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PS4ダウンロード

  • 発売日:2017年8月31日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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