ブシロードは、「東京ゲームショウ2016」のブシロードブースにて9月15日、事業戦略発表会、およびスマートフォン向けアプリ「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」のステージイベントを実施した。
ブシロードの今後の展開などが発表される本事業戦略会では、同社の代表取締役 木谷高明氏と、グリーの代表取締役会長 兼 社長・田中良和氏も登壇。9月15日に発表された両者の資本提携の意図について語られた。
木谷氏はまず、グリーを「とても守りの固い会社」だと表現したうえで、「ブシロードはどちらかというと攻めるほうが得意なので、両者が組んだらきっと面白いことになる」とコメント。ブシロードが得意とするコンテンツに対する制作力と、グリーが得意とする展開力や広報力を合わせることで、よりクオリティの高いコンテンツ制作に臨むという。
その第一弾タイトルが、先日発表されたばかりのスマートフォン向けアプリ「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」だという。両社は今後、「シンフォギア」のみならず、さまざまな新コンテンツを作っていくと、これからの意気込みを語った。
水樹奈々さん、高垣彩陽さん登場!戦姫の歌声が幕張に響き渡る!
「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」は、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの世界を忠実に再現したシンフォニックバトルRPG。描き下ろしイラストが100枚以上用意され、原作のド派手なバトル演出や戦況を盛り上げるキャラクターソングを多数収録しているという。
本ステージには、水樹奈々さん(風鳴翼 役)と高垣彩陽さん(雪音クリス 役)が登壇。さらに、本作の制作を務めるブシロードのプロデューサー・市村隆介氏と、ポケラボのコンテンツディレクター・河添祐介氏も登場し、ゲーム概要の紹介が行われた。
本作の主題歌は、水樹奈々さんが歌う「UNLIMITED BEAT」に決定。非常にアップテンポな本楽曲は、作曲を担当する上松範康氏がライブの高まりや鼓動を感じられるよう、実際に走り込んで心拍数を上げてから作成に臨んだという制作秘話も水樹さんの口から語られた。
本作は、リアルタイムオートバトルを採用。自動で戦闘を行うキャラクターとあわせて、プレイヤーが都度必殺技などの発動を行っていく。
さらに、キャラクターとの絆を深められる「極システム」も実装。各キャラクターに装着できる装者カードを装備し、繰り返し戦闘を行うことで極レベルが上昇。レベルによってサイドストーリーなどが解放されていくという。キャラクターに装着できる装者カードはすべて新規描き下ろし。装着したカードによって戦闘時のアバターが変化するほか、必殺技もこちらのカードによって変化する。
本作では、TVアニメのストーリーを追体験できるほか、奏やセレナが登場する、本作独自のifストーリーも用意されている。また、ifシナリオに紐づくオリジナル形状のシンフォギアも登場。アームドギアまで新規に描き起されたオリジナルのギアは、必殺技も新たなものが用意されているとのことで、今後どのようなギアが発表されるのか注目だ。
さらに、装者カードとは別にサポートカードも登場する。こちらは、各キャラクターに装備することでパラメーターを上昇させる補助的なものとなっており、高レアリティのものは新規イラストになっている。
また、サポートカードの一部にはサブシナリオも付属。このシナリオはカードの絵柄に沿った内容になっているとのことで、TVシリーズでは見られなかったさまざまなシチュエーションが楽しめそうだ。
「シンフォギア」といえば、豊富な楽曲群も魅力の一つとなっている。本作にも、TVシリーズで登場した多彩な楽曲の数々を収録。戦闘中に聴けるだけでなく、選択した楽曲によってキャラクターのパラメーターが上昇するほか、楽曲自体のレベルも上昇。楽曲は自分好みのプレイリストが編成可能で、編成した楽曲すべてがキャラクターのパラメーター上昇に寄与するようだ。
ゲーム概要の紹介はここまでとなり、続いて水樹さんと高垣さんがオリジナルのノイズを考える「戦姫閃考ノイズセレクション」を実施。本企画は2月に開催されたシンフォギアライブ2016でも実施されており、その際に水樹さんが描いた「武士ノイズ」は実際にTVアニメにも登場。さらにクリアファイルなどのグッズ化も果たした。今回2人が描くノイズについても、もしかしたら本作に登場するかもしれないということで、どのようなノイズが誕生するか会場も注目していた。
熟考の末、高垣さんはピアノの姿をした大型のノイズを描き上げた。意外なことに、これまで楽器をモチーフとしたノイズは登場したことがなく、市村氏と河添氏もそのアイデアに舌を巻いていた。
「武士ノイズ」を作った水樹さんの注目の新作は、クレオパトラ型のノイズ。TVアニメにて、世界中に装者たちの戦いが配信されていたシーンからインスピレーションを受けたという。日本だけでなく、世界を舞台とした装者たちの戦いも見てみたいところだ。
アニメや楽曲だけでなく、新たな展開を見せた「戦姫絶唱シンフォギア」。これまでとは違う、スマートフォンアプリならではのストーリーやゲーム体験が楽しめる作品に仕上がることを期待しつつ、今後の続報にぜひ注目しておこう。