セガの新事業戦略「マルチデバイス×ワンサービス」発表会をレポート―「コード・オブ・ジョーカー」「スターホース」がスマートフォンに

アーケードゲーム
0コメント ばかいぬ

セガ・インタラクティブは、新事業戦略およびアーケードゲームIPを使用したスマートフォンゲームの新タイトル発表会を開催した。

今回新たに発表されたのは、セガ・インタラクティブが新たに展開していく「マルチデバイス×ワンサービス」戦略だ。アーケードゲームIPをスマートフォンに展開していく施策で、発表会ではスマートフォンゲーム化されるタイトルや、「マルチデバイス×ワンサービス」の内容とその意義が語られた。

杉野行雄氏

まずはセガ・インタラクティブ 代表取締役社長CEO 杉野行雄氏が登壇。杉野氏はセガ・インタラクティブとして、これまでの開発のみの体制から、セガグループの「新しい感動体験の想像」というミッションの中でユーザーとの接点を増やしていくことにシフトしたと説明。1つのアーケードゲームを、多彩なデバイスに最適化して提供していくというのが「マルチデバイス×ワンサービス」の概要だ。

杉野氏はこれを行う上で、3つの大事なポイントがあると話す。

アーケードゲームIP軸での顧客接点の最大化

ゲームセンターは法律によって24時間営業は禁止されており、夜しか時間がない人や、近くにゲームセンターがない人はアミューズメント向けタイトルをプレイする機会が限られる。そんな人たちもセガ・インタラクティブのアーケードタイトルを触れられる場所を作っていく。

そのために、プレイヤーの嗜好を理解し、各デバイスに合わせてコンテンツを最適化。時間や場所を選ばずに利用できるようにしていくという。

新しい連動サービス価値の提供

セガは、2000年に「バーチャファイター4」向けにサービスが開始された「VF.NET」以来、15年にわたってアーケードゲームとモバイルの連動サービスを続けている。

この蓄積を活かし、スマートフォンアプリからゲームセンターへの来店を促す新しいO2O(Online to Offline=ネット上からネット外へ)を提案できる可能性があると杉野氏は語った。例えば、スマートフォンで手に入れたカードをプリンタ付きの筐体でプリントアウトするなどが考えられるだろう。

ユーザーファーストを実現する開発体制

これまでアーケードゲームの移植版は、オリジナルの開発チームが担当しないことも多かった。しかし「マルチデバイス×ワンサービス」の施策においては、デバイスごとに最適化する中でそのタイトルの魅力を損なわないよう、オリジナルの開発チームがすべてのデバイスを手がける。

また、こうしてアーケードで長年蓄積した開発資産やノウハウを投入することでコストダウンが可能になり、開発上の構成要素を活用することで効率もアップするという。

具体的な事例「セガNET麻雀 MJ」

「マルチデバイス×ワンサービス」の具体的な事例として、「セガNET麻雀 MJ」が挙げられた。これまでセガゲームスが運営していたが、今後はセガ・インタラクティブのオリジナル開発チームが運営することになった。

本作では、アーケード版をプレイすることでスマートフォン版にボーナスが付与される。また、アーケード版とスマートフォン版をまたいでネットワークイベントが同時開催され、ゲームセンターに行けなくなった人もスマートフォンで楽しめるようになっている。

今後の展開タイトル

今回、スマートフォン向けに展開されるタイトルとして「CODE OF JOKER Pocket」「StarHorsePocket」「SOUL REVERSE ZERO」が発表された。これらのタイトルは、セガ・インタラクティブが運営、開発の双方を担う。

またその他のタイトルについても、杉野氏はどのタイトルにも可能性があると思ってもらっていいと言及。逆に「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」のように、スマートフォン向けタイトルのアーケードゲーム化も積極的に考えていきたいと話し、どちらもプレイしないと面白くない作品は作らないと明言した。

「マルチデバイス×ワンサービス」の意義

岩城農氏

続いて、セガゲームス セガネットワークス カンパニーCOO 岩城農氏が登壇した。

岩城氏は国内のスマートフォンゲームの市場環境を、売上は伸びているがダウンロード(DL)数は伸びておらず頭打ちになっていると紹介し、ユーザーの可処分時間を各タイトルが分け合っていると分析した。

可処分時間の分け合いでニーズが細分化されれば、多様なスタジオでさまざまなタイトルを提供することが求められる。こうして、多様化するニーズに多様化して応えるのが「マルチデバイス×ワンサービス」なのだ。

セガグループは、全スタジオがF2P(Free to Play)タイトルの開発実績を持つ。その上で、F2Pを支援する専門部隊やエコシステムなど、脇を固める組織や仕組みがサポートしながてさまざまなタイトルが提供されている。多くのノウハウが蓄積されているのがセガの強みで、これをさらに活かすと岩城氏は力強く話した。

今回発表された「マルチデバイス×ワンサービス」タイトルを紹介

「CODE OF JOKER Pocket」

“ガチ”の対戦タイトルとして知られる思考型デジタルTCG「CODE OF JOKER」。対戦相手を感じさせるエッセンスが詰まっているのが大きな特徴だが、それがスマートフォンでもこだわりをもって再現される。

ポイントは、相手のターンに介入できるゲームシステムだ。従来のデジタルTCGでは、相手のターンはほぼされるがままの作品が多いが、本作では例えば相手の攻撃に対してどのユニットでブロックするかを、相手のターン中に選ぶことができる。さらには、手札内のカードを強化する演出が相手にもわかるように表示されたりと、より“人と対戦している”感覚が得られるようになっているのだ。

また、フレンドやランカーのデッキをコピーできるほか、自分が持っていないカードがどこで手に入るのかアナウンスされる機能も。さらにランカーのリプレイやデッキも見られるようになる。

本作は本日より事前登録受付がスタート。登録者数に応じて、アーケード版で使用できるアイテムが手に入る。また11月19日・20日に行われるセガフェスでは、「CODE OF JOKER」ランカーとTCGトッププレイヤーのエキシビションマッチが行われる予定だ。

「StarHorsePocket」

16年間にわたり運営されているメダルゲーム「StarHorse」がスマートフォン向けアプリになって登場する。

競馬を題材にしたアプリは他社タイトルを含め数多くリリースされているが、本作「StarHorsePocket」の大きな特徴は、ゲーム内メダルによる馬券購入だ。ゲーム内で行われるレースにメダルで馬券をベットでき、的中すればもちろんメダルが返ってくる。

筆者も発表会会場で実際にプレイしてみたが、本物の競馬さながらにマークシート方式で馬券を購入できることで、アーケード版に勝るとも劣らぬレースシーンがより楽しめるようになっている。もちろん馬の育成システムも用意されており、自分が育てた馬にベットすることも可能だ。

実況は競馬ファンにおなじみの杉本清氏が担当。また「StarHorsePocket」ならではの要素として、人気イラストレーターが描き下ろした5人の「秘書」が登場する。こちらは10月27日に公開予定だ。

さらには、アプリで育成した馬をアーケードで展開中の「StarHorse3」の大画面で走らせたり、ゲームセンターでログインした日はログインボーナスが2倍になったりと、アーケード版と連動した施策も検討されている。

本作も事前登録キャンペーンが本日よりスタート。セガフェスでは人気タレントの実況対決も行われる予定だ。

「SOUL REVERSE ZERO」

先日もメディア向け説明会・試遊会が開催された「SOUL REVERSE ZERO」。完全オリジナルIP「SOUL REVERSE」シリーズの第1弾で、英霊転生をテーマにした異世界ファンタジーRPGだ。

セガ・インタラクティブ 第二研究開発本部(AM2研)がとにかくリッチに作り上げていく本作は、美しいな演出やグラフィックと、スピーディで爽快なバトルが大きな魅力。またフルボイスで展開されるストーリーや、プレイヤーを飽きさせないさまざまなクエストモードも用意されている。

メインストーリーの他にも、リアルタイム協力バトルや町づくり要素、さらにはアイテムをプレゼントしたりしながらヒロインとの好感度を上げていくギャルゲーライクな要素など、さまざまなモードが楽しめる。

そして今回、「マルチデバイス×ワンサービス」の一環としてアーケード版「SOUL REVERSE」が発表された。スマートフォンアプリの「ZERO」とともにどのような作品が展開されていくのか、楽しみにしていよう。

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ

CODE OF JOKER Pocket Re:BIRTH 関連ニュース

関連ニュースをもっと見る
CODE OF JOKER Pocket Re:BIRTHサービス終了
CODE OF JOKER Pocket Re:BIRTHサービス終了

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング