11月19日から20日にかけて、ベルサール秋葉原で開催されるセガグループの合同イベント「セガフェス」。ここでは、本日11月20日に行われた「SOUL REVERSE ZERO」のイベントステージをレポートする。
いよいよ明日11月21日より配信が開始されるiOS/Android用アプリ「SOUL REVERSE ZERO」。
本日セガフェスで開催された「SOUL REVERSE ZERO」のイベントステージでは、本作のプロデューサーを務める平井徳一氏、ルーチェ役の山下七海さん、メルメル役の高橋李依さんが登壇。本作のゲームシステムや世界観などを紹介しつつ、その魅力が語られた。
“異世界ファンタジー系超リッチRPG”と銘打たれた本作は、アーケードタイトルを数多く手掛けてきたセガ・インタラクティブが手掛ける「SOUL REVERSE」シリーズの第1作。“英雄転生”がテーマに取り入れられており、古今東西さまざまな時代の神話・伝承などで知られる英雄たちが“英霊”という存在になって登場し、プレイヤーに力を貸してくれるという。
山下さん演じるルーチェは、この英霊を呼び出すことができる特別な存在として、主人公と運命的な出会いを果たし、異世界より侵略してきた“記録の従者”たちと戦っていくこととなる。高橋さん演じるメルメルは、そんな主人公とルーチェに寄り添い、さまざまなアドバイスやナビゲートを行う、いわばマスコット的なキャラクターになっている。
壇上では、山下さんらがそれぞれのキャラクターになりきって、互いのキャラクターを紹介することに。ルーチェ曰く、「メルメルは誰にでも話しかける気さくな子で、私にも積極的に話しかけてくれるムードメーカーなんですよ」とのこと。さらに、「オシャレが好きで、いつも身に着けている杖と帽子は特にお気に入りなんです。褒めてあげると、きっと喜んでくれると思いますよ」と、意外な趣味まで教えてくれた。
また、メルメル曰くルーチェは、「おっとりした優しい子なんだけど、内に秘めた熱い気持ちは人一倍で、ぼくたちの村でもあるマールコット復興に向けて尽力してくれているんだ」という。しかしながら、メルメルからすると心配になるくらい頑張りすぎることもあるので、たまには肩の力を抜いてもいいのではないかと、仲間を気遣う一面もみせていた。
2人のキャスティングについて平井氏は、「ルーチェのほんわかとした雰囲気と芯の強さが山下さんの声や佇まいとぴったりですし、メルメルのマスコット的なキャラクター性と高橋さんの溌剌とした演技も本当にイメージ通りで、思い描いた通りのキャスティングになった」と、両者の演技のクオリティの高さに太鼓判を押していた。
ここで、壇上にはもう一人のスペシャルゲストとして、本作のイラストレーターを務めるクリスティアン・ペニャス氏が登壇。壇上にてサイン色紙にルーチェとメルメルを描くライブペインティングが実施された。
普段はパソコンでイラストを制作するというクリス氏は、鉛筆とサインペンというアナログな環境にやや緊張した様子だった。しかし、その手際は実に鮮やかなもので、すらすらとアタリをつけて段々とルーチェとメルメルの輪郭が浮かび上がっていくと、会場からは自然と歓声が漏れていた。
イラストを描きながら出演陣の質問や疑問に答えていくクリス氏は、その中で自身がスペイン生まれで日本に住み始めて5年になるということを明かしてくれた。日本食全般が好きで、特に好物なのがから揚げだという。逆に、スペイン料理はあまり好きではないらしい。
また、山下さんから「スペインの好きなところは?」と訊ねられると、「いろいろあるけど、伝統的な石造りの建物は本当に素晴らしい」と答えてくれた。続く高橋さんからの「日本で好きな場所はありますか?」という質問には、「住める場所だったらどこでも好き」と答え、クリス氏の日本好きの様子が窺えた。
そうしているうちに、イラストも完成に近づいてきていた。下書きを終えてサインペンを取り、クリス氏はいよいよペン入れに取り掛かった。アウトラインを引いて軽く陰影を付けつつ、出来上がったイラストをお披露目すると会場からは大きな拍手が巻き起こった。会場にいる誰もが十分に見事なイラストに仕上がったと感じたが、クリス氏は全力を出し切っていない様子で「次のイベントではぜひペンタブでチャレンジしたい」と冗談めかしくコメントし、会場を沸かせていた。
クリス氏のパフォーマンスで大いに盛り上がったステージでは、そのまま実機でのゲームプレイに移行した。今回使用されるのは、明日配信されるゲーム本編と同一のもので、山下さん、高橋さん、そしてクリス氏の3人が協力クエストに挑戦した。
戦闘は3度のバトルが繰り広げられるWAVE方式で進行し、最後には強大なボスキャラクターが出現する。バトル中に一度しか使用できない“ソウルアーツ”を出し惜しみせずに序盤から使用していった山下さんらは、難なく最終WAVEまで進行。ボスとの戦闘では、時折「〇秒間に〇〇以上のダメージを与えろ」などのミッションが出現。これをクリアすると敵に隙が生まれ、大きなダメージを与えるチャンスが訪れるようだ。
3人でボス戦用に残しておいたソウルアーツを交互に使用し、山下さんらはミッションを見事に達成。そのまま攻撃を重ねて押し切り、危なげなくクエストを成功させた。
ここで、一旦高橋さんとクリス氏は降壇することになり、入れ替わる形で三上岳彦氏が壇上に登場。三上氏は現在全国のアミューズメント施設で稼働中の「ボーダーブレイク」シリーズの生みの親としても有名だが、なんと氏がアーケード版「SOUL REVERSE」のプロデューサーを担当することがこの場で発表された。
アーケード版「SOUL REVERSE」については、これまであまり情報が出ず、その全容がヴェールに包まれていた。今回、プロデューサーの発表とあわせて、プロモーションムービー、およびゲーム内のスクリーンショットが多数公開された。
プロモーションムービーでは、アプリ版と同じく山下さんがキャラクターボイスを担当するルーチェが登場。アーケード版では登場キャラクターがリアルタッチの3DCGで描かれており、さらにルーチェからは「この小さな“瓶(レリクス)”のために、私は何度でも死ぬ」という意味深なセリフが披露された。
三上氏は、以前にこのベルサール秋葉原のイベントステージにて、「新しいゲームを作るために『ボーダーブレイク』のプロデュースから離れることになりました」という発表を行ったとコメント。そして月日が流れた本日、「あの時と同じ場所で『SOUL REVERSE』のプロデューサーを務めますと発表できて、なんだか不思議な気持ちです」と、長くアーケードタイトルの開発に携わるが故の出来事に驚いているようだった。
残念ながらゲームシステムなどについては詳しく明かされることはなく、今回はスクリーンショットの発表のみに留まった。続報については、「開発の進捗は、現在70%とくらい。年明けにはまた何か新情報の発表が行えるかもしれない」とのこと。最後に、高橋さんとクリス氏も再び登壇し、さらなる展開を予感させる「SOUL REVERSE」シリーズへの意気込みなどが語られた。