サービス開始から10年を経たFacebook Gamesが考えるゲームの未来とは?事業戦略説明会をレポート

発表会・イベント取材
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Facebookは、Facebook Gamesの10周年を記念した事業戦略説明会を、本日12月5日に開催した。

今年で10周年を迎えたFacebook Games。Facebookユーザーの中には、実際にプレイしたり、あるいは友達から招待を受けたりしたことのある人も多いことだろう。

本日開催された事業戦略説明会では、Facebook Gamesパートナーシップ部門のグローバル責任者であるレオ・オレベ氏がFacebook Gamesのこれまでを振り返り、11月末に実装されたインスタントゲームを始めとした新機能を説明。また、同部門アジア太平洋地域責任者であるステファン・チュン氏が、日本市場での展望や傾向、パートナーシップを解説した。

「Farm Ville」「Mafia Wars」など、サービス開始から10年来サービスを続けているタイトルも存在するFacebook Games。今回ここに新しく提供されたのは、「インスタントゲーム」「ライブゲームストリーミング」「Gameroom」という3つのサービスだ。

インスタントゲームは、モバイルやデスクトップ環境で新たに提供されるゲームプラットフォーム。ライブゲームストリーミングはその名の通り、ゲームプレイをFacebook上で他の人に見せることができる機能。そしてGameroomはWindows PC対応のゲームクライアントだ。今日はこのうち、インスタントゲームとライブゲームストリーミングの説明が行われた。

レオ・オレべ氏 ステファン・チュン氏

莫大な数のオーディエンスにゲームプレイを見せるライブゲームストリーミング

Facebookのミッションは、シェアの力を使い、人々がよりオープンにつながっていくことだ。このミッションは、Facebook内のゲーム事業でも変わらない。

世界では17億人がFacebookを利用しており、彼らがFacebookを使っている時間のうちの15%がFacebook Gamesにあてがわれている。またモバイルゲームやPCゲームなどでも「Facebookログイン」「Facebookコネクト」(Facebookと連携し、Facebook内の情報やデータを利用する機能)が利用されており、Facebookとゲームのつながりは強い。そこで登場するのが、ライブゲームストリーミングだ。

ライブゲームストリーミングは、6億5,000万人にのぼるオーディエンスを持つFacebookで、誰でもライブ中継ができる機能だ。モバイルでもデスクトップでも利用でき、環境は問わない。

オレべ氏は「オーバーウォッチ」のプレイをライブゲームストリーミングで中継している様子を披露した。View数は260少々で、個人としては少ないかもしれない。が、こうしてシェアする人が何百万人といると考えれば、膨大な数になる。

これが、Facebookが考える未来のゲームの形のひとつ。そしてもうひとつは、インスタントゲームという新たなプラットフォームだ。

ゲームプレイのハードルをグッと下げるインスタントゲーム

インスタントゲームは、HTML5に対応し、Web上で利用できるクロスプラットフォームだ。Facebook Messengerやニュースフィードを介してゲームをプレイでき、ダウンロードやインストールをする必要がない。5秒、10秒ですぐにゲームを始められるのだ。

既にスタートしているこのサービスでは、30ヶ国で17タイトルがローンチされており、うち7作は日本から提供されたもの。ちなみにFacebook Messengerは月あたり10億人ほどが使っているという。

インスタントゲームは、Facebook Messengerのスレッドに入り、画面下部のゲームコントローラーのアイコンをタップするとプレイ可能。タイトルリストが出てくるので、遊びたいゲームを選ぼう。またニュースフィードにもゲームがストーリーとして出てくるので、そこからでもプレイできる。なお、Facebook Bookmarkにも「インスタントゲーム」がリストに入っている。

さて、この日はインスタントゲームに「スペースインベーダー」「アルカノイド」などを提供しているタイトーのゲームディレクター・西脇剛志氏がゲストとして招待された。

西脇氏は、すぐにゲームが始められ、友達にシェアできるのはまったく新しい体験になると話し、10億人以上のユーザーに作品が届けられるのは大きなメリットだと強調。「スペースインベーダー」「アルカノイド」といったタイトルはレトロでシンプルだが、奥深いゲーム性をもつ。西脇氏は、こういった作品はインスタントゲームのコンセプトにマッチしており、8bitの世界観を通じて新しいゲームのタッチやTVゲームの歴史という価値を提供できると話していた。

Facebookは日本のゲーム市場をどう見ているのか

チュン氏によると、日本におけるFacebookの月間利用者数は2,600万人。そのうち65%の1,700万人が毎日アクセスしている。これは日本のネット人口の25%におよび、グローバルで見ても非常に大きなマーケットだ。

アジア・太平洋地域のゲームの売上は466億ドルと世界でも最多。その中で日本は、売上ベースでは世界で3番目に位置する(124億ドル、Newzoo調べ)。アプリ内課金やコンテンツの購入で、1人あたり300ドルを年間で支出しているという。

Facebookはこの数字を、日本のゲームプレイヤーはゲームが大好きで、長期的にプレイするためにお金を支払っていると分析。ゲームプレイヤーの6割が課金してゲームをプレイしており、日本のマーケットは時間や人といったリソースを割くに値する市場だとした。

とはいえ、インスタントゲームでマネタイズ(お金の稼ぎ方)を考えるのは時期尚早だとオレべ氏は強調する。チュン氏もマネタイズの前にスケーラビリティ=拡張性を確保しようとしていると説明しており、このプラットフォームで「すばらしいゲームタイトル」(オレべ氏)を提供することに重点を置いているようだ。

現在のインスタントゲームにはスコアを競うタイプのゲームが多い。しかし今後は国内のゲームデベロッパーと連携しながら、ターン制のゲームなどさまざまなジャンルのタイトルを追加し、インスタントゲームそのものを提供する地域も増やしていくという。ストリーミング環境が非常に充実している日本で、FacebookはHTML5がゲーム業界の進む方向だと捉え、リソースを強化していく考えだ。

※画面は開発中のものです。

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