今だから話せるトークや抱腹絶倒の展開も！オーケストラコンサート開催も決定した「逆転裁判 15周年特別法廷」

15周年を祝う特別法廷開廷！声優＆開発陣での振り返りトークも

MCとしてアメリカザリガニの柳原哲也さん、平井善之さんが登場し、まずは「特別法廷」のシアタームービーからスタート。殺人事件のような不穏な場面から一転、法廷では成歩堂龍一ことナルホドくん、御剣怜侍、綾里真宵、裁判長がゆるやかな空気で裁判を行っていた。

2016年12月28日に「DL6号事件」が解決した直後ともあり、やけに疲れた様子を見せる御剣や、携帯電話に象徴される時代の流れとの「ムジュン」などで会話に花を咲かせる面々。そこへ糸鋸刑事が殺人事件の発生を知らせに駆け込んでくる。持ち込まれた現場写真には、15本の剣に貫かれた矢張政志の姿が。しかしナルホドくんは写真に潜む決定的な「ムジュン」を暴き、見事に事件を解決（？）する。

続いて「逆転裁判」シリーズの「逆転裁判」「逆転裁判2」「逆転裁判3」を中心としたトークコーナーへ。成歩堂龍一役の近藤孝行さん、御剣怜侍役の竹本英史さん、プロデューサーの江城元秀氏、ディレクターの巧舟氏、イラストレーターの岩元辰郎氏がトークを展開していく。

今回の特別法廷は「DL6号事件が15年後（2016年）に解決した」という部分からシナリオを考え始めたと巧氏。その中で話題にもなった時代を感じる携帯電話は、もともと巧氏の所有していた機種がモデルで、ドットを打ったのは岩元氏だという。近藤さん・竹本さんからは役が決まった際の感想や、収録時に「異議あり！」に非常に苦労したという思い出が語られる。しかし、巧氏のメモには「一発で来た！」と書いてあったそうで、声優陣からは「異議あり！」が飛び出していた。

若手が活躍する「逆転裁判」シリーズ＆舞台の映像をキャストと一緒に

次の「特別法廷」ではナルホドくんのほか、王泥喜法介ことオドロキくん、希月心音ことココネ、検事である牙琉響也が登場。「逆転裁判4」でのナルホドくんの姿に驚くココネ、旗やギターが燃える災難に見舞われるガリュウ検事、「逆転裁判5」で見せた包帯を巻いたオドロキくん、もしも派手なニット帽姿のナルホドくんと包帯姿のオドロキくんが並んだら……など、さまざまな過去の思い出で盛り上がる。

法廷には15周年を祝うみぬきからの祝電も届き、みぬきに代わって芸をすることとなったオドロキくんが凄まじい音程で歌姫・ラミロアの「恋するギターのセレナード」を歌う一幕も。そんな中、届いていた祝電が盗まれるという事件が発生。ココネが鷹のギンを操るなどでピンチを脱出し、取り戻した祝電は懐かしい人物からのものだった。

「逆転裁判4」「逆転裁判5」「逆転裁判6」を中心としたトークコーナーでは、近藤さん、王泥喜法介役のKENNさん、希月心音役の潘めぐみさん、江城氏、ディレクターの山﨑剛氏が登場。KENNさんと潘さんはオドロキくんとココネのような大声の挨拶で会場をわかせ、KENNさんが再び本気の「恋するギターのセレナード」を熱唱する。

若手弁護士たちの勢いが留まることを知らない中、シナリオを手掛けた山﨑氏は「尺の関係でカットしたシーンもあるけど、オドロキくんが歌うシーンはどうしても入れたかった」と見どころを語る。「オドロキくんは血筋としては才能があるはず。牙琉検事などにきちんと教われば上手くなるのでは」とフォロー。潘さんやKENNさんは思い出深かったエピソードとして「逆転裁判6」での「大丈夫です！」といった掛け合いや、全力で行ったドラマCDの収録を挙げる。

舞台「逆転検事 ～逆転のテレポーテーション～」からは、御剣怜侍役の和田琢磨さん、糸鋸圭介役の磯貝龍虎さん、矢張政志役の林明寛さん、江城氏、山﨑氏、岩元氏が登場。なかなか見ることができない稽古風景も含めた映像と共に、舞台の思い出をトークしていく。

富田翔など舞台オリジナルキャラクターは、岩元氏がデザイン。練習も見ていたそうで、地上弥一郎も良いキャラだったと振り返る。映像では磯貝さんの鋭いアドリブに林さんが詰めよるシーンもあったが、長い間一緒に演じてきた信頼があるからこそできるものだと語った。まだ未定だが、いずれ再演したいという希望を覗かせる江城氏。決定次第告知するとのことなので、続報を待っていよう。

ファンの前でリーディングライブ！「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」

「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」では、リーディングライブを披露。成歩堂龍ノ介役の下野紘さん、御琴羽寿沙都役の花澤香菜さん、シャーロック・ホームズ役の川田紳司さん、アイリス・ワトソン役の久野美咲さんがステージに現れ、巧氏書き下ろしのシナリオ「ベーカー街の朝の会話」をファンの前で演じる。

ある朝、ズボンをはき忘れ、ホームズの名推理により「赤いふんどし」なのが暴かれる龍ノ介。そんな穏やかな時間の裏で、アイリスがいつも使っているオルゴールがなくなったという事件が発生していた。ホームズの数々の名言に寿沙都が感動する場面も交えながら、龍ノ介とホームズは「共同推理」で事件を解決に導こうとする。

トークコーナーでは江城氏、巧氏も加わり「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟 -」の実機映像を公開。龍ノ介、アイリス、ホームズの会話シーンでは「下宿の幽霊事件」といった気になるワードも。すでに下野さんは収録を終えているそうで、色々と言いたいことはあるが当然言えないともどかしい様子を見せる。江城氏は前作からキャラクターモデリングをブラッシュアップし、演出もさらに凝ったものになるとコメントし、絶賛作業中の巧氏も、前作のすべての謎が解けるという部分に覚悟をもって挑んでいるので期待してほしいとファンに伝えた。

声優陣からは、再び「異議あり！」にはとても苦労したという話題が。キャストのオーディションでは花澤さんのように満場一致で決まったケースや、非常に悩んだがリズム感を重視した上で川田さんに決定したというケース、キャラクターデザインを担当した塗和也氏の強い希望があって久野さんに決まったというケースなど、さまざまな経緯で決まっていったことが明かされた。

出演者全員参加のオールスター感謝祭＆迫力のライブパフォーマンス

「逆転裁判シリーズ オールスター感謝祭」では「逆転裁判チーム」「舞台 逆転検事チーム」「大逆転裁判チーム」に分かれた対抗戦を実施。優勝したチームには岩元氏による似顔絵が贈られ、副賞の焼肉にもチームの士気は一気に高まる。

まずは「ディレクターを目指そう 場面写 イマジネーションクイズ」と題し、ゲーム内のあるシーンに対し「自分だったらこうする！」というセリフを考える。まず選ばれたのは「逆転裁判2」で真宵に面会するナルホドくんという場面で、各チームから飛び出す珍解答に会場は爆笑の渦に包まれた。

次に選ばれたのは「逆転検事」で、御剣がプロトタイホくんに襲われる寸前のシーン。どこかから怒られそうな回答も交えつつ、この時点でトップは逆転裁判チームに。舞台 逆転検事チームは回答がなかなかポイントに繋がらず、2位は大逆転裁判チームとなった。

「キャラクターデザインを目指そう みんなで絵心一本勝負」では「サイバンチョ」のイラストをチームで合作し、結果はファンの拍手の多さで決定。前衛的すぎてコメントに困るような力作が揃う中、最も拍手を集めたのは劣勢だった舞台 逆転検事チームで、見事に“逆転”の優勝を果たした。似顔絵は後日公開となるので、楽しみに待っていよう。

イベントの最後を飾るのは、「逆転裁判」シリーズに多くの楽曲を提供する岩垂徳行氏が率いるバンド「ジャスティス」によるライブ。「異議あり！」のように指をつきつけながらステージに現れた岩垂氏は、まず「逆転裁判6」の「成歩堂龍一 ～異議あり！」を演奏する。ゲームの中でも盛り上がるシーンにかかるため、印象深いファンも多いことだろう。

バンド名の「ジャスティス」といえば、やはり思い浮かぶのは「逆転裁判5」に登場する番轟三の口癖。岩垂氏は「不穏な空気を感じるかも」とコメントして笑いを誘いながら「自分はあの人好きです！」と笑顔で答える。なお、オドロキくんの英語表記「Apollo Justice」とも関係がありそうだが、これは後から知ったそうだ。

次に演奏された「ゴドー ～珈琲は闇色の薫り」はサックスをギターでアレンジし、ラストは「逆転裁判」から「逆転裁判3」までの「追求」をメドレー形式で披露。メドレーはファンの「くらえ！」コールでスタートし、会場内は総立ちで手拍子を送る。そんな思いに応えるようにキーボード、ギター、ベース、ドラムのサウンドが激しく響き渡った。

今回は「皆が好きそうな曲を選びました」という岩垂氏。「追求」はテンポが速くて大変だが、きっとファンは聞きたいだろうと選んだそうだ。最後はステージ上に出演者が勢ぞろいし、近藤さんの「これからも逆転シリーズを応援してくれるかな」というコールに、ファンが「異議なし！」と応えてイベントは終了。そして気になるカットの入った「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟 -」の最新PVも公開された。こちらも続報を楽しみにまっていよう。

オーケストラコンサートやコラボイベントも

このほか、イベント内ではさまざまな情報も発表となった。1月25日からはアプリ「モンスターハンター エクスプロア」とのコラボレーションがスタートし、ユニークな武器・防具が登場する。

シリーズ15周年を記念した書籍「逆転大全2001-2016」が3月21日に発売となる予定。計10作品の各事件を電撃攻略本編集部が徹底分析し、クリエイター陣のインタビューなども収録する。

1月23日には総合ナビアプリ「NAVITIME」の着せ替えアイテムに「逆転裁判」が登場し、アイコン変更や音声案内のカットインに「逆転裁判」らしい演出が加わるという。こちらは登場を記念し、2月6日までは通常150円（税込）が無料となる。

アミューズメント専用景品として、カプコン直営アミューズメント施設などに「逆転裁判 サイバンチョの木槌」が登場する。

オフィシャル通販サイト「イーカプコン」では、開発スタッフが完全監修したキャリーケースを受注生産する。デザインは成歩堂龍一、王泥喜法介、御剣怜侍、一条美雲、ドットデザイン、成歩堂龍ノ介、シャーロック・ホームズの7種で、予約締切は2月22日を予定。

全国アニメイト22店舗では、期間限定で“推しなモノコーナーEX”を開催。期間は2月16日～3月12日を予定し、新商品の販売や特典ブロマイドの配布などを行う。

5月6日には、東京文化会館で「逆転裁判15周年記念 オーケストラコンサート」が開催。「逆転裁判」シリーズお馴染みの名曲や「逆転裁判5」「逆転裁判6」「逆転検事」シリーズに「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」などの楽曲も演奏される予定だ。1月23日公式からコミュニティ「逆転通信」会員向けにチケット先行抽選を行う。