2月10日より千葉・幕張メッセにて開催された「ジャパン アミューズメント エキスポ 2017」。ここでは、2月11日にカプコンブースにて開催された「進撃の巨人 TEAM BATTLE」スペシャルステージの模様をお届けしていく。
「進撃の巨人 TEAM BATTLE」は、諫山創氏による漫画を原作としたTVアニメ「進撃の巨人」を題材としたアーケードゲーム。スナップブレードや立体機動装置をモチーフとした専用の筐体で、巨人を相手に、原作のあの立体機動装置の動きを再現した本格的なアクションゲームで、ネットワークを介して最大4人までのマルチプレイも楽しめるようになっている。
あのキャラクターのプレイアブル化に、キャスト陣も大喜び
今回開催されたスペシャルステージでは、カプコン広報のけんけん氏、本作のプロデューサーを務める今澤健弘氏、そして声優の梶裕貴さん(エレン・イェーガー役)、石川由依さん(ミカサ・アッカーマン役)、井上麻里奈さん(アルミン・アルレルト役)と、TVアニメなどでメインキャラクターの3人を演じたキャスト陣が登壇。
実は井上さんと石川さんは、昨年のJAEPOのステージイベントで本作をプレイした経験があり、既にスタートしているTVアニメ第2期の収録の現場でも「面白かったよ!」とその感想を梶さんに話していたのだとか。
その梶さんはというと、ようやく本作を体験できることそのものは楽しみな一方で、ここまで一切練習する機会がないまま本番を迎えてしまった不安も抱いている様子。「『エレンって大したことないんだな』と思われたらセカンドシーズンの印象に影響が出そうなので、頑張ります!」と、エレンとしてカッコ悪いところは見せられないという、プレイにかける強い意気込みも覗かせていた。
実はけんけん氏は前のステージで喉を潰してしまったらしく、 急遽プロデューサーである今澤氏が登壇することになったのだとか。 梶さんが「心臓捧げてますね」と、原作絡めた台詞で、その頑張りをフォローする一幕も。 |
本作には2つのゲームモードが用意されており、ストーリー仕立てとなる「シチュエーションモード」では、さまざまなアニメの名シーンが再現される。このモードでもプレイヤーは好きなキャラクターを選択して操作できるため、アニメではエレンの見せ場だったシーンでも、ゲームではアルミンが活躍するといった、アニメとは異なる展開も楽しむことができるという。こちらは店内のみとなってるようだが、4人での協力マルチプレイも可能となっている。
もう一つが、4対4のチームに分かれ、巨人の討伐数やその速さを全国のプレイヤー達と競い合う「チームマッチモード」。エレンやミカサ、アルミンにリヴァイなど、登場するお馴染みのキャラクター達には専用の特殊能力やスキル(エレンであれば一定時間巨人に変身、アルミンなら味方の特殊能力ゲージを貯まりやすくするなど)が用意されており、チームの仲間達と、お互いに個性を活かしあったプレイが重要になってくるという。スキルは最大3つまでプレイヤーが選択してセット可能で、原作では戦闘向けではなかったキャラクターを戦闘力に特化させたり、それぞれの好みに応じたセッティングができるようになるようだ。
なお、アニメでも最強クラスの強さを発揮していたリヴァイとミカサに関しては、一定時間、巨人のどの部位を狙っても自動的に弱点のうなじを攻撃してくれるという、かなり強力そうな特殊能力が設定されており、「リヴァイかミカサを選ぶしかないじゃないですか」とコメントした井上さんに、「エレンの戦術価値も説いてよ!」と梶さんが待ったをかける一幕も。
その他のキャラクターでは、マルコがプレイアブルキャラクターとなっていることも話題となり、キャスト陣としてもマルコにアニメとは違った形で再会できることに感慨深い様子。マルコはマスケット銃の扱いに長けているという設定を生かす形で、ゲームでは特殊能力を使用すると銃を使った攻撃で巨人の注目を集める、囮的な役割も果たすことができるようになっているという。
井上さん・石川さんによる2人での協力操作は大盛り上がり!気になる稼働時期に関する発表も
その後は、キャスト陣によるデモプレイが披露されることになったのだが、3人のキャスト陣に対し、ステージに用意されていた筐体は2台のみ。そこで石川さんと井上さんは、2本1セットのコントローラーをそれぞれが1本ずつ持つ、本来は開発側も想定していなかったという変則的なプレイに挑戦することに。
操作方法を確認するチュートリアルを順調にこなす梶さんに対し、石川さんと井上さんの前に立ちふさがったのは、特殊能力を発動するための、それぞれのコントローラーの4ボタン同時押しの操作。最初はなかなかタイミングが合わず苦戦したものの、最後は「せーの!」と声を合わせて見事スキルを発動することに成功。傍から眺めていた梶さんが羨ましがるほどの盛り上がりとなっており、2人1組でのプレイも通常とは違った楽しみが生まれることが証明されていた。
今回披露されたシチュエーションモードでは、制限時間内に街の中に入り込んだ巨人を一定数討伐するという、ストーリー序盤と思わしきステージが選択され、使用キャラクターとして梶さんはエレン、井上さん・石川さんはアルミンをチョイス。チュートリアルでは、特殊能力の発動に手間取る場面もあった井上さん達だが、ここまで来ると息を合わせることにも慣れたもので、アルミンの特殊能力を使用して梶さんをサポートしていく。
ゲージがたまった梶さんも、さっそくエレンの特殊能力を発動して巨人へと変身しようとするのだが、今回のステージは、まだストーリー的にエレン覚醒するよりも前のシーンであったことから、代わりに攻撃力上昇の効果が発動するようになっており、残念ながら今回は巨人への変身はお預けとなった。
巨人の弱点であるうなじに照準を合わせることに苦労しつつも、順調に巨人を討伐していくキャスト陣。特に難易度が高いプレイに挑戦していると思われた井上さん・石川さんの二人は、早い段階でコツを掴んだようで、ステージクリア時には9体の巨人を討伐してスコアのトップに踊り立つという驚きの結果に。
一方、エレンとして負けっぱなしではいられない梶さんも、続く街の中を走り回る奇行種を追いかけるステージで、立体機動装置を巧みに操り、あっという間に奇行種へと追いつくと、一撃でうなじを破壊する見事なプレイを披露。最終的な2ステージの合計スコアでは梶さんがトップに立ち、主人公としての面木を保つことに成功していた。
プレイを終えた梶さんは、「とにかく面白くて、仕事を忘れて熱中してしまいました。今回も楽しかったのですが、より立体機動装置を使いこなせるようになるともっと面白くなると思うので、僕自身も早くプレイしたいです!」と興奮気味にコメントしており、早くも正式稼働が待ちきれない様子だった。
ステージの最後には、そんなキャスト陣も気がかりな稼働時期に関して、「2017年夏」を予定していることも明らかにされた。今年の夏は、大勢のプレイヤー達が調査兵団にその心臓を捧げることになりそうだ。