ここだけのコラボによるパフォーマンスも！ゲーム版「OCCULTIC;NINE」のOPもお披露目となった「CHIYO-ST. LIVE 2017 -GENESIS-」をレポート

科学アドベンチャーシリーズの生みの親である志倉千代丸氏の名を冠した制作スタジオ「CHIYOMARU STUDIO（チヨマルスタジオ）」関連のアーティストが集結した今回のイベントでは、各作品の世界観がシームレスに展開する演出とともに、13組のアーティストによるライブパフォーマンスが繰り広げられた。また、ゲスト作品として、TVアニメ「この素晴らしい世界に祝福を！」「プラスティック・メモリーズ」のアーティストによるライブも行われた。

フェイリスの前説から、牧瀬紅莉栖の人格をインストールしたAI・アマデウスがモニターに映し出されてスタートした今回のライブ。その冒頭を飾ったのは、いとうかなこさん、今井麻美さんの2人による「Hacking to the Gate」だ。数多くの楽曲が生み出された「STEINS;GATE」シリーズの中でも代表的なこの楽曲を、2人のパワフルな歌唱と、バックバンドによる演奏が盛り上げていく。

そこからは間髪を入れずに「STEINS;GATE」関連の楽曲を立て続けに披露。いとうさんの「あなたの選んだこの時を」、佐々木恵梨さんの「GATE OF STEINER」、彩音さんの「いつもこの場所で」「フェノグラム」と、ゲーム・アニメを彩ってきた楽曲の数々が、生歌唱・生演奏ならではの力強さをもって会場へと響く。彩音さんは曲間のMCで、これらの楽曲を生み出した志倉氏を「すごい」と話す一幕も。

紅莉栖によるMCを挟んで、ステージのモニターにはTVアニメ「プラスティック・メモリーズ」の映像が映し出されると、その流れを受けて佐々木さんが「Ring of Fortune」を歌唱。作中に登場するアイラのナレーションを受けての披露ということもあり、作品の空気感が会場に染み渡る。続く今井さんは、「朝焼けのスターマイン」を優しく伸びやかな歌声と、楽曲を反映させた振り付けで魅せた。

さらに今井さんは、紅莉栖らしい出で立ちへと早着替えをすると、ライブでは初披露となる紅莉栖のキャラクターソング「約束のパラダイム」を歌い上げる。前の曲とはテイストの異なる楽曲でさらなる魅力を表現した。

ここからはかわいい女の子（阿度勉茶（31）談）、ということで桃井はるこさんがアフィリア・サーガのメンバーとともに登場、自身が演じるフェイリスのキャラクターソングである「Nyan☆Nyan☆Galaxy!」を披露すると、会場の雰囲気は一転して明るいものに。そのまま、アフィリア・サーガがステージに残り、「La*La*Laラボリューション」「非合理的かつ訂正不能な思い込み」とキュートな楽曲のパフォーマンスで楽しませた。

続いて、アフィリア・サーガの妹分であるイケてるハーツのメンバーが、「罪証のルシファー」を披露。前曲と同じく「CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!」のテーマソングとなるが、こちらはキレのあるダンスという異なる魅力でステージを盛り上げた。

ここでnaoさんがステージに登場、イケてるハーツをバックダンサーに伴って「シンクロしようよ」を歌唱すると、会場もコール＆レスポンスで応える。さらに今年で歌手活動15周年を迎えるということを受け、naoさんが初めて歌った志倉氏の楽曲である「flower of bravery」を歌い上げた。

ここからは5pb.よりゲームの発売も予定されているTVアニメ「この素晴らしい世界に祝福を！」のパートとなり、ステージにはMachicoさんが登場。最初に披露された「TOMORROW」は、楽曲の持つ明るい雰囲気に負けないぐらいのパワフルな歌唱で魅せる。

合間のMCではゲームのオープニングテーマも担当することをアピールしつつ、彩音さんとのデュエットで「fantastic dreamer」が披露される。2人の歌声が交じり合うここだけのパフォーマンスに、会場も熱狂の渦に包まれた。

次は「Occultic；Nine」のパート。まずはいとうさんがTVアニメのオープニングテーマである「聖数3の二乗」をアニメの映像をバックに披露すると、入れ替わるようにステージ中央に登場した亜咲花さんは、自身のデビュー曲にしてエンディングテーマである「Open your eyes」で、17歳とは思えない圧巻のパフォーマンスを見せる。

そしてここで、ゲーム版「OCCULTIC;NINE」のオープニングテーマを担当することが亜咲花さんの口から発表されると、会場は大盛り上がり。本人も発表できたことへの嬉しい気持ちを爆発させつつ、ステージではそのテーマ曲である「Play the game」を早速お披露目。作品の雰囲気にあった楽曲に声量のある歌唱が重なり、「Open your eyes」とはまた違った魅力を表現していた。

続いては「ROBOTICS;NOTES」のテーマ曲の数々を担当してきたZweiの2人が登場。ステージを目一杯に使ったパフォーマンスによる「純情スペクトラ」、そして恒例の「わっしょい」コールからステージ上に桃井さんが登場しての「拡張プレイス」で盛り上げていく。

Zweiのパワフルなステージを締めくくったのは、「STEINS;GATE 0」のエンディングテーマである壮大なバラードソング「ライア」だ。そのパワフルな歌唱の余韻が残る中、続いてステージは再び「STEINS;GATE」のパートとなり、いとうさんによる「スカイクラッドの観測者」、ファンタズム（FES cv.榊原ゆい）による「運命のファルファッラ」が披露される。

そこから間髪をいれず、「その目、だれの目？」のセリフとともにTVアニメ「カオス・ヘッド」の挿入歌「磔のミサ」が披露されると、不気味さの漂う力士シールがモニターに映し出されて、ステージは「CHAOS;HEAD」「CHAOS;CHILD」のパートへ。

「CHAOS;HEAD」のオープニングテーマ「Find the blue」をいとうさんが歌い上げると、続いては鈴木このみさんがTVアニメ「CHAOS;CHILD」のエンディングテーマである「カオスシンドローム」を熱唱、そして再び登場のいとうさんがオープニングテーマ「Uncontrollable」を畳み掛けるように歌い上げ、ステージを盛り上げた。

ここで幕を下ろすかに見えた今回のライブだったが、会場からの「その目、だれの目？」のアンコールとともに鈴木このみさん、亜咲花さんという若い2人の歌姫が登場し、「STEINS;GATE」のイメージソングである「A.R.」を歌い上げると、そのままステージ上には出演アーティストが勢揃い。口々にライブへの感想が語られつつ、最後は全員で「Hacking to the Gate」を合唱し、3時間を超えるライブを締めくくった。