千葉・幕張メッセにて9月21日より開催中の「東京ゲームショウ2017」。ここではコーエーテクモゲームスのブースに出展されていたPS4用ソフト「真・三國無双8」の試遊と、プロデューサー・鈴木亮浩氏へのインタビューをお届けする。

目次
  1. 新アクションを駆使し、制限時間内に袁紹を倒せ!
  2. 鈴木亮浩プロデューサーへインタビュー

新アクションを駆使し、制限時間内に袁紹を倒せ!

“新生。オープンワールド一騎当千!”をキャッチコピーとして、2018年初頭の発売を予定する「真・三國無双8」。「ω-Force(オメガフォース)」20周年の節目として、これまでのシリーズタイトルから大幅に刷新されたゲームシステムで壮大な「三国志」の世界を楽しむことが出来る。

今回試遊できたのは「官渡の戦い」にあたる部分で、新武将「荀攸(じゅんゆう)」を含む魏の武将を操作して最終的に「袁紹(えんしょう)」の撃破が目的となる。広大なフィールドに対して制限時間は10分間のため、プレイ前に「袁紹を撃破する」「より多くの砦を落とす」「操作感を楽しむ」「新武将で遊ぶ」など、ある程度目的を決めてから臨むといいだろう。

本作のバトルでは、敵の状態に応じて変化する連続攻撃「フロー攻撃(□ボタン)」、状況に応じた最適な技を繰り出す「リアクト攻撃(△ボタン)」、敵の状態を変える「トリガー攻撃(R1+□・△・×ボタン)」を組み合わせた「ステートコンボ」で戦う。基本的には□と△ボタンで十分に楽しめるので、アクションが不得手な人も簡単に一騎当千の爽快感を味わえる。

プレイを開始してまず目に入ったフィールドの印象だが、オープンワールドのためとにかく広い。実際にプレイしてみると、映像やスクリーンショットとは比べ物にならないくらいの奥行きを体感できる。草や木、地面や城壁の質感なども緻密に表現され、製品版をプレイする際には時間を気にせずこうした部分もじっくり見つめたいところ。

そしてすぐ、ボスとなる袁紹の姿を確認できる。本作はガイドに沿って砦を奪いながら敵の戦力を落とすといった正攻法だけでなく、いきなり最終目標に挑むこともできるという自由度の高い作りを肌で感じられることだろう。とはいえ、袁紹とプレイヤー武将のレベル差は10以上。よほど腕に覚えあるプレイヤーでなければすぐに負けてしまうので、まずは素直に「白馬」や「延津」の制圧を目指そう。

攻略のやり方もプレイヤー次第で、一つは攻城兵器の衝車(しょうしゃ)を使って城門を破壊するという方法がある。これは味方の軍とともに城内へ侵入できるため、攻略の難易度がぐっと下がる。門が空いた瞬間、付近を埋め尽くす大勢の兵士を勢いのままになぎ倒すのは快感だ。

もう一つはやぐらを登ったり、本作から追加された「インタラクティブアクション」の「鉤縄」で城壁を飛び越えるという方法。衝車が門を破るまで一定時間が必要なため、よりスピーディーに攻略したいユーザー向けとなっている。ただし衝車は味方と突入できるが、こちらは単身での特攻となるため周囲は敵だらけ。手間取ればその分ピンチに陥りやすいので、自分のプレイスキルに応じて選択しよう。ちなみに、一度行った場所には簡単に移動できるようになる。

筆者は延津を制圧し、いざ袁紹の元へ向かおうとした矢先に時間切れとなってしまったが、この10分間できちんと袁紹を倒せるバランスに調整されているそうだ。アクションに自信のあるユーザーは、是非とも撃破を目指して遊んでみてほしい。

鈴木亮浩プロデューサーへインタビュー

鈴木亮浩氏
鈴木亮浩氏

――改めて「真・三國無双8」でオープンワールドの採用に至った経緯についてお聞かせください。

鈴木氏:今回でナンバリングが8作目なので、常々制作側もユーザーさんもマンネリを感じていると強く思っていました。前作が終わったあたりから次作について色々な構想はあったんですが、その中でも特に新しいことをしようと。とはいえ最初からオープンワールドというわけではなく、選択肢の一つとしてずっとあったという感じですね。

ここ数年、とくに海外のゲームでオープンワールド系のゲームが増えてきたということ、ゲーム自体の自由度が高くてプレイヤーの多様な遊び方に対応できるという点が、今までのシリーズに新しい風を入れられると思いました。

――7月末に開催された「China Joy 2017」で実機プレイを披露されましたが、今回の試遊プレイはそれからどの程度ブラッシュアップしたものになっているのでしょうか?

鈴木氏:全然違いますね。この時も「かなりグラフィックのクオリティが上がった」という評価を頂いたんですが、その時から内部的に一段階表現のレベルを上げています。

――開発状況は70%ほどと発表されていましたが、発売時期を2018年初頭とした現在の状況はどの程度でしょうか?

鈴木氏:85%くらいといったところでしょうか。ただ皆さんがご想像される通りかと思いますが、オープンワールドは調整のほうに時間がかかりそうなんです。開発状況は上がっていますが、この先は思っていたよりも少し時間がかかってしまいそうな気がします。

――今回はさまざまな面を刷新したということで、既存プレイヤー、初めて「真・三國無双」シリーズに触れるプレイヤーそれぞれへのおすすめポイントを教えてください。

鈴木氏:既存のプレイヤーの方には、攻略の自由度の高さですね。これまではある程度行く場所が制限されていましたが、オープンワールドにしたことでどこからどう攻略してもいいように作ってあります。プレイヤーの思うがままに攻略法を探しながらプレイするのが一番楽しいんじゃないかと思います。

初めて「真・三國無双」シリーズに入って下さる方には、簡単な操作で一騎当千の爽快感を感じられるようにアクションを調整しました。どのように攻略しても問題ありませんがガイドも表示されるようにしていますし、敵がいるところやガイドに沿ってプレイすれば一騎当千をお手軽に感じつつストーリーを楽しめます。難しそうなオープンワールドも気軽に遊べるように仕上がっていますので、ぜひ遊んでみてください。

――試遊では砦を落として時間切れとなってしまったのですが、どんどん攻め込まないと時間が足りないような印象ですね。

鈴木氏:相当苦労しますけど、自信があればすぐに袁紹にも挑めます。今回のバージョンは10分でクリアできるように調整した特別版なので、何カ所か砦を攻略しても間に合うようになっていますね。敵将をマップで見るとレベルが表示されますが、マップ上の「任務」をクリアすると特定の武将の難易度を下げられるんです。基本的にはスピード重視するとプレイヤーの単独行動になるので、攻略が難しくなります。

――砦を落とした順番による演出の変化などはあるのでしょうか?

鈴木氏:先に「延津」を攻略すると退路を断たれてしまうので「白馬」は味方勢力が落とすといった展開がありますね。同じフィールドでも細かい展開は少しずつ変化します。

――夜になると兵士の挙動が変化するといった時間の経過による演出もあるそうですが、天候による変化にはどのようなものがありますか?

鈴木氏:雨は夜と一緒で視界が狭くなるものがあって、敵に見つかりにくくなります。潜入をしたいのであれば夜や雨が向いてますね。天候はプレイヤー側が狙って起こせるものではないので、臨機応変に遊んでもらえれば。

――「ここでは雨が降っているから、この方法を試しみよう」といった流れになりそうですね。それから本作には「鉤縄」などの「インタラクティブアクション」が追加されて壁が登れるなど、フィールド上で行けない場所はないとのことですが、高度なテクニックが必要な場面はありますか?

鈴木氏:「三角跳び」でより高い場所に行かないと登れないとか、多少はあります。山にも「鉤縄」が使える場所もあるので、そういう場所を探すとより上に登れますね。観光スポットというわけじゃありませんが、景勝地の再現はかなり頑張っています。綺麗な景色が見れる場所を見つけてください。

――オープンワールドですと風景やアクションなどをプレイヤー同士でシェアして盛り上がるといった側面がありますが、本作にそうした部分をより楽しめるような仕掛けはありますか?

鈴木氏:中国のメディアの方にも聞かれましたが、いわゆる「自撮り」のような機能は世界観との兼ね合いで慎重に検討しているところです。

――確かに写真のようなものは違和感が出てしまいますね。とはいえキャラクターの衣装などもかなり細かくデザインされているので、例えば画面をズームできるような機能だけでもぜひ入れていただければ…!

鈴木氏:(笑)

――劉備のヒゲは「なし」から「あり」に変わるそうですが、他にも変化するキャラクターはいるのでしょうか?

鈴木氏:例えば夏候惇の眼帯とか司馬師の仮面みたいなものはありますが、基本的に経年変化というのは劉備のみです。

――最後に発売を待つファンの方へメッセージをお願いします。

鈴木氏:今回は“新生。オープンワールド一騎当千!”ということで、シリーズ8作目にして大きくシステムを変えました。オープンワールドなので色々な遊び方ができますから、しばらくシリーズから離れていたユーザーさんにも、新しいユーザーさんにもプレイしてほしいです。東京ゲームショウに来られる方は、ぜひ試遊してみてください。

冒頭でも述べた通り「真・三國無双8」のオープンワールドがもたらす感動は、プレイによって初めて体感できるものだろう。これまで遊んだことのないプレイヤーはもちろん、既存プレイヤーも自分の手で直接触れ、その魅力を思う存分味わってみてほしい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー