セガゲームスは本日11月21日、東京・秋葉原のUDXシアターにおいて、同社のスマートフォン向け新作発表会を開催した。
発表会の冒頭では、セガゲームス 代表取締役社長 COOの松原健二氏が挨拶。これまでセガネットワークスとして発表会を実施してきたが、今回はバーチャル・カンパニーを統合して初の発表会となることに触れつつ、それぞれのスタジオが持つ力を最大限に発揮できるよう取り組んでいることに言及。そして、発表されるタイトルについては取締役 CSOの岩城農氏が進行役となり、順番に触れていった。
「D×2 真・女神転生リベレーション」
まずは東京ゲームショウ2017でも発表された「D×2 真・女神転生リベレーション」について、チーフプロデューサー 山田理一郎氏がプレゼンテーションを実施。“「真・女神転生」の魅力を伝えたい”というゲームのコンセプトや概要、登場キャラクターを紹介しつつ、すでに最終調整に入っているという本作の新情報を公開した。
まずは最高レアリティである★5の悪魔より、アリス、バロン、スサノオの3体を実機を交えて紹介。新たに3Dを制作したスサノオについて、アトラスとやり取りを重ねながら作り込んだというマントなどに触れつつ、実際のバトルを通じてそのクオリティを披露した。
そして最新情報として、東京ゲームショウ2017で出展したVRデモが好評だったことを受けて、AR機能を鋭意開発中であることを発表。ステージ上では実際に悪魔たちが映し出される様子を確認することができた。
また、発表時から海外のユーザーの反響が大きかったこともあり、世界に向けて配信することを明らかに。すでに台湾・香港・マカオの事前登録が開始されているそうで、セガゲームスとしてもサービス前に海外で事前登録をするというのは異例のことだとか。
最後に、登録者数に応じて悪魔合体がグレードアップする事前登録キャンペーンを紹介し、プレゼンテーションを締めくくった。
「ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~」
続いて発表されたのは、「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」(セガゲームス)、「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」(アニプレックス)などの代表作を持つf4samuraiが手がけるオリジナルRPG「ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~」だ。こちらは同社の代表取締役 CEOで、本作においてプロデューサーを務める金哲碩氏が登壇し、ゲームの概要を紹介していった。
主人公は、重力をコントロールできる能力を持つ“重力使い”の少年。作中では“小人(ピノ)”と呼ばれるパートナーと共闘して“デブリ”と呼ばれる敵に挑むのだが、デブリを倒せるのはピノのみ。そこでピノとデブリ、双方の重力場を作ってそれぞれの重力の強さを決め、より強い重力に引き寄せるかたちでピノが攻撃を繰り出す流れとなるそうだ。
本作の舞台は大陸も海もない、高大な空で生きる人々の世界<ウイトラスト>。その世界で、重力使いのヒューゴとピノのニールはそれぞれの目的を叶えるため、ともに世界の底<エンドロール>を目指す旅を始める。
空に浮かぶさまざまな国、星から生まれた小さき者<ピノ>、<世界機関>の暗躍組織といったゲームに関わる設定画も紹介。さらに、村瀬歩さん、内山昂輝さん、佐藤利奈さん、悠木碧さんといったキャストを起用した、キャラクターの情報にも触れた。これらの要素はティザームービーも併せてチェックしてみるといいだろう。
そして、脚本原案に小林靖子氏、サウンドにプロキオン・スタジオ、オープニングアニメにスタジオM2を起用し、世界観を作り出すことにも注力している本作。情報はTwitter、公式サイトで公開されていくほか、12月3日に予定されているf4ファンフェスティバルでは村瀬さんらを迎えて続報を公開するという発表も。さらに、f4samuraiならではのGvG要素も用意されているそうだが、果たしてどのようなものになっているのか、今後の情報にも注目だ。
「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド」
3つ目の発表タイトルは、「プロサッカークラブをつくろう!」、通称「サカつく」シリーズの最新作である「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド」だ。こちらについても、チーフプロデューサーを務める山田氏がコンセプトを紹介した。
まずはタイトルロゴとメインビジュアルが公開。そして、スポーツ育成シミュレーションゲームである正統派「サカつく」の面白さをスマートフォンで手軽に遊べるようにいうコンセプトを掲げ、“Jから世界へ。”というキーワードのもと、シリーズ初の世界同時展開が決まっていることが明かされた。
本発表に伴い、サカつく.comオフィシャルTwitterを開設。本作の情報に留まらず、サッカーに関わる発信を行っていくという。気になる本作のリリース時期は2018年春ということで、今後の情報公開に期待しよう。
「共闘ことばRPG コトダマン」
最後に発表されたオリジナルタイトル「共闘ことばRPG コトダマン」。本作について紹介したプロデューサーの中村たいら氏からは、スマートフォンゲームの歴史に触れつつ、本作の制作に至った背景が語られた。
中村氏はスマートフォンゲームのこれまでを、2012年~2015年の“○○○×RPGの時代”、2015年~現在の“IPの時代”と主に2つに分類。現在は世界観やキャラクターを軸足としたタイトルが市場を牽引する中で、中村氏は原点に立ち変えてゲーム性と遊びで勝負するタイトルとして、2年以上にわたって本作の開発に着手してきたそう。
本作のゲームジャンルは、「ことば」で闘う新感覚RPG。プレイヤー最大4人で文字の精霊「コトダマン」が持つ文字を組み合わせ、「ことば」を作って攻撃していく。できた「ことば」の数や長さで、敵に与えるダメージが変化する。
中村氏が本作のポイントとして挙げたのは、「ことば」という日常で馴染みのあるテーマを用いているからこそ、マルチプレイで笑いや会話が生まれやすいということだ。また、収録された「ことば」約20万語全てにテーマが設定されており、そのテーマを使ったさまざまな遊びが提供される。この仕組みを使って、さまざまなIPの「ことば」を用いたコラボレーションが可能になる点にも触れた。
また、本作では世界観にもこだわっており、言霊界という世界を舞台に広大なマップを用意。また、ゲーム開始時から350体超が登場するというキャラクターのフレーバーテキストやイベントも充実しているとのことだ。
ここで、中村氏、岩城氏にスタッフ2人を加えた合計4人でのマルチプレイデモを披露。指定された順番に、空欄に文字を埋めて「ことば」を作っていく過程や、指定されたテーマにそった「ことば」を作るといった条件など、コミュニケーションを取れるからこそ盛り上がる要素が盛り込まれていた。
配信は2018年春予定ともうしばらく先になるが、早くもコラボレーション展開が決定。今回は「ウルトラマンシリーズ」、「新日本プロレスリング」、「セガオールスター」とのコラボレーションが発表、そのバリエーションもさることながら、イラストもキャラを指す文字1文字が隠されているという作り込みもポイントだ。
さらに、フォローするだけでスタッフロールにTwitterアカウント名が掲載されるという公式Twitter(@kotodaman_pr)上の企画「コトダマン開発会議」、そして先に紹介したコラボキャラクターの参戦が順次決定していく事前登録キャンペーンなどの情報も公開されている。こちらも忘れずにチェックしておこう。