発売まであと1ヶ月少々に迫ったPS4用ソフト「モンスターハンター:ワールド」。今回はメインモンスターである「ネルギガンテ」の討伐に挑んだ。
今年9月に発表されたネルギガンテは、本作のパッケージに描かれている、いわゆる「メインモンスター」である。これまでの「モンスターハンター」シリーズのメインモンスターはいずれも手強い相手ではあったのだが、実際にネルギガンテと戦ってみると、その強さは群を抜いているのではと思うほど。ここでは、その脅威をお伝えしていこう。
ネルギガンテの特徴は見ての通り、全身を覆う棘である。この古龍は部位を破壊してもすぐに元通りになってしまうほど高い再生能力を持つのだが、再生するとこの棘が伸びてネルギガンテ自身の攻撃力がアップする。白くなった棘は、攻撃力が強化された証なのだ。
一方、棘が白くなっているところは肉質も柔らかくなっている。接近武器を手にしている場合は、タイミングを見計らって白い棘の部分に攻撃を当てていきたい。遠距離武器を装備している場合は、白い棘を狙いつつ、意地でも距離を取りたいところ。肉弾戦を好むモンスターなので、近づかれてはひとたまりもない。
問題はこの棘が黒く変色したときである。こうなると肉質がやたらと硬くなり、生半可な攻撃は弾かれてしまうのだ。もちろん、攻撃力も強化されっぱなし。
筆者がプレイした際には、ここから空中に飛び上がった後に腕を思い切り叩きつけ、さらに時間差で棘を飛ばしてくるという攻撃も見受けられた。怒涛の攻撃は「全てを滅する」と評するにふさわしい。
ポイントは、空中に飛び上がってからの攻撃の後で、棘の状態がリセットされる点だ。うまくやり過ごすことができれば、体力を削るチャンスが訪れる。また、棘が再度白くなったりもするので、その際にはどんどん攻撃を叩き込んでいこう。
筆者は今回、大剣と操虫棍で挑んでみたが、対ネルギガンテに関しては遠距離武器が有効という印象を受けた。というのも、ネルギガンテの攻撃の多くは腕や身体を用いた肉弾戦なので、ライトボウガンの新要素「起爆竜弾」が機能しやすいのだ。
また、ヘビィボウガンのシールドを用いた戦術も有効だ。シールドで攻撃を受け切り、カウンターで弾を当ててダメージを稼ぐことができる。古龍ゆえ、罠が通用しないネルギガンテ相手に、麻痺弾などで状態異常を引き起こせるのも遠距離武器の利点だ。
※起爆竜弾:地雷のように地面に埋め込み、ハンターやモンスターの攻撃で起爆する榴弾
ネルギガンテ戦は部位破壊のコントロールが大事――とわかってはいるものの、いざ相手にすると荒波のように押し寄せる攻撃に慌ててしまう。だが、これだけ強いモンスターと戦うワクワク感は、「モンスターハンター」ならではのものだろう。
今作では新登場の「特殊装具」などのほかに、環境を利用した狩りなど、手強い相手と対峙する上で役立つモノ・手法がいくつも散りばめられている。あらゆる手段を講じながら、屈指の強さを誇るメインモンスターに挑んでみよう。