コーエーテクモウェーブは、「VR センス プレイ開始発表会」を、本日12月19日に開催した。ここでは、多機能VR筐体「VR センス」の特徴や今後の展開についても語られた発表会の模様をお届けする。

右からシブサワ・コウ氏、襟川惠子氏、阪口一芳氏
右からシブサワ・コウ氏、襟川惠子氏、阪口一芳氏

「VR センス」は、コーエーと経営統合をしたテクモが設立50周年を迎えることを記念して作られたアミューズメント施設向けの多機能VR筐体。1年半前に始動した本プロジェクトが、クリスマスを目前に控えた12月22日より本格稼働を開始する(先行稼働は12月21日より開始)。

今回の発表会では、コーエーテクモウェーブより、代表取締役社長の阪口一芳氏、ゼネラルプロデューサーの襟川惠子氏とシブサワ・コウ氏が登壇。「VR センス」の魅力と今後の展開について発表した。

冒頭、阪口氏は「VR センス」の持つ8つのギミックを紹介。

プレイヤーが座るシートには、前後左右の加速や振動、下からの突き上げなど、多機能な3Dアクションが搭載されており、ここにVRと連動した頭部・脚部へのタッチ機能が加わることで、予想外の驚きをもたらしてくれる。

さらに、ゲームの種類に応じた8種類の香りや、戦場の炎や雪山の冷たさを体感できる暖・冷機能に加え、そよ風から突風まで再現する風機能で、臨場感を高めるという。

また「VR センス」は、「スパークリングブルー」と「スパークリングシルバー」の2色で展開され、ブルーには「超 戦国コースター」「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」「ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~」が、シルバーには「超 真・三國無双」「Dead or Alive Xtreme SENSE」「ジーワン ジョッキー SENSE」が、それぞれ搭載される。

先日宇都宮と新宿で行われたロケーションテストによるアンケートでは、女性プレイヤーや、日頃ゲームセンターには来ないユーザーが約半分を占めていたそう。ヘッドマウントディスプレイをスタッフによるアテンドなしでも装着でき、手軽に遊ぶことができたという声が多かったことも特筆すべき点だという。

ゲームセンタービジネスにおけるキーファクターの役割を担うことが予想される「VR センス」だが、今後はショッピングセンターや、旅館など、沢山の人がVRの魅力に触れられるような場所に導入していきたいと語った。

続いて、襟川氏より「VR センス」今後の展開として、キャンペーンと新規タイトルの情報が明らかに。

まず、本格稼働日である12月22日を“VR センス”の日とし、毎年キャンペーンを行うという。今年は各タイトルのキャラクターチャームがノベルティとしてプレゼント。中でも、「ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~」のチャームは、神社でお祓いをしたお守りとなっているという。

そして7つ目のタイトルとして「進撃の巨人」が参戦決定。稼働開始から1年を目安に「スパークリングブルー」に配信予定だという。さらに、ロケーションテストで「超 真・三國無双」が女性男性問わず予想を上回る人気を見せたことを受け、「戦国無双」「三國無双2」の配信も拳闘されているとのこと。そのほかにもさまざまなタイトルとのコラボレーションが鋭意準備中とのことだ。

稼働時に搭載されているタイトルについても、予算は二の次で自分が欲しい機能をすべて詰め込んだと自信をのぞかせる襟川氏。「VR センス」での体験は、家庭でのVR体験とはまったく異なるので、ぜひその差を体感してほしいとコメントした。

最後にシブサワ・コウ氏は、コーエーテクモの基本理念の1つ“創造と貢献”を襟川氏が体現し、完成したものが「VR センス」であると明言。コーエーテクモが創造した新たな面白さが詰まった「VR センス」を、日本全国からアジア、そしてワールドワイドに広げていくのが目標だという。

また2018年には「VR センス」を数あるプラットフォームの1つとしてシブサワ・コウブランドをはじめとした、コーエーテクモゲームスのブランドの中から、「VR センス」の8つのギミックを活用していけるものにはどんどん対応していきたいとコメントし、発表会の幕を閉じた。

「VR センス」の体験レポートをお届け!

発表会と同時に行われた試遊会にて、「VR センス」搭載の「超 戦国コースター」と「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」を体験させてもらったので、そのインプレッションをお届けする。

ゲームを始める前に、荷物を足元にしまったり、シートベルトを着用、ヘッドマウントディスプレイを装着したりと、いくつかの準備が必要だ。ヘッドマウントディスプレイは初めて着ける人は戸惑うかもしれないが、筐体のアナウンスに従って順番どおりに行えば、迷うことなくできるので安心してほしい。

「超 戦国コースター」は、コーエーテクモグループが得意とする戦国時代の城下町や城内を縦横無尽にジェットコースターで駆け抜ける、スリル満点のアクションゲームだ。

難易度と同時に、石田三成や茶々などの人気武将をパートナーキャラクターとして選択可能。彼らはライド中に声援を送ってくれるだけでなく、クリア時にはお褒めの言葉も頂ける。

筆者はビジュアルが好みだった茶々を後ろに乗せて出発。最初の落下に向けて少しずつコースターが登っていく嫌な振動を感じていると、「ドキドキが背中越しに伝わってくるよ」などと後ろから囁かれテンションが上昇したところで、記憶が曖昧になってしまった。急降下で風と水しぶきを受けたかと思えば、傾斜に頭を持っていかれ、レールがなくなっていたり城の壁をぶち破ったような気もする。

気づけば城内で忍者や武士を斬りまくったり、戦場で魔物を倒したりと、怒涛のアクションを経て、花畑で茶々にまた会いに来る約束をしていた。すごく良い香りがしたが、あれはきっと茶々のものに違いないと思う。

続いて、「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」は「ときめきレストラン」のアイドルたちのライブや、アイドルと二人っきりのファンサービスタイムが楽しめるファン必見のタイトルだ。

「3 Majesty」と「X.I.P.」のライブでペンライトをうまく振るとスコアが上昇、スコアによってファンサービスタイムの内容が変化するという。ペンライトは、コントローラーの右スティックを上下左右に動かすことで振ることができるので、リズムに合わせて振れば問題ない。余裕があれば、L2・R2で色を切り替えてみると、より臨場感が増すかもしれない。

さらに客席からはもちろん、ステージ上でアイドルを目の前に応援をすることも可能。筆者はオリジナルの衣装とダンスを目に焼き付け、アイドルの匂いを肺いっぱいに吸い込むことができた。パフォーマンスと炎で筐体内の熱気が心配になる「X.I.P.」のステージを終えると、お待ちかねのファンサービスタイムに。甘いひとときの内容はぜひ自信で体験してほしい。

どちらのタイトルも臨場感たっぷりで、ニコニコしたり無駄なアクションをしてしまうこともあるかもしれない。しかし、プレイしている様子を他人に見られないようカーテンのオプションも用意されるそうなので、安心して作品の世界観に浸ってほしい。

「VR センス」公式サイト
http://www.gamecity.ne.jp/vrsense/

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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