セガゲームスは、2018年3月8日に発売を予定しているPS4用ソフト「北斗が如く」の店頭体験会を東京・ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaにて実施した。
「龍が如く」シリーズと「北斗の拳」という異色のコラボレーションで発表された当時から多くの話題を振りまいている「北斗が如く」。12月23日から2018年2月17日にかけて、全国10箇所で開催される体験会では、本作の魅力のひとつである“秘孔アクションバトル”の一端を楽しめる。
用意されている体験版「北斗神拳 体験バージョン」はバトルに特化した内容で、初級、中級、上級の3種類から自由に選んでプレイすることが可能。初級はチュートリアルとシンとの戦いを兼ねたもので、上級はカサンドラ衛兵と一対多数の闘いが楽しめる。そして上級はレイとの一対一のバトルという具合だ。
まずは初級で操作感覚を確かめたところ、□ボタンで連続攻撃、△ボタンで強攻撃という流れは「龍が如く」と変わらない。またR1ボタンでロックオン、L1ボタンでガード、×ボタンで回避といった一連のアクションもほぼ同じ。「龍が如く」シリーズを一度でもプレイしたことがあれば、解説を読まなくてもすぐにプレイできるだろう。
その一方で、本作ならではのポイントもふんだんに盛り込まれている。まず敵の頭上に○のアイコンが出たタイミングでボタンを押すと、「北斗の拳」ではおなじみの秘孔が発動し、ダメージを与えるとともにひるませることができる。この状態で再度○ボタンで、奥義の発動するという流れになっている。通常の敵であってもヒットポイントが高く、なかなか倒すことができない。それだけに、いかにスムーズに奥義を発動させるかがバトルでは重要になりそうだ。
タイミング良く秘孔を突くことで大ダメージを与える「ジャスト秘孔」というシステムもある。上手くジャスト秘孔を発動させると敵から「断末魔の叫び」の文字が飛び出し、これを武器として使用できる。ジャスト秘孔のタイミングは少々慣れが必要だが、見た目のインパクトは絶大。今後の体験会に参加する人はぜひチャレンジしてほしい。
ちなみに奥義を発動させるとタイミングよくボタンを押すQTEがスタートする。タイミングはシビアに感じたが、成功してもより大ダメージを与えられるくらいで、失敗したときのペナルティもない。「龍が如く」シリーズだと、ヒートアクションが始まると演出を見ている丈の場面も多かったが、本作ではプレイヤーが介入する機会も増えるようだ。
また奥義を使い続けると、北斗七星を模したゲージが徐々に溜まっていく。これが最大まで溜まるとバースト状態になることも。バースト状態時は通常時よりさらに強力な攻撃を放つことが可能になる。普段からどんどん奥義を繰り出してゲージを溜め、勝負どころではバースト状態で攻撃を仕掛けるというのが基本的な立ち回りになりそうだ。
もうひとつの面白いシステムが、十字ボタンに割り振られた宿星護符だ。これはヒューイ、消毒男、トキといったキャラクターの能力を借りて攻撃するというもので、例えば消毒男の宿星護符を使用すると火炎放射機が現れ、炎で攻撃ができる。体験版では数種類しか使用できないものの、製品版ではかなりの数の宿星護符が登場するとのこと。
初級、中級、上級はそれぞれ15分程度で終わるボリュームになっているが、それだけでも「龍が如く」のDNAを受け継ぎつつ、「北斗の拳」ファンが見たいポイントもしっかりと押さえていることがよく分かった。秘孔を起点にして奥義、そしてバースト状態へと発展していくシステムは明快であり、普段ゲームをしない人も手を出しやすい作品と言えるだろう。
年明けにはバトル以外の部分を楽しめる体験版も
ここからは、会場に駆けつけた総合監督・名越稔洋氏と、ゼネラルプロデューサー・佐藤大輔氏による囲み取材の内容を紹介する。約10分程度の短い取材時間ではあったものの、両氏が本作に詰め込んだアイディアの数々、ストーリーやキャラクターの見どころなど興味深い話を聞くことができた。
――体験会がいよいよ始まりましたが、ユーザーの皆さんにはどこに注目してもらいたいですか?
名越氏:今回のバージョンはバトルを味わってもらうものなので、「北斗が如く」にある遊びの大事なところは感じてもらえるかと思います。「龍が如く」とは違ったテイストになっていることを分かってもらえれば幸いです。
――本作のバトルにはどんな特徴があるのか、あらためて教えてもらえますか?
佐藤氏:ベースとなっている□ボタンと△ボタンのコンボは、「龍が如く」を遊んでいる方ならすぐになじむと思います。大きく違うのは○ボタンでの秘孔アクション、また宿星護符により、原作のさまざまなキャラクターの能力を使って効率的に敵を倒すことができます。
――「断末魔の叫び」を武器として使えるのは、どういった経緯で実装されたのですか?
名越氏:僕のアイディアというか、思いつきですね。「龍が如く」はバイクや自転車を武器として使えましたが、「北斗の拳」の舞台である荒野にはそういったアイテムはありません。なにかないかな…と考えたとき、文字を具現化することを思いつき、試しに作ってみたら良いアクセントになったのです。結果的に原作にはない、龍が如くスタジオとコラボしたオリジナリティの高い作品になったと思います。
――今回の体験版はバトルが中心ですが、それ以外で注目してもらいたい点はありますか?
名越氏:いろいろなパターンのケンシロウが出てくるので、そこはぜひ注目してもらいたいです。原作にはない衣装を着たり、仕事をしたりというのは本作ならではです。良い意味でふざけてる感が出てますし、重厚な世界観との振り幅も面白いですね。
――作品を発表してからこれまでの期間で、ファンからの反響はいかがですか?
佐藤氏:本格的に反響を見るのは、この体験会からというところです。ただ、今日も気になってTwitterでリアルタイム検索をしてみたら、おおむね好評だったので安心しています(笑)。年明けくらいにはバトル以外の部分を楽しめる体験版を用意したいと考えており、そのときの反応も今から楽しみにしています。
――原作サイドからの要望はなにかありましたか?
佐藤:原哲夫先生からは「面白いことならどんどんやってください」と言っていただいたので、僕たちとしてはとてもやりやすかったです。唯一、ケンシロウが絶対にやらないことはNGと言われました。女を口説いたり、歌を歌ったりですね。アクションに関しては原作をリスペクトした形でまとまっています。
名越氏:NGがあったのはキャラクターや世界観に深く関わるところだけで、ゲーム的な部分でのNGはなかったに等しいです。これは想定外で、嬉しかったことですね。
――オリジナルのストーリーが展開する中で、キャラクターが持つドラマはどれくらい盛り込まれているのですか?
佐藤氏:もともとのキャラクター設定は一切崩していません。原作を知っている人が思わず反応するようなシーンも随所に盛り込まれています。
――「龍が如く」シリーズはゲームを普段プレイしない層もプレイします。「北斗が如く」も同様に、誰でも楽しめる難易度になっているのでしょうか。
名越氏:それは間違いなく、絶対です。「北斗の拳」のゲームは他社さんからも発売されていますが、それも誰でも楽しめる内容になっていたと思います。その考えは私たちも同じです。
――最後に3月8日の発売に向けて、メッセージをお願いします。
佐藤氏:まずは発売日が延期になってしまい申し訳ありません。チームは今、一丸となって頑張っていますので、発売を楽しみにお待ち下さい。
名越氏:発売延期は心苦しい限りです。しかし延期の発表をすると「より良くしていただければ」という声をたくさんいただきましたし、それにふさわしい作品を目指します。「龍が如く」ファンにも、「北斗の拳」が好きな人にも楽しめる良いゲームにしますので、ぜひ触っていただきたいです。
――ありがとうございました。
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