ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて本日1月19日より開催される企画「ユニバーサル・クールジャパン 2018」。ここでは、本企画にて展開される多数のアトラクションの中から、「ファイナルファンタジーXRライド」および「モンスターハンター・ザ・リアル」の先行体験レポートをお届けする。
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「ユニバーサル・クールジャパン 2018」は、日本が誇るエンターテイメント・ブランドの世界を、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンならではの圧倒的なスケールとクオリティで展開する、毎年恒例の特別企画だ。
2018年では、世界中で高い人気を博しているジャパニーズ・エンターテイメントの金字塔、「セーラームーン」「ファイナルファンタジー」「名探偵コナン」「モンスターハンター」の4タイトルがユニバーサル・スタジオ・ジャパンに集結。パークだからこそできる巨大展示物の設置やアトラクションの展開、さらにはグッズ販売などが行われる。
ここでは、その中でも新たなアトラクションが展開される「ファイナルファンタジーXRライド」および「モンスターハンター・ザ・リアル」の先行体験レポートを紹介しよう。
振り落とされるな!クラウドとセフィロスが目の前で死闘を繰り広げる“FFXRライド”
「『ファイナルファンタジー』の描く美しい世界に行けたなら…」
そんな夢を叶えてくれるのがこの「ファイナルファンタジーXRライド」だ。VRゴーグルを介して描かれる美しき「ファイナルファンタジー」の世界を、ライド(乗り物)に乗りながら全身で体感するアトラクションとなっており、シリーズおなじみのモンスターがVRならではの迫力満点の映像で表現されている。
プレイヤーは天才技師のモーグリ“シド”が作った飛空艇に乗り込み、クリスタルを探す旅に出かけることとなる。チョコボたちが駆け抜ける草原や摩天楼が煌めく都会の夜空など、美しい世界を巡る旅路は順風満帆……のように思われたが、突如としてクリスタルの力が暴走。飛空艇はさまざまな次元へと飛び移っていき、モルボルや鉄巨人といった巨大なモンスターに襲われる危険な旅に一変してしまう。
数々の危機を間一髪乗り越えてミッドガルへとたどり着いた一行だったが、そこでは街全体を巻き込んでのクラウドとセフィロスの死闘が繰り広げられていた。飛空艇は2人の戦いを追跡しながらビルの谷間や夜のハイウェイなどを駆け抜け、最後には魔晄炉へと突入。セフィロスによって暴走させられた魔晄炉がいよいよを以って臨界を迎えようとした時、飛空艇はなんとか元の次元へと帰還することに成功し、体験は終了となった。
本アトラクションの特徴は何と言ってもそのスピード感だ。室内型と甘く見ていると振り落とされてしまいかねないので注意しよう。
360°で展開されるVR世界と、実際に急加速や急旋回を繰り返すジェットコースターの相性が抜群であることは想像に難くないだろう。クラウドと共にミッドガルのハイウェイを駆け抜けるシーンの爽快感や、鉄巨人の振るう大剣を間一髪のところでかわす際の臨場感は、アトラクションでしか味わえない代物だった。
本アトラクションはFFシリーズファン、特に「ファイナルファンタジーVII」が好きな人にはぜひ遊んでみて欲しい。眼前で繰り広げられるクラウドとセフィロスの剣戟に興奮することはもちろん、セフィロスが間近に迫ってくる演出は必見だ。
また、現地には「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインなどを手掛けた天野喜孝氏も駆け付けた。天野氏は本アトラクションを日本のファンだけでなく、世界中のファンの人に楽しんでもらいたいと語ってくれた。さらに、「『ファイナルファンタジー』シリーズが今後どんな風に展開していってほしいか」と問われると、「もしも将来、一般の人も宇宙に行ける日が訪れたとして、実際の火星や月面などで作られた制作された『ファイナルファンタジー』を見てみたい。きっと、実際に宇宙にいかないと感じられないインスピレーションみたいなものがあるはずだから」とコメント。「ファイナルファンタジーXRライド」は宇宙空間を模した演出や施設内の装飾が施されていることもあり、天野氏が広大な宇宙に抱くロマンスの一端を感じられるようだった。
ついに、自分がハンターになる時が来た!好きな武器を手に新大陸を調査!
毎年さまざまな趣向を凝らした催しが開催される「モンスターハンター・ザ・リアル」だが、今年はついにゲストがハンターになる。
ウォークスルー型の本アトラクションでは、ゲストは第5調査団の一員として新大陸の調査へと向かうことになる。新大陸には新種のモンスターが多数生息しているほか、凶悪な怪物“ネルギガンテ”の目撃情報も報告されているという。
そんな危険と隣合わせの任務に赴くゲストには、調査団の最新技術を詰め込んだ特殊な武器が贈られる。この小さな箱のような形をした武器は、なんと構え方によって大剣、太刀、ランス、ヘヴィボウガンの4種に変化する。複数の武器の中から自分の好きな武器を装備することができ、選んだ武器で次々と現れるモンスターと対峙していく。
本アトラクションでは、AR技術が用いられており、巨大なスクリーンに映った自分がさまざまな構えを取ることによって好みの武器を手に取り、「リオレウス」や「アンジャナフ」といった巨大なモンスターに立ち向かっていく。映像は自身の動きと連動しているため、モンスターと対峙した際の自分だけのシチュエーションを演出でき、実際にハンターになった気分を存分に味わうことができる。
また、巨大なモンスターに立ち向かうハンターとなった自身の姿は、調査団の活動記録としてさまざまなタイミングで写真として収められる。写真はフォトブックとして購入できるほか、アトラクション後にもらえる調査記録表に記載されているQRコードを読み取ることで、いくつかの写真を無料ダウンロードすることができる。
一人でも当然楽しめるアトラクションだが、せっかく自由にポーズを取って撮影ができるので、ぜひ友達などと一緒に参加してかっこいいポーズを決めてみて欲しい。持ち帰った写真は、きっと思い出の一枚になるはずだ。
また、シリーズ最新作である「モンスターハンター:ワールド」のプロデューサーを務める辻本良三氏も本アトラクションを体験。企画の内容や映像などをチェックしていた辻本氏だが、実際に体験してみるとユニバーサル・スタジオ・ジャパンならではの仕上がりになっていることに満足した様子だった。辻本氏は、こうしたテーマパークでアトラクションを展開する以上、何か記念品になるものを持ち帰って欲しいと考え、アトラクションに写真撮影を盛り込んだそうだ。
さらに、今回で7回目となるユニバーサル・スタジオ・ジャパンと「モンスターハンター」とのコラボレーションについてこれまでとは違う部分を訊ねられると、「自分たちが映像の中に入るような、参加できるものにしたかった」と答えてくれた。
見た目も楽しい、味も美味しいコラボフードやグッズが展開
アトラクションで身体を動かした後は、コラボフードを楽しんでみてはいかがだろうか。
今回のコラボフードには、「モンスターハンター」からはアイルーの肉球を模したまんじゅうがキュートな「アイルーの肉球オムライス~ホワイトソース~」と「回復ドリンクG~ホット抹茶オレ~」が、「ファイナルファンタジー」からはチョコボがポップコーンバケツになった「チョコボ・ポップコーンバケツ」と「サボテンダー・チュリトス~喰らえ、針千本!!~」が登場している。
中でも特に美味しかったのが、「アイルーの肉球オムライス~ホワイトソース~」だ。小さなバケツに入った肉球が見た目にも可愛いのだが、味が本当にしっかりしている。チキンライスの濃厚な味にホワイトソースがよく絡み、思わずスプーンが進んでしまう。女性でも食べやすく、これ一つでも十分お腹いっぱいになるのランチにピッタリの一品だ。