ノイジークロークは、「文豪とアルケミスト ピアノ独奏會」を、1月27日に昼夜二回にわたりトッパンホールにて開催した。
DMM GAMESより配信中の文豪転生シミュレーション「文豪とアルケミスト」。文学を守るため転生した文豪たちの戦いが描かれる本作では、大正浪漫あふれる世界観を演出するサウンドが大きな魅力の一つとなっている。
日本古来の思想と舶来の文化が混ざりあう時代を表現する楽曲の数々は、ノイジークロークの坂本英城氏が担当。2017年5月にサウンドトラック集「文豪とアルケミスト 劇伴音樂集」が、その収録曲をピアノアレンジでレコーディングした「文豪とアルケミスト ピアノ独奏音樂集」が2017年12月20日に発売され、好評を博している。
これを記念して開催された「文豪とアルケミスト ピアノ独奏會」では、谷岡久美さん、ベンヤミン・ヌスさん、宮本貴奈さんの三名のピアニストによる演奏に加え、坂本氏、プロデューサーの谷口晃平氏、世界観監修のイシイジロウ氏による特別対談も実施。ここでは、夜に行われた追加公演の模様をお届けする。
「文豪とアルケミスト」で司書(プレイヤー)を迎える図書館の楽曲「憩」で幕を明けたコンサート。スローテンポな楽曲の一音一音がホールに響きわたり余韻が身体に染み込む、そんな図書館の静寂を感じることができた。二曲目には劇伴音樂集で未発表曲として収録され、現在はイベントの戦闘曲として実装されている「焦眉ニ抗フ文士タレ」が、その後も司書室の「和」、通常戦闘曲の「蝕ミニ抗フ文士タレ」と、谷岡さんによる緩急をつけた演奏が楽しめた。
続いてベンヤミンさんによる「結果報告~敗北・勝利~」に始まり、重厚さと繊細さが混ざり合い一つになる「館長ノ御題曲」、そして結成・補修・開発といった場面の「廻覽」のピアノアレンジは鳥肌がたつほど美しく繊細だった。爽やかな「未知ノ路往く文士タレ」に続いて演奏された「破綻スル齒車」は、ユーザーアンケート第1位のボス戦闘曲。どこか不安定さすら感じさせるピアノアレンジでは、ステージ最奥で待つ侵蝕者の苦悩や葛藤に触れたような不思議な感覚を得ることができた。
郡正夫さんのMCで行われた坂本氏、谷口氏、イシイ氏による特別対談では、それぞれ好みのピアノアレンジ楽曲がテーマに。
谷口氏はドラマチックなアレンジから楽曲の新たな魅力を発見したという「廻覽」と、爽やかな終わり方と意外性が気に入っていると「破綻スル齒車」を挙げた。イシイ氏は、三名の個性がそのまま楽曲に表れたアレンジに、“ピアノ”という同じ楽器を弾いているとは思えないとし、楽曲単位の好みよりも驚きが勝るとコメントした。
これを受け坂本氏は、谷岡さんの緩急のつけかたと繊細さ、ベンヤミンさんの超絶技巧、宮本さんのジャジーで雰囲気のある演奏といった個性に合わせてオファーをしたと振り返り、アレンジによる新たな魅力を発見することができたとまとめた。
谷口氏から「文豪とアルケミスト」のオーケストラコンサートの話題があがると、会場からは大きな拍手が。2018年5月4日・5日に開催される「東京ゲームタクト2018」では、「室内楽で綴る女性向けゲームの音楽」にて本作の楽曲が初めてオーケストラで演奏されるという。現在選曲中だが、弦を活かした楽曲が多いので楽しみにしていてほしいとのことだ。
後半は宮本さんによる演奏で、有碍書に深く潜書していく感覚を味わえる「いざ征きめやも」、食堂で団欒を楽しむ文豪たちの姿が目に浮かぶ「折衷食堂」、ヴァイオリンが印象的な「開進止メヌ文士タレ」もピアノアレンジならではの迫力で楽しめた。最後に演奏されたメインテーマ「文豪とアルケミスト」は、アンコールでも、坂本氏、谷岡さん、ベンヤミンさん、宮本さんが代わる代わる連弾していき、奏者によって色を変える楽曲の魅力を堪能することができた。
なお、「文豪とアルケミスト ピアノ独奏音樂集」に収録されたアレンジが完全再現されている公式ピアノ・スコアは、1月31日よりAmazon限定で販売が開始される。現在予約受付中なので、気になる人は購入してみてはいかがだろう。
Amazon商品ページ
PR:https://www.amazon.co.jp/dp/4990996208/
「文豪とアルケミスト ピアノ独奏音樂集」特設ページ
http://www.noisycroakrecords.com/special/bungo_piano/
(C) DMM GAMES
(C) noisycroak Co., Ltd.
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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