「二ノ国II レヴァナントキングダム」はレベルファイブらしさが光る、おもちゃ箱のようなゲーム―プレイを通して見えた遊び心の数々

「二ノ国II レヴァナントキングダム」はレベルファイブらしさが光る、おもちゃ箱のようなゲーム―プレイを通して見えた遊び心の数々

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PS4 PC

レベルファイブが2018年3月23日に発売するPS4/PC用ソフト「二ノ国II レヴァナントキングダム」。前作から約6年ぶりに登場するシリーズ最新作のプレイレポートをお届けする。

最初に発表されたのが2015年のことで、そこから2年以上、首を長くして待ち続けた待望の最新作。それが今回プレイレポートを紹介する作品、「二ノ国II レヴァナントキングダム」だ。

本作はスタジオジブリ作品で原画を務めたことでも知られるアニメーターの百瀬義行氏、同じくジブリ作品の楽曲を生み出し、世界的にも有名な久石譲氏が音楽を担当するRPGだ。このようなスタッフが関わっていることからも分かる通り、魅力的なキャラクター、そして壮大な音楽とともに描かれるストーリーは、本作の大きな特徴になっている。

しかし、それだけではない。本作にはプレイして初めて分かる魅力もたくさんある。そんな魅力のどれもが、レベルファイブならではの遊び心があるから実現したと言っていいだろう。今回筆者がプレイしたのは序盤の第4章途中までだが、その一端は充分すぎるほど感じることができた。

国を追われた幼き王が挑む、再生の物語

本作の物語は、陰謀により、国を追われた幼き王・エバンが、仲間に支えられながら自らの王国を新たに作り、そして巨悪を討とうとするファンタジー作品に仕上がっている。仲間には空賊のボス・ガットーとその娘であるシャーティー、そして現実の世界に似た「一ノ国」からやってきたロウランと、個性豊かなメンバーが並ぶ。

物語の冒頭に関しては「一ノ国」から飛んできた…最近の流行り言葉でいう“異世界転生”をしてきたロウラン目線で進行し、ひょんなことからエバンを救うことで大きく動き出していく。しかしロウラン目線に徹底しているのは第1章くらいで、そこからは徐々に、まだ幼いエバンが独り立ちし、王へと成長していく物語へと移っていく。

グラフィックは前作と同じく、アニメのキャラクターをそのまま動かしている感覚。人間はもちろん獣に似た姿のマーウ族などさまざまな種族が緻密に描かれている。細部まで作り込まれた街の造形は特に注目だ。

ダンジョンや街を行き来する際にはワールドマップを冒険することになるのだが、ここではキャラクターが二頭身になり、さながらジオラマのような雰囲気に変貌する。ワールドマップは広大かつ複雑で、目的地が見えたときの安心感は格別のものがある。ワールドマップで冒険を演出するあたりは、ちょっとありきたりな表現になってしまうが“古き良きRPG”をよく体現できていると思う。

変わらぬ輝きを放つグラフィックとは逆に、バトルシステムは前作から大きな変化を遂げている。前作はコマンド選択のシステムがベースにあったが、今回はアクションベースに刷新。システムも数種類の攻撃を組み合わせる、かなりシンプルな内容になっている。

基本の攻撃となるのは刀や槍といった武器による近接攻撃。弱攻撃と強攻撃の2種類があるので、効果的に組み合わせるといいだろう。もちろん、ただ攻撃を繰り返すだけでは反撃に遭ってしまうので、回避やガードを絡ませることも忘れてはならない。また各キャラクターは遠距離攻撃用の武器を持ち合わせており、MPを消費することで安全な場所から攻撃を繰り出せる。相手の強力な攻撃を回避しつつ、遠距離攻撃で少しずつダメージを与える、という戦法も可能。残りヒットポイントが少ない敵を殲滅するのにも有効だ。

武器の種類はかなり豊富で、同じ名前でも能力が少しずつ違う。
チェックを怠っているといつの間にか膨大な数の武器を所持していることもあるので、こまめに確認するといい。

もうひとつバトルで覚えておきたい要素として、「フニャ」と呼ばれる精霊たちが手助けをしてくれる。フニャはさまざまな種類が存在し、それぞれで違ったスキルを持っている。バトル中にフニャが集まったタイミングで号令を出すと、強力な攻撃を繰り出したり、あるいは味方を回復してくれたりといった恩恵が受けられる。フニャが集まっているところを見逃さないよう、周囲に気を配ることも大切だ。

どこからともなく大砲を召喚したり、ヒットポイントが回復する魔法陣を作ったりと、
バトルで欠かせない活躍を見せてくれる。

バトルを繰り返すことで解放される「バトルイコライザー」にも触れておきたい。「バトルイコライザー」は属性や状態異常への耐性や、敵のドロップアイテムの傾向を能動的に調整できる優れものだ。装備品の能力とは別のところで耐性を付与したり、獲得できる経験値を上げたりと、さまざまな効果が得られる。

全体的にライトな印象を受けるデザインだが、決して簡単すぎるわけでもない。マップ上には自身のレベルよりも高い敵がそこかしこに徘徊しており、エンカウントすれば確実に苦戦を強いられる。上述したフニャとの連携、バトルイコライザーの設定を駆使すれば理不尽な敗北を喫することもないが、緊張感のあるバトルを序盤から楽しめることは付け加えておきたい。

細部にまで用意された遊びの数々はレベルファイブの真骨頂

「レベルファイブのRPG」と言われたとき、筆者がまず真っ先に連想するのが無数に用意された遊びの数々だ。当時のソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された「ダーククロニクル」や「白騎士物語」で、本編そっちのけでミニゲームややり込みに没頭した人もいるのではないだろうか。

そんな遊びは本作でも健在だ。例えばワールドマップ上で発生する「進軍バトル」は、エバンが軍を率いて敵と戦う、通常のバトルとは一味違ったモードだ。エバンの周囲には複数の軍隊が登場し、これをグルグルと回転させて敵軍と戦わせる。軍隊には相性があり、上手く回転させて戦わせることが重要だ。また部隊長は特別な戦術を持っており、適切なタイミングで使えば敵に大ダメージを与えられる。逆にエバン自身は攻撃できず、戦いの行く末を見守るだけ。シミュレーションゲームに近い遊びといえるだろう。

エバンが新たな王国を作るストーリーを色濃く反映した「キングダムモード」も存在する。こちらは敷地にさまざまな施設を建設し、そこにスカウトしてきた人材を配置して国を発展させていくモードだ。施設と人材の相性が良ければ、新たな魔法を習得できたり、武器の製造ができたりと冒険への見返りも期待できる。また各施設はレベルを上げることで、機能だけでなく外見も変化していく。国の成長を目でも楽しめるのは大きな魅力となりそうだ。

ちなみに、施設で武器やアイテムを作るとき、ダンジョンで手に入れた素材アイテムが必要になる。素材アイテムを集めては武器を作り、物語を進め、また素材を集める。街の発展はただのミニゲームにとどまらず、本編の攻略にも有機的につながっているのだ。

ゲームを進める過程で、「知恵の試練」というパズルに挑戦する機会もある。スタート地点で読める物語の内容を頼りに、チェックポイントを正しい順番で通過していくとクリアというルールで、チェックポイントの順番を間違えると最初からやり直しになってしまう。また足場は一度通過すると落下してしまうので、一筆書きの要領で進んでいく必要がある。

クリアするだけなら簡単なのだが、道中にある「ボーナスオーブ」まで全部集めようとすると途端に難しくなり、ついつい何度も挑戦してしまった。ボーナスオーブを集めるとクリア時に報酬がもらえるのだが、それ抜きにしても正解を導き出したいと思わせる、妙に中毒性の高いパズルになっている。

レベルファイブが作るRPGの魅力は、プレイヤーによってまったく異なる楽しみ方ができる点にあると思っている。「二ノ国II レヴァナントキングダム」も歴代の作品と同じく、たくさんの遊びを詰め込んだおもちゃ箱であることは間違いない。このゲームを手にとった人それぞれに、好きなおもちゃがしっかりと用意されている。そんなゲームだ。

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