ネクソンは、9月11日にメディア向けに同社の主要タイトルの動向や新作などを紹介する「NEXON Mobile Media Day」を、六本木オフィスで開催した。こちらでは、その模様をお届けする。

目次
  1. ネクソンが日本でローンチしたタイトルとしては最高の出足となった「OVERHIT」
  2. モバイル向けに最適化が行われた「真・三國無双 斬」が9月19日にリリース決定!
  3. マーベルの人気ヒーローが多数登場するTCG「MARVEL Battle Lines」
  4. 多人数のマルチプレイバトルが特徴の完全新作タイトル「FAITH」が発表!

今回で3回目の開催となる、この「NEXON Mobile Media Day」。日本でモバイル事業を本格参戦してから3年が経つが、様々なタイトルを出してきた中で情報を小出しにするよりも質の高い情報を提供するという趣旨で開催されているものだ。

今回も、ネクソンモバイル事業本部 本部長 金 起漢氏によるプレゼンテーションが行われた。

はじめに、国内モバイルゲーム市場についての同社の見解が発表された。日本のトップタイトル100位に入っているタイトルの中で、海外タイトルが占めている割合が増えてきている。2015年の時点では9タイトルのみだったのが、今年の頭には2倍の17本になり、7月の時点では22本にまで増えている。

こうした海外タイトルが増えているトレンドは、一時的なものではなく継続的に進んでいるものであると、同社では捉えている。

中でも同社が注目しているのが、中国や韓国のタイトルだ。2015年は3本だったものが、現在は18本までかなりの勢いで増えており、市場のトレンドになっているという。

また、IPタイトルの数も2015年の33本から7月の時点で48本まで増えている。こちらは海外タイトルの伸びほどの勢いがあるわけではないが、継続的なトレンドのひとつとして見ているとのこと。この数字からもわかるように、日本市場で流行っているゲームの約半分はIPタイトルという状況になっている。

こうしたトレンドにはどのような意味があるのだろうか? 金氏によると、海外ゲームは国産のタイトルでは難しい、新しい体験を提供しているというのが理由だという。例えば「PUBG」などは横画面で長時間遊ぶスタイルだが、このように新しい体験を提供していることでユーザーからの支持を得ているというわけだ。

IPタイトルが増加している状況については、日本市場が成熟期に入っているからだと金氏はいう。かなりのタイトルがリリースされている中で、ユーザーとしても面白いゲームを探すのがかなり大変な状況になっている。そこで、安心感や安定感のあるIPタイトルが自然と選ばれているのだ。

それでは、アジア市場ではどのような傾向になっているのだろうか。中国、韓国、台湾、日本を調査し、その中でMMORPGがどれぐらいのタイトル数あるか確かめてみたところ、海外では30~20本とかなりの数がランクインしていることがわかった。それに比べて、日本ではわずか1本のみである。

こうした状況について同社では、元々MMORPGというジャンルが流行っていた国々から流行っている、と考えている。日本には、そうした海外で流行っているタイトルが入ってきていないため盛り上がっていないのだ。

同社もPC時代から、MMORPGを含めたコアなゲームで成功を収めてきた。今後はモバイル市場でも海外で流行っているMMORPGなども、日本市場にあわせてどんどん投入していくと考えている。そのため、現在の海外の状況も日本に影響を与えることになりそうだ。

こうした市場のトレンドにあわせて、国内のモバイル事業方針として同社でもIPタイトルを強化していきたいと考えている。これは単純に他社のIPを借りて開発するということだけではなく、ネクソンが元々持っているIPについても、しっかりと育てていきたいという。

同社では、事業形態として海外から持ってくるタイトルの数が多く、日本のタイトルと比べていろいろと異なるゲーム性遊び方の作品が多い。それらの中でも、クォリティの高いタイトルを持ってきて、ユーザーに新しい遊び方や新しい楽しみといった体験を提供していきたいとのこと。

続いて、同社の国内モバイル事業の振り返りについて説明が行われた。2017年の第1四半期までは「HIDE AND FIRE」や「HIT」というタイトルがあったことから登り調子だったものの、その後減少傾向で落ち着いていった。

その理由としては、モバイル事業の方式変換があったからだという。市場の競争が激しくなってきたところで、クォリティ求めていかなければいけないと考えたという。そこで、2017年にローンチを予定していたタイトルのクォリティアップを図ったそうだ。

しかし、今年の5月29日に「OVERHIT」をリリースしてからは、再び登り調子に戻っている。

ネクソンが日本でローンチしたタイトルとしては最高の出足となった「OVERHIT」

「OVERHIT」は、ハイクォリティなグラフィックと150種類以上の英雄から放たれる華麗なシネマティック映像が特徴のRPGだ。本作は様々な取り組みが行われており、ツイッターでスキル体験キャンペーンを行ったり、事前に実施した公式生放送でプレイ動画を初公開したりTVCMも行ったりしている。

開発会社が「HIT」と同じ会社が作ったということもあり、「HIT」を支持していたユーザーからもいい反応があったそうだ。そうした結果、事前登録者数が53万人を達成し、ローンチ後の7日間で100万ダウンロードを突破している。これはいずれも、同社が日本でローンチしたタイトルの中では、最高記録になるという。

これにより、ローンチ直後にはApp Storeの無料ランキング1位を獲得。セールスランキングでも7位を記録することができたそうだ。現時点では200万ダウンロードを突破しており、安定した運用フェーズに入っている。

「OVERHIT」については、これまでソロプレイを中心にしたコンテンツがメインだった。しかし今後はマルチプレイを中心に活性化させていく予定だ。たとえば、フレンドやギルドと一緒にレイドが楽しめるイベントの「震天の神域」や、普通の闘技場と異なるルールで楽しめるPvPコンテンツなども実装している。

また、今後実装予定のものとしては、GvGコンテンツも準備しており時期は未定だが今後アップデートで追加される予定である。

続いて7月25日にローンチされた「GIGANT SHOCK」。ローンチ前から片手でエイミングアクションが楽しめるなど、独特なアクションで巨大ボスを倒していくといった体験が、ユーザーから注目されていた。ボスを倒すための戦略など好評を得ているという。ローンチ後、2週間で50万ダウンロードを突破しており、安定した運用フェーズに入っている。

このふたつのタイトルに関しては、SNSの活用も積極的に行っている。その目的には、ユーザーと運用の距離を縮めるという狙いがある。また、それだけではなく開発チームとの距離を縮めるという部分にも気をつかっている。同社のタイトルは海外で開発されているものが多く、開発チームが海外にいるということもありユーザーの声を直接聞く機会があまりないためだ。

逆にユーザーからの声が開発チームに届きにくいという不満もあり、こうした問題に関してSNSを活用することで解決していこうとしているのだ。

「OVERHIT」では、ユーザーの意見を積極的に吸い上げており、それをゲーム内にフィードバックしている。最近行ったバトルスピードの改善なども、SNSからの意見が反映されたものだ。

アップデート前に、ユーザーにどんな内容になるのか事前に告知しているほか、生放送でユーザーの意見を紹介し、同社としてどのような対応をしているのかという説明も行っている。

「GIGANT SHOCK」は、「OVERHIT」とは異なるアプローチをしている。SNSNのユーザーからの投稿に関しては、積極的に反応しているそうだ。たとえば、ユーザーからのツイートに答えたり、ユーザーの投稿のリツイートも積極的に行っていたりする。また、「Mirrativ」を活用し、ユーザーの動画配信を促進するキャンペーンも実施しているそうだ。

モバイル向けに最適化が行われた「真・三國無双 斬」が9月19日にリリース決定!

IPタイトルの強化と新しい体験が出来るタイトルを展開していこうとしてる同社だが、最初に新規タイトルとして紹介されたのが、「真・三國無双 斬」だ。こちらはご存じのように、コーエーテクモゲームスの人気タイトルをモバイル化したもので、すでに事前登録も開始されている。

その最大の特徴は、オリジナルにあった「一騎当千アクション」をスマホで完全再現しているところだ。それだけではなく、モバイルとコンソールではいろいろと異なる部分もあるため、最適化も行っている。

たとえばモバイルの場合はバーチャルパッドになっているため、操作性をしっかりと調整しているほか、装備の強化などのシステムや武将に属性を付与して三すくみの関係を作るなどの工夫も行われている。

また、オリジナルにはなかったマルチプレイコンテンツも用意されている。たとえば「幻影討伐戦」と呼ばれるレイド戦や、「武闘場」といったPvPなども追加されている。

すでに事前登録は30万人を突破しており、当初想定していた数字よりも上回る人気となっており同社としても期待のタイトルとなっているそうだ。

ちなみに本作は、9月19日にサービス開始されることが決定した。

マーベルの人気ヒーローが多数登場するTCG「MARVEL Battle Lines」

ふたつ目の新規タイトルとして発表されたのは、「MARVEL Battle Lines」だ。すでに一部の国ではソフトローンチとして発表されているものだが、現在日本を含めたグローバルローンチを準備しているところである。正式なリリース日については、近日中に発表される予定だ。

ゲームの特徴としては、マーベルの人気スーパーヒーローやヴィランが、100体以上も登場するところだ。ジャンルとしてはカードを集めていくTCGで、トレーディングカードを使ったバトルを楽しむことができる。

自分の好きなヒーローのカードを集めていき、「バトルライン」と呼ばれる4×3のマス目にどのようにカードを配置していくかといった戦略性を重視したタイトルとなっている。また、特徴として原作にない新作のオリジナルストーリーも追加されており、ファンならなおさら楽しめる内容となっている。

多人数のマルチプレイバトルが特徴の完全新作タイトル「FAITH」が発表!

最後に紹介されたのが、完全新作の「FAITH」だ。日本語では、「信念」や「信仰」という意味を持つ言葉だが、「連合国ガラノス」と「神聖帝国ダルカン」のいずれかの勢力に分かれて、戦いを繰り広げていく。

ユーザーは、最初にゲームをプレイするときにどちらかの勢力を選ぶことになる。それぞれ選べるキャラクターやゲームのスタートポイント、ストーリーなども異なるものとなるのだ。そのため、それぞれの勢力で楽しめる内容となっている。

もうひとつの特徴は、オープンフィールドで展開されるフル3Dアクションだ。広大なマップで冒険ができるほか、「HIT」なみの高グラフィックもポイントである。

本作には1対1や4体4のほか、レイドコンテンツやPvPなど様々なバトルコンテンツが用意されている。その中でも目玉となっているのは、75体75の合計150名によるリアルタイムRvRバトルだ。こちらはふたつの勢力間の戦いとなる。各陣営が、どのような戦略を練って同のように戦っていくかというところが重要となってくるのである。

多人数のマルチプレイバトルが特徴ということもあり、もともとPCオンライン事業をやっていた頃から同社の強みとしていたジャンルでもある。そのため、主力タイトルとして現在準備を行っているとのこと。

事前登録は9月12日よりスタート。サービス開始時期は未定だが、今冬あたりにリリースされる予定だ。

OVERHIT

ネクソン

MobileアプリiOS

  • 配信日:2018年5月29日
  • 価格:基本無料

    OVERHIT

    ネクソン

    MobileアプリAndroid

    • 配信日:2018年5月29日
    • 価格:基本無料

      GIGANT SHOCK

      ネクソン

      iOSアプリiOS

      • 配信日:2018年7月25日
      • 価格:基本無料

        GIGANT SHOCK

        ネクソン

        AndroidアプリAndroid

        • 配信日:2018年7月25日
        • 価格:基本無料

          真・三國無双 斬

          ネクソン

          iOSアプリiOS

          • 配信日:2018年9月19日
          • 価格:基本無料

            真・三國無双 斬

            ネクソン

            AndroidアプリAndroid

            • 配信日:2018年9月19日
            • 価格:基本無料

              MARVEL Battle Lines

              ネクソン

              iOSアプリiOS

              • 配信日:2018年10月24日
              • 価格:基本無料

                MARVEL Battle Lines

                ネクソン

                AndroidアプリAndroid

                • 配信日:2018年10月24日
                • 価格:基本無料

                  ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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