タカラトミーアーツが、9月27日に稼動を予定する「イナズマイレブンAC ドリームバトル」。ここでは、東京都立産業貿易センター台東館にて9月5日・6日に開催された玩具展示会「クリスマスおもちゃ見本市」で行えた試遊プレイの模様をお届けしよう。
「イナズマイレブンAC ドリームバトル」は、TVアニメ「イナズマイレブン アレスの天秤」の世界観や超次元サッカーをリアルに体感できるアーケードゲーム。サッカースタジアムをイメージした筐体デザインに横長の大画面ディスプレイを備え、ゲームの状況に合わせて7色LEDが光る仕組みも搭載している。それでは、実際のゲームの流れにそって紹介していこう。
まず、コインを入れるとカードが1枚配出される。筐体から配出されるカードはすべて描き起こしのオリジナルデザインで、第0弾では全62種をラインアップ。ここで注目したいのは印刷機を内蔵したタイプではなく、印刷済みカードを提供するという点だ。これにより5段階のレアリティに合わせた美しい箔やホログラムのカードを集められる。シュート時のエフェクトやキャラクターの瞳の煌めきはかなりのもので、今回のプレイ中にもレアリティの高いカードが配出されることがあったのだが、カードを手に入れた瞬間はかなりテンションが上がった。
続いて「バトルモード」を選択。バトルモードを選ぶと対戦チームが表示されるので、迷った場合は相手の「つよさ」を目安にしよう。このほか、チームによって「クリアボーナス」や特定の条件をクリアする「チャレンジミッション」が設定されているので、ゆくゆくはこうした要素も考慮することになりそうだ。カードのみ欲しい場合は、ここで「カードの購入モード」も選べる。試合には6枚のカードが必要になるがレンタルも可能なので、ちょっとプレイしてみたいという場合でも気軽に挑戦できるので安心してほしい。
次に選手カードをスキャンし、フィールドを模した盤面へ登録していく。筐体の右側にカードを置くと派手なサウンドと共に画面内に選手が次々と現れるので、カードを動かしながら選手の配置を決めていこう。
バトルはオフェンス/ディフェンスをそれぞれ行うターン制で、オフェンス側の場合はいかにパスを上手く繋いで相手のゴールにシュートを決められる配置を作れるか、ディフェンス側の場合はその逆で攻撃をどれくらい遮れるのかが重要となる。どのような配置にするべきか、参考になるのがポジションや必殺技、カード裏面に記載された得意エリアだ。攻撃側としてゴールを狙うのであれば「シュート」を持ったキャラクター、ディフェンス側であればポジションが「キーパー」の選手をゴールに配置するのが基本となる。ポジションが足りなくても自動的にカバーされるが、当然シュートやキーパー技をもった選手が行ったほうが優位に働く。デッキを組む際はバランスに注意しよう。
シュートは赤、ドリブルは青といったように必殺技はカードカラーで分かれていて視覚的にも理解しやすく、得意エリアなどの配置が上手くいくとキャラクターにオーラが現れる。直感的な操作でも十分に楽しめるが、上級者は相手側のキャラクターの得意な配置や、打ってきそうな必殺技を読んだ上で裏をかく配置も考えるとより戦略的に楽しめるだろう。
例えば、今回の場合はオフェンス時に赤いカラーのシュート技をもつ小僧丸サスケをゴールに置き、その手前へパス技を持つ氷浦貴利名とドリブル技を持つ稲森明日人がボールを前後に運びやすいように配置。ディフェンス時には黄色のキーパー技を持つ海腹のりかをゴールに置き、緑のブロック技をもつ岩戸高志と日和正勝が左右をサポートするような配置にすると非常にうまく連携できた。手持ちのカードからどんな流れを作り出せるかが腕の見せ所になりそうだ。
必殺技を打つには「エナジー」が必要で、フィールドのエナジーゾーンにカードを置くとその枚数分だけ貯まる。画面左側に表示されるチームの初期エナジーや必要なエナジー数を考え、数値を満たすようなバランスを考える必要がある。また、厳しい条件を満たすと「連携必殺技」も打つことができる。今回は自分で放つことはできなかったものの、敵チーム側の連携を見ることができたが、かなり迫力があったのでぜひ狙って見てほしい。
バトルが始まったら、動くゲージをできるだけMAXに近いタイミングでボタンを押したり、シュート技をもつキャラクターを配置した場合はボタンを連打して必殺技を放ったりといった操作を行う。バトルに勝利すると画面下部の「イレブンパワー」が貯まり、高いほど強力なシュートが打てるので頑張りどころだ。バトル中は実際の試合のようなカメラアングルで進んでいき、必殺技ではアニメ映像がカットインする。ゲーム中のCGとアニメが綺麗にリンクしているので、ゲームで初めて作品に触れたプレイヤーはもちろん、アニメによく親しんだファンも楽しめるものになっている。
さらに、場合によっては「エクストラチャンス」や「カウンターチャンス」というチャンスモードが発生。これは連携などがうまく繋がったなど好プレーで起きやすいようなので、積極的に狙っていきたい。
バトルが終わると使用した選手と仲良くなったり、別売りの「クラブカード」を使って作成できるアバターキャラクターの見た目を変えるカスタマイズパーツが手に入ったりする。アバターはレベルアップで必殺技も覚えるし、クラブカードとセットになっている「キャプテンカード」を使えば他の選手と同じように試合へ出場させることも可能。さまざまな記録はクラブカードに記録される。購入できるほか、キャンペーンなどでも配布されるのでぜひ手に入れたい。
このほか、今回の試遊でも使用したバランスの良い6枚のカードがセットになった「チームセット」やカードを収納できる「カードアルバム」をはじめ、特別なキャラクターが解放されたり、筐体ゲームのキャラクターの経験値がアップするなどの連動効果が得られる「イレブンバンド」「イレブンライセンス」もタカラトミーから発売中だ。遊びの幅を大きく広げられるので、プレイスタイルに応じてプラスしてみよう。
実際に一通り遊んでみたが、カードを読み込んで選手がつぎつぎと画面に登場する瞬間は非常にテンションが上がったし、フィールドを見ながらカードの配置を考えるのはチームのキャプテンになったような気分が味わえた。カードのコレクションやアバターのカスタマイズといったやり込み要素も豊富に楽しめる手応えを感じられたので、「イナズマイレブン」のファンはサービス開始後にぜひ一度遊んでみてほしい。