DirelightからiOS向けにリリースされた「Grimvalor」は、「メトロイド」「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」に連なる探索系アクション。本作の持つ時間を忘れるほどの魅力について、本記事で紹介したい。
「Grimvalor」は、 Direlightから10月にリリースされたスマホ向けアクションゲーム。パッと見は横スクロールアクションだが、ただゴールを目指すだけのフツーの横スクロールアクションではない。古くは「メトロイド」、本作に雰囲気の近い所では「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」、そして比較的最近のものだとリメイク版「ストライダー飛竜」のように「探索アクション」をメインにした横スクロールアクションだ。
720円の有料ゲームとして配信されていることも含めて、最近の一般的なスマホゲームとは趣を異にする本作。有料ということで興味はあってもなかなか購入に踏み切れないという人もいることだろう。だが正直な話、本作をプレイしないでいるのはもったいない! それくらい面白いゲームなのだ。なので、本記事で「Grimvalor」の魅力を少しでも多くの人にお伝えしたい!
自在に動き回れるアクション!ダッシュには慣れが必要?
「探索アクション」がメインといっても、アクションゲームである以上、やはり根幹の魅力はアクション。では本作のアクションはどうかというと、主人公を自在に操作できる楽しさが詰まっている!
操作はバーチャルパッドで行う。スマホは横持ちで、両手で操作するタイプだ。画面左側に配置された左右の移動ボタンをタッチして移動アクション。画面右側には攻撃ボタン、ジャンプボタン、ダッシュボタンというアクションに応じたボタンが配置されている。つまり、移動、攻撃、ジャンプ、ダッシュというアクションが基本になる。
アクションの内主人公を動かす楽しさをまず感じさせてくれるのが、ジャンプとダッシュだ。ジャンプはボタンをタッチしている時間によって高さをコントロールできる。高い足場に飛び移るためにはジャンプボタン長押しで大ジャンプ。天井にもトゲが配置された穴を抜けるためにはポンとちょい押しで小ジャンプ…といった形で使い分けるわけだ。ダッシュは押している間高速移動ができるだけでなく、滞空効果も持っている。このため、ジャンプと組みあわせることで、かなり幅の広い穴であっても飛び越えることが可能だ。また、ジャンプは二段ジャンプ可能なので、二段ジャンプからダッシュを繰り出せば離れた場所にある高い足場にも移動できる。
これだけでもアクションが豊富だと分かってもらえると思う。が、これだけではない。壁に向かってジャンプすることで壁を上下へ走って移動でき、さらに壁から三角飛びの要領でジャンプすることまでできる。ジャンプ、ダッシュ、壁走り、三角飛びを組み合わせれば、まさしく自由自在に主人公を移動できるわけだ。
また、ダッシュは敵との戦闘においても重要な役割を持っている。もちろん、戦闘時の基本となるのは攻撃ボタン。攻撃ボタンはタップすることで通常攻撃、フリックすることで方向に応じた強攻撃をそれぞれ繰り出せる。連続タップ、もしくはタッチし続けることによってコンボ攻撃を繰り出すことも可能。攻撃ボタンひとつで、ガンガン攻撃して敵を放り去る…ベルトスクロールアクションのように爽快な戦闘を楽しめる。ただ、こちらの攻撃も強力ながら、敵の攻撃もまた強力。敵の攻撃は、やや攻撃範囲が広めに取られているので、移動で避ける程度では間に合わないことが多いのだ。
そこで活躍するのがダッシュボタン。敵が攻撃の予備動作をしているタイミングでダッシュボタンをタップすると、ローリングによる回避アクションが発動し、ダメージを受けずに敵の攻撃を回避できるのだ。
アクションゲームの基本といえる「操作システム」と「アクション」を紹介したが、これだけでも本作がいかにアクションゲームとしてしっかり作られているかおわかりいただけるだろう。ただ、ゲーマー視線で問題を感じるとすれば、操作性の部分だろう。物理的な感覚のないスマホのバーチャルパッドでは、操作しにくいのではないか?という点だ。
プレイ前に筆者が不安に感じていた点がまさに、操作性の部分だった。コンシューマーゲームのゲームシステムを変えずにそのままスマホ移植する場合、課題になるのが操作システムだ。物理コントローラーと比べてスマホのバーチャルパッドの操作性は低い。だからこそ、たとえばFPSなどでは照準の補正システムや、オートエイミング、オートショットのようなサポートシステムを用意する。この点本作はどうやって解決しているかというと、「敵の攻撃予備動作の長さ」だ。
筆者が初めて本作をプレイした時、やや操作しづらいと感じたのが「ダッシュボタン」だった。他のボタンは画面下に一直線に揃っているのだが、ダッシュボタンはジャンプボタンの上に配置されている。このため、直観的にボタンが押しづらかった。ボタンを押しているという物理的な感覚がないので、一度ダッシュボタンをタップしてしまうと、攻撃ボタンやジャンプボタンの位置が一瞬わからなくなってしまうのだ。なのでプレイ開始当初は、コンボ攻撃の最中に回避……というのが難しく感じた。
しかし、プレイしている内に気づいた。敵の攻撃予備動作が長いことに。敵が攻撃予備動作を確認し、ダッシュボタンの位置を確認してから回避を行っても、十分間に合うのだ。これに気づいてからしばらくダッシュボタンを見てからタップするようにしていたが、やがて慣れもあって、ノールックで回避可能になった。こうなってくるともう、自由自在にアクションできるのでおもしろくてたまらない!
…つまりまとめると、スマホならではの操作性の悪さは若干残っているものの、長めに取られた敵の攻撃予備動作によってサポートされている上、慣れると問題にならなくなる。慣れたら、スマホでここまで自在にアクション出来るのか!と驚くくらい魅力的なアクションが味わえるだろう。
こんなところに道が!?ルートを切り開く楽しさに満ちた探索アクション
本作が「探索アクション」として魅力的なものも、「自由自在に主人公を操作できる」というアクションの楽しさがあってこそだ。というのも、「探索アクション」の魅力は「自分の力でルートを切り開いていく楽しさ」にある。進行ルートが決まっていて後戻りできないことが多い一般的なアクションゲームと違い、「探索アクション」はどのルートを進もうと自由だし、時には引き返すことだってできる。
そして、色んなルートを行きつ戻りつしている中で新たなアイテムを発見したり、新たなアクションを習得したりすることで、新たなルートが発見される。「こんなところに道があったのか!」「こんなところにアイテムのある隠し部屋が!」といった具合だ。
もちろん本作もこの、「自分の力でルートを切り開いていく楽しさ」を堪能できるわけだが、そのベースになっているのが二段ジャンプやダッシュ、壁走りといったアクションなのだ。ジャンプを駆使して壁にしがみつき、さらに壁から三角飛びした後でダッシュしようやくたどり着ける宝箱…。あるいは、下フリックによる強攻撃を習得後、破壊できるようになる壊れる床…。まさしく、「ここにこんなルートがあったのか!」という「探索」「発見」「切り開く」という楽しさに満ちている!
攻略法を見出すのが楽しい!ボスとのバトル
「発見」「切り開く」という意味では、ボスとのバトルも楽しめるものに仕上がっている。空を飛んで火の弾を撃ってきたり、巨大な盾によってほとんどダメージを与えられなかったり…と明確な特徴を持つボスたちは、初見だと勝つのに苦労する強敵だ。しかし、弱点もまた明確に設定されているため、対処法を見出すことができれば、楽に勝てるようになっていく。これもまた、「発見」と「切り開く」楽しさだ。
また、テクニックではどうしてもボスに勝てない…という場合でも、救済措置が用意されている。「育成」だ。本作には経験値によるレベルアップが用意されており、パラメーターをアップしていくことができる。なので、なかなか倒せないボスがいても、ザコ敵を倒してレベルを上げて乗り切ることが可能だ。
英語なので細かなストーリーを楽しめないのは残念!それでもプレイは楽しめる
最後にストーリー的な演出について触れておこう。本作は、マップ中のところどころでNPCとの会話が発生し、会話劇によってゲームが進行していく。ただこの会話、現時点では日本語化されていないため、英語が苦手…という人だと、細かなストーリーを把握するのは難しいだろう。…だが、たとえストーリーがわからなかったとしても、それでもなお、本作は十分楽しめるゲームだ。
とはいえ、ある程度世界観に入り込めた方が楽しめると思うので、超意訳だがストーリーのさわりだけ書いておこう。今ではその存在が忘れられてしまったバラリス王国。しかし、モンスター達がその国境を侵して他の国へ溢れるようになってしまう。原因究明のため、王の命により多くの戦士たちが調査隊として王国へ派遣。しかし、王国はモンスターの巣窟と化しており、多くの調査隊員が命を落とすことになった。そんな中、主人公も調査隊として王国に派遣されることになる…というのが大まかな内容だ。
スマホゲームなんて…と言う前にプレイしてほしい!時間を忘れる体験を是非
スマホゲームといえば、ガチャ、スタミナ制、1ステージ1分程度の短いプレイタイム…という形である程度フォーマットが決まっている。このフォーマットは、移動中やちょっとしたヒマ時間にプレイするというスマホゲームのプレイスタイルに最適化するために出来上がったもの。なので「濃密なゲーム体験をガッツリと味わいたい!」という要望を持つ人にとっては、ネガティブなものとして映ることだろう。だからこそ、昔ながらのゲーマーは、スマホゲーム全体にネガティブな印象を持っている人もいるはずだ。
でも本作は、そういう人にこそプレイしてほしい! 未知のダンジョンを進み、自らの手でルートを切り開き、テクニックで強敵を倒していく…そんな、時間を忘れるような体験が味わえるゲームだ!
App StoreダウンロードURL
https://itunes.apple.com/jp/app/grimvalor/id1369179088?mt=8
(C) 2018 Direlight Ltd
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