GAMEVIL COM2US Japanが10月にリリースしたスマホ向けMMORPG「ヴェンデッタ」。βテストや事前リリース版と話題を呼んでいた本作だが、正式版の内容は期待に応えてくれるものだったか?

目次
  1. これぞ王道!ド直球に作られたハイクオリティMMORPG
  2. 操作システムはスマホ向けに最適化!放置プレイも可能
  3. 戦略的な判断がおもしろい!アクションRPG的な魅力を持ったRvR
  4. 大人数でプレイする「お祭り」的アツさが楽しい作品!

「ヴェンデッタ」は、 GAMEVIL COM2US Japanから10月にリリースされたスマホ向けMMORPGだ。App Storeで人気無料アプリランキング第1位を獲得。正式リリース前にキャラメイキング可能なバージョンをリリースするなど大きな話題を呼んでいる本作。グラフィックを見ると、話題になるのも頷けるほどのクオリティだ。しかしその内容は果たして期待に応えてくれるものなのか? 早速プレイをしてみたので、その模様をお届けしたい。

これぞ王道!ド直球に作られたハイクオリティMMORPG

グラフィックの美しい王道MMORPGといえば「リネージュ2 レボリューション」を連想する人は少なくないだろう。本作も「リネージュ」同様、王道・ド直球のMMORPG。ゲーム内チャットを観ていると「リネージュ」をイメージする人も多いようだ。ちなみに本作は「リネージュ2 レボリューション」が実装していなかった360°自由なカメラ操作を実装しており、お好みの視点でプレイ可能だ。このため、世界への没入感が非常に高いものになっている。

MMORPGとして王道・ド直球と書いた通り、本作のゲームシステムはMMORPGとしてスタンダードなもの。NPCからモンスター退治やアイテム収集といったクエストを受注し達成することで物語が進んでいく。

作品の舞台は「ナル」と呼ばれる世界。かつて3匹の守護竜が悪魔「アラドン」を封印し、この世界を守った。しかし、守護竜ベゼニエルの恋人であるフラネリンが犠牲となったことからベゼニエルが暴走、守護竜同士の争いへと発展。やがて戦いの果てに2匹の守護竜が力尽きると、その後は守護竜の血を飲んだ者達が化身となって世界の再建にあたった。

しかし、化身となった者達もまた、理念の違いにより守護の盾「イージス」、審判の火花「バイデント」という2つの陣営に分かれて争うようになっていった…というのが背景ストーリーだ。

本編となるストーリーは、「ナル」の地に隕石が降り注ぐことからはじまる。この隕石の中にはなんと、美しい少女が埋まっていた。時を同じくして各地に、異界と繋がるブラッディゲートが出現、異界の悪魔が「ナル」の地に現れ始める。クエストはこうしたストーリーをなぞる形で提示され、いくつか達成することでムービーによって大きくストーリーが展開していくという格好だ。

一定数のザコモンスターを倒すだとか、アイテム収集だとかいった基本的なクエストは「ナル」の地で行われるが、ボス戦は専用のダンジョンが用意されている。「ナル」の地に巣食うモンスター達は、こちらから攻撃を仕掛けない限り攻撃してこないものが多いが、ボス戦用ダンジョンで出現するモンスター達は積極的に攻撃を仕掛けてくる。

一旦クリアしたダンジョンは任意のタイミングで再挑戦できるため、MMORPGのだいご味であるクエストを楽しみたいなら通常クエストを、アクションRPG的なバトルの楽しさを味わいたいならダンジョンを…といった具合でプレイスタイルに応じてチョイスできる。

操作システムはスマホ向けに最適化!放置プレイも可能

スマホ向けにリリースされるMMORPGの多くは、自動システムを実装している。もちろん、本作も例外ではない。次のクエストを示すメニューををタップするとクエストを発注してくれるNPCへの元へ自動的に向かい、クエストを受注すれば倒すべきモンスターや獲得すべきアイテムの元へ自動的に向かう。

モンスターとのバトルもアイテム収集も自動的に実行してくれるので、プレイヤーは眺めているだけでOK。スキルを増強したり装備をカスタマイズしたりといった育成要素を楽しみつつストーリーを味わうといった放置RPG的カジュアルプレイが可能だ。

もちろん、自分で操作することも可能。この場合、バーチャルパッドを使って操作を行う。画面左のパッドで主人公を移動させ、画面右側の攻撃ボタンや回避ボタン、スキルボタンを使ってアクションを実行する。自分で操作する場合、本作のプレイ感はアクションRPG的なものになる。攻撃ボタンやスキルボタンを駆使を敵にダメージを与えつつ、敵の強力な攻撃の準備態勢に入ったらは回避ボタン。スキルはクールタイムを待つことで何度でも使用可能だ。

戦略的な判断がおもしろい!アクションRPG的な魅力を持ったRvR

アクションRPG的な「操作する楽しさ」をたっぷり味わえる要素が、「占領戦」や「チーム戦闘」といったRvR。大規模集団戦だ。「イージス」「バイデント」という2つの陣営に分かれプレイヤー同士で対戦する。プレイヤーはゲーム開始時に「イージス」「バイデント」のどちらの陣営に所属するかを選択。自分の陣営を勝利に導くため、味方陣営のプレイヤーと協力しながら、敵陣営のプレイヤーと戦う。

RvRの中で最も早い段階でプレイ可能になる「占領戦」は、マップ上にある拠点占領を競うモードだ。拠点を占領することでポイントを獲得。規定時間内に多くのポイントを手に入れた陣営の勝利となる。

ちなみにこのモードでは参加キャラクター全員同じレベルで統一される。このため、プレイを始めたばかりでまだ成長していないキャラクターであってもバッチリ楽しむことが可能だ。一方、レベル差にモノを言わせるようなプレイができないため、クエストやダンジョンとは全く異なる立ち回りが求められる。戦況を見つつ的確にスキルを使用し、残り体力が少ない、多勢に無勢などといった状況では撤退するといった戦略的な判断が必要になってくるのだ。

また、「占領戦」が解放されてからさらにゲームを進めていくことでアンロックされる「チーム戦闘」では、マップに出現する「勝利の王冠」を取り合うというモード。「占領戦」とはまた違った楽しさが味わえる。

本作はレベルやクエストの進行状況といったゲーム展開とともに段階的に要素がアンロックされていく。なので、RvRひとつとってもすべてのモードが一気に遊べるわけではない。この、プレイが進むとともにお楽しみ要素が徐々に増えていく…という構造もまた、MMORPGの王道。よくある形ではあるのだけど、世界か広がっていくワクワク感を感じさせてくれる。

とりわけ筆者がワクワク感を感じたのは、ペットに乗って高速移動ができるようになった時と、ドラゴンを使った移動が可能になった時だ。RPGで乗り物を手に入れた時って、どうしてこんなにワクワクするんだろう!

大人数でプレイする「お祭り」的アツさが楽しい作品!

何といってもMMORPGのだいご味は、大量のプレイヤー達でにぎやかなゲーム画面だ。本作も、自動操作に任せてプレイしている限り放置RPGのようなプレイ感なのだが、それでもそこここで他プレイヤーたちの姿を見かけるとMMORPGならではの活気…グルーヴ感のようなものが感じられる。プレイヤー同士で協力・対戦プレイを行うRvRについては言わずもがな。大人数で勝敗を競い合う熱気に当てられて、筆者も思わずアツさなってしまった。

ちなみに筆者がプレイに使用したのはiPhone7 Plus。そこそこ画面サイズの大きなスマホだが、より画面サイズの大きなスマホであればさらににぎやかで、さらにアツく楽しめるのではないだろうか。お祭りのように多人数で楽しむゲームが好きという人なら、手を出す価値のある作品だと感じた。

ヴェンデッタ

GAMEVIL COM2US Japan

iOSアプリiOS

  • 配信日:2018年10月18日
  • 価格:基本無料

    ヴェンデッタ

    GAMEVIL COM2US Japan

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2018年10月18日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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