アクションの手ごたえが詰まったバトルと丁寧に作られた世界観が魅力!「東京コンセプション」レビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

ユナイテッドが10月にリリースしたスマホ向けRPG「東京コンセプション」。魅力的なイラストにより数多くの事前予約を集めた本作の仕上がりははたしてどうだったか。この記事で詳しくお届けしたい。

「東京コンセプション」は、ユナイテッドから10月にリリースされたスマホ向けRPGだ。描かれるのは、現代東京を舞台にした人間と妖怪の物語。美麗なイラストレーションが特徴的で、リリース前から多くの事前予約を集めていた作品だ。いざプレイしてみると本作は、スマホRPGで一般的なセミオートバトルを前提としつつも、アクション要素が絶妙なさじ加減で加えられており、独特なスリルと爽快感が味わえるゲームに仕上がっていた。この記事では、そんな本作の魅力について、詳しくお届けしたい!

セミオートでもアクションゲームの手ごたえが味わえる!魅力的なバトルシステム

セミオートバトルのみならず、本作が持つ要素のほとんどは、基本的にスタンダードなスマホRPGの文脈に従っている。ゲームの流れは、クエストを選んでセミオートバトルをこなし、保有しているキャラクター達を育成。キャラクター達はガチャで入手するというスタイルだ。これまでスマホRPGをプレイしたことがあるという人なら、チュートリアルなしでもゲームを進めることができるだろう。

しかし確かに基本はスタンダードなスマホRPGなのだが、セミオートバトルに加えられたアクション性は非常に特徴的だ。セミオートバトルの内容がどんなものなのか、具体的に紹介しよう。

セミオートバトルと言うだけあって、バトルでは基本的にオートでキャラクターが動く。敵の元まで移動し、敵を攻撃する。ではプレイヤーはどんな形で介入できるのかというと「ラッシュアタック」「ガード」「緊急回避」「スキル」「コンパクドライヴ」という形で介入可能だ。

「ラッシュアタック」は、いわゆるコンボ攻撃だ。キャラクター達が行う攻撃の最後に表示される「RUSH」アイコンをタップすると、そこで攻撃が終わらず継続ができる。敵により大きなダメージを与えることができる上、攻撃が継続することでコンボLVが上がり、それによってキャラクター達のパラメーターが上昇。まさに、いいことづくめ。それだけにバトルの根幹となる要素だ。

せっかく上げたコンボも敵からダメージを受けるとリセットされてしまう。そうならないための要素が「ガード」だ。敵の攻撃は画面長押しによってガードすることができ、ガードするとダメージは半減、さらにコンボが継続する。

また、まったくダメージをゼロに押さえるための要素として「緊急回避」がある。画面上をフリックすることでその方向に高速移動し、攻撃を回避することが可能だ。敵が攻撃を仕掛けてくる場合、予備動作として攻撃範囲が赤く表示される。攻撃範囲の広さを見て回避可能なら「緊急回避」、攻撃までの時間に攻撃範囲から出れなさそうなら「ガード」という使い分けが可能だ。

「スキル」は、キャラクターの表示されているバーをタップすることで発動可能。発動すると一定のクールタイムが発生する。「スキル」の内容についてはキャラクター毎に異なるものが用意されているが、どのキャラクターのスキルを使用した場合でも使用した瞬間に無敵時間が存在。このため「スキル」は、「緊急回避」も「ガード」も間に合わないという時の超緊急回避策として使うことが可能だ。

最後に「コンパクドライヴ」は、敵全体に攻撃することができ、攻撃力も絶大という超必殺技的な要素。コンパクドライヴゲージが満タンになると発動できる。コンパクドライヴゲージは時間とともに貯まっていく。さらに、コンボを継続することでより早くゲージを貯めることも可能だ。

こうした要素によって、本作のバトルはセミオートバトルだけど忙しい。というのも、敵への直接的なダメージ量の増加、キャラクター達のパラメーターアップ、コンパクドライヴゲージの蓄積という3つの要素がコンボに集約されているのだ。そしてコンボを途切れさせないためには「ラッシュアタック」を逃さない上に、的確なガードが必要。なので、自然と画面に釘付けになり、操作に神経を集中させることになる。セミオートだからといって放置しているわけにはいかない。スリルを味わいながら緊急回避し、コンボによる爽快感を味わう…この楽しさは、アクションゲームと同等のものだ。

本作でアクションゲーム的な楽しさが最大限味わえるのが、ボス戦。特に第一章ラストに待ち構える強大なボス・アスラとの戦いは非常にスリリングだ。筆者は全キャラクターのレベルが5の状態で臨んだのだが、しっかり緊急回避を行い、コンボを重ねないと倒すことができなかった。自分の腕前で倒したんだと実感できるこのくらいの難易度が、筆者には楽しいと思える。RPGなので他のクエストを周回してレベルを上げることでより楽に倒すこともできるのだろうが、アクションの楽しさも味わえる余地を残している点が、好感触だった。

グラフィックとストーリーとで丁寧に作られた世界観

本作のグラフィックは、2D、3Dともに美麗に仕上げられている。本作のプレイヤーの中にはのイラストレーションが気に入って始めたという人も多いようだが、実際、手に入るキャラクターイラストはどれも美麗。今のところクオリティ的に「ちょっと、これは…」というようなキャラクターには出くわしていない。

また、プレイするまで分からないストーリー部分も、とても丁寧に作らていると感じた。本作のストーリーはかつて目の前で幼馴染が消え去るのを目撃した主人公が、幼馴染を失った思い出の場所で怪物たちと遭遇。妖怪・タマモによって命を救われるところから幕を開ける。タマモとの出会いによって主人公は、妖怪たちが繰り広げていた輪廻を巡る戦いに巻き込まれていく…という流れだ。

主人公の周りには妖怪だけでなく、友人達も存在し、ストーリーが進むことで彼らもゲーム内で使用可能になっていく。スマホRPGというと、ガチャでキャラクターを収集していくという都合もあってか、ストーリーで絡んでくるキャラクターとゲームで使用するキャラクターとが切り離されていることが多い。そんな中本作は、ストーリーとゲームとが密接に絡んでいるため、コンシューマーRPG的な臨場感を味わえる。

また、そもそも本作のストーリー展開自体がとても丁寧だ。キャラクターの心情の動きや事件の見せ方、予想を裏切る展開など、おもしろさを感じる要素をしっかり積み重ねている。なので、ストーリー部分だけを読み進めても楽しめる内容に仕上がっているのだ。

手軽さとゲームプレイ感を両立した高品質なRPG

本作は、スマホRPGのスタンダードを踏襲することで、スマホゲームに求められる「手軽さ」を実現。その上で、プレイヤー介入要素を絶妙なバランスで用意し、「ゲームをプレイしている実感」を確かに感じさせてくれるものに仕上がっている。本作のグラフィックや、「妖怪」や「輪廻」といったキーワードに興味を引かれる人であれば、一度プレイして損はないだろう。

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