セガゲームスがiOS/Android用アプリ「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド」に実装する新モード「Jリーグプロサッカークラブをつくろうモード」(以下、Jリーグモード)のプレイレポートをお届け。
「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド(「サカつくRTW」)」に実装される“Jリーグモード”は、J1とJ2、さらにJ3所属のクラブが登場する。プレイヤーはJリーグのクラブオーナーとなり、J1での優勝を目指すことになる。
Jリーグを搭載するゲームは過去にもあったが、J3までの全54クラブが一挙に実装されるのはこれが初めてのケース。愛する地元のチームがゲームの中に登場するというのは、「サカつく」ファンだけでなくサッカーファンにとっても大きな出来事と言えるだろう。
今回、本モードを実装に先駆けてプレイする機会が得られたので、その手触りを紹介していく。選手獲得の方法など従来のモードとの違いも見られるので、これまでプレイしてきた人にもぜひ読んでもらいたい。
選手獲得はスカウトリストアップのみ…資金調達が攻略の近道
まず、Jリーグモードの始めかたから解説する必要があるだろう。このモードはゲームを始めた直後から開放されているわけではなく、もともと存在する“ロード・トゥ・ワールドモード”でDiv.3に到達し、最初の1月1週目を迎えた段階でスタートする。このタイミングでとあるJ3のクラブから「オーナーになってほしい」と話を持ちかけられるという流れだ。
プレイヤーは“ロード・トゥ・ワールドモード”で運営するクラブとの兼任オーナーとなり、2つのクラブを同時に見ていく。同時と言っても日程進行は独立しており、Jリーグばかり見ていたらもうひとつのクラブが疎かに…という心配もない。その一方で、“ロード・トゥ・ワールドモード”で培ってきた財産が無駄になるわけではない。レンタル移籍という形で育てていた選手をJクラブに移籍させて、引き続き中心的存在として活躍してもらうことが可能になっている。
“ロード・トゥ・ワールドモード”との大きな違いは選手の獲得方法だ。従来はプレミアムスカウトという、いわゆるガチャによって強力な選手が登場したが、Jリーグモードではランダムでエージェントがリストアップしてきた選手のみが獲得できる。プレイヤーのリアルマネーが関わってくるのは、エージェントを採用するときに限られる。エージェントには得意分野があり、守備が得意な選手や攻撃的な選手、下位Divに所属する隠れた名選手など、さまざまなタイプをピックアップしてくれる。
ただし、せっかくピックアップしてくれてもゲーム内通貨がなければ獲得はできない。エージェントは数週間で契約が切れてしまうので、資金がないとみすみす名選手との契約を逃すケースも考えられる。まずはしっかり試合に勝って収入を増やすことが大切。資金が潤沢になったところで、満を持して有能なエージェントを採用、という流れが理想だ。
ゲーム内通貨が重要な理由はもうひとつ、Jリーグモードには年俸が存在し、シーズンが終わったときに一括で支払わなければならないのだ。当然ながら能力が高い選手ほど年俸が高くなる。目先のことだけを考えて補強を繰り返していると、オフシーズンに年俸が払えず選手を放出する事態も考えられる。強いチームを作り上げるのは簡単な話じゃない、というのはゲームも現実も同じというわけ。
ゲーム内通貨を増やす方法は大きく分けて3種類、ホームゲームでのチケット収入と、シーズン終了時の成績による賞金、あとはJリーグのクラブに勝ったときのミッション報酬だ。中でも優勝したときの賞金は莫大で、翌シーズンの補強には充分すぎる金額が入手できる。これ以外にも得点王やベストイレブンなど、選手個人への表彰も賞金の対象。そういう意味では、攻撃の核となる選手はある程度固定してシーズンにのぞみたい。
ミッションは対戦できる全54クラブすべてに設定されており、勝利することに加えて「1失点以内に抑える」「得失点+2以上で勝利する」「特定の戦術を利用して勝利する」など多彩な条件がある。これらをクリアすると資金や選手の成長アイテム、さらに該当するチームのエンブレム・ユニフォームセットまでが手に入る。
エンブレム・ユニフォームセットを利用すると現実のJリーグクラブになりきってゲームをプレイできる。始めたばかりのころは「とあるJ3のクラブ」でしかなかったが、これを利用すれば自身が応援するクラブとしての愛着もさらに湧いてくるだろう。ちなみにこのエンブレム・ユニフォームセットは、“ロード・トゥ・ワールドモード”でも着用可能。充分な補強を繰り返したクラブをJリーグクラブに染め上げることもできる。
実際にプレイする時間がもっとも長くなるであろう試合に関しては、“ロード・トゥ・ワールドモード”とほぼ変わらない。事前にフォーメーションやスタメン、戦術を選択すれば、あとは自動で試合が進行する。高速で試合が展開するモードも搭載されているので、シーズンを1時間足らずで終わらせることもできる。そこで手に入れた資金をもとに的確な補強を行えば、J3からJ1へ最短で駆け上がることも不可能ではないはず。
なお、冒頭でも触れたとおりJリーグモードの解放条件は“ロード・トゥ・ワールドモード”でDiv.3に到達することだが、これはチュートリアルを含めても1~2時間ほどで達成できる簡単な内容だ。Jリーグは好きだけど「サカつく」はプレイしたことがない、という人でもすぐに始められるので、安心して触れてほしい。