ライアットゲームズとよしもとクリエイティブ・エージェンシー、プレイブレーンは、2019年に実施する「リーグ・オブ・レジェンド」の国内プロリーグ「League of Legends Japan League 2019」の開催概要を発表する3社合同記者会見を、本日12月26日によしもと∞ホールにて開催した。
「League of Legends(以下「LoL」)」は、全世界で1億人が熱狂するオンライン対戦ゲーム。そんな「LoL」の日本公式プロリーグが「League of Legends Japan League(以下「LJL」)」だ。
2019年の「LJL」は、より安定したリーグ運営を目標に「LJL」の2部である「LJL Challenger Series」が行われないことが発表されており、2019年の「LJL」がどういった形態で運営されていくのか注目されていたが、「LJL2019」の開催概要が発表される記者会見が本日行われた。
記者会見の会場であるよしもと∞ホールでは、「LoL」を知らない人に向けて、動画「1分でわかる!リーグ・オブ・レジェンド」も紹介されていた。
まずは、ライアットゲームズ社長/CEOを務める小宮山真司氏からeスポーツとしての「LoL」の現状が説明された後、「LJL 2019」リーグ強化に向けた改革が語られた。
今年行われた「LoL」の世界大会「2018 World Championship」では、プロチーム「DetonatioN FocusMe」が日本チームとしては初となるプレイインノックアウト進出を成し遂げたことで注目を集めたが、小宮山氏はさらに「LJL」全体を大きく成長させたいという思いから、今回の改革に踏み切ったそう。
この取組の第一歩として、ライアットゲームズ、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、プレイブレーンの3社パートナーシップによる、リーグの共同運営が発表された。0から価値を生み出すよしもとクリエイティブ・エージェンシーの企画力、たしかな放送クオリティと技術を持つプレイブレーン、そしてタイトルの運営を行うライアットゲームズが協力することで、“ファンが熱狂できる体験を提供し、世界レベルのeスポーツ文化を創り出すこと”が今回の目的だ。
この改革の大きな柱となるのが「競争力」「体験」「エコシステム」という3つの戦略だ。小宮山からは、この3本柱について詳細な説明が行われた。
1つ目の柱となる「競争力」として、「LJL」2016年の発足以来、各シーズン6チームで行われてきたリーグ戦が、「LJL2019」では、全8チームによって行われることが発表。参加チームは、昨シーズンの5チーム「Unsold Stuff Gaming」「Crest Gaming」「DetonatioN FocusMe」「Burning Core」「V3 Esports」に加え、公募により決定した「AXIZ」「Sengoku Gaming」「Rascal Jeaster」の3チームを加えた全8チーム。また、より緊張感がある中で切磋琢磨できる環境づくりを目的に試合形式がBO3からBO1に変更となる。
2つ目の柱である「体験」についてだが、2018年にも放送を担当したプレイブレーンとパートナーシップを結ぶことで、より高いクオリティの配信を実現するそうだ。また、ライブ配信以外にもライブ感のある試合観戦を提供するため、全試合「よしもと∞ホール」にて実施することも発表された。ここではファンミーティングなどもこれまで通り行われるそうだ。
最後の柱である「エコシステム」について。「LJL」を1つ、2つとレベルアップさせていくためには多くのスポンサーを獲得することが必要になる。そこでよしもとクリエイティブ・エージェンシーのコミュニティ能力やマーケティング力を借りることで、「LJL」の魅力を外に発信していき、多くのスポンサー獲得を実現していく。また、2019年度からは賞金総額2,700万円が新たに設定される。賞金がモチベーションとなって競争力に繋がっていくことが目的だ。ここでは個人に対して支払われるMVP賞も用意される。
最後に小宮山氏は、今回のパートナーシップが表面上のものでは無いことを強調。3社とも億を超える金額を実際にコミットしリスクを取った上でのパートナーシップになっているそう。この3社で「LJL」を1段、2段と強くしていくために運営に力を入れていくことが約束された。
続いて、よしもとスポーツエンタテインメント代表取締役社長の星久幸氏より、今回のパートナーシップの経緯が語られた。よしもとは今年3月にeスポーツ事業に本格参入し、これまで9ヶ月間、チーム運営やイベント開催などを行ってきたそうだ。先月11月にはよしもと∞ホールをeスポーツ会場向けにリニューアルした。
このリニューアルした会場で実施する目玉コンテンツが何か無いか話し合い、世界トップクラスのゲームタイトルによるリーグ戦が開けないかということでライアットゲームズにコンタクト。そこから今回のパートナーシップに至ったという。
よしもとは、106年という期間エンターテイメント業界で経験がある会社だが、eスポーツ事業に関しては、まだ9ヶ月。出来ないことは多くあるが、そこでパートナーのプレイブレーン、そしてTwitchとも連携して「LJL」をさらなるパワーアップを目指すと意気込みが語られた。
ステージでは、「LJL」の運営に吉本興業が携わっていくということで、「LJL」を盛り上げる“LJL応援サポーター”が登壇。レイザーラモンRGさん、カジサックさん、おかずクラブ、EXITの6人で、2019年に活躍されると言われている芸人が選ばれたそうだ。
また、「LJL2019」に参加する8チームから代表選手も登壇。普段あまり絡みが無い芸人とのトークなどで緊張している様子でもあったが、「LJL2019」に向けての意気込みなどが語られた。
左から「AXIZ」Gariaru選手、「Burning Core」Roki選手、「Crest Gaming」Hachamecha選手、「DetonatioN FocusMe」Ceros選手、「Rascal Jeaster」Yuki選手、「Sengoku Gaming」Reiya選手、「Unsold Stuff Gaming」Tussle選手、「V3 Esports」Recap選手。 |
各チーム 代表選手のコメント
Gariaru選手:「AXIZ」は今シーズンから参入する新しいチームで、まだメンバーなどが発表されていません。僕自身は、毎シーズン「LJL」の一部で戦ってきた経験があるので、その経験を活かしてプレイオフを目指して頑張っていきたいと思っています。
Roki選手:僕たちのチームは前回4位という結果に終わってしまったので、次は優勝を目指してチーム全員で練習中です。応援よろしくおねがいします。
Hachamecha選手:チームのメンバーなども発表されていないので話せないのが残念ですが、なかなか強いメンバーが揃っています。今年は1位を目指して頑張っていきます。
Ceros選手:正直、負ける思いはもう味わいたくないので、連覇目指して頑張っていきます。
Yuki選手:「Rascal Jeaster」は、序盤からアグレッシブに仕掛けるプレイが得意なチームです。2018年はあまり良い結果を残せなかったのですが、2019年は成長した姿を見せていきたいと思います。
Reiya選手:「Sengoku Gaming」は福岡に拠点をおいている珍しいチームです。今年から「LJL」に参入するチームなので、上手くいくか分かりませんがプレイオフを目指して頑張っていきます。
Tussle選手:前シーズンは準優勝という結果でしたが、2019年は優勝を目指し強いチームを目指し練習中なので応援よろしくお願いします。
Recap選手:メンバーは僕以外、一新したのですが昨シーズンより良い結果を残せるよう頑張ります。
最後に、TwitchおよびAmazonでの展開が発表。「LJL2019」は、すべての試合を動画配信プラットフォームTwitchにて放送される。また、Amazonでは「LJL」の特設サイトがオープン。観戦チケットや公式グッズの購入が可能になるそうだ。なお、チケットは12月27日10時より発売となる。
さらに、今後はよしもとプロデュースによる「LJL」イベントやコンテンツ配信も予定されているそうだ。こちらの詳細は続報を待とう。
LJL公式Twitchチャンネル
https://www.twitch.tv/riotgamesjp
Amazon LJL特設サイト
PR:https://www.amazon.co.jp/LJL