グリムエコーズ」は、おとぎ話の世界を舞台としたスクウェア・エニックスのRPG。ソロ特化で売り切りのようなゲーム性という独特な魅力を持つ本作について、その魅力をプレイスタイルとともに紹介したい。

「グリムエコーズ」は、スクウェア・エニックスからリリースされたiOS/Android向けアクションRPG。白雪姫やヘンゼルとグレーテルといったおとぎ話の世界を舞台とした作品だ。おとぎ話の世界が舞台のスクウェア・エニックス作品といえば既に「グリムノーツ」という作品が存在しており、本作は第二弾にあたる。しかし、物語は独立しているため本作からプレイするという人でもまったく問題はなくプレイ可能だ。

この「物語」は本作にとって象徴的な要素。おとぎ話という物語の世界が舞台ということもあるが、本作はマルチプレイやフレンドといったソーシャル要素のない完全ソロ向けRPGなのだ。さらに、ゲームシステムも売り切りのコンシューマーゲームのような作りになっているので、一般的なスマホ向けRPGのつもりで遊んでしまうと、魅力がわかりづらい。そこでこの記事では、本作の魅力を最大限楽しむためのプレイスタイルを合わせて紹介していきたい。

ボイドに蝕まれたメルヘンを救え!おとぎ話の「その後」が面白い

まずは特徴的な要素と書いた物語から紹介しよう。本作の主人公は、記憶を失ってしまった一人の人間。彼が記憶を失ったのは、ある罪を犯したから。その罪をあがなうため彼は、「メルヘン」の世界を管理する「図書館」から、「ボイド」に襲われたメルヘンの救済を役割として与えられる。

「メルヘン」というのは、ひとつのおとぎ話を構成する世界。「ボイド」というのは、おとぎ話の物語にゆがみを生じさせ、やがてはメルヘンそのものを消失させてしまう存在。なので、ボイドが出現しているメルヘンがあったら、退治してメルヘンの世界を正常な状態に戻さなければならないというわけだ。

主人公=プレイヤーが最初に訪れるメルヘンは、ヘンゼルとグレーテルの世界。時系列的にはヘンゼルとグレーテルがお菓子の家で魔女を倒し、継母と別れたお父さんと三人で暮らしているという状態だ。つまり、ヘンゼルとグレーテルのエンディング後の世界。

おとぎ話といえば、子どものころから色んな媒体で目にしてきているので、正直な話、プレイ前は「正直、ヘンゼルとグレーテルを冒頭から繰り返されてもな…」と思ってしまったのだが、いい意味で裏切られた。「その後」の物語がつづられていくので、見知った物語が新鮮に楽しめるのだ。

ソロなのにMMORPG似?なゲームシステム

本作は完全ソロ向けRPGと書いたが、実はゲームのプレイ感はスマホ向けのMMORPGによく似ている。マップ上で新たなクエストを受注し、クエストを達成すべく目的地へ向かう。NPCに話しかけるだとか、ボス敵を倒すだとかいった目的を達成すればクエストクリア。報酬となるアイテムが手に入る。

もちろん、ソロ向けなので画面に他のプレイヤーが登場することはないし、チャットで話しかけられることもない。また、多くのスマホ向けMMORPGでは、他プレイヤーと一緒に戦闘を行う都合上、移動も戦闘も同じマップ上で行うが、本作は移動画面と戦闘画面とが分けられている。

本作では、移動画面上で敵のシンボルに接触すると、戦闘画面へ切り替わるシンボルエンカウント形式が採用されている。敵シンボルに接触する際、敵の背後から接触すると、プレイヤーキャラのパラメータにボーナスがついて有利に戦うことが可能だ。一方、プレイヤーキャラの背後から敵シンボルに接触されると、敵のパラメータにボーナスがついて不利な状況に置かれてしまう。

戦闘は、移動とコンボ攻撃を駆使して戦うアクション性の高いシステム。画面スワイプして移動、タップで通常攻撃、連続タップでコンボ攻撃、フリックで回避が可能だ。また、スキルボタンタップでスキルの使用、必殺技ボタンタップで必殺技が使用できる。

画面スワイプで移動と書いたが、通常攻撃を繰り出すと敵方向に移動してくれるため、実はタップしているだけでも十分戦闘をこなすことができる。この点で、スマホでの快適なプレイを考慮した操作システムだと感じた。また、AUTOボタンタップで戦闘をAIに任せることも可能だ。ただ、自分より圧倒的に弱いと分かっている敵以外に対してAUTOを使うのはやめた方がよさそう。

というのも、本作のゲームバランスは、売り切りのコンシューマーゲームのようなバランスに調整されているからだ。この点が、本作の魅力をわかりづらくしているのと同時に、本作に強烈な魅力を与えていると思う。どういうことか、詳しく紹介したい。

じっくり腰を据えて楽しむ!コンシューマー的な楽しさが本作の魅力

コンシューマーゲームでは、プレイヤーが「油断すると負けるかも?」という危機感を抱きつつ、なんとか倒せるぐらいの難易度に調整を行う。このくらいのバランスだと、ハラハラドキドキを味わった上で、達成感も味わえる。一方で最近のスマホゲームでは、オートプレイによって放置ゲーム的に楽しめる難易度に調整を行うことが多い。この場合、基本的には楽に敵を倒せる難易度に調整するため、オートモードをオフにしてプレイするとほぼ負けることはない。

この2つのゲームバランスはどちらがいい/悪いの問題ではなく、プレイスタイルの問題だ。ゲームにガッツリ向かい合ってハラハラドキドキを体験するのか、スキマ時間に育っていくキャラクターの様子を楽しむのかというプレイスタイルの違い。そして本作は、前者のプレイスタイルの方に寄ったゲームバランスに調整されている。

まず、マップ探索から見てみよう。本作のマップ探索ではも、スマホ向けMMORPGでよく見られる、自動クエスト実行モードが用意されている。クエストボタンをタップすると、自動的にクエストの目的地まで移動してくれるという便利モードだ。一方で本作のマップには脇道が多く用意されており、脇道には宝箱が用意されている。もちろん、自動クエスト実行モードは目的地へと最短ルートで向かうため、宝箱の回収は行ってくれない。このため、放置ゲーム的にプレイすると、アイテムの獲得数が減ってしまう。

さらに、マップには採取や採掘が可能な素材アイテムが落ちている。これらも自動クエスト実行モードでは回収してくれない。採取や採掘の際には素材アイテムだけでなく、アビリティの獲得に必要なAPも獲得できる。なので、放置ゲーム的なプレイだと育成も不利になってしまう。

こうした要素は、放置ゲーム的なプレイではなく、コンシューマーゲーム的にじっくりプレイするスタイルだと、一気に魅力へと変わる。色んな脇道を辿って宝箱を見つけ出すドキドキ感。採取や採掘で素材を集めつつAPを蓄積し、アビリティを解放していく楽しさ。これまでに売り切りコンシューマのRPGを遊んだことがある人なら、こういった楽しさが理解できるのではないだろうか。

バトルのバランスも同様だ。本作では、1つのバトルが終了してマップに戻ってもHPは回復せず、そのまま。なので、ダメージを受けてもガンガン攻撃するようなゴリ押しスタイルでは、ダンジョンを攻略することができない。ボスに到達時にパーティ全員がHP半分以下…なんて状況では、ボス攻略の難易度が一気に跳ね上がるからだ。なので、少なくともダンジョン攻略においてはバトルをAUTOに任せっきりにすることはできない。ダメージを貯めないようなプレイが求められるからだ。

では、どういうプレイならダメージが貯まらないかというと、移動や回避を駆使したヒット&アウェー。敵が攻撃する前に「!」マークが表示されるので、タイミングを合わせてフリックし、確実に回避する。しかし、敵の攻撃範囲が広いことも少なくない。そこで移動を併用し、回避したら敵の攻撃を迂回しつつ敵の側面に回り込み、コンボを再開する。こうしたプレイスタイルであれば、ダメージを最小限に抑えることが可能だ。

さらに必殺技も加えると効果的だ。必殺技は敵に攻撃を与えると出現するリソースを獲得し、ゲージを貯めることで発動できる。リソースを効率的に集めるためには移動が欠かせない。なので突き詰めると、コンボでダメージを与え、敵の攻撃を回避し、移動で回り込みながらリソースを集めてゲージを貯める…というスタイルに行きつく。

最終的にこうしたプレイスタイルは、タップだけでガンガン敵を倒すだとか、AUTOに任せて放置プレイ的なプレイスタイルの真逆といえるだろう。お手軽ではない。しかしこれもまた、コンシューマ的なアクションが好きな人ならわかるハズ。敵の隙を突く緊張感、回避から攻撃に転じる時のあの高揚感。オレのテクニックでこの敵を倒した!と感じられる手ごたえ。これぞアクションRPG!そう感じるのではないだろうか。少なくとも筆者はそう感じた。よくぞこのバランスに調整してくれた、と思う。

コンシューマー的な楽しさを求めるなら手を出す価値のあるRPG

ここまで書いてきたように、本作は「腰を据えて自分でじっくりと体験するからこそ楽しい」というコンシューマー的プレイスタイルに基づいた設計がなされている。ぶっちゃけると筆者は、本作が売り切りゲームでないことに驚いてしまったくらいだ。だからこそ、お手軽さや放置プレイといった一般的なスマホRPGの持つ楽しさを期待してプレイしてしまうと、難易度が高い、バランスが悪いといった感想を持つのではないかと思う。

ただ逆に、「腰を据えて自分でじっくりと体験したい!」というユーザーにとっては、本作は素晴らしい体験を与えてくれる作品だ。ただ目的地へ移動する「お使い」ではなく脇道を探し探索する楽しさ。手強い敵をヒット&アウェーで攻略していく楽しさ。そして何より、物語も楽しい。コンシューマー的なRPGをプレイしたいと思うのなら、本作は手を出す価値のある一本だ。

グリムエコーズ

スクウェア・エニックス

MobileアプリiOS

  • 配信日:2019年3月28日
  • 価格:基本無料

    グリムエコーズ

    スクウェア・エニックス

    MobileアプリAndroid

    • 配信日:2019年3月28日
    • 価格:基本無料

      (C) 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

      ※画面は開発中のものです。

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      この記事のゲーム情報

      機種
      Mobile
      プラットフォーム
      アプリ
      OS
      iOSAndroid
      会社
      スクウェア・エニックス
      シリーズ
      グリム
      ジャンル
      RPG
      システム
      横向き
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