プロトタイプは、Nintendo Switch用ソフト「グリザイアの果実・迷宮・楽園 フルパッケージ」を2019年秋に発売すると発表した。価格はパッケージ版が7,200円、ダウンロード版が6,296円(いずれも税抜)。

目次
  1. Stage 舞台
  2. Story 収録ストーリー
  3. Prologue プロローグ
  4. Character 登場人物

「グリザイアの果実」は、PCゲームメーカー・フロントウイングの設立10周年記念作品として制作されたPC用アドベンチャーゲーム。続編となる「グリザイアの迷宮」と、シリーズ完結編「グリザイアの楽園」を含めた3部作として展開されている。スピンオフ作品やテレビアニメのほか、描き下ろしビジュアルを追加したPSP/PS Vita版も発売されるなど、さまざまな商品展開も行われている人気タイトルだ。

本作「グリザイアの果実・迷宮・楽園 フルパッケージ」は、その「グリザイアの果実」シリーズ3部作とサイドエピソードを1つのパッケージに収録したもの。シリーズのメインストーリーを1本で楽しめるほか、テキストは日本語と英語の2言語に対応。さらにJoy-Conをセットした携帯モードでのプレイはもちろん、タッチスクリーン操作にフル対応することで片手プレイも可能となっている。

Switch版の発売決定に際して世界観や登場キャラクター、収録タイトルのストーリーなどが一挙に公開となった。以下で順に紹介していくが、一部ネタバレにあたる内容が含まれているので、未プレイの人は注意してほしい。

Stage 舞台

私立美浜学園

首都圏から車で 2時間ほどの郊外に建つ、非常に立派な設備を有するとても綺麗な学園。
しかし、その周囲は高い塀に囲まれており、周辺でも特別視されている。
在籍している学生は、たった5人の少女と、そこへ転入してきた風見雄二の6人のみ。
どんな目的で設立されたのか、謎の多い学園である。
全寮制で、寮内にはそれぞれの部屋のほか、コミュニティースペース、自動販売機やマンガ本も用意されたランドリー、大浴場などの設備が整っている。

Story 収録ストーリー

グリザイアの果実

謎多き主人公・風見雄二と、それぞれに事情を抱えたヒロイン5人の出会いと交流が描かれます。

グリザイアの迷宮

アフターストーリー

「グリザイアの果実」で結ばれた雄二とヒロイン5人それぞれとのその後を描いた5本の後日談。ラブラブな恋人模様はもちろんのこと、ヒロインの成長を感じたり、シリーズ最大の謎にかかわる伏線も描かれます!

カプリスの繭(雄二過去編)

雄二が転入生として美浜学園へ訪れるまでが明らかに。家族の死、テロリスト養成所での訓練など凄絶な過去が描かれ、そのクライマックスは完結編「グリザイアの楽園」の「ブランエールの種」へと続いていきます。

ショートショートシナリオ

コミカルでとってもゆる~いショートストーリーを多数収録。キュートなヒロインたちをお楽しみいただけます!

グリザイアの楽園

ブランエールの種

「グリザイアの迷宮」の雄二過去編「カプリスの繭」に続く物語。
「カプリスの繭」のラストで雄二の前に現れたテロリスト「ヒース・オスロ」。
彼が政府機関にもちかけた“取引”により、雄二の身柄は拘束されてしまう。
それを知った5人のヒロインたちは、雄二を救うべく国家規模の陰謀に立ち向かっていき──

プロローグ

「グリザイアの果実」の前日譚。雄二が転入生として訪れる以前の美浜学園が描かれます。学園の設立当初から在学している「榊由美子」。そこへ二人目の生徒「周防天音」が入学してきます。一人、また一人と生徒が増えていく中で、ヒロインたちは何を感じ成長していくのか……

サイドエピソード

グリザイアの有閑

「グリザイアの果実」の後日談。美浜学園のヒロインたちの一日を描いたドタバタ劇。みちるが中心となり、意識の高い活動をしようと、幸たちの協力のもと、新たな部活動を開発しようとすることに。雄二不在の美浜学園に巻き起こる大騒ぎとは……?

グリザイアの残光

天涯孤独となり、国際テロリストに利用されていた幼い頃の風見雄二が、国の機関であるCIRS(サーズ)に所属するエージェント・日下部麻子に助け出され、彼女に育てられていた時期の物語。「グリザイアの迷宮」の雄二過去編「カプリスの繭」の空白を繋ぐミッシングリンク。秘められた麻子と雄二の逸話が明かされます!

グリザイアの旋律

風見雄二が先代である日下部麻子からナンバー9029を正式に引き継いで間もない頃。雄二が麻子に代わり、国内および海外を飛び回りながら、数々の任務をこなしていた時代の物語。本編には登場しない「マリオン」と「イザベラ」も活躍します!

Prologue プロローグ

【グリザイアの果実】 世界に刃向かう、6つの果実。

──その学園は、少女達の果樹園だった。

外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした一人の少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女達と出会い、新たな希望を見つけ出す。

──その少女は、生まれてきたことが既に間違いだった
逆らった罪──
──生きながらの死
誰も守ってなんかくれない──
──そして生き残った罰。

そこは、少女達の果樹園。
彼女達は、後悔の樹に実った懺悔の果実。そんな少女達に、俺に一体なにが出来る……?
それは、一人の少年が夢見た永遠の希望──

【グリザイアの迷宮】 迷宮に眠る運命の種

──これでよかったのだろうか?
それは1分1秒とてゆるがせに出来ない日々に生きてきた少年の中で、なんども繰り返された疑問。
あたかも罪悪であるかのように感じる穏やかな日々の中で出会った少女達は、かつての自分を見るようで少年の心を苛んだ。

──その少女が見つけた、生まれてきたことの意味
偽る必要のない本当の自分──
──必死に生きるとはどういうことか
守られる側から守る側へ──
──生きていてよかった、本当によかった。

少年の干渉を切っ掛けに、少女達の灰色の果樹園は再び色づき始めた。
永遠を手に入れてやることは出来ない。
だが、掴んだその手を放さずに居ることぐらいは出来るだろう。

それは、一人の少年が胸に秘めた一つの決意──

【グリザイアの楽園】 楽園に咲きし、最果ての花。

──ずっと変わらないと思っていた学園生活。
皆と同じ方角を向き、同じ足並みで歩んでいると、いつしか感じ始める錯覚。
このまま皆と同じ道を行けば、同じ場所にたどり着けると信じてしまう。
そしてふと気付いてしまう。
人の数だけ歩んできた道があるように、人生に同じ道などないのだということに。

──麻子、俺、もう5人救ったぜ?
だから、もういいよな…? 俺、もう死んでも…いいんだよな…?
わかってる、たとえ誰かを救っても、俺の過去はなかったことにはならない
それでも、笑って死ぬって、こういうことなんだろう?

もう会えないかも知れない。
それでもずっと、思い出は胸にある。
だがこの世の中、そんな言葉だけで満足するほど可愛らしい女ばかりではない。
それは、一人の少年が実感した、たった一つの真実──

Character 登場人物

風見 雄二(かざみ ゆうじ)

主人公。たった 5人しか学生のいない美浜学園に、ある日突然やってきた転入生。幼い頃に事故で姉を亡くし、両親と死別して以降の詳細な経歴は不明だったが、現在はドイツ人の養親に引き取られている。口数が少なく、非常に落ち着いた性格をしているが、浮世離れした言動や行動が目立ち、いかにも“ワケあり”な部分を感じさせる謎の男。養親と同じ職場でアルバイトに励みながら日々を真剣に生きている。

榊 由美子(さかき ゆみこ) CV:田中涼子

黒髪のロングヘアーが似合う美少女。自分のペースを崩されることを極端に嫌い、他人を寄せ付けないため孤立することが多い。クールビューティーと言えば聞こえは良いが、実際は人付き合いが苦手で、警戒心がとても強い。庶民じみた食事や趣味を好むといった、お嬢様らしからぬ意外な一面をみせることも。

周防 天音(すおう あまね) CV:田口宏子

学園唯一の 3年生。面倒見の良い姉御肌で、主人公にも何かと世話を焼きたがる。みんなに慕われる人気者で、しっかり者の印象が強いが、天然ボケなのか、子供っぽいイタズラをすることも。実家は銀座に本店を構える老舗料亭で、料理には自信あり。とてもスタイルが良く、ちょっとエッチなお姉さん。

松嶋 みちる(まつしま みちる) CV:水橋かおり

金髪ツインテールに天の邪鬼な言動がトレードマークの女の子。明るく元気で、クラスのムードメーカー的存在である。勉強は可哀想なくらいに残念な成績らしい。酸っぱいものが苦手らしいのだが、何故か無理をしてビタミンCを過剰摂取している。強いブリーチによる頭皮の痛みに耐え抜いた末の賜物である金髪ツインテールと、日頃のたゆまぬ訓練のもと、ツンデレキャラを演じている。

入巣 蒔菜(いりす まきな) CV:たみやすともえ

身長も低く、舌っ足らずなしゃべり方ゆえ、幼くみえる。最初は主人公に対して人見知りをしていたが、ある時から「お兄ちゃん」と呼んで懐くように。天真爛漫で自由奔放と言えば聞こえは良いが、一言で言ってしまえば「アホ」と表現できなくもない……掴み所のない子である。実家は日本を裏から牛耳っているという噂の大財閥らしいが……。

小嶺 幸(こみね さち) CV:清水愛

その服装のせいで、初対面の人間からは必ず“メイド”として認識されてしまう女の子。周りに勧められて着て以来、授業以外は常にメイド服を着用している。性格も、真面目・穏和・控えめと、三拍子揃ったメイド気質。更に行動力も兼ね備えており、一番下の学年でありながらクラス委員長を任されている。

橘 千鶴(たちばな ちづる) CV:やなせなつみ

幼い容姿ゆえ、中学生に間違えられることもしばしば。しかしその実態は県知事の娘であり、私立美浜学園常任理事・学園長である。良く言えば“おっとり”、正直に言えば“鈍くさい”性格は、何でも相談できる良き理解者として学生からの信頼も厚い。

春寺 由梨亜(はるでら ゆりあ) CV:鳴海エリカ

旧名は Julia・Bardera(ジュリア・バルデラ)であり、親しい者からは“JB”という愛称で呼ばれている。主人公・風見雄二の現養親であり、アルバイト先の上司(保護管理官)を務めている。生真面目で職人気質なドイツ人の父、陽気で皮肉屋なイタリア人の母との間に生まれ、父親の性格と母親の容姿を受け継いでいる。

風見 一姫(かざみ かずき) CV:友永朱音

風見雄二の姉。学術・芸術の分野において類い稀なる知識と才能を持つ。言葉を選ばない言動で周囲から忌避されがちだが、優しさと厳しさを同時に内包する天才少女。数年前に起きた「滝園学園マイクロバス転落事故」で、死亡が確認されている。

日下部 麻子(くさかべ あさこ) CV:瑞沢 渓

風見雄二の師匠にして最強の女。性格は大雑把でデタラメ。詳細はおろか、組織の正式名称さえ表立つことのない政府の“特別の機関”であるCIRSに所属する特殊工作員で、専門は潜入と強襲。格闘・戦闘術・遠距離精密射撃に優れている。任務の際に救出した子供(雄二)を引き取り、国有地の管理人として山に篭り隠居生活をしていたが、最後は雄二に病床を看取られ亡くなっている。

ヒース・オスロ CV:鶴岡 聡

「ヒース・オスロ」の名の他にも複数の名を持ち、それら全ては偽名であるとされ、本名および出身地は不明。推定年齢40歳。元フランス外人部隊の傭兵。上官をナイフで刺殺した容疑で更迭。その後スイスへ渡り、アフガニスタン、ユーゴスラビアと戦場を転戦。現在は戦争推進派のテロリストとして各国に警戒されている。雄二の父親とは面識があり、雄二の父の死後は、孤児となった雄二を引き取り、一時期育てた経緯を持つ。

グリザイアの果実・迷宮・楽園 フルパッケージ

プロトタイプ

Switchダウンロード

  • 発売日:2019年11月7日
  • 17歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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