WFSは2019年5月26日、東京・品川インターシティホールにて「消滅都市シリーズ 5th Anniversary Party」を開催した。
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本イベントは、「消滅都市」シリーズが配信開始から5周年を迎えたことを記念して開催されたもの。当日は「消滅都市0.」第5回公式全国大会をはじめ、5周年施策の各種コンテスト表彰、「消滅都市0.」および「AFTERLOST - 消滅都市」の最新情報発表やスペシャルライブなど、さまざまな催しが行われた。
まず最初の第5回公式全国大会では、地区予選を勝ち上がってきた全国の代表者たちによる「共鳴する想い」のスコアアタックが行われた。6名の代表者が2グループに分かれて決勝予選を実施し、各グループの勝者が直接対決のような形で優勝を競い合う流れ。
決勝予選Aからは逆襲のヒッキーさん、同Bからは昨年の優勝者であるじゃがさんが勝ち上がった。決勝予選Bを勝利した時点で消耗していてコメントするのもやっと、という感じのじゃがさんだったが、プレイに曇りは見られず見事勝利。「去年は2年前の雪辱を果たすために勝つことしか考えていなかったですが、今年はすごく楽しかったです」と、表彰では笑顔を見せていた。
続く「5th Anniversary Party」のコーナーでは、MCのアメリカザリガニ・柳原哲也さんをはじめ、開発スタッフからはシリーズディレクターの下田翔大氏、「消滅都市0.」プロデューサーの栗山知也氏らが登壇。事前に募集が行われていたPHOTOコンテスト、イラストコンテスト、BGM Re:MIXコンテストの表彰式が行われた。受賞作は5周年特設サイトにて公開される予定となっている。
PHOTOコンテスト受賞作
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いろんな作品があった中で、ゲームの画面を現実の世界に持っていったらどうなるか、という点で選出されたPHOTOコンテスト栗山賞。 |
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細部の細部まで4月1日に満ちているとして選ばれたPHOTOコンテスト下田賞。 |
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テーマの「消滅都市」らしさを一番感じたというPHOTOコンテスト最優秀賞。六本木ヒルズからこの時間を狙って撮影したとのこと。 |
イラストコンテスト・ファンアート部門受賞作
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応募時点で登場しているキャラクターがすべて描かれており、愛を感じたというイラストコンテスト・ファンアート部門のアートチーム賞。 |
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表情の素晴らしさと1枚の絵でストーリーを表現している点が評価されたイラストコンテスト・ファンアート部門のカニ賞。 |
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色使いが非常に「消滅都市」らしいと好評だったイラストコンテスト・ファンアート部門の最優秀賞。 |
イラストコンテスト・タマシイ部門受賞作
BGM Re:MIXコンテスト受賞作
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テーマ曲「Flashback」を応募者の“センス”でREMIXするBGM Re:MIXコンテストは、特別賞3作品、最優秀賞1作品の計4作品が選ばれた。明るくポップな雰囲気にしたものや、原曲とは真逆に振り切ったものなど、異なるテイストの曲が選出されていた。 |
キャスト陣がTVアニメ7話までを振り返る
授賞式のあとは、キャスト陣からユキ役の花澤香菜さん、キキョウ役の愛美さん、リサーチャー/ユミコ役の中恵光城さん、ギーク役の西村太佑さん、研究者役の新垣樽助さん、SPR5からホムラ役の杜本悠さん、ユア役の園山ひかりさんが参加してのトークコーナーとなった。
なお、残念ながらタクヤ役の杉田智一さんは不参加となっていたが、代わりにビデオレターが用意されており、「愛車のバイクが故障して行けなかった」「会場にいなくても大丈夫なようにAIタクヤを作った」など、杉田節とも言えるメッセージで来場者たちを沸かせていた。
アニメに関するトークではアニメプロデューサーの松岡貴徳氏も加わり、下田氏とともに制作初期の頃のエピソードが語られた。最初に両氏がアニメの話をしたのは3年ほど前だったようで、12話しかなく、描ける範囲や登場させられるキャラクター数が決まっている状況があった。そのため、松岡氏はキャラクターがたくさんいるから多く出すアニメにはせず「ストーリーをちゃんと見せていくものにしたい」と要望を出したようだ。
下田氏も同じ考えだったものの、前述の通り制限があるため、「12話の中でどのキャラクターを出せばユキとタクヤの成長を見せていけるか」を考え、話し合いながら制作していったとのこと。下田氏によるとキャラクターのセリフ数は思ったよりも少なく、「その中で感情を伝えていくのは難しものでした」との苦労話も。しかし、こだわって制作を続けた甲斐があってか「耐久性の高いアニメというか、1回見て終わりではないアニメになったと思います」と自信のあるコメントも飛び出した。
また、会場では当日までに放送された7話までのダイジェスト映像も上映され、キャスト陣から印象的なシーンも語られた。花澤さんが挙げたのは6話の「ごめんねソウマ。あなたのこと何もわかってなかった」というシーン。自身も弟がいるため、兄弟だからこそ分からないことがあると感じ、印象に残ったという。
愛美さんは7話でエイジが庭で花を育てているシーン。そこでギークが穴を掘っている姿も気になったようで、「地下シェルターを穴掘ってDIY」という表現で観客の笑いを誘っていた。中恵さんは第2話でスズナと戦っているときに出た「好きだからよ」とコメント。ゲーム中にもある発言だが、アニメでは戦いの中で出た言葉であり、ゲームとはまた違った気持ちで発されたストレートな気持ちなのではと、感想を語っていた。
新垣さんは1話でエイジがユキに対して「貴重なサンプル」と発言したシーンを挙げる。エイジの研究に対する姿勢と、研究に執着するあまりユキを人ではなく研究対象として見ているところが悲しいと話す。一方で、そこから変わっていく過程もあり、しっかりと演じていこうという気持ちにさせてくれたようだ。西村さんは3話でギークが走りながら「僕が彼女たちを消滅から救ってみせる!」というセリフが好きだという。走りながら振り向いてセリフを言うのはイケメンの役目なのに、それをギークがやったことが衝撃だったようだ。
園山さんは3話でユアが「いえいえ、ただの腹黒でございますよ」というセリフをピックアップ。周りからは腹黒キャラと言われているが、実際はすごくいろんなものを背負っている子なのに、冗談めかしてこの発言をするところにユアのキャラクター性が集約されているのではと語る。社本さんも同じく3話から。自身が演じたホムラのセリフではなく、ハルカの「ユア、あなた疲れてるのよ」のセリフを挙げる。アニメはTwitterでハッシュタグのタイムラインを確認しながら見ており、そのセリフに反応してくれた人が多かったとのこと。
アニメコーナーの最後には関連情報としてBD/DVD第1巻が6月19日に発売されることと、6月22日にアニメスタッフによるトークショーが実施されることが告知された。BD/DVDのジャケットがこの場で初公開となったほか、特典として約130Pのブックレットが付属し、コンテなどが収録されるといったPRも行われた。
「天上の世界」編第3章や多くのコラボ情報が発表された「消滅都市0.」コーナー
続く「消滅都市0.」のコーナーでは、今後の展開に関する情報が多数発表となった。まずは「天上の世界」編の3章が2019年夏に公開となることが明かされた。2019年6月には5番目のレイドボスとしてゲームマスター(CV:内田雄馬)が登場する。
直近の動きでは5月29日より毎年恒例ともいえる「にゃんこ大戦争」とのコラボも行われる。神さまがレイドボスとして登場するほか、新たなコラボタマシイやコラボバイク「ネコフィッシュバイク」も登場する。ゲーム内コラボに関連して公式Twitterを利用したキャンペーンも実施となる。
また、限定確定無料チケットがもらえるほか、毎日10連無料で最大100連が回せるなど、5周年キャンペーンも用意されている。
2019年秋には、新たなコラボも開催される。詳細についてはまだ発表できないとのことだったが、下田氏からは復刻ではなく新規のコラボであること、本作と相性のいいコラボになることが語られた。
ゲーム外ではコラボカフェの開催も決定。本情報についてはソウマ役の朝井彩加さんが開発現場に突入したレポート映像が上映され、メニューの一部として「ソウマの幸せだった頃パンケーキ」の名称が映し出されていた。朝井さんが考案したこのメニューが正式決定となるのか…続報が楽しみなところ。
グッズ展開としては、会場で販売されていたグッズ紹介をはじめ、5月27日より配信販売が開始されたオリジナルサウンドトラック「消滅都市 WORLD IDEA TRACKS 2」の紹介、Loppi限定で販売されるグッズのラインナップも公開された。グッズでもコラボが行われており、ユートレジャーとのラインナップにはアクセサリーのほか腕時計が追加される。アパレルブランドのR4Gとのコラボではパーカージャケットや各種Tシャツ、Tシャツワンピースが用意されている。
ついに配信時期が決まった「AFTERLOST - 消滅都市」コーナー
「消滅都市0.」のあとは、新アプリ「AFTERLOST - 消滅都市」の発表もあった。「AFTERLOST - 消滅都市」はオリジナル版をフルリメイクしてユキの視点から「消滅都市」を描き、タイトルとしても新しいイベントを楽しむ“運営型”ではなく、パッケージ配信で物語を提供していく“コンテンツ蓄積型”として制作されているのが特徴だ。より具体的な内容については、以前に体験会のレポートを掲載しているので、そちらを確認してほしい。
本作はこれまで2019年4月配信予定とされていたが、ユーザーから寄せられた意見をもとにブラッシュアップなどが行われており、配信時期が延期された経緯がある。下田氏は延期を謝罪しつつも新たなPVを上映し、配信時期が2019年6月に決定したことを明かした。
会場では中恵さんによる実機プレイも披露された。サイドストーリーが楽しめることをアピールしつつも、この場ではメインストーリーの4章をプレイ。タマシイの詳細画面ではキャラクターイラストが動くところで歓声が沸いたり、スキル説明で開発陣からの解説が入ると聞き入ったりと、集まったファンたちは興味津々の様子。複数の敵が出現した場合、先に特定の敵を倒すと残る相手にデバフが付くことや、攻撃をすると溜まっていくフィーバーゲージが最大になると一定時間自分だけが行動できるなど、攻略のポイントとなる要素が披露された。
また、メインビジュアルの完成版もお披露目となった。このビジュアルにはユキと並んで立つ少女が描かれているが、詳細は秘密とのこと。下田氏は「ゲーム内で体験してほしい」とコメントしていた。
「消滅都市0.」と同様、「AFTERLOST - 消滅都市」でもさまざまなキャンペーンなどが行われる。そのひとつとしてLINEスタンプの制作と、スタンプの内容を決める第1回投票が行われることが明かされた。投票は5月31日より公式LINE@で開催されるというので、間もなくの開始を忘れないようにしていこう。ほかにもローソンとのコラボにより、アプリの配信決定を記念したリツイートキャンペーンが開始された。抽選で1名ではあるが、なんと「からあげクン」1年分が当たるという。キャンペーンはアプリの配信まで行われているのでこちらもお見逃しなく。
朗読とライブを組み合わせたスペシャルライブ
イベントの最後には朗読劇&ライブが行われた。開幕は花澤さんの挨拶と思い出話から始まったが、気付くといつの間にかユキの独白へと移り、静かな演奏と相まってファンたちを一気に引き込んでいった。その空気を残しながら、「『Stay with Me』みなさん、歌えますよね?」という花澤さんの掛け声で客席は総立ち、会場一体となってユキへの想いと共に歌い上げる。
そして花澤さんから場を引き継ぐようにSAK.さんが姿を見せると、しんみりした雰囲気を吹き飛ばすかのようにヒートアップ。「5周年いくよー!」の掛け声に合わせてライブパートへ突入。歌が終わったあともDJのLOST BOYSによって、代わる代わるさまざまな曲が流されていく。盛り上げに一役買うように、ステージのスクリーンには時折ゲーム映像が映し出されていたのも印象的だった。
一息ついたところでSPR5が登場し、「インコンプリートノーツ」を披露。DJたちの腕前により曲だけで盛り上がっていた熱量の高さから、今後は歌声とダンスパフォーマンスでも魅せていく華やかなステージに。歌い終わったあとにはコールアンドレスポンスを交えた自己紹介や、1年前のイベントでは「緊張でガチガチだった」といった思い出話に花を咲かせる一幕も。2曲目の「With Your Breath」を歌い終わると盛大な拍手に包まれた。
盛り上がりの場から一転、花澤さんがしっとりと歌う「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」で穏やかな雰囲気に。歌の合間には新垣さん、愛美さん、西村さん、中恵さんによる朗読も。ユキに向けて「今度アイドルのライブに行ってみようよ」「自分の気持ちに正直になって、恋をしてみるのもいいかもしれない」と、これからは普通の生活を送ってほしいという想いを言葉として重ねていく。
それを振り払うように、「逃げ出したいときもあるけど、苦しいときもたくさんあるけど、前に進んでいく。生きていく。そのことが何かにつながっているんだって信じたい。信じていたい」と、花澤さんもユキの決意を言葉にしていった。
朗読によって作り上げられた世界から引き戻されるよう、再び訪れたライブパートではエミ・エヴァンスさんとSAK.さんによるツインボーカルが場を盛り上げる。さらにスペシャルゲストとして登場したジョン・アンダーダウンさんが「僕が思うに、もっといけると思うよ!」と客席を煽り、自身も「JUDGEMENT」を熱唱すると会場のテンションは最高潮に。その後のメンバー紹介やアンコールまで含め、最後まで盛り上がりを見せたスペシャルライブとなった。
(C) WFS
※画面は開発中のものです。
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