ワ―ナー ブラザース ジャパンとNianticは、2019年内に配信予定のAR位置情報ゲームアプリ「ハリー・ポッター:魔法同盟」について、アメリカで開催された発表会の最新版レポートを公開した。
米国時間の6月18日、ハリー・ポッターの世界を忠実に再現したアトラクション、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで、Niantic, Inc.とWB Games SanFranciscoで共同開発したARモバイルゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」の発表会が開かれた。
イベントには、全世界から集まった数百人のメディアが参加し、「魔法同盟」のゲームを世界初体験した。オープニングで、「レゴムービー2」などで知られる人気コメディ女優のティファニー・ハディッシュが登場。
ハディッシュは、「ハリー・ポッター」シリーズの魅力を語り、お馴染みの呪文「エクスペクト・パトローナム!」を叫んで会場を大いに盛り上げると、Niantic, Inc.のCEOジョン・ハンケを紹介。
ステージに上がったハンケは、「Pokémon GO」同様、地球規模のゲームとなる「魔法同盟」が、楽しいだけでなく、いかにプレイヤーにインスピレーションを与えるものになるかを説明した。
「僕らは、みなさんに外に出て、自分のまわりを探索して、そして冒険してもらいたいんだ。外の世界には発見することができるアドベンチャーがある。また、外に出て運動してもらいたい。そうすると気持ちがいいからね。それに多くの大人だけでなく、先進国の多くの子供たちは十分な運動をしていない。そして3つ目は、外に出て、家族や友人たちと楽しんでもらいたい。僕らは、オンライン上だけで人々がつながるものではなく、人々が実際に外で相手の顔を見ながらできるソーシャル・ゲームを提供したいんだ」
WB gamesの副社長のジョナサン・ナイトは、「Pokémon GO」の前からNiantic, Inc.と「ハリー・ポッター」のゲーム化の話をしていたという。「「ハリー・ポッター」ユニバースにおいて、現実の世界と魔法の世界を分けているのは微妙なラインなんだ。十分な魔法の能力があって初めて見ることができるその魔法の世界と、Niantic, Inc.の現実の世界を使ったプラットフォームはとても自然なフィットに感じられた。ゲームをデザインする上では、最初からファンをまず中心に考えた。ファンたちはとてもこの世界を大切にしているからね。そして、それに忠実で、ちゃんとその世界らしいものにしながら、彼らの期待をさらに上回るものを目指したんだ」
またファンのレベルによって、さまざまな楽しみ方ができるリッチな世界になっているとナイトは付け加えた。「ハリー、ロン、ハーマイオニー、ヒッポグリフといった魔法ワールドの象徴的でちょっと懐かしいキャラクターや魔法動物はもちろん、ホグワーツやさまざまな小道具が登場したり、多くのイースター・エッグや秘密がファンには用意されているよ。また、ニフラーに出会ったり、「ファンタスティック・ビースト」以降の新しいファンも楽しめるものになっているんだ」
6月21日のリリース前、世界最速でゲームを試した参加者に感想を聞いてみた。サンディエゴから来た、メケーラ・ランショーさんは、「すごく好きになった。私はすごいゲーマーじゃないけど、このゲームは直感的で簡単に使えるの。実際とても魔法を使っているように感じられたし、魔法ワールドに足を踏み入れたように感じられたのはとても良かったわ」と興奮気味にコメント。また、ジョージア州から来たハリー・ポッターファン歴18年というブリタ・ロングさんは、「私が好きだったのは(ゲーム内で)ものすごく多くのことが起こっていることね。すべてをプレイするにはかなりの時間が必要だと感じたの。これは奥深いゲームなので、そのことが私の興味を何年も持続させてくれることを期待しているわ。ファンならもちろんこのゲームを深く楽しむことができるけど、AR(拡張現実)ゲームのファンなら誰でも楽しめると思う」と、シリーズの大ファンとしても大満足といった様子。
今後、世界中のあちこちで、携帯片手に呪文を唱えながら、闇の魔法使いたちと戦う人たちがたくさん出没することになるのは間違いなさそうだ。
そして本日最新トレーラーを公開いたしました。本作の世界観を表現した実写トレーラーとなりますので、ぜひ御覧ください。