「アイドルマスター ミリオンライブ！」6thライブツアー福岡公演DAY2レポートアンドロイドに宿る感情、きらびやかな劇場ショーを見事に披露！繋いだ想いはSSAへ！

iOS/Android向けアプリ「アイドルマスター ミリオンライブ！ シアターデイズ」（以下、ミリシタ）が配信中の「ミリオンライブ！」。4月の仙台公演「Angel STATION」、5月の神戸公演「Princess STATION」と巡ってきた今回の6thライブツアーも、ついに福岡公演「Fairy STATION」を迎えた。Fairyタイプのアイドルを演じる13人が出演した公演より、2日目の模様をお伝えする。

仙台、神戸、福岡と巡ってきた6thライブツアー。別記事でお伝えしたように、今回の公演内で特別番組（追加公演）「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! SPECIAL」が発表となったが、まずはここでひと区切り。福岡2日目ではどんなステージをみせてくれるのか、開演前から会場は期待の空気に包まれる。

「今日もバリ元気やね！」と765プロライブ劇場の事務員である青羽美咲さんの前説があり、2日目もフェアリースターズによる「FairyTaleじゃいられない」で幕を開ける。そして、「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION」（以下、MTG）シリーズのユニットにフィーチャーしたステージを展開。本会場ならびにライブビューイング会場に集まったプロデューサー（アイドルマスターのファンの呼称）たちを引き込んでいった。

最初は「D/Zeal」（愛美さん、田所あずささん）の熱いステージだ。「ハーモニクス」でロック全開にぶちかますと、2人の熱さが共鳴しあう。赤と青のライティングが象徴していたように、色の違う、それでいてどちらも激しく燃え上がる魂の叫びがビシビシと伝わってくる。お互いに向けて腕をつきだすシーンでのフッと微笑む姿は、2人の心が通じあっているようで感涙モノだった。

今回の6thライブツアーは、ユニット衣装を再現しているのも見どころのひとつ。D/Zealも再現度は高く、チェック柄の生地に皮素材、ブーツ、網タイツが格好良さとセクシーさを醸し出し、ロックな音楽を彩る。愛美さん（ジュリア）の帽子や、対になるようにお互いが逆の手にはめたロックな手袋（フィンガーレスグローブ）もポイントだ。

そして、「流星群」「SING MY SONG」とお互いのソロ曲を披露。「流星群」を歌う2人の顔は嬉しさで輝き、「シズ！」「ジュリア！」とお互いを呼ぶのもグッと来る。愛美さんのソロパートを隣で見つめる田所さんの姿も印象的で、最後は愛美さんが「サンキュー」のひと言で締めた。「SING MY SONG」はアコースティックバージョンでの披露。曲の内容がD/Zealにも当てはまると思って選んだそうで、愛美さんのアコギにのせて言葉を噛みしめるように歌い上げた。

MCでは、静香がやり方をしっかり説明した後、ジュリアが「子猫ちゃん」と呼んでプロデューサーたちが「にゃ～ん♪」と答えるやりとりでも楽しませる。そして、D/Zealのラストは「餞の鳥」。ドラマで語られた静香の姉であり、ジュリアと高校時代にバンドを組んでいた千早への想いが歌声に込められ、届けと言わんばかりに響かせていた。

2組目に登場したのは「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」（小岩井ことりさん、藤井ゆきよさん、野村香菜子さん、山口立花子さん／以下、夜想令嬢）。彼女たちの衣装も再現度はすごく、エドガーとクリスは濃紺、アレクサンドラとエレオノーラは白をベースにしたドレス。裏地の赤色や胸につけた赤いコサージュも映える。小物としては、レースの手袋や指飾りなども腕の動きに合わせて劇を彩っていた。

そんな夜想令嬢が披露したステージは、「昏き星、遠い月」「Everlasting」にのせたミュージカル。ここではスクリーンの案内に従い、みんな着席して観劇。物語は大きな月の晩にエドガー（恵美）とクリスティーナ（朋花）が出会うシーンから始まり、ドラマの名シーンと楽曲が紡がれていく。もともとミュージカル調の楽曲ではあったが、実際に演じながら披露ということで、観る側は没入感が、披露する側は感情の入り方がすごく、それぞれの心情がしっかり伝わってくる。

「昏き星、遠い月」では、エドガーを助けるため首元に噛みつくクリスや、エレオノーラ（莉緒）がアレクサンドラ（千鶴）に近づき悪女めいた囁き、そしてアレクサンドラが剣を手にしてエドガーと対峙する活劇シーンなど、動きの面でも見どころたっぷり。対照的に「Everlasting」ではその声で4人それぞれの心情が語られる。2つの曲をひとつのミュージカルとして演じたことで、より満足度の高いステージとなっていた。

最後はカーテンコールもあり、そこでは役ではない朋花、恵美、千鶴、莉緒の言葉や、演じきった嬉しさいっぱいの様子をみせてくれたのも微笑ましい瞬間だった。

続いては、クール系美少女ユニット「EScape」（阿部里果さん、南早紀さん、雨宮天さん）のステージ。衣装はクールな青をベースとした近未来的な作りで、大きな特徴はなんといっても光ること。帽子も含めた衣装のいろいろな部分がさまざまな色に発光する仕掛けとなっていた。

そして、ドラマで描かれた3人のアンドロイドに感情が生まれていく様を、「I.D ～EScape from Utopia～」から4曲通して描かれる。南さんが無意識にまばたきをしなかったと口にしたように、最初は表情もダンスもアンドロイドそのもので、前を向くその目には感情が宿っていない。ダンス自体にはキレがすごくあり、だからこその機械感もすごく出ていた。

衣装の発光ということでは、カバー曲「Mythmaker」では照明を落として、光を際立たせる演出が格好良い。さらに、「Melty Fantasia」のラストで3人が後ろを向いて動きを止めるシーンでも、パッと消えるのではなく最後の命の灯火のように、チカチカと光っているのは心に来るものがあった。

EScapeのラスト曲として披露した「LOST」では、阿部さんの震えるように感情がこもった歌声、雨宮さんの抑揚っぷりな表現、南さんの嬉しさ溢れる歌声や表情と、とにかく3人とも感情豊か歌っていたのが印象的。アウトロでは雨の中で上を見つめ暖かなほほ笑みを浮かべた3人。ステージに横になりEScapeのキービジュアルと同じ姿で、最後に首をパタリと倒して動きを止めるシーンは感動的だった。

MTGのユニットラストを飾るのは「Jelly PoP Beans」（中村温姫さん、戸田めぐみさん、斉藤佑圭さん、渡部恵子さん）のレトロでポップなステージ。衣装は70～80年代のアメリカをほうふつとさせ、赤ベースの鮮やかな色使いも他にはないインパクトだ。帽子、ネクタイ、カフス、ポケットなど細部にもこだわっており、本人たちが実演付きで説明していたが、超タイトなスカートの下にちゃんとショートパンツを履いているとのこと。

そんなJelly PoP Beansはサプライズも満載。1曲目の「ART NEEDS HEART BEATS」はスペシャルアレンジ「Four Heart Beans」で披露されたのだが、そのイントロは一瞬「月曜日のクリームソーダ」を思わせるアレンジになっていたのが面白い。

さらに、曲中には中村さんから他のメンバーへのサプライズもあり、ロコ（中村さん）が早口でセリフをいうところで、2日目だけ「スバル、モモコ、アユムからインスピレーションして～」と3人の名前を追加。知らされていなかった3人はMCで驚きをあらわにしてた。ちなみに、その部分の全文は中村さんのツイッターで確認することができる。

「I did+I will」では光の三原色を使ったライティングも秀逸で、懐かしさのある世界観を表現。そして最後は、タップダンスの演出を加えた特別バージョンで「月曜日のクリームソーダ」を披露。今回のステージは、ドラマで過去のシーンに登場する「ミリオンダラーシアター」のきらびやかなショーをイメージして作ったそうで、タップチームも含めた総勢13人のダンサー、曲のラストにはフェアリースターズも登場。スターたちが躍動する華やかなステージとなった。

ライブ後半は、MTGシリーズに関わらず、メンバーのソロ曲や新鮮な組み合わせでのユニット曲などを披露。1組目は雨宮さんと田所さんによる「Decided」。それぞれのユニット衣装のまま披露したわけだが、青系のEScapeと赤系のD/Zealの衣装はコントラストになっていて絶妙にマッチ。情感たっぷりに歌う2人は強さも際立ち、お互いを高め合うかのような熱いステージを展開した。

ソロ曲のトップバッターは野村さんによる「恋心マスカレード」。オレンジに包まれた会場で、大人っぽい艶やかさを漂わせて披露。その歌声はもちろんのこと、含みを帯びたような表情も複雑な恋心を表しているようで、ラストのポーズもグッとくる。「ミリシタ」で同じ衣装を着させて研究したとの裏話も披露していた。

雨宮さんは「ライアー・ルージュ」を披露。前を見据える表情は引きこまれる魅力があり、目で語っているかのよう。これまで数多く歌ってきた曲ではあるが、本人曰くこの曲は余裕のない志保を歌っているので、慣れが出ないようにしているとのこと。その必死感が強さとなって、鋭くビシビシと届けられた。

格好良さを畳み掛けるように、今度は藤井さんが「フローズン・ワード」を感情溢れる歌声で熱唱。しなやかなダンスは自然な色っぽさを醸しだしており、ちょっとしたしぐさにもドキッとさせられる。指を立てて前に突き出すところも魅力的で、歌でもダンスでもステージで存在感をみせていた。

続いては、田所さんによる「Catch my dream」。ソロのトリだと予想していた人も多かったようで、イントロからどよめきも起こる。暖かさと強さのある声を響かせた田所さんは、とても晴れやかな表情。D/Zealを経て前よりも夢に近づいている静香を表現したそうで、歌詞にある「次のステージへ」のフレーズは静香の心であり、ミリオンスターズみんなの心でもあった。

最終ブロックは野村さん、斉藤さん、南さん、山口さんによる「brave HARMONY」からスタート。青く輝く会場で、熱くスタイリッシュな声を響かせる4人。それぞれの個性が合わさって綺麗なハーモニーを生み出していく。

「まだまだいくよー！」と叫んで、渡部さんは「ローリング△さんかく」を披露。キュートな笑顔を浮かべて元気に歌うと、プロデューサーたちもペンライトで△を作って一緒にステージを作り上げる。後半には歌詞にあわせて□を作っていた人もいたのはさすがだ。今回のダンスには、「ミリシタ」でのスペシャルアピールの動きをダンサーとともに取り入れていたという。

次のイントロが流れると、プロデューサーたちから「かっとばせー！昴！」の掛け声。ソロ曲のトリを務めたのは斉藤さんの「HOME RUN SONG♪」だ。みんなの声をパワーに変え、表情を輝かせて躍動する斉藤さん。間奏ではチャンスにバッターボックスに立ち、見事に満塁ホームランをかっとばした。斉藤さん自身がソロ曲のトリだったことに驚いたようで、MCでそのことに触れる。さらに、野球に関連した例えで今後への意気込みを語っていた。

本編ラストは激アツ曲の連続で会場の熱気も最高潮に。まずは藤井さん、阿部さん、戸田さんによる「Raise the FLAG」。魂がむき出しになった悲鳴にも似た叫び、上手く歌うよりも気持ちを前面に出した歌声がグサグサと心に突き刺さってくる。戸田さんの熱い叫びは、初日と2日目で変えてきており、そういうところにもライブや曲、仲間たちにかける想いが伝わってくる。

ここからの中村さん、愛美さん、渡部さん、小岩井さんの「俠気乱舞」への流れは、まさに鬼のような熱さだ。4人の気合の入った歌い方は初日以上で、スタッカートをきかせるように一音ごと気持ちこめる歌い方も格好良さ全開だ。特に愛美さんはこのステージが楽しくて仕方ないようで、嬉しそうに会場を見渡す姿もみせる。そして、フェアリースターズ13人で「DIAMOND DAYS」を披露して本編を締めくくった。

アンコール冒頭で発表されたのが、先ほども触れたツアー追加公演の発表。この日のハイライト映像が流れた後、スクリーンに登場したのは、765プロ社長の高木順二朗だ。「UNI-ON@IR」の今後の放送として、特別番組「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! SPECIAL」が9月21日と22日にさいたまスーパーアリーナで開催されることを発表。この知らせに、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。

嬉しい発表を受け、衣装「ヌーベル・トリコロール」にチェンジした13人が再登場。これまで繋げてきたミリオンスターズ全員の心をひとつにして「UNION!!」、そして「Brand New Theater!」を披露。田所さんの「みんなの待つ埼玉に繋げますよ！」の言葉は本当に嬉しいものだった。さいたまスーパーアリーナでどんな番組を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。

アイドルマスター ミリオンライブ！ シアターデイズ

バンダイナムコエンターテインメント

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• 配信日：2017年6月29日
• 価格：基本無料

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• 配信日：2017年6月29日
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