2019年7月12日、東京都・有楽町のヒューリックホール東京にて、斬劇「戦国BASARA」天政奉還の幕が上がった。本レポートでは、舞台初日に先立って行われた出演者からのメッセージと、本公演の魅力をお届けしよう。
キャスト陣・スタッフからのコメントをお届け!
眞嶋秀斗さん:伊達政宗役の眞嶋秀斗です。今回は、開幕直後からとてつもない熱をお届けできるのではないかと思います。武将の数が多くて、全員が舞台上に集まるとまるでスクランブル交差点のような密度のなかで殺陣をやっています。最後まで頑張って戦い抜きたいと思っています。
松村龍之介さん:真田幸村役の松村龍之介です。今回の作品で舞台版「戦国BASARA」が10周年、僕自身は10作品目の「戦国BASARA」ということでどちらも節目になる記念すべき公演に出演することができました。このメンバーで迎えられて嬉しいです。政宗役のシューティと一緒に全力で楽しんでいきたいです。
沖野晃司さん:石田三成役の沖野晃司です。舞台が10周年を迎えたということで、良い歴史をこのまま紡いで皆様に楽しんでいただける作品にしていければ、と思います。こういう歴史のある舞台に立つことが出来て嬉しいです。今回から新たな家康と共に、新たな双腕を築ければ、と思っています。
永田聖一朗さん:徳川家康役の永田聖一朗です。10周年とい節目の作品に自分が徳川家康として出演できることを嬉しく思います。初参加ということでプレッシャーもありますが、皆さん優しくて自分らしく演技ができていると思いますので、皆さんの期待に応えられるように努力して精進していきたいと思います。
井上正大さん:片倉小十郎役の井上正大です。10周年おめでとうございます。この作品に出演することが出来て感謝しています。主役の2人が今回で卒業ということで、龍之介とは僕が最初の「BASARA」から一緒でしたが、シューティは途中からだったので、僕はもう小十郎として2人の政宗様を見送ることになってしまいました。悲しいですが、頑張ります。
久保田秀敏さん:足利義輝役の久保田秀敏です。足利義輝がどんと構えている作品になっておりますので、しっかりと踏ん張って演じます。そして2.5次元というこの業界を盛り上げるのに一役買えれば、と思っております。よろしくお願いいたします。
末野卓磨さん:竹中半兵衛役の末野卓磨です。竹中半兵衛としては、二回目の参加になりました。前回はいなかった武将と今回初めて会うという楽しみが待っていて、三成と、新しい家康とで、豊臣軍としてこの作品に参加できることが嬉しいです。
前田慎治さん:本編では一切喋らないのですが(笑)、風魔小太郎役の前田慎治です。ものすごく緊張しています。僕は「戦国BASARA」でアンサンブルをやらせていただいていまして、3年ぶりの「戦国BASARA」になるので、前代の風魔小太郎(※末野卓磨さん)が隣にいる中で新しい風魔小太郎をやるのはプレッシャーですが、頑張ります。
高岡裕貴さん:小早川秀秋役の高岡裕貴です。初参加となりますが、蒼紅の2人が卒業するこのタイミングでこの作品に参加できて光栄です。僕は好んで立ち回りをする役ではないのですが、金吾なりに最後まで「戦国BASARA」の世界で戦い抜きたいです。
高柳明音さん(SKE48):お市役の高柳明音です。今回の舞台は、絶対に劇場に早めにきていただいて、心をしっかり準備して見ていただいていたほうが良いかと思いますので、ぜひ時間に余裕をもっていらしてください。それくらい、序盤から見逃せないシーンばかりです。私もアイドルデビューして先日10周年を迎えたのですが、舞台版「戦国BASARA」も10周年で、縁を感じます。女性キャスト3人で作品にお花を添えたいです。
出口亜梨沙さん:鶴姫役の出口亜梨沙です。10周年という節目に初出演で嬉しいです。「ずばばばばっ!」と頑張ります!
瀬戸祐介さん:明智光秀・天海役の瀬戸祐介です。今回、原作にもないオリジナルなストーリーですが、天海と光秀がひとつ答えを出します。そこに人間くささというか、筋を一本通せればと思います。
大湖せしるさん:京極マリア役の大湖せしるです。10周年という記念すべき公演に出演させていただき、とても嬉しく思います。千秋楽まで全力で努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
松田賢二さん:松永久秀役の松田賢二です。一目瞭然ですが、僕ひとりだけおじさんです。若者に着いていきつつ、悪者の務めをしっかり果たしたいと思っております。
喜多野章太郎さん:三好三人衆・長兄役の喜多野章太郎です。これまではアンサンブルのひとりとして「戦国BASARA」に出演していましたが、こうして舞台に立たせてもらえることを感謝しています。
久道成光さん(劇団4ドル50セント):三好三人衆・次男役の久道成光です。スマホゲームの「戦国BASARA バトルパーティ」をダウンロードして遊んでいるんですが、三好三人衆がまだ出ていないので、いつ出るのか楽しみにしています。殺陣の多い作品なので、頑張ります。
田沼ジョージさん:三好三人衆・三男役の田沼ジョージです。ここにいるメンバーで精いっぱい稽古をしてきました。暑い夏をさらに熱くしていけるように頑張ります。
ヨリコジュン氏:構成・演出・映像のヨリコです。作品はいつも通り一切手を抜かず、俳優のみなさんとディスカッションを重ね、作っていきました。蒼紅卒業で「天政奉還」というタイトルになったのも舞台「戦国BASARA」の歴史のひとつとして、目に焼き付けていただけたらいいなと思っています。
小林裕幸氏:「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーを務めている、カプコンの小林です。2009年の7月に初演をやってから、10年が経ちます。様々な役者さんに演じていただいて、舞台が10年続いてきて、本当に嬉しく思います。数年前に「斬劇」に名前を変えてやってきましたが、殺陣の多い素晴らしい内容になっていますのでよろしくお願いいたします。
また先日、スマートフォン専用タイトルとして「戦国BASARA バトルパーティ」が配信されました。ゲームも舞台も、ここからまた新しいものが始まります。ゲームの「戦国BASARA」は来年で15周年になりますので、こちらでも色々と走っていきたいと思います。
舞台「戦国BASARA」シリーズ10周年記念公演に相応しい豪華なステージ!
今回のサブタイトルの「天政奉還」は、足利義輝登場時の四字熟語であり、造語。「戦国BASARA 4」にて足利十三代将軍の義輝が将軍の座を降り、戦国時代の幕開けを宣言した出来事のことを指す。つまりは「戦国BASARA」シリーズ内ではある意味で”一番最初の時代”とも言える部分だ。よって、ストーリーはこのタイトルが示す通り、足利義輝を中心に進んでいくことになる。
……が、斬劇「戦国BASARA」は、ゲーム本編とは違うオリジナルストーリーも魅力のひとつ。よって、「戦国BASARA 4」のストーリーがそのまま舞台化されているわけではない。
更に本作は舞台「戦国BASARA」シリーズ10周年記念公演、そして蒼紅卒業公演ということもあり、伊達政宗と真田幸村、2人の関係性がより深く描かれており、斬劇「戦国BASARA」における眞嶋秀斗さんならではの伊達政宗と、そして松村龍之介さんならではの真田幸村、この2人の軌跡を振り返る内容にもなっている。
足利義輝が”熱”を求めるその傍らには、義輝を慕う京極マリアと、何か思惑があるような松永久秀の姿がある。義輝はこの劇中では”悪”であるように描かれるが、ただ己の裡を焦がす”熱さ”を純粋に求めているだけの、非常に穢れのないキャラクターだ。だからこそ松永やマリアの口添えに簡単に動いてしまうものの、義輝自身は決してただの傀儡ではない。彼の強さと純粋さが、他の誰かには毒になってしまうだけなのだ。
そんな義輝を演じたのは、今回初出演となる久保田秀敏さん。「最強」の名を冠した「戦国BASARA 4」のラスボスという役どころだったが、殺陣の動きも軽快で素晴らしく、特に物語の後半では「最強」ぶりを舞台の観客にも見せつけることとなる。
今作のキーマンとなるのは義輝だけではない。天海及び明智光秀も、そのうちのひとりだ。つまり今作は天海としても明智光秀としても登場することになるのだが…。
また、豊臣軍として登場するのは、石田三成、徳川家康、そして今作の影の主人公なのではないかと思えたほど登場シーンも多く、そして天海と同様、キーマンになっていた竹中半兵衛だ。半兵衛は軍師としての姿はもちろんのこと、殺陣での活躍も多い。半兵衛、三成、家康という3人での豊臣軍も、しっかり目に焼き付けてほしい。
そして京極マリアの義妹として相変わらず報われない(※誉め言葉である)お市を始め、鶴姫ら女性陣は、舞台にいるだけで華やぐ存在だ。「戦国BASARA」は女性陣も非常に魅力的なキャラクターが多いため、艶やかな姿に存分に見入っていただきたい。
天海のために奔走する小早川秀秋や、松永久秀に仕える風魔小太郎、そして政宗の右眼である片倉小十郎など、今作の舞台は登場人物が非常に多く、その分様々な見どころがある。特に小早川秀秋の存在は最高の緩衝材となっている。
もちろんシリアスばかりが斬劇「戦国BASARA」ではない。あえて多くは語らないが、ぜひ期待しておいてほしい。
より一層進化した演出の数々
今作ではこれまで以上に多くの通路演出が使われていて、迫力のシーンを近くで観ることができる。武将らが会場の隅々までをくまなく使うといった風なので、席が前方なファンも一度はある程度後方の席から劇場全体を見てほしい。
プロジェクションマッピングによる演出はより一層進化を遂げており、キャストの演技にあわせてゲームと同じ必殺技のアクション効果を出すところなどは感嘆のひとことに尽きる。また、プロジェクションマッピングでこんな演出も可能なのか、と驚くような仕掛けが随所にあるため、ぜひそれらは実際に会場で確かめていただきたい。
斬劇「戦国BASARA」は、あくまで舞台だからこその「戦国BASARA」だ。だが、今作ではプロジェクションマッピングの演出で、ゲームの「戦国BASARA」らしさを感じた部分が多数あった。斬劇「戦国BASARA」ファンにとっては嬉しい演出であり、そして今回初めて斬劇「戦国BASARA」に触れるという「戦国BASARA」ファンにとっては違和感なくこの世界に溶け込めるだろう。
また、前回「笑劇」公演で我々の腹筋を崩壊させた斬劇「戦国BASARA」だが、今作では「ジャージ」公演がある。果たしてジャージ公演とは? 前回の「笑劇」とは違うのか? その全貌は、劇場で確かめたい。
そして今作で卒業することとなる、伊達政宗を演じる眞嶋さんと真田幸村を演じる松村さん。彼らが演じる最後の雄姿を、ぜひその眼で見届けてほしい。斬劇「戦国BASARA」ファンならば、涙なしに見ることはできないだろう。
「天政奉還」というタイトルだからこそ、こういった終わりを迎えたのだな、と、すとんと胸に落ちるものがあった。蒼紅卒業公演の名にふさわしく、舞台「戦国BASARA」10周年記念の名にふさわしく、そして「天政奉還」の名にふさわしい公演であった。
斬劇「戦国BASARA」ファンだけではなく、「戦国BASARA バトルパーティ」で久しぶりに「戦国BASARA」ワールドに戻ってきた、というようなファンにもぜひ見てほしい。
公演概要
公演タイトル:斬劇「戦国BASARA」天政奉還
全席指定:7,900円(税込)
原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
構成・演出・映像:ヨリコジュン
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
シナリオ協力:松野 出
公式サイト
http://www.basara-st.com/
※お見送り会やアフタートークショーの実施日は公式サイトをご確認ください
東京公演
2019年7月26日(金)~7月28日(日)
ヒューリックホール東京
大阪公演
2019年7月12日(金)~7月21日(日)
シアター・ドラマシティ
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