セガゲームスは、幕張メッセにて開催中の「初音ミク『マジカルミライ 2019』」の企画展ステージにおいて、本日8月30日に「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 10周年ステージ ~最新情報もあるよ~」を実施した。

本ステージで最初に紹介されたのは「初音ミク Project DIVA MEGA39's」。ここでは、大崎誠氏(セガ・インタラクティブ/「初音ミク Project DIVA MEGA39's」クリエイティブプロデューサー)、松並桂一氏(セガ・インタラクティブ/「初音ミク Project DIVA MEGA39's」プロデューサー・ディレクター)が登壇し、ゲームに関する情報を届けていった。

(左から)大崎誠氏、松並桂一氏

本作の特徴として挙げられたのが、3Dモデルをアニメ調にリニューアルしたこと、そして収録曲は全101曲で、その中の10曲が新規収録楽曲となっている点だ。内訳としては、3Dモデル楽曲が5曲、動画が5曲となっているが、PVをひとつ製作するだけでも大変ということで、その力の入れようがうかがえる。

さらに今作では従来の遊び方に近いアーケードモードに加えて、Joy-Conを用いたミックスモードが用意されている。2つのモードでそれぞれの譜面が全曲分楽しめるようになっているということで、収録内容も大ボリュームだ。

そして、会場で今作のプロモーション映像を初公開。収録楽曲やミックスモードの紹介部分などで会場からは思わず声が挙がる場面があるなど、情報盛りだくさんの内容となっていたが、その最後には本作の発売日が2020年2月13日に決定したことが明らかになった。

今回は日本だけでなく、繁体字・簡体字・ハングル版が同時発売。さらに北米・欧州での発売も決定している。また、新規収録曲の中から「どりーみんチュチュ/emon(Tes.)」が映像内でお披露目となっていた。ゲーム内では、モゲラッタ氏によるオリジナルPVが楽しめる模様だ。

その後は、企画展内「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」ブースで楽しめる試遊版の実機プレイを披露。今回は新モードのミックスモードでのプレイとなり、Joy-Conを用いた独特の操作性を紹介。NORMAL以上の難度では2つのJoy-Conを手首の回転により傾けてカーソルを動かし、ノーツと重なるタイミングで対応するボタンを押すというものになっている(EASYでは右手のJoy-Conのみでプレイ)。ノーツの種類としては左右それぞれのJoy-Conに対応したもののほか、長押しのノーツも用意されているようだ。

筆者も会場で少し試遊させてもらったのだが、アーケードモードはSwitchにおけるコントローラのボタンに合わせたノーツになっているのが印象的(従来のアイコンにも変更できる模様)。また、ミックスモードについては慣れが必要ではあるものの、より体感的な遊びができそうな点に魅力を感じた。

会場内での試遊のほか、東京ゲームショウ2019にも試遊出展される予定とのこと。今回の試遊版に対する意見はなるべく吸収していきたいということで、アンケートにも回答してもらいたいとアピールしていた。

その後は、5枚組のCDとブックレット、「Catch the Wave」のSONOCAカード、KEI氏描き下ろし収納BOXなどを盛り込んだ限定版のほか、早期購入者特典としてDLC「テーマソングパック」が先行入手できるコードが付属することが紹介された。

さらに、関連情報としてHORIからリリースされる専用コントローラーに関する情報も公開。「初音ミク Project DIVA Future Tone DX」(PS4専用)「初音ミク Project DIVA MEGA39's」(Switch専用)と、それぞれに対応したものが用意されているが、タッチスライダーの仕様などHORIとも協力体制を築きながら制作を進めているという。大崎氏は10年前から実現したいと考えていたそうで、ようやく届けられることに喜びを表していた。

続いてのコーナーは、「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」の10周年を記念したトークショー。大崎氏に加え、「初音ミク -Project DIVA-」の生みの親である林誠司氏(セガゲームス)が登壇して、これまでを振り返るトークを披露した。

林誠司氏

「Project DIVAの始まりは?」というお題に対しては、まだ開発が始まる前に用意したという2007年時点での企画書を持ち込んで紹介。最初は歌姫育成計画というプロジェクト名だったが、それだと硬いと林氏自身がプロレス団体のWWEが好きだということから“ディーヴァ”というワードを思いつき、それが今の「Project DIVA」へと繋がっていったようだ。

1作目を発表した時の思い出については、初出時に公開したPVを上映しながら紹介。PV内の楽曲の使用についてkz氏にしっかりとした形で許可を取れておらず謝罪をしたこと、PV内に使われているシーンで実際の製品に採用されているものはほぼないことなど、今だからこそ話せる話題を披露した。また、「メテオ」のようなPVと譜面の演出を一体化させた表現など、当時やりたかったことのエッセンスはさまざまな形で、その後のゲームや楽曲に反映されていったようだ。

その流れから、話題はこれまでで印象深い楽曲へと移っていく。林氏からは、最初踊らせていいのかという葛藤があったものの、実際に見てみると可愛かったと話す「恋スルVOC@LOID」、PV内で実は手を引くシーンのモーションキャプチャーはsasakure.UKさんに直接やってもらったというエピソードが披露された「*ハロー、プラネット。」、そしてスケジュールが詰まっている中で、楽曲のストーリーに感動したこともあってPVを何とか間に合わせたという「ODDS&ENDS」の3曲が、それぞれの制作エピソードとともに紹介された。

一方、「Project DIVA Arcade」に関わってきた大崎氏が挙げた楽曲は、オリジナルのジャケットに描かれた背景を見事に表現した「ネコミミアーカイブ」、海の中という表現の難しい空間での表現にチャレンジした「深海少女」、そして現場が何ヶ月もかけて作ったという「ゴーストルール」の3曲を紹介。AM2研(セガ・インタラクティブ 第二研究開発部)の開発へのこだわりに対する自負が感じられる、熱のこもったトークとなった。

最後にシリーズの中で印象深いモジュールに関する話題へと移ると、林氏は、「卑怯戦隊うろたんだー」に合わせてバトルスーツを全員分(※巡音ルカは謎の女幹部)作ってしまったと趣味全開のエピソードで盛り上げる。さらに、ハチさんの「結ンデ開イテ羅刹ト骸」をゲーム内に収録する際、直接モジュールをチェックしてもらったそうで、チェックの証としてサインしてもらったという自慢話で締めくくり、会場を笑わせていた。

そして最後のパートでは、荒井隼氏(セガゲームス)、近藤裕一郎氏(Colorful Palette 代表取締役社長/プロデューサー)、佐々木渉氏(クリプトン・フューチャー・メディア 「初音ミク」/歌声合成関連プロジェクト・チーフプロデューサー)が登壇し、PVとともに新たなスマートフォン向けゲームプロジェクトとなる「プロジェクトセカイ」がお披露目となった。

左から荒井隼氏、近藤裕一郎氏、佐々木渉氏

セガゲームスの中で、「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」の新たな展開として、スマートフォン向けのゲームを作れないかと考えていたところ、スマートフォン向けのリズムゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティ」を手掛けていたCraft Eggに声を掛けたそう。一方のCraft Egg側も次のタイトルを模索していたそうで、お互いの利害が一致して本企画がスタート。開発については開発はセガゲームスと、Craft Eggの新設スタジオであるColorful Paletteが担当することになる。

満を持しての発表にはなったものの、実は現時点で話せることはほぼ無いようで、3人を代表して佐々木氏が本プロジェクトへの意気込みを語った。今回、佐々木氏が登壇したことには、これまでの「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」で、中の人(1号)で知られる元セガの内海洋氏が作り上げてきたものを忘れずに、その心意気を受け継ごうという意思があるそう。

プロジェクトとしては、これまでとは異なる新しい展開ができればいいと思っているようで、初音ミクをまだ知らない人にも楽しんでもらえるリズムゲームにしたいとその狙いを語る。同時に、初音ミク以外のKAITOやMEIKOにもしっかりとスポットが当たるようにしたいと考えているそう。

ティザービジュアルには初音ミクと一緒に写っている少女の存在もあり、佐々木氏からも新たなキャラクターを仄めかす表現があるなど、さらなる情報にも期待したいところ。まずは公式Twitterアカウント(https://twitter.com/pj_sekai)をチェックしつつ、続報に期待しよう。

「プロジェクトセカイ」ティザーサイト
http://miku.sega.jp/pjsekai/teaser

初音ミク Project DIVA MEGA39’s

セガ

Switchパッケージ

  • 発売日:2020年2月13日
  • 15歳以上対象
初音ミク Project DIVA MEGA39’s

初音ミク Project DIVA MEGA39’s

セガ

Switchダウンロード

  • 発売日:2020年2月13日
  • 15歳以上対象
  • 2022年6月23日に価格改定

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(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
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(C) SEGA/(C) Craft Egg Inc. Developed by Colorful Palette/(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net All rights reserved.

※画面は開発中のものです。

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初音ミク Project DIVA MEGA39’s

リズムアクション
機種
SwitchPC
プラットフォーム
パッケージダウンロード
OS
会社
セガ
シリーズ
初音ミク -Project DIVA-
ジャンル
リズム
公式サイト
公式サイト
  • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト
  • プリコネR特集
  • Figgy

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