セガゲームスは8月31日、浅草花やしきにてPS4用ソフト「新サクラ大戦」の世界最速体験会を実施した。
「新サクラ大戦」は、太正二十九年の帝都・東京を舞台に、悪と戦う「帝国華撃団」の活躍を描く、ドラマチック3Dアクションアドベンチャー。「サクラ大戦」シリーズの新たな展開となる本作では、メインキャラクターデザインに久保帯人氏、ゲストキャラクターデザインに堀口悠紀子氏、BUNBUN氏、杉森建氏ら、ストーリー構成にイシイジロウ氏が参加するなど、従来のシリーズの要素は活かしつつも、さまざまな仕掛けを用意しているのが印象的だ。
そのうちの一つとして、従来のシリーズでは戦略シミュレーションとして表現されていたバトルパートが、本作ではアクションとして表現されている点が挙げられる。大きく進化を遂げたアドベンチャーパートとともに本作を初めてプレイできる機会が、「サクラ大戦」シリーズにゆかりの深い浅草花やしきでの「世界最速体験会」という形で用意されることとなった。
本体験会ではメディアにも体験台が用意され、来場したユーザーと同じタイミングで本作を初めてプレイすることができた。ここでは、実際に触ってみての感触をお伝えするとともに、プレイ後に行われた「新サクラ大戦」プロデューサー・片野徹氏への囲み取材の内容をお届けする。
なお、今回プレイできたバージョンは、アドベンチャーパートとバトルパートをそれぞれ時間を区切って楽しめるものになっていた。本編とはストーリー展開が異なる部分もあるなどあくまで体験会用の仕様となっており、こちらの内容が9月12日~15日に行われる東京ゲームショウ2019にも試遊出展されるよう。その点は予め理解してもらった上で、読み進めてもらえれば幸いだ。
アドベンチャーパートはキャラクターの躍動感たっぷりな仕草に注目
今回のバージョンにおけるアドベンチャーパートは、主人公である神山誠十郎(CV:阿座上洋平)が「帝国華撃団・花組」の隊長に任命され、幼馴染の天宮さくら(CV:佐倉綾音)に案内されるところから始まる。最初はさくらとの会話の中で一通りの仕組みを理解していくという流れだ。
わずかなプレイ時間の中でもイベントシーンがふんだんに盛り込まれていて、「サクラ大戦」シリーズおなじみの時間制限式選択肢であるLIPS(リップス)も随所に登場する。選んだ回答によって相手の信頼度やシナリオが変化するのだが、時間切れも選択肢の一つとして存在するため、わずかな時間の中でもプレイヤーの判断が求められる。
アドベンチャーパートでは、神山自身を操作して大帝国劇場内のさまざまなキャラクターに話しかけることができる。△ボタンで表示できるスマァトロンによって誰がどこにいるか、そして次の目的地はどこかといった情報を確認できるので、活用してみるといいだろう。
実際にプレイしてみて驚かされたのは、施設内の細かな作り込み、そしてキャラクターの表現の豊かさだ。一つ一つのシーンを細かくチェックすることはできなかったが、それでも目を引くシーンはいくつもあった。
また、LIPSの選択肢の中にはコミカルなものも多く、そうした回答から展開する細かなイベントのリアクション一つとっても存分に楽しめた。目的に向かってまっすぐプレイしてももちろん大丈夫だが、いろんな寄り道をしたほうがよりアドベンチャーパートの面白さを感じられることだろう。
爽快感のあるアクションが楽しめるバトルパート
後述の囲み取材でも触れられているのだが、体験会のバージョンでは、クラリス(CV:早見沙織)とのイベントが終了したところでバトルパートへと移行する。このバトルパートはアドベンチャーパートからのストーリーの繋がりはなく、収録されるステージの一つが楽しめるものになっているようだ。
なお、バトルパートは隊長である神山機と隊員たちの機体をL1ボタンで切り替えながらプレイしていくアクションバトルの形式を採っており、今回は隊員の一人である望月あざみ(CV:山村響)の機体を切り替えてプレイできるようになっていた。
操作を簡単に説明すると、アナログスティックの左側で機体の移動、右側でカメラ操作というオーソドックスな形式で、通常攻撃も○ボタンと△ボタンの組み合わせで連続攻撃が発生するシンプルなものになっている。その上で、R2ボタンでのダッシュ、R1ボタンでのステップといった操作が加わることで、爽快感のある戦闘を実現している。
また、本作では扱う機体によってそのアクションが変わってくるのも特徴で、今回プレイした2機の場合だと、神山機は近接戦闘においてバランスのとれた二刀を用いた戦闘スタイルとなっているが、あざみ機は爪のような武器で繰り出す、トリッキーな動きの攻撃が印象的だった。
そして、バトル中に霊力を溜めることで発動できる「必殺攻撃」は、その威力もさることながらキャラクターごとに発生する特別な演出にも注目。適度なタイミングで切り替えつつ、ぜひ2人それぞれの演出も楽しんでみてはいかがだろうか。
そのほか、ダッシュを活用した「壁走り」、ステップを活用した「ジャスト回避」といったシチュエーションに合わせたアクションがあったり、要所ではイベントシーンや通信によるドラマ進行もあるなど、単純に敵を倒していくだけでない、“ドラマチック3Dアクションアドベンチャー”の一端を感じることができた。
バトルについては機体を操作するということもあってどのような手触りになっているかが気になるところだったが、実際に触ってみると爽快感を生み出すアクションを土台に、さまざまな要素が加わっているように感じた。余談だが、プレイの終了後にはシリーズファンであればおなじみの次回予告も楽しめるので、ぜひ東京ゲームショウ2019で体験してみてはいかがだろうか。
「新サクラ大戦」プロデューサー・片野徹氏への囲み取材の内容をお届け
――ジャンルがアクションに変わりまして、今回プレイさせていただいて難しいと感じた部分もありましたが、これは製品版と同じ難度になっているのでしょうか?
片野氏:今回のバトルステージは製品版の4ステージ目にあたるので、難度としては難しめのステージになっています。最初の数WAVEは気持ちよく倒せるように少しだけ調整してあるので序盤はスルスルッと進められたと思いますが、最初の小部屋あたりから少しずつ難しくなっていったのではないかと思います。
――バトルパートの途中で穴に落ちたり、倒せない敵が出てきたりとギミックが多い印象でしたが、ほかのステージも同じような仕掛けはあるのでしょうか?
片野氏:倒せない敵というと大蛇のことだと思いますが、こちらは今回のステージで登場する特別なギミックになっています。ある程度ゲームプレイに慣れた人に向けたものになっているので、少しだけお見せするのは早かったかなと(笑)。落ちるところは1ステージ目から出てきますが、そこではカメラを自動で上から映すようにしていて落ちづらくなっていますし、その過程でジャンプを覚えるので、製品版をプレイされる際にはそれほど落ちないのではないかと思います。
――今回、2人のキャラクターを切り替えて戦いましたが、最終的には5人で出撃するなどバリエーションの変化はあるのでしょうか?
片野氏:今回はあざみと自分(主人公の神山誠十郎)を切り替えてプレイできるようになっていましたが、たまたま4話があざみの登板回ということもあり、ドラマ的に必要があってその組み合わせになっています。シナリオの進行上、ほかのメンバーがもっと先に行っているという設定だったので、合流した後だと一緒に戦えたりします。
今後お話していくであろうステージなどでは出撃するメンバーを自分で選ぶことができたり、本当の後半になってくると、キャラクターが入り乱れてプレイできたりする場面もあります。また、信頼度が高いと、自分は操作できないものの僚機として一緒に戦ってくれるという雰囲気が味わえるようになっています。
――アドベンチャーパートでさくらの裸を一瞬垣間見えるシーンがあってその後に怒られたのですが、その後に再会した時に何もなかったように接してきたのですが、製品版でもこのままの流れになるのでしょうか?
片野氏:そのシーンについてはほかの場面から今回のために持ってきたものでして、運良く見ていただけた方へのサービスと思っていただければと。実際のところはああいうシーンに遭遇すると、その後怒ってしばらくの間は会話できなくなったりします。
――アドベンチャーパートで選択肢を時間制限以内に選んだり、声の大きさを選んだりといった場面がありましたが、ほかに選択肢に関してギミックは用意されていますか?
片野氏:LIPSに関してですが、(回答時に左スティックを上下に入力する)アナログLIPSは声の大きさを変える以外にも適用していたりします。例えば距離の遠い・近いだったり、さくらの汗を拭くシーンで視線を上下に動かしたり、といった使い方もしています。また、時間制限がある中でいくつかの会話や証拠を集めるシーンも用意されています。
――今回は大帝国劇場内部の探索ができてすごく作り込まれている印象でしたが、同じく探索できる銀座の街並みはどのぐらいの広さや作り込みになっているのでしょうか?
片野氏:大帝国劇場の中で話が半分ぐらい進んで、残りの半分くらいは銀座だと思っていただければ良いのではない思います。このあたりはプレイの仕方によってまた感じ方も変わると思いますので、今後の情報をお楽しみにしていただければと。
――今回パートボイスの部分があったと思いますが、ゲーム全体ではフルボイスとパートボイスのバランスはどのくらいになっているのでしょうか?
片野氏:私も細かくは分からないのですが、メインのお話の部分に関してはほぼボイスを収録しています。サブイベントに関してはボイスを録っているところとないところはありますが、基本的に見せたいと思う部分に関してはボイスを収録しています。
――最後の次回予告のような演出も「サクラ大戦」シリーズの魅力の一つだと思いますが、そのほかにもシリーズを遊んでいた方であれば分かるポイントなどは入れていますでしょうか?
片野氏:今回の体験版でお見せしたように次回予告は入っておりまして、今回の第1話に関してはどこかでみなさんに見ていただけるようにしたいと思っています。その他に関しても、古くから「サクラ大戦」を作っている開発メンバーもいて、これはファンが求めているだろう要素も入れておりますので、今後の情報をお楽しみにしていただければと思います。
――今回の体験会で参加者に書いてもらったアンケートでの声などを製品版に反映される予定はあるのでしょうか?
片野氏:正直なところをいうと、製品もすでに架橋に入っておりまして(反映するのが)難しいのですが、開発一同目を通して、参考にしていきたいと思っています。
――9月の東京ゲームショウ2019でも試遊出展されるということですが、そこで遊ばれるプレイヤーの方に注目してほしいポイントがあればお聞かせください。
片野氏:今回、みなさんのプレイを後ろから見せていただいたところ、真っ直ぐクラリスのいるところまで行かれている方がいたのですが、アドベンチャーを楽しむ上では少しもったいないかなと。クラリスと話をすると先に進んでしまうので、なるべく後回しにして、ほかのところから向かっていただけると、よりアドベンチャーパートを長く楽しめるのではないかと思います。
2019/9/2 13:45 一部ボタン表記に誤りがあったため、訂正いたしました。謹んでお詫び申し上げます。
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※画面は開発中のものです。
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