2019年8月31日、セガ・インタラクティブは、「ボーダーブレイク」シリーズの10周年を記念したイベント「10周年だヨ!ボダりな祭」を東京・大崎にて開催した。

「ボーダーブレイク」は、2009年に稼働を開始したアーケード用対戦ロボットアクションゲーム。稼働開始からちょうど10周年となる9月9日にアーケード版の終了を予定しているが、2018年8月にリリースされたPS4版「BORDER BREAK」では機体や武器など新要素が続々と追加されているうえ、コラボカフェや1/1プラモデルプロジェクトなど、様々な面で幅広い展開を見せているシリーズだ。今回はそんな本シリーズの、10年の歩みを振り返る大型イベント「10周年だヨ!ボダりな祭」の模様をお伝えする。

会場となったのは東京・大崎の「大崎ブライトコアホール」。会場ではタペストリーやアクリルスタンドなど10周年記念の最新グッズ、先行販売となるオリジナルサウンドトラックが販売された。またその他にも、作品への思いを綴ったメッセージコーナー、ファンによるボーダーブレイク作品の展示、シリーズデザイナーのもみー氏によるお絵かきサービスなど、盛りだくさんの内容となっていた。

ステージでは、総合プロデューサーの牛マンこと青木盛次氏やディレクターの百溪氏など開発陣と、出演声優陣によるステージイベントが実施。ファンも参加したシリーズにまつわるクイズ大会、声優陣による生の寸劇やセリフ朗読コーナーなどが行われた。特に寸劇のコーナーでは、ゼラ役・白石稔さんや、ジーナ役・明坂聡美さんらのコミカルな熱演によって、客席からは笑い声やツッコミや声援が相次ぎ、和気あいあいとした雰囲気に包まれる中で進行していった。

左から、石原舞さん、望月英さん、明坂聡美さん、白石稔さん、七緒はるひさん

イベント中盤からは「ボーダーブレイク・10周年振り返り」と題し、元プロデューサー三上岳彦氏や宣伝担当の西村ケンサク氏の他、でんぱ組.incの古川未鈴さんなども交えて、これまでのシリーズの歩みを振り返るトークショーが行われた。

左から、三上岳彦氏、白石稔さん、百溪曜氏、牛マン氏
左から、古川未鈴さん、梨蘭さん、七緒はるひさん、西村ケンサク氏、明坂聡美さん
制作裏話から苦い失敗談まで、10年の歩みを振り返るトークコーナー

トークは開発時の思い出話からスタート。当初チームは対戦ゲームの開発経験がなかったことや、社内プレゼンで不合格となってしまったことなどが明かされた。当時の役員の一人で、現在のセガ社長の後押しにより開発がスタートしたというが、当時は国内でTPSがあまり認知されておらず、社内では先行きが心配されていたようだ。

トーク内では開発当初のブラスト・ランナーや、「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を意識したような初期コンセプトが公開された。当時の開発チームには、セガのロボットゲームといえば「バーチャロン」、という風潮を塗り替えたい思いが強かったという。また、ハンドル操作をしようとしたが複雑になりすぎて一日で没になったという、開発陣の試行錯誤がうかがえるエピソードなども明かされた。

「AOU2009 アミューズメント・エキスポ」にて初めて公の場に出された本作だが、初出展の上にオリジナルの新規IPということもあり、最初は人気が来るかわからなかったらしい。しかしブースは大盛況となり、そこで発表されたロケテストでも徹夜組が出るほどの集客があったため、開発チームも大きな手応えを感じたようだ。また想像より受注が伸びたことで筐体生産が遅れ、稼働が延期するトラブルにも見舞われたが、その間に次バージョンの仕込みや筐体を作り貯める時間ができたという幸運にも恵まれたという。

稼働までの裏話が明かされたが、ここから話題は稼働後へと移っていく。最初に披露されたのは、当時の流行を受けてシームレスにカットを繋いで作ったという第一弾PV。なお曲を担当したのは女性二人組のバンド「MECHANiCAL PANDA」で、その内の一人は後にセガのサウンドチームとして働いていた事もあったようだ。

ローディング画面のフィオナの胸揺れは、牛マン氏が独断で実装したという驚愕の裏話も明らかに。

また、リリース当初に起こったトラブルのいくつかが紹介。サーバーのミスにより稼働2日目から全国的なマッチング障害が起きてしまった際には、全国から問い合わせの電話が殺到し、開発チーム全員で徹夜で対応に当たった思い出が語られた。話題が、ファンの間でも語りぐさとなっている、稼働初期の有名な不具合「AC慣性」へ移ると、牛マン氏が社内テスターから「機体が空を飛んでいる」と報告を受けた際の様子がコミカルに語られ、公式からのまさかの言及に会場内は笑いの渦に包まれた。不具合やトラブルなどネガティブな出来事を、こうして和やかに笑って話題にできるところに、本シリーズが長くファンに愛される作品である理由が垣間見えたように感じた。

新バージョンとなった「ボーダーブレイク エアバースト」の話題では、ワフトローダーが開発初期から考案されていたことや、大攻防戦の開発秘話が紹介。またこの頃からシリーズのPRに関わり始めた古川未鈴さんは、当初はロボットやTPSと言った要素に全く興味がなかったものの、初めてのゲーム関連の仕事を逃すまいと必死だったことを語った。

白石さんがシリーズに関わり始めたのもこの頃で、個人的にプレイしていたところを人づてに紹介され、MCとしてイベントに出演したことが始まりだという。さらにユニークな裏話として、牛マンの誕生エピソードも披露。ロケテストの告知ブログに署名する際、リリースの年と自分の干支が「丑」だったことが理由だそうだ。後にもみー氏が牛マンのデザインを持ってきたので、それに合わせて開発費で勝手に角を作ってしまったが、牛マン氏本人は「元は取った」と弁明していた。

「ボーダーブレイク ユニオン」からはPvEモードの「ユニオンバトル」が追加。せっかくロボットを扱うのだから、巨大な敵との戦いも欲しいという三上氏の意向が反映された形になったようだ。初期構想では、敵の内部に侵入できたり、敵エース機を操作できたりといった事も考えられていたとのこと。巨大エネミーは仕様上でも解決すべき難題が多く、百渓氏からは当時の苦労話が数多く飛び出した。

ユニオンバトルで追加されたゼラとジーナの配役にまつわる裏話も語られた。ゼラのデザインは一気に3案ほどが提出されたが声優は決まっておらず、前々からイベントなどで関わりのあった白石さんに出演オファーが来たという。また、ジーナ役・明坂さんは、セガのアーケードゲーム「シャイニング・フォース クロス」の生放送に出演した際、当時プロデューサーを務めていた牛マン氏に、生放送中に「仕事をください!」と直談判したことがきっかけで、オファーされたことが明らかになった。

「ボーダーブレイク スクランブル」には、ユニオンバトルと同じく違う遊びを提供したいというコンセプトから、個人戦で自分の実力を試せる「スクランブルバトル」が登場した。またこの時期には、セガ全体でも初めてとなる賞金制大会「BBGP」が開催。地方予選で福岡に行った際に、他の催し物と予定が被ってしまい開発スタッフたちのホテルが取れず、みんなでサウナに雑魚寝した話などを聞くことができた。

なおこの「BBGP」の決勝大会が、三上氏のプロデューサーとして関わった最後のイベントとなり、これ以降は牛マン氏がプロデューサーとしてシリーズに関わっていくこととなる。

ちなみに、決勝大会でお披露目された牛マン氏の光る角は、セガのアーケードゲームの筐体制作チームによるもので、LEDを使用した一点ものの特注品だそうだ。

話題は最終バージョン「ボーダーブレイク エックス」へ。百渓氏いわく、目玉となる新モードをサブタイトルに据えていた過去バージョンとは異なり、従来の全国対戦に原点回帰するというコンセプトを踏まえて、「ボーダーブレイク」という名前が映えるようなシンプルなタイトルにしたという。また、バージョンアップの回数が10回目だという部分にもかかっているように思えるが、これについては「たまたま」だとのことだ。

「遊撃兵装」の登場に関しては、もともと一つ兵装を追加して5種類の兵装にするという構想があったらしい。しかし色々と難しい面があるとのことで、想定とは異なる使われ方をしていることや使用率の低さなどから、狙撃兵装と入れ替える形を取ったようだ。初の可変ステージとなる「エイオース内部禁域」もマップの開発が難しかったようで、可変部分の動きが速く、テストプレイではみんな酔ってしまい、スピードや慣性の調整に試行錯誤を繰り返したという。

アーケード版の後は、PS4版の話題へと移った。2018年1月に開かれた「ボーダーブレイク」新プロジェクト発表会では、PS4版の情報が漏れてしまうのではないかと開発チーム全体がピリピリした雰囲気に包まれていたそうで、会社内でもあまり話されることがなかったという。そこまでの厳戒態勢を取りながらも、肝心の発表会ではなんとソニーからお祝いのお花が来ており、慌てて発表会終了後まで木札を隠したというエピソードが明かされ、会場内からは驚きの声が挙がっていた。

アメリカ・ニューヨークで開催された広告賞「THE ONE SHOW」のMERIT賞を受賞したことで話題になった「1/1プラモデルプロジェクト」は、牛マン氏の実物大のロボットを作りたいという思いを実現するために計画された。だが、等身大のロボットはガンダムやイングラムなどがすでに存在しているので、差別化を図るためにプラモデルという案になったとのことだ。

最後は牛マン氏の、「PS4でも10年続けられる、末永く遊べるようなタイトルを続けていきたい」という言葉で締めくくられ、10周年振り返りは終了となった。

新機体の追加やあのキャラクターたちの再登場も!盛りだくさんの新情報発表

ステージの最後には、シリーズに関する新情報の発表が行われた。

まず最初に、すでに発表済みの情報が改めて告知。アーケード版「ボーダーブレイク」のボーダーレコードの受注が行われている。アーケード版のサービス終了時点での戦績をメタルプレートに刻印してくれるというアイテムで、複数枚が注文できる。もちろん複数アカウントでも注文が可能。現在BB.NETにて注文を受け付けており、受注期間は2019年9月9日まで、価格は2000円(税抜)となっている。

また、秋葉原のセガ秋葉原2号館にて、「セガコラボカフェ『BORDER BREAK』cafe MAG MELL」の開催も。開催期間は9月7日から9月23日までで、フリー入場制となっている。作品のイメージカラーである緑を散りばめた限定メニューの他、メニューの注文で貰える特典や、物販コーナーでの新作アイテム販売が行われる。さらに1500円以上の飲食で、PS4版で使えるボーダーバリエーション「ハティ/カフェ」のプロダクトコードも配布される。ちなみに9月6日20時から、オープン直前の店舗よりメニューや特典、店内の様子をお届けする生放送も配信されるので、気になる方は要チェックだ。

なお、コラボカフェと同じ9月7日から9月23日まで、セガのたい焼き 秋葉原店にて「ボダ焼き」が販売される。抹茶クリーム味のたいやきで、1つ注文するごとにランダムで公式ステッカーが1枚貰える。コラボカフェを訪れたついでに、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

PS4版では、シリーズ10周年を記念したキャンペーンを、9月2日15時から9月30日15時まで開催。ログインするだけでロットチケットが100枚プレゼントされる他、定番武器・機体パーツのピックアップが、キャンペーン期間内に時期を分けて行われる。また、バトルに出撃してトークンを貯め、武器やパーツと交換できるショップイベントも開催。こちらも現役プレイヤーにとっては見逃せないだろう。

アーケード版の人気キャラクターであったオペレーター「フィオナ」が、マーケットに追加。これまではアーケード版のプレイヤーに対する特典だったが、今回の追加で全プレイヤーが入手可能となった。さらに同日より、新ボーダー「ゼラ」と「ジーナ」も描き下ろしの新モデルで登場。多くのファンに親しまれたこれらのキャラクター追加には、来場者たちはもちろん、担当声優陣も興奮した様子を見せていた。

気になる新機体としては、優れた機動力を持つ高性能の軽量型機体「ヤクシャ」が、アーケード終了日となる9月9日より登場する。アーケード時代から非常に人気のある機体ということで、発表時には大きな歓声が湧き起こった。

ここからは、PS4版の2020年1月までのロードマップが紹介された。武器・機体・ボーダー・ペイントなどのアイテムは、毎月毎週の追加が予定。また、名前が伏せられているがいくつかのイベントを開催しながら、年末年始には昨年とは違った大型キャンペーンも計画されている。さらに、未確定ながら年末頃にイラストコンテストを考えているということで、そちらも気になるところだ。

なお、過去のプロデューサーレターでも触れられていたフレームロット・製造システムの世代分けについては、9月9日から第2世代の機体が、10月21日から第2世代の武器が旧世代と分離することとなる。

12月に予定されているバージョンアップについても、いくつかの情報が公開されている。まず、1つのコアを巡り攻撃・防衛陣営に分かれて戦う、アーケード版のバトルルール「大攻防戦」が追加。陣営マークがマイナーチェンジされているところにも注目だ。さらにこちらもアーケード版に登場した、決戦兵器「サテライトバンカー」も、スタンダードバトル用と大攻防戦用マップに追加される予定とのことだ。

新バージョン情報はこれだけではなく、所持している武器の外見を変更できる「武器スキン(仮称)」と、ハティ以外のボーダーにもフォーカスを当てた「サブシナリオ(仮称)」の追加予定も明かされた。なお、サブシナリオにおいてプレイヤーは、シナリオに登場するボーダーとしてプレイすることになるそうだ。ちなみにどちらも、現時点では(仮称)となっている。

新情報の発表によって、予定されていたコーナーは全て終了。改めて出演者全員が壇上に上がり、一人一人がこの10年間を振り返りコメントした。和やかにコメントする中、キャラクターデザインを担当した風間雷太氏や、宣伝アシスタントのさの氏などは感極まって涙する場面もあり、トリを飾る牛マン氏もティッシュを片手に声を震わせながら、この10年間の感謝を述べた。

その後、集まった来場者たちと共に出演者全員で記念撮影。最後は会場一体となっての「スモイ!」コール三連発で締め、「10周年だヨ!ボダりな祭」は大盛況のうちに幕を閉じた。

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(C)SEGA

※画面は開発中のものです。

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