千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。KEMCOブースに展示されていたSwitch「スーパー・ストリート: Racer」をプレイしてきたため、プレイインプレッションをお届けします。
KEMCOといえば、ファミコン時代から多くのゲームソフトを発売してきたブランドで、海外のキャラクター版権や海外タイトルの移植の多いメーカーでした。90年代には「トップギア・ラリー」や「トップギア オーバードライブ」などの「トップギア」シリーズのレースゲームを多数展開していたのですが、最近はアドベンチャーやRPGをメインのフィールドにしています。
そんなKEMCOが2019年11月24日にSwitch「スーパー・ストリートRACER」とPS4「スーパー・ストリート THE GAME」を発売するとのことなので、KEMCOブースを訪れました。
ブース内には5種類のゲームが出展されていたのですが、レースについてはSwitch「スーパー・ストリートRACER」だけがプレイアブルな状態でした。
操作方法を見る限り、超オーソドックス。Lスティックでステアリング、ZRボタンとZLボタンでアクセルとブレーキという3つの操作を把握してしまえば、あとはこれまでのレースゲームと同様のプレイが楽しめます。
途中データからのプレイであり、すでに3台の車が使える状態。「カーコレクション」を選べば車を選ぶことができ、「ガレージ」を選べば車のカスタマイズができるようになっています。
レースもそこそこ選べる状態になっているので、簡単そうなコースにチャレンジしてみます。
ちなみにイベントの中にいくつかの種類のレースが含まれているようなスタイルになっています。
まずは試しにと車とレースを適当に選んでみると、ロード中の1枚絵はかっこいい絵ばかり。自然と期待が高まります。
選んだ車のカスタマイズの状況もありますが、最初のコースでもアクセルとブレーキをしっかりと使いこなさないとカーブを曲がり切れない難易度。
無難な操作でレースに挑戦すると、ただひたすらに気持ちの良いレースを楽しめるのですが、ふと壁に突っ込んでしまった瞬間に、このゲームの魅力を発見してしまいました。
クラッシュするとその瞬間にカメラが切り替わってクラッシュシーンが映し出されるのですが、このクラッシュシーンはとにかく迫力があります。こういうシーンに面白さを見出してしまうと、レースの結果はそっちのけで、ひたすらクラッシュシーンを試してしまいます。
壁にまっすぐにぶつかると、一気に車が破壊されてしまいます。
破壊した後には大爆発になることもあります。
宙を舞うようなアクロバティックなクラッシュだって体験できます。
このクラッシュで車が壁の向こう側に飛び越えてしまったところで、新しいゲームの楽しみ方を見つけてしまったのですが、それはまた別の機会に。
こういうプレイだけを紹介すると、無意味にクラッシュをしているように見えるかもしれませんけど、路上にあるモノを破壊するとポイントが入るため、ある程度は当たりに行く意味があります。
そして、クラッシュと破壊があるということは、ぶつかるたびに車にダメージが入ることも見逃してはいけません。ライバル車にぶつかったり、障害物にぶつかったりすると、車にダメージが入ります。
今何かが吹っ飛んでいったな、と思ってカメラアングルを切り替えてみると……。
見事に車にダメージを受けてしまっています。
クラッシュをするとレース復帰と共に綺麗な車に戻ってしまうのですが、ダメージを受け続けると、ボロボロの車でレースを楽しむことができます。
レース中にはかなりのダメージを受けるまでは車のダメージ状態に気付きにくいのですが、ゴール時の結果画面で芸術的な車を目撃することになります。
かつてここまでダメージを楽しめるゲームがあったでしょうか? いや、多分あったと思いますが、普通にレースを楽しめた上で、この手の遊びの楽しめるのがこのゲームの魅力だと思いました。
さて、ここまでの紹介ではただひたすらにダメージ面白レーシング的な素養だけしか伝わっていないのではないかと思いますが、レースゲームという側面で見ると、普通に順位を競うレース以外に、コース上の配置物をひたすら破壊していくレース、タイムトライアルにビリから順番に振り落とされるレース、さらにボス戦と、いろいろなバリエーションのレースが楽しめます。
PS4とSwitchではタイトルが違うのですが、海外で販売されていたPS4版のシステムを使って新規コースを採用したのがSwitch版なので、PS4とSwitchでは収録されているコースが全く違うとのこと。
PS4「スーパー・ストリート THE GAME」はオンライン対戦ができ、海外をモチーフにしたコースが多いのに対して、Switch「スーパー・ストリートRACER」は日本をモチーフにしたコースが多いとのことなので、それぞれしっかりとバージョン違いを認識してプレイできるところに、コレクターながらにさらなる魅力を感じました。比較プレイを楽しみに、発売日を待ちましょう。
車自体は架空の車なのですが、カスタマイズに使用できるパーツはリアルに存在するブランドのパーツが採用されているため、車にうるさい人のカスタマイズ魂にも火をつける内容になっているのではないでしょうか。
今回のプレイでは、右手でプレイしながら左手で画面を撮影したので、華麗なるレースシーンをしっかりと撮影できなかったため、オフィシャルのスクリーンショットを最後にお伝えしておきます。