「幻想水滸伝 STAR LEAP」先行プレイで味わった“再会”の喜び――過去作の思い出はそのままに「変化の紋章」を巡る新たな冒険へ戦略的バトルから豊富な本拠地の施設、歴代キャラに挑むやり込み要素も

プレイレビュー
0コメント 近藤智

コナミデジタルエンタテインメントが本日8月7日に国内向けに配信を開始(海外版/PC版は配信時期未定)した、「幻想水滸伝」シリーズの新作モバイル向けゲーム「幻想水滸伝 STAR LEAP」(以下、「幻水SP」)。ここでは、一足早く触れた本作のプレイレポートをお届けする。

「幻想水滸伝 STAR LEAP」先行プレイで味わった“再会”の喜び――過去作の思い出はそのままに「変化の紋章」を巡る新たな冒険への画像

「幻想水滸伝」シリーズは、各作品で108人以上の個性的なキャラクターが登場するRPGシリーズだ。主人公は時代に選ばれた108の宿星(仲間)を束ね、時代を揺り動かす大きな戦いへ身を投じていく。世界の創世に関わる「27の真の紋章」の存在や国、立場、種族を超えた多様な人々が織りなす群像劇も大きな見どころとなる。

シリーズ初のモバイル向けタイトルとなった「幻水SP」では、真の紋章のひとつ「変化の紋章」を軸に新たな108星の物語が展開。本記事では第2章クリアまでのプレイ体験をもとに、本作の魅力をじっくり紐解いていく。

ストーリーのネタバレとなる要素も含んでいるため、閲覧には注意してほしい。併せて、記事末尾には過去作ファン目線での率直な感想も記載している。

今回のプレイはAndroid端末で行った。また便宜上、1作目「幻想水滸伝」は「幻水I」とし、以降「幻水II」~「幻水V」で表記している。

過去作と繋がりつつ、新たなキャラクターたちが紡ぐストーリー

「幻水SP」を含めたシリーズ作品(一部スピンオフを除く)は同じ世界の中で展開され、歴史の流れは「太陽暦」を軸としている。本作の舞台は、「幻水V」の終結後かつ「幻水I」の直前にあたる太陽暦453年。「幻水I」で描かれた「赤月帝国」の東に位置する湖畔の里では、里長・ホウ(CV:大塚明夫)の息子である主人公や、使用人のヒスイ(CV:月城日花)らが穏やかに暮らしていた。しかしある日、里が謎の武装集団に襲撃される。

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ホウが重傷を負う窮地の中、ヒスイの紋章が暴走。なんとか敵を撃退し、住人の犠牲こそ免れたものの、里は大きな被害を受けてしまった。主人公は幼馴染のシーリーン(CV:ファイルーズあい)や師匠のシャプール(CV:佐藤拓也)らと合流し、まずは里の復興を目指して立ち上がる。

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本作はこれまでの作品と同様に、主人公を操作して街やフィールドを移動していく。リマスター版「幻水I」や「幻水II」もドットで描かれた世界がより美しく蘇っていたが、この「幻水SP」は、さらにハイクオリティなドット表現を取り入れている。旅の途中で訪れることになる赤月帝国の首都「グレッグミンスター」も非常に多くの人で溢れ、活気に満ちている様子が窺える。

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そんな栄華を極めたように思える赤月帝国だが、現在は官吏の不正や腐敗が常態化。貴族や市民から改革派と呼ばれる人々が現れ、帝国はこれを厳しく弾圧していた。主人公は里の復興に奔走する中、名門貴族の女性・オデッサ(CV:白石晴香)、少々気取った旅の剣士・フリック(CV:中村悠一)、とある探し物をしているビクトール(CV:小西克幸)などに出会い、互いの目的のため一時的な協力関係を築くことになる。

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里の復興を成し遂げた後、主人公たちは謎の武装集団に対抗すべく里を「本拠地」として活動を始める。そして敵の手がかりや、新たな戦力を求めて「ファレナ女王国」へ。ここでは元女王騎士のガレオン(CV:中村大志)やカイル(CV:岸尾だいすけ)、フェイタス竜馬騎兵団のニック(CV:比留間俊哉)やラン(CV:加隈亜衣)、ゲッシュ(CV:沢城千春)などと関わることになる。

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かつて真の紋章のひとつ「太陽の紋章」で大きな被害を受けた地「ロードレイク」には、復興の象徴として「ロドネイ・ロンド・ロヴェレ学園」が設立され、主人公、ヒスイ、シーリーンはこの学園の生徒として籍を置くことに。ここでは3人1組でさまざまな試練に挑む「英傑杯」が開催されていて、優勝すると紋章の歴史についての知識を得られるという。

主人公は生徒会長のサキ(CV:結川あさき)と周囲から問題児扱いされているリヒョウ(CV:廣瀬大介)、ヒスイとシーリーンは半獣人のカミラ(CV:田嶌紗蘭)とチームに。ヒスイたちはうまく協力し合うが、あまり本心を語ろうとしないサキと後先考えず突っ走ってしまうリヒョウは全てが正反対で足並みが揃わず、本来の実力を発揮できずにいた。加えて、カミラたちに不遜な態度を取るヴェイル(CV:澤田龍一)とも優勝を争うことになり……。

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美しかった里が焼け落ち、荒廃する衝撃的な展開から始まる「幻水SP」。しかし明るく元気なシーリーンや、有能だが自身の弟子である主人公のことになると様子がおかしくなるシャプールの存在によって、そこまで重苦しい空気にはならずに進んでいく。ロヴェレ学園も悩み多き若人たちの奮闘といった印象で、もどかしくもあるが基本的には微笑ましい雰囲気だ。

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一方で謎の武装集団は、ある目的のために周到な動きを見せている。彼らとの戦力差は歴然で、主人公たちは何かと後手に回らざるを得ない状況だ。今回プレイした範囲でその狙いの一端は垣間見えたものの、組織の全容は未だ底知れない。今後も主人公たちには、過酷な戦いが待ち受けているだろう。果たしてどのような物語が待っているのか、非常に気になるところだ。

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「幻水SP」のキャラクターで特に気になったのは、主人公の師匠であり、執事であり、里長ホウの右腕でもあるという、肩書だけで情報量がすでに多いシャプールだ。過去には二つ名で呼ばれるくらいの活躍をしていたようで名も知られており、軍師とまではいかないのかもしれないが、策略を巡らせることにも長けている。謎の多い敵と戦ううえで頼りになる存在だが、一方“師匠バカ”とでもいうか、主人公への信頼の表れなのか持ち上げっぷりが凄まじく、見た目からは想像できないキャラクターだった。

主人公は会話こそないがストーリーで選択肢があり、概ねシチュエーションに沿った回答と、ふざけた回答の2つが用意されている。筆者はついふざけた回答を選んでしまいがちだったのだが、どれだけシリアスな状況下で空気が読めない発言をしても「この状況で冗談を言えるなんて立派」みたいなことを言われるなど(これはシャプールに限らずだが)、少々いたたまれなくなるレベルで主人公を全肯定してくれる。そんなシャプールの過去については、本作のコミカライズ作品「幻想水滸伝 STAR LEAP ~星々の軌跡~」にて語られているそうなので、こちらもぜひチェックしたい。

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属性&バランス値の駆け引きで戦略的なバトルを楽しめる!ストーリーを盛り上げる「戦争」も

本作の街やフィールドの移動は画面の長押しで行うが、画面右上の表示をタップすると自動で移動してくれる。ほぼ会話イベントが挟まるので、眺めるだけの退屈な時間にはならないが、拾得アイテムや宝箱、破壊できる樽などつい寄りたくなる誘惑も多いので何だかんだ手動で移動してしまいがちだ。テレポート(ファストトラベル)も利用でき、街中ではランドマークへの移動も可能なので状況に応じて使い分けよう。

パーティメンバーは6人+支援枠で構成され、ダンジョンやフィールドを移動していると敵が出現するシンボルエンカウント制だ。ボタンをタップして武器を振り、うまく当たれば先制攻撃できる。HPなどは持ち越しになるので、ダンジョンでは体力や技の回数を全回復でき、リトライポイントにもなる「旅の封印球」をうまく利用しよう。

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バトルはコマンドバトル式で、攻撃手段には通常攻撃、紋章技、そしてゲージの蓄積で使える奥義がある。大半の技には3つの武器属性や五行属性が宿り、互いに有利/不利の関係を持っている。本作のバトルで重要なのが、属性とバランス値の管理だ。

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敵を弱点属性で攻撃するとバランス値が削れて「アンバランス」、さらに全属性を削りきれば「ノックダウン」へと追い込める。こうなれば敵の行動順は画面下のタイムラインで最後尾まで押し戻されるだけでなく、与えるダメージも跳ね上がる。当然、味方にも弱点は存在するので注意しよう。

さらに、タイムラインへ味方が4人以上並ぶと「連携」が発動。より多くの味方が参加すればダメージにボーナスが加算するため、積極的に狙っていきたい。敵の弱点に合わせたパーティーを編成し、的確にバランス値を削って行動を阻害していくのが本作の基本戦術だ。

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ある程度ゲームを進めると「AUTO」ボタンを押すだけで自動で戦ってくれるようになる。通常のバトルであれば、弱点属性を突けるキャラクターを優先する「おまかせ編成」とオートバトルでほぼ問題なく勝利できるが、時には特殊な性能を持つボスも登場。敵を倒す順番や、一気に攻めるタイミングも重要になってくるので、より戦略性の高いバトルを楽しめる。

うまく弱点を突くためにも、多数のキャラクターを育成しておきたいところ。なかでも初心者ミッションで獲得できる「SSRヒスイ」は味方のHPが減ると自動で回復してくれるパッシブスキルを所持し、攻守ともに頼りになる。序盤はHPを回復できるキャラクター自体が少ないうえ、回復を含め一部の紋章技はバトルの使用回数が限られていることもあり、弱点属性に関わらず起用しておくと安全だ。

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ストーリーを進めると、複数の部隊をフィールドで操作しながら敵の軍勢と戦う「戦争」も発生する。部隊が接触すると戦闘になり、ここでも「歩兵」「弓兵」「魔法兵」「騎兵」といった属性による有利・不利が影響する。キャラクターごとに設定された「戦技」も駆使し、敵部隊の殲滅や制限時間内の生存などの勝利条件を達成しよう。

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なおストーリーで加入するキャラクターにレアリティはなく、ガチャで入手するキャラクターにはR~SSRのレアリティが存在する。両者はキャラクターを強化する「限界突破」の方法が異なり、ストーリーキャラクターはレベルアップや絆の強化などが条件の「宿星試練」、ガチャキャラクターは同キャラの重複やピースの獲得などで限界突破を行える。

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ストーリー入手のキャラクターも十分活躍できるが、高レアリティなキャラクターほど強力な奥義やパッシブスキルを所持している印象だ。ピックアップキャラは報酬付きの「お試しバトル」で使い勝手を試せるので、まずは一度触ってみよう。

ちなみにガチャで引いたキャラクターも本拠地では自由に歩き回っていて、直接話しかけることはできないが近づくとボイス付きでセリフが聞こえてくる。時間帯によってセリフが変わるようで、なかなか細かい作り込みだ。

充実の拠点機能と、手軽に&じっくり遊べるバトルコンテンツ

メインストーリーの進行、そして新たな仲間の加入。それに伴い、ゲームの世界は一気に広がっていく。シリーズ伝統のシステムから本作ならではのアレンジ要素、そして腕試しとなる強敵とのバトルまで、用意されたコンテンツは実に多彩だ。

中でも最優先で解放すべきは「討伐屋」だろう。自由に進められるメインシナリオとは異なり、こちらは時間回復のスタミナを消費するコンテンツとなる。得られるのは経験値をはじめ、武器や防具、装飾品の強化/製作のための素材、スキルツリーやレベル上限の解放アイテムなど、育成に欠かせない必需品ばかり。一度クリアすればスキップ周回が可能になるため、低レベルキャラの育成スポットとしても優秀だ。

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「伐採」「採掘」「野菜収穫」「釣り」「稲収穫」「狩猟」「果物収穫」「潜水漁」といった採取系ミニゲームには、もう一つのスタミナである「御大樹の恵み」を使用する。スキップ機能はないものの、複数回分のまとめ消費で一気に片付けることが可能だ。どちらのスタミナも回復手段は限られているので、解放された時点から、こまめに消費していこう。サポートキャラが手伝ってくれるため、苦手なミニゲームでも収穫はゼロにはならないのは嬉しいところ。

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また、各キャラクターに設定された「絆ポイント」は「炊事場」で食事会を開くと上昇。特別な食事会を開くと「絆ランク」がアップし、ランクが高まれば基礎能力の向上や支援技によるサポート、貴重な装備品「護符」の獲得など、バトルを有利にする多くのメリットを享受できる。また、「絆ポイント」は、仲間からのお願いを叶える「目安箱」の達成でも獲得できる。

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「交易所」では各地の特産品を安く仕入れ、高く売るのが基本となる。メインストーリーで訪れる街の住人を「人助け」で助けると街の友好度が上がり、品揃えがさらに充実。バトルや採取では手に入りにくい調味料などの加工品も並ぶようになる。これらは食事会で使う機会も多く、交易を通じてこまめに集めておけばスムーズだ。

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「酒場」ではミニゲーム「チンチロリン」が楽しめるだけでなく、集めたコインでアイテム交換も可能。メインストーリーでは語られない仲間たちの掘り下げエピソード「サイドストーリー」も堪能できる。この他、物語をいつでも振り返られる「書庫」や、お気に入りのBGMを鑑賞したり、本拠地のBGMを変更したりできる「小劇場」などの施設も揃っている。仲間たちの日常や、世界の広がりを感じられる豊富なコンテンツを通して、本作の冒険をより深く、豊かに楽しめる。

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さらにバトルコンテンツ「幻闘」では本作の強敵のみならず、過去シリーズの英雄たちとの対決が実現。見事勝利すれば、パーティ全体を強化する装備品「メモリア」が手に入る。より高みを目指す「チャレンジモード」やランキング機能も搭載されているため、キャラクターの育成が仕上がったらぜひ腕試しとして挑んでほしい。

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「蜃気楼の塔」は、各階の敵を撃破しながら頂点を目指す階層型のバトルだ。「普遍の間」に課されたミッションを達成すれば獲得報酬が豪華になり、一定階層を突破すると、出撃可能な属性が縛られる高難度エリア「五行の間」にも挑める。ここで手に入る「紋章片」は「紋章屋」での紋章技の強化に必須。紋章屋は多彩な効果を宿す「封印球」のセットも行えるため、戦力の増強には欠かせないスポットだ。

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制限のある中で知略を巡らせるのが「異境の宝求」だ。ここでは限られた行動回数の中でバトルをこなしつつ、バフボーナスを獲得しながらダンジョン深部へと歩みを進めていく。最奥のボスを倒すたびに危険度は上昇していくが、週ごとのリセットによって何度でも報酬を狙える。常設の「七曜の境」と週末限定の「末曜の境」があり、勝利報酬には「鑑定屋」へ持ち込めば大量の通貨を獲得できる……かもしれない「未鑑定品」も。

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「悪夢の戦域」では複数の部隊を編成し、悪夢の軍勢を迎え撃つ。基本システムはメインストーリーの「戦争」と同様だが、戦闘はすべてオートで進行するため、事前の部隊編成でどこまで準備できたかが成否を分ける。悪夢は時間経過で定期的に襲来するが、防衛を果たせばそれに見合うだけの報酬も手に入る。

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ここまで「幻水SP」で触れた要素を一通り挙げてきたが、とにかく底が見えないほどのボリュームが用意されている。これだけ聞くと「骨が折れそう」と思うかもしれないが、実際のところ驚くほど間口は広い。

バトルは腰を据えてじっくり挑むことも、オートやスキップで手軽に駆け抜けることも可能。素材集めにしても、じっくり時間をかけてもいいし、1日分をサクッと終わらせてもいい。仲間の増加に応じて毎日色々なアイテムがもらえる「寄贈箱」、放置するだけで経験値が手に入る「指南」もあり、どんなプレイスタイルも許容してくれる懐の深さがある。とにかくストーリーが気になるプレイヤーも、ヒリつく戦闘を求めるプレイヤーも、本作をぜひ体験してほしい。

「幻想水滸伝」シリーズへ感じる愛と、いよいよ明かされる謎への期待

さて、ここからは「幻想水滸伝」シリーズの一ファンとして感じたことをつらつらと書き連ねていく。

まず、モバイル特有のいわゆるクエスト選択形式ではなく、フィールドを移動する家庭用ゲームに近いプレイ感になっていたことに心から安心した。過去シリーズはハードの変化もあり表現はタイトルごとに異なるが、リマスター版「幻想水滸伝 I&II HDリマスター」が記憶に新しいことや「幻水I」に近い時代であることも踏まえると、ドットでの表現がしっくりくるな、という感じだ。

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冒険に役立つ施設も、過去シリーズそのままのものからモバイルらしくアレンジされたものまで多彩だ。もちろんそうしたゲーム内の機能に直結せず、何らかのアクションを取って出迎える108星もいる。石板に直接ヒントが書かれているので、仲間探しで世界中をくまなく探す必要がなくなっているのは現代らしいなと感じたところ。仲間といえばビッキーはともかく見たことあるような、ありすぎるようなキャラクターも新キャラクターとして登場しているが……あまり深く考えないほうがよさそうだ。

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街中では直接会話ができるNPCこそ限られているが、色々な話題が飛び交っている。冒険のヒントになりそうなものから、シリーズファンならニヤリとできる小ネタも。

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バトルにお馴染みの「協力攻撃」が存在しない点は少々残念だったが、例えばシーリーンの奥義は実質「幼馴染攻撃」、シャプールの奥義は実質「師弟攻撃」そのもの。全てのキャラクターを確認する時間はなかったが、ほかにも“それっぽい”奥義はちらほらあった。

もちろん奥義だけでなく、パッシブスキルもネーミングなどを含めてキャラクター性を反映していると感じるものも多い。余談だが「幻水I」の主人公のパッシブスキルには、ちょっとホロリとしてしまった。気になるファンはプレイ時に、細かいテキストまでじっくり読み込んでみてほしい。

今回プレイした範囲だけでも「幻水I」や「幻水V」のキャラクターがたびたび登場。「幻水V」の舞台では人々が賑わいを取り戻しつつある様子や、「幻水I」の舞台では帝国側の傍若無人さに人々が不満を抱えつつも、まだ一つにまとまりきれていない不安定な情勢などが窺えた。

だが、あくまでもゲストであり、ストーリーの本筋は新たな108星が担っている。過去シリーズを未プレイでも問題ないのはもちろんだが、これまでの想像の余地を損なうことはなく、蛇足になるレベルの深い介入もない。それぞれの大切な思い出はそのままに、新シリーズの物語へ“幻水シリーズらしさ”をさりげなく添える……くらいの立ち位置だ。

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また、本作の里を象徴する「御大樹」には不思議な力があり、それによって「これなら『幻水I』や『幻水V』だけじゃなくて『幻水II』も『幻水III』の話も描けるじゃないか!」というようになっている。すでにある歴史に関与するのではなく、あくまでもその歴史の一端にそっと触れられるといった塩梅で「こうきたか!」と膝を打った。色々と思いを馳せてしまう部分もあるが、結論として言いたいのはシンプルに「またゲームの中で彼らと再会できた」ということ。ただそれだけでも、胸がいっぱいになる満足感があった。

「幻想水滸伝 STAR LEAP」先行プレイで味わった“再会”の喜び――過去作の思い出はそのままに「変化の紋章」を巡る新たな冒険への画像

そして何より気になるのは、シンダル族が継承していると伝えられていた「変化の紋章」だ。そもそもシンダル族自体に謎が多く、これまでも詳しいことは、ほとんど明らかになっていない。この真の紋章とシンダル族の謎にどこまで切り込むのか――ファンが長年、想像を膨らませてきた部分だけに嬉しくもあり、どこかソワソワする気持ちもある。

けれど、これまで明かされなかった世界の核心に触れられるのは、間違いなく本作ならではの大きな醍醐味だ。大切な思い出を胸に抱きつつ、本作で始まる「幻想水滸伝」シリーズの新たな展開を、期待を込めて追いかけていきたい。

「幻想水滸伝 STAR LEAP」先行プレイで味わった“再会”の喜び――過去作の思い出はそのままに「変化の紋章」を巡る新たな冒険への画像
「幻想水滸伝 STAR LEAP」先行プレイで味わった“再会”の喜び――過去作の思い出はそのままに「変化の紋章」を巡る新たな冒険への画像

趣味のゲーム系をはじめ、IT/ビジネス系などWeb媒体を中心に活動。AAAタイトルから乙女ゲーム、インディーズまで何でも遊ぶ雑食ゲーマー。あらゆる次元のアイドルと映画も愛してます。 https://contacos.hatenadiary.jp/

※画面は開発中のものです。

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