千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。15日にコーエーテクモゲームスブースで行われた、「仁王2」常闇ステージの模様をレポートする。

目次
  1. 竹中直人さんへのオファーは全会一致で決まった
  2. ゼネラルプロデューサー・早矢仕洋介氏が本能寺に挑む
  3. 11月1日から、オープンβ体験版の配信が決定!

竹中直人さんへのオファーは全会一致で決まった

全世界販売本数250万本を超えるヒットを飛ばした「仁王」の続編となるPS4用ソフト「仁王2」。TGS2019におけるコーエーテクモブースのステージイベントの締めくくりとして行われた本ステージには、本作のプロデューサー兼ディレクターを務める安田文彦氏、ゼネラルプロデューサーを務めるシブサワ・コウ氏、鯉沼久史氏が登壇した。

まずステージでは、コーエーテクモゲームスが手掛ける「ライザのアトリエ」と「仁王2」の2作が日本ゲーム大賞2019のフューチャー部門を受賞したことが明かされ、開発陣が受賞の喜びを語る。

中でも安田氏は、TGSのために巨大像を制作する力の入れようだったこともあり、鯉沼氏から「絶対に(フューチャー賞を)取れよ」とプレッシャーをかけられていたそう。安田氏は無事受賞できたことに胸を撫で下ろしつつ、投票してくれたファンへの感謝の気持ちを明かしていた。

続いて、これまでのステージでも発表されていた、2020年初頭頃の発売予定、藤吉郎役を竹中直人さん、無明役を波瑠さんが担当すること、妖怪技や特技といった新要素についての概要が紹介される。

「仁王2」では、前作までの「戦国」「死にゲー」に加えて、新たに「妖怪」というコンセプトが追加。プレイヤーの側も妖怪の力を使えるようになる。
ウィリアムで固定だった前作と異なり、主人公はキャラクタークリエイトで作成するように。キャラクタークリエイトについては、前作のプレイヤーから特に多くの要望を寄せられていたという。

その中でも、藤吉郎役の竹中直人さんは、秀吉の登場が決まった時から満場一致でオファーを出すことに決まったのだという。

竹中さんの音声収録の際には、安田氏が役についての説明をしたものの、秀吉については竹中さんの方が詳しく、ほぼ説明が必要なかったという、様々な作品で豊臣秀吉を演じる竹中さんならではのエピソードが明かされていた。

本ステージのタイトルにもなっている新エリア「常闇」。敵となる妖怪と共に、プレイヤー側の妖怪の力も強化される。
最大3人までのオンラインマルチプレイも可能に。また非同期の協力要素として、「義刃塚」を利用することで、他のプレイヤーを模したNPCと共闘できる。

ゼネラルプロデューサー・早矢仕洋介氏が本能寺に挑む

その後には、ゼネラルプロデューサーを務める早矢仕洋介氏も登壇し、TGS2019で試遊可能になっていた「十三桜」とは別の新ステージとなる「本能寺」の実機プレイが公開された。

「本能寺」は、史実における「本能寺の変」が起きた日の、炎に包まれた本能寺を舞台としたステージ。「十三桜」よりもさらに難易度の高いステージとなっており、シブサワ氏も鯉沼氏も、まだ一度もクリアしたことがないことを告白。

挑戦する早矢仕氏も、事前にかなりの練習をしたもののかなり不安気な様子で「今年のTGSで一番緊張している」というコメントが飛び出すほどだった。

ステージがスタートすると、早矢仕氏は「2」から追加された新武器である「手斧」を使いこなし、スムーズに道中の敵を撃破。さらに灯籠に化けた妖怪「古籠火」には、妖怪に姿を変える前に弓で先制攻撃を加えたり、弱点である水属性を付与して猿鬼を瞬殺するなど、見事な練習の成果を披露して会場を沸かせる。

手斧は投擲することで中距離から敵にダメージを与えられる、前作にはないタイプの武器種となっている。
「木霊」が荒魂と化した「魑魅」も登場。魑魅にはアイテムを渡すことができ、それが魑魅に気に入られれば、レアなアイテムを獲得できる。ただし失敗した場合は、魑魅から攻撃される危険もあるという。

道中には「2」からの新要素となる「義刃塚」も存在し、NPC「シブサワ・コウ」を召喚して、共に中ボスである姑獲鳥(うぶめ)に挑むことに。

姑獲鳥は甲高い悲鳴による攻撃で、プレイヤーの気力を減少させてくる厄介な敵だが、NPCのシブサワ・コウがしっかりと注意を引きつける活躍を見せたこともあり、難なく撃破することに成功。ただし呼び出したNPCは、しばらく戦うといなくなってしまうようで、その先で待ち構える大ボスとの戦いは一人で挑むことに。

本能寺ステージのボスとなっていたのは、「火車」と呼ばれる妖怪。前作に登場した「輪入道」にも似た、炎をまといながらの高速移動攻撃に加え、鞭を使った広範囲攻撃も繰り出してくる強敵。さらにスタミナがなくなると、鞭でプレイヤーを拘束し、自身の体力を吸収するという厄介な攻撃手段も有しており、早矢仕氏は防戦一方の展開を強いられてしまう。

それでも、弱点属性である水属性を付与しつつ、車輪の間をローリングですり抜けて背後に回り込み、少しずつダメージを与えていく。しかし、火車の体力が半分を切ったところで、敵が常闇を発動し、さらに強力な攻撃を繰り出すように。

それでも僅かな隙に攻撃を仕掛けていき、体力も残りわずかという状況まで火車を追い込むも、回復用の仙薬が尽きてしまい、あと少しのところで落命してしまう。

まだステージの時間は残されていることから、直前の社から復帰して再度火車に挑む早矢仕氏。一回目以上のペースでHPを半分以上減らすことには成功するも、今度は一瞬の気の緩みをつかれて、体力が減っていたところを鞭に捕まって一気にトドメを刺されてしまい、惜しくも挑戦は失敗という結果に終わっていた。

11月1日から、オープンβ体験版の配信が決定!

その後には、Twitterから寄せられていた質問に、開発陣が回答するコーナーも実施。まず「ウィリアムと同じ見た目にできますか?」という質問には、前作にも存在した「姿写し」を利用することでウィリアムとまったく同じ姿でプレイすることも可能になるそうだ。

「前作のように、現実の旧跡をモチーフとしたステージが登場しますか?」という質問には、前作の関ヶ原のように、桶狭間など、有名な戦いの舞台となった土地をモチーフとしたステージが「2」でも存在しているという。

「死にゲー初心者でもプレイできますか?」という質問には、実際に死にゲー初心者だったというシブサワ氏自身が、楽しくプレイできていると回答。何度かやられていく内に敵の攻撃パターンを理解できるようになっていったり、それでもどうしてもクリアできない時は、「義刃塚」やオンラインマルチプレイで、他のプレイヤーの力を借りてクリアできるという救済措置が存在することが語られていた。

ステージの最後には、オーブンβ体験版の全世界同時配信が決定したことが発表されると、客席からは今日一番の歓声が沸き起こることに。

配信期間は2019年11月1日~10日にかけてで、TGS2019で試遊できたものと別ステージ、新たな妖怪も登場するという。クローズドだった前回のαテストとは異なり、誰でも参加できるそうなので、前作をプレイした方もそうでない方も、必ずダウンロードしよう。

コーエーテクモゲームスの開発のトップ3である、シブサワ氏、鯉沼氏、早矢仕氏が全員ゼネラルプロデューサーを務める「仁王2」。コーエーテクモゲームスが総力を上げて開発する、渾身の作品であることが強調されていた。

仁王2

コーエーテクモゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2020年3月12日
  • 17歳以上対象
仁王2

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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