バンダイ カード事業部より配信が開始され、TVCMも放映されている「ゼノンザード」をレビュー。本作のウリである「AI」に加えて「ベース」「フォース」といったゲーム要素を紹介。本作の魅力に迫る。

「ゼノンザード」は、バンダイ カード事業部が9月10日に配信を開始した対戦型デジタルカードゲーム。AI技術を活用することで、トレーディングカードゲーム(TCG)に「AI育成」や「人間とAIの対戦」、「人間とAIの共闘」といった要素を加えている。TCGのルール部分においても意欲的な試みが取り入れられており、その革新的なゲーム体験にハマっているという人は少なくないだろう。

9月21日からTVCMが放映開始されたことで、プレイヤー人口が今後さらに増えていくことは間違いない。そこで今回は、「ゼノンザード」に興味はあるけど、まだプレイを始めていないという人に向けて、その魅力を紹介したい。

「AI」「フォース」「ベース」!3つの要素で奥深い戦術が楽しめるTCG

「ゼノンザード」の一番の特徴は、既に触れたとおり「AI」を取り入れている点。しかも単なる「AI」ではなく、対戦に特化したタイプだ。なので、どうしても「AI」に目が行きがち。しかし本作は、基本となるTCG部分にもユニークなシステムが取り入れられている。本作の魅力を語る上では、まずこのTCG部分から見ていきたい。

本作の勝利条件は、相手プレイヤーのライフをゼロにすること。ターン制になっており、自分のターンが回ってきたら手札からカードを場に出して、「ミニオン」と呼ばれるキャラクターを召喚。「ミニオン」の攻撃によって相手プレイヤーへダメージを与えていく。基本的に「ミニオン」が攻撃できるのはプレイヤーか、「フォース」と呼ばれる存在。「ミニオン」を直接狙うことはできない。

自分の「ミニオン」が相手プレイヤーや相手「フォース」を攻撃する際、相手「ミニオン」がガードを行うと、「ミニオン」同士の戦闘になる。「ミニオン」の「BP」の高い方が勝利し、低い方はその場で消滅。高いBPの「ミニオン」で攻撃をしかければいいだけの話に思えるかもしれないが、魔法カードを使用することで敵味方ともBPが変化するため、そんな単純な話ではない。駆け引きが重要な部分だ。もし、相手「ミニオン」がガードしなければ、敵プレイヤーへ攻撃がヒット。この時は「BP」ではなく「DP」という別パラメーターがダメージとして使用される。

「ミニオン」を召喚するためには「マナ」と呼ばれるリソースが必要で、「マナ」はターン毎に最大値が増え、全快するという仕組みだ。ここまでの部分は、名前だけ出てきた「フォース」を除いて一般的なTCGと大きく変わらない。「フォース」とはプレイヤーの防衛に絡んだ本作ならではの要素。この「フォース」と、「ミニオン召喚」に絡んだ「ベース」という要素が、本作ならではのユニークな要素だ。

高コストミニオン召喚までのターン数を短縮!「フィールド」と「ベース」

まずは「ベース」から紹介しよう。「ベース」というのは、「ミニオン」召喚のためのリソースである「マナ」が貯まっていく場所のこと。要するに「マナ貯蔵所」。しかし、もちろんそれだけの存在ではない。ベースは、「ミニオン」を配置するための場所でもあるのだ。

「ミニオン」には、「フィールドミニオン」と「ベースミニオン」の2種類が存在している。「フィールドミニオン」は敵との戦いが繰り広げられる「フィールド」へ召喚する存在で、一般的なTCGにおけるユニットと同様の存在だ。一方、「ベースミニオン」は「ベース」に召喚するという本作らならではの存在。ただ、「フィールドミニオン」にしても「ベースミニオン」にしても、一度召喚すれば、「フィールド」と「ベース」を「移動」させることが可能となっている。

この「移動」を活用することで、「マナ」の蓄積スピードをアップできる。通常、「マナ」の最大値は1ターンに1ずつしかアップしない。しかし、召喚済みの「フィールドミニオン」を「ベース」へ移動させれば、その分「マナ」の最大値がアップするが、「ベース」に移動したミニオンは「フィールド」への移動以外の行動ができない。なので、攻撃力も防御力も低下してしまう。しかしその分、高コストの「ミニオン」をより早く召喚できるようになる。

これだけでも十分戦略に幅を与えているが、「ベース」の意義は他にもある。それは、属性付きカードの使用だ。本作のカードは「アグマ(赤)」「マキナス(白)」「カナタナ(黄)」「デメテー(緑)」「ポセイド(青)」「タナトス(紫)」「無属性(無色)」という7つの属性に分かれており、ぞれぞれの属性ごとにカードの効果が方向付けされている。たとえば「アグマ(赤)」なら、「ミニオン」を多数召喚できる効果を持ったカードが多いし、「ポセイド(青)」なら、魔法カード使用によって強化される「ミニオン」カードが多い…といった具合。

異なる属性のカードであっても、デッキへ組み込むことは可能だ。ただ、バトル中にカードを使用する場合、その属性に応じた色の「マナ」が必要になる。毎ターン貯まるマナは「無属性」の「無色のマナ」のみ。ではどうやって他の色のマナを貯めるのかというと…ここで関わってくるのが「ベース」に配置した「ミニオン」だ。「ベース」に「ミニオン」を配置しておけば、「ミニオン」を配置した場所の「マナ」は、その「ミニオン」の属性に応じた色になる。なので、各属性のカードを使いこなすためには、「ベース」への「移動」が重要というわけ。

ただ、そもそも各属性の「ミニオン」を召喚するためには、その属性に応じた色の「マナ」が必要。なので、はじめの一体を召喚するためには、どうしても、各属性の「ベースミニオン」を直接「ベース」へ召喚しなければならない。どのくらいの数の「ベースミニオン」をデッキに組み込むか、絶妙なさじ加減が求められる。

プレイヤーの盾でありデッキ構築の心臓部でもある!「フォース」

カードの属性を左右する「ベースミニオン」は、デッキ構築を奥深くする存在だ。でも、それ以上にデッキ構築を奥深くしている存在がある。それが「フォース」。「フォース」とは、プレイヤーの盾のような存在で、プレイヤー同様、ライフを持っている。召喚直後のターンで「ミニオン」が攻撃できるのは基本的に「フォース」のみ。次のターンまでプレイヤーを直接攻撃することはできない。なので、まずは「フォース」が「ミニオン」の攻撃を受け止めることになる。もちろん「フォース」が全滅した後は召喚直後でもプレイヤーへ直接攻撃可能。まさに、盾といえる。

ただ、単なる盾じゃない。「フォース」には種類があり、種類によって異なる効果を持っている。たとえば、「混のフォース“キマイラ”」であれば、「無属性(無色)」のマナを他の色のマナとして使えるようになるという効果。つまり、「キマイラ」を装備しておけば、「ベースミニオン」を意識することなく様々な属性のカードが使用できるようになる。

また、「悪のフォース“サイクロプス”」であれば、「自分のターン中、自分のミニオン全てのBPが+100になる」という効果。相手が「サイクロプス」を使っていなければ、相手と同じミニオンを使っても、常にBPが上回るようになる。強力なフォースだ。

デッキに組み込む「フォース」は2つ。「フォース」同士の組み合わせだけでなく、他のカードとどう組み合わせるかも併せて、非常に悩ましい。例えば、魔法カード使用によって強化される「ミニオン」の多い「ポセイド(青)」なら、マジックカードのコストを2減らしてくれる「知のフォース“ケイローン”」と組み合わせると強そうだ。あるいは、高コストの強力なカードを切り札とするのであれば、敵「ミニオン」のDPを1減らしてくれる「凱のフォース“ミノタウロス”」との組み合わせが魅力的に思える。低コスト「ミニオン」のDPは大抵1なので、バトルの序盤ではプレイヤーがほとんどダメージを受けなくなり、強引に長期戦へ持ち込めそう…。と、組み合わせを考えているだけでもあっという間に時間が経ってしまう。

お気に入りキャラとコミュニケーションする楽しさ!「AI」

正直なところ、「フォース」と「ベース」だけでもTCGとして十分新しさを感じさせてくれる。しかし、ここに本作最大の特徴である「AI」が加わるのだ。さらに、「AI」は「共闘」「育成」「対戦」という3つのゲーム要素をもたらしている。

まず「共闘」について。ここまで記事中で「AI」と呼んできたが、正式には「コードマン」と呼ばれている。本作には16体の「コードマン」が用意されており、この中から自分の相棒=バディとなる「コードマン」を選択。「バディ」と共に戦っていく。

一見すると「バディ」は、一般的なTCGにおける「ヒーロー」や「リーダー」といった存在と同様に思えるかもしれない。しかし、「バディ」は戦闘時のカード選択、デッキ構築といったあらゆる局面でプレイヤーにアドバイスを与えてくれる。しかもこれが、結構的確!アドバイスに従っているだけでも結構勝てるし、アドバイスの意味を考えることで勉強にもなる。AIがチェスのプロに勝ったというのもうなずける…と、チェスとTCGじゃジャンルが違うものの、妙に納得してしまった。

しかも、「コードマン」によって見た目も性格もしゃべり方も異なっており、アドバイスの仕方も違っている。なので、とても人間臭い。自分の性格にあった「コードマン」を選ぶことで、より身近に感じられるだろう。ちなみに、ゲーム開始時の性格テストによって、「コードマン」と自分との適合率が表示されるぞ。適合率が低い「コードマン」を選ぶこともできるが、まずは適合率の高い「コードマン」を試すのがオススメだ。

アドバイスだけでも「共闘感」はあるが、実際に本作のメインといえるランクマッチは「共闘」形式。自分と相手の「バディ」、自分の「バディ」と相手プレイヤーというクロスバトル形式になっているのだ。自分の「バディ」の勝敗結果は自分のランクに反映しないものの、自分が戦っている裏では「バディ」も戦っている。バトル終了後には「バディ」の戦いっぷりを確認することも可能だ。

そして、人間くさい「バディ」と共闘するからこそ、より楽しく感じられるのが「育成」だ。ランクマッチを行ったり、「バディ」と「対戦」することで「バディ」のレベルがアップしていく。自分が勝った陰で「バディ」が負けていると、「もっと成長させなきゃ」と思えるし、その逆だと、「バディ」に申し訳ない反面、自分の育てた「バディ」が勝ったことで、なんとなくメンツが保たれたように思えちゃうのがおもしろい。フツーのTCGでは味わえない、コミュニケーションゲームのような楽しさだ。

新鮮なプレイ感をゼロから戦略を考える楽しさが味わえるTCG

「ゼノンザード」は、ゲームシステムとしては確かにTCGだが、「ベース」「フォース」「AI」という新要素によって、決して他では味わえない「ゼノンザード」は、新鮮なプレイ感を与えてくれる。新鮮なだけに当然、戦略も新しいモノが必要。実際のところ、筆者は他のTCGを一通りプレイしていて、ある程度TCG戦略に慣れているつもりだったが、チュートリアルのバトルで3連敗を喫した…。

もちろん、難易度が高いわけじゃない。本作のシステムに慣れるために時間がかかったのだ。これは逆に言うと、本作で初めてTCGに触れるプレイヤーであっても、TCGに慣れたプレイヤーとほとんど同じ場所からスタートできると言うことでもある。なので、もし興味を持ったのであれば、配信直後のこのタイミングで一度触れてみてほしい。

ゼノンザード

バンダイ

MobileアプリiOS

  • 配信日:2019年9月10日
  • 価格:基本無料

    ゼノンザード

    バンダイ

    MobileアプリAndroid

    • 配信日:2019年9月10日
    • 価格:基本無料

      (C)BANDAI・STRAIGHT EDGE

      ※画面は開発中のものです。

      関連ワード

      この記事のゲーム情報

      ゼノンザード

      ゼノンザード

      AI×デジタルカードバトル
      機種
      Mobile
      プラットフォーム
      アプリ
      OS
      iOSAndroid
      会社
      バンダイHEROZディンプス
      シリーズ
      AI CARDDASS
      ジャンル
      カード
      システム
      縦向き対戦
      クリエイター
      上遠野浩平
      TGS2020
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