タカラトミーとDeNAは本日9月26日に、共同開発するiOS/Android新作アプリ「PLAY’S」の記者発表会を開催した。
発表会では、まずタカラトミー・デジタル事業部 事業部長の佐戸憲一氏が登壇。これまで「PLAY'S」とされていた本アプリがトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」のゲームアプリ「DUEL MASTERS PLAY'S」であることが明かされた。
「デュエル・マスターズ」は、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが開発し、タカラトミーが販売する対戦型トレーディングカードゲームだ。2002年の発売から18年が経った今でも、幅広い年齢層に遊ばれている。
そんな「デュエルマスターズ」をゲームアプリ化した本作は、あらゆるタイプのユーザーに新しい遊び場を提供したり、友達とのコミュニケーションを加速させるというコンセプトの元で開発された。タイトルの「PLAY'S」は「Play(遊び)」と「Place(場所)」をかけており、そういった考えを表現した造語だという。
そしてここで、ゲーム内容を紹介する第一弾PVが公開。PV上映後、iOS/Android向けに2019年冬のリリース予定であることも明かされた。
続いて、DeNA・アライアンスプロデュースグループ グループリーダーの塩澤敦氏が挨拶。DeNAは本作の開発に関して、ゲームサイクルや課金設計、運営時の支援などデジタル領域からサポートする役割を担っているとのこと。また、時期に関しては未定だが、スマホアプリをPCで遊べるようになるアンドアップでの展開も考えているという。
なお会場では、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの「デュエル・マスターズ」開発総責任者チャーリー・カティノ氏から、日本のプレイヤーに向けてのビデオメッセージも公開された。
ゲームの世界観や基本システムが公開!実機プレイによるバトルも
ここからは、タカラトミー・デジタル事業部ディレクターの石井孝典氏が登壇し、ゲーム内容の紹介が行われた。
本作の舞台となるのは、様々なバトルが日夜繰り広げられている「デュエマシティ」だ。プレイヤーは、自分だけのアバターを作成して主人公となり、デュエマシティを冒険していく事となる。アバターはヘアスタイルや服装を自由に変更できるだけでなく、原作に登場するキャラクターのスキンを使用することも可能で、当時と同じ声優陣による本作オリジナルのボイスが収録されているという。
ナビゲーターとなる「コッコ・ルピコ」も公開。こちらは、「デュエル・マスターズ」でも人気が高いクリーチャー「コッコ・ルピア」をモチーフにしており、メニュー画面などで様々なお知らせをしてプレイヤーをサポートしてくれるキャラクターとなっている。
本作では、カードを集めてデッキを作りバトルするという、カードゲームとしての「デュエルマスターズ」の遊びをそのまま再現。最初から5種類のデッキが使えるが、入手したカードを組み合わせて自由にデッキを構築することももちろん可能だ。
リリースに合わせて、ゲーム内で発売されるカードパック「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」も発表された。パッケージは、懐かしさや紙のカードらしさを意識しながら本作用に新しくデザインされており、このパックでは全225種類のカードが用意されている。なお、カードの入手にはカードパックの購入のほか、ゲームを進めると入手できたり、不要なカードをポイントに変換して必要なカードの入手に充てるという方法が存在するとのことだ。
ゲームのルールに関しては、基本的には従来のルールを踏襲しているとのこと。しかし、そのまま移植するとストレスになる部分や一部ルール、マナシステムなどは、アプリ用に最適化。また一試合7分を目標に、ルール調整やカード効果の見直しがウィザーズ・オブ・ザ・コーストと共に行われている。他にも一部のカードの能力を少し変更したり、本作のために新カードを作ったりといった手直しを実施したという。
ただし、当時のゲーム環境をなるべく再現するというコンセプトの元、昔から存在するカードなどは当時の感覚のまま使用できるようだ。
また、試合展開によってBGMが変化していく、「インタラクティブミュージック」と呼ばれるシステムが導入されている。シールドの数に応じて、繋ぎ目を意識させずにBGMがアレンジされていき、最終局面では熱くエモーショナルな曲が試合を盛り上げてくれるという。さらに、本作オリジナルの主題歌も制作中とのことで、詳細は後日発表される。
ここで、石井氏による実機プレイが行われ、アバターのカスタマイズやカードパックの購入、実際のバトルの様子が紹介された。
アバターのカスタマイズは髪型と服装のほか、肌の色やメガネ、性別などの変更が可能となっているようで、石井氏はこの後のバトルで使う予定の火文明デッキに合わせて、赤いコーディネートを選択していた。さらにはカードパックの購入も実演。パック開封時のUIは、実際にパックを開けているかのような雰囲気にこだわったという。
いよいよバトルが開始。UIは整理されて見やすく、ルールもオリジナルと変わらないので、従来のプレイヤーでも違和感なくプレイできるだろう。また、ターン内でやれることがなくなると自動的にターンエンドになるシステムが採用されているほか、マナをチャージせずに行動する際や、シールドトリガーの発動時などに確認のウィンドウが出るなど、初心者に親切な仕様が施されている。なお、これらの機能は自由にオン・オフの設定ができるとのこと。
一時は追い込まれたものの、接戦の末に石井氏が勝利。シールドトリガーの発動シーンや、「インタラクティブミュージック」によって気分を盛り上げるBGMなど、見ごたえのある実機プレイとなった。また、今回のバトルはわずか4分程度での決着であり、そのプレイのしやすさにも注目したいところだ。
実機プレイの後は、その他のゲーム内容やリリースまでの展開について紹介が行われた。
東京・大阪での先行体験会やクローズドβテストの実施が決定!
本作では、骨太のストーリーが楽しめる「メインストーリー」と、カジュアルにデュエマシティの住人たちとバトルできる「シティバトル」が存在。対戦だけでなく、一人でもマイペースに楽しめるソロモードの充実も図られている。またそれ以外にも、複数人のプレイヤーで一人の強敵に挑む「レイドバトル」、非常に高い難易度とされる「超絶レジェンドバトル」など、様々な遊びが開発されているとのことだ。
リリースまでの展開としては、事前登録の受付が本日9月26日より開始したことが発表された。登録者数に応じてゲーム開始時に配布される報酬が存在し、30万人突破で最高レアリティの「ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン」がプレイヤー全員にプレゼントされるという。詳細は公式サイトにて公開中だ。
また東京と大阪にて、βテストに先駆けて先行体験会が実施される。東京・秋葉原で10月12日、大阪・難波では10月13日に行われる予定で、公式サイトから参加の応募を受け付けている。なお本作は、オフラインでのイベントも積極的に開催していきたいそうで、この体験会にはオフラインイベントのテスト開催という意味合いも含まれているという。
10月下旬頃からはクローズドβテストの実施が予定されている。iOS/Androidそれぞれで1万人ずつが対象となり、こちらも公式サイトから応募が可能となっている。なお、11月上旬には公式生放送が放送予定。詳細はTwitterなどで後日発表されるとのことだ。
以上で全ての発表が終了。最後は石井氏が「『デュエマ』をいつでもどこでも誰とでも楽しめるよう、チーム全員で鋭意開発中です。」とコメントして発表会を締めくくった。